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(短編集)

ミステリなふたり a la carte(ア・ラ・カルト)



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ミステリなふたり a la carte(ア・ラ・カルト)の評価: 4.00/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

料理も推理も、帯に短したすきに長し。

愛知県警捜査一課の警部補は、難事件を解決し、その言動から「氷の女王」と渾名される。
しかし、実際に推理していたのは、在宅イラストレーターとして活躍し料理も完璧な、警部補の夫だった。
警部補は毎夜、夕飯や食後の飲酒時に、夫に事件の話をし、解決のヒントもしくは、すばり犯人を教えられ、
それに基づき裏付けをとり、逮捕に結びつけていただけ、だった。

料理の素材は、それなりに出てくるが、作り方に関しては、なおざり。
殺人の推理は、いつか、どこかで見聞きした印象が強く、新鮮味がない。
捜査のプロより、事件の概要を聞いただけのイラストレーターが難事件を解決する、というのは、
警察官が無能と言っているような気もするし、
女の捜査官より、男の方が優れていると暗示されている気もしてくる。
ある意味の女性蔑視。年下の夫を持つ女性へのステレオタイプの蔑視も見え隠れ。
設定を、女性の料理も完璧なイラストレーターが、警部補の夫の事件捜査を瞬く間に解決する、
と逆にしたら、希少性がなくなって、小説にはならないのだろう、きっと。

一品目・密室殺人プロバンス風
二品目・シェフの気まぐれ殺人
三品目・連続殺人の童謡仕立て
四品目・偽装殺人 針と糸のトリックを添えて
五品目・眠れる殺人 少し辛い人生のソースと共に
六品目・不完全なバラバラ殺人にバニラの香りをまとわせて
七品目・ふたつの思惑をメランジェした誘拐殺人
八品目・殺意の古漬け 夫婦の機微を添えて
デザートの一品・男の女のキャラメリゼ
ミステリなふたり ア・ラ・カルト (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ミステリなふたり ア・ラ・カルト (創元推理文庫)より
4488490115

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