回転木馬のデッド・ヒート

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評判

回転木馬のデッド・ヒートの評価:

4.37/5点 レビュー 62件。 C ランク

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平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全119件 81〜100 5/6ページ
No.39
(4pt)

考えてみたら

回転木馬がデッド・ヒートすることなんてあり得ない。
もしそんなことがあったら・・・・・・・
そう思える作品群なのだ。
作者の設定自体がフィクションだと考えた方が理解しやすいのかもしれない。
こういう世界での話なのだと。
そう考えると,理不尽に思える設定も妙に納得できるのだ。
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)より
4062749068
No.38
(5pt)

不思議に引き込まれる物語の数々、子どものころ絵本を読んだ感覚

村上春樹は長編を中心にほとんど読んでいる。電車の中で何か軽く読めるものがいいなと思って読み始めたが、冒頭の「はじめに」から広がる村上ワールドに魅了された。8本の短編が収められており、どれも10分ほどで読むことができるが、バイキングで様々な料理を味わえるように、楽しむことができた。短淡々とインタビューを記録しているような話もあるのだが、一見平凡な日常生活の少し不思議なエピソードにカタルシスを味わい、また人間や人生に関する考察を得ることができた。
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)より
4062749068
No.37
(5pt)

不思議な書き手。

登場人物はすべて実在する。そして各々のエピソードを筆者に話す。それを筆者がまとめた本。
 登場人物は客観的な事実だけをそのエピソードから読み取ると、とても魅力的な人達ではない。ドイツに行った時に夫へのお土産として、半ズボンを買う中でその夫との別れを決心する妻だったり、友人の彼女や妻と寝る男だったり、彼氏と別れて寂しくて売春する女の子だったり。
 でもこの筆者が書くと、その人たちはすごく高貴で、その行動はごく自然なことのように感じられてくる。やはり不思議な書き手。
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4062749068
No.36
(5pt)

説話のような

人生の信号は、それが危険を知らせる信号でも、
安全を知らせる信号でも、劇的ではなく、静かに起る。
それらは存在感を徐々に大きくさせて、後に影響を残す。

それ→人生の信号
それら→安全を知らせる信号、危険信号

そのような、過去に起った、大きな変化の折り返しを記す。
短編小説のように実話がまとめられた、経験による説話集。
他の村上さんの多くの小説と、ずいぶん違うタイプだと思います。

20世紀から起る説話のような話を、短編でまとめた本。
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)より
4062749068
No.35
(5pt)

人生とは何処にも行かない「一つの場所」。

「誰に追いつかれる訳でもなく、誰に追いつく訳でもない。
一つの場所で、グルグル廻り続け、壮絶なデッド・ヒートを
自分自身の『内部』で展開する。」

別に石川R太郎氏に阿呆な説教をされるまでもなく、
こんな事は、20代の頃から知っていた。
その伝で言うのならば、「欝」に為るのは
単なる「デッド・ヒート」の遣り過ぎに過ぎない。
従って、SSRIを飲みながら、自分で治す。
他人は関係無い。そいつ自身の「こころの問題」は
そいつ自身の「個人的な問題」に過ぎない。
他人にとっては、如何でも良い事だ。

そう、確かに「水臭い時代に為った」と
旧人類世代が、嘆いていたのが、本書が刊行された
80年代後半と言う時代だった。
他人の事は如何でも良いし、自分には関係無い。
そいつが如何言う人生を歩もうが、私の人生では無いから、
全然、知った事では無い。

インタヴュー集か、または、ルポルタージュ文学の体裁で編集された短編集。
他人が自らの口で語る「他人の人生」の様々な断片。

しかし、所詮は「他人事」。
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)より
4062749068
No.34
(5pt)

未完成ゆえの想像が利く

私が初めて読んだ村上春樹の短編集です。この作品は私にとってはもろツボでその後、村上春樹の他の短編集を買い漁るきっかけとなった本ですが、結局読んだ中では、これがダントツに好きです。

この作品を面白いと感じる最大の理由は、「物語が未完成であるから」だと思われます。実際、著者自身が前書きでこの短編は人間群像を描いたスケッチのようなものであると述べています。しかし、スケッチであり、伝えたいことが曖昧、もしくは無い、からこそ、読者の想像を掻き立てているように思えます。ちょうど、ミロのビーナスは腕が無いからこそ、無限の腕を持っているように。

また、描かれている人々に読者が共感しやすい何かを持っているため、読者の個人的な経験を登場人物に投影しやすい、つまり想像が描き立てられやすいようになっていると思います。

非常にオススメです。
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4062749068
No.33
(4pt)

不思議な話が8つ

「原則的に事実に即している」という短編8編。これより後に出版された、筆者が体験したことを書いたという「東京奇譚集」があるが、本書は筆者が聞いたことを書いたという。どちらも読後感は似たものがある。煮え切らない何かが残るような感覚。それが何かを確かめようと読み直すが掴みきれない。
個人的には、「今は亡き王女のため」が一番リアリティを感じる。その逆は「タクシーに乗った男」。どちらのタイプも面白い。
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4062749068
No.32
(5pt)

読後感

人間は生きていく以上大切なものをどんどん失っていく。けれどもたとえそうであったとしても別の「何か」を心の支えにして生きていくしかないのである。この社会から降りるという選択肢はないのだ。
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4062749068
No.31
(3pt)

悲しみ・どこかずれた感覚・でもそれがふつうである

村上さんが聞いたままの話を書きとめているうちに「話してもらいたがっている」と感じた文章をそのまま公開した作品だそうです。

普通の話のようで読んだあと妙に説明のつかない気持ちになります。「今はなき王女のための」など作品中に筆者も一登場人物で出てくるのでさらに不思議な感じが増します。言葉にしてみるなら悲しみ・どこかずれた感覚・でもそれがふつうであること、といった感覚でしょうか。

このような感覚を楽しみたい方におすすめです。
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4062749068
No.30
(4pt)

のちの「アンダーグラウンド」にも通じるような

本書は、村上春樹さんが、人から聞いた話を装飾することなく再現した短編集です。

本当の話でありながらも、ここまで楽しませることができるのは、

他のレビュアーの方がおっしゃるように、村上春樹さんの聞き手としての力量のおかげであると思います。

それは、のちの作品で、地下鉄サリン事件関係者にインタビューをした「アンダーグラウンド」にも通じていきます。

インタビュアーとしての、村上春樹さんの力量もなかなかのものです。

そして、それを文章化することにも秀でているから、本作もおもしろいのです。
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4062749068
No.29
(4pt)

得体の知れないいびつさを垣間見る

旦那にドイツで半ズボンを買う「レーダーホーゼン」、自分のために買った「タクシーに乗った男」の絵、知人のパートナーと寝る「嘔吐1979」、好きな女の部屋を覗く「野球場」など、「事実に即して」村上氏がまとめた短篇/ドキュメンタリー(?)8篇を収録。

どの短篇も緻密な構成で、言葉の一つひとつ、単語の一つひとつを徹底的に吟味して紡いだ物語という印象を受けます。その短篇はどれも完成度が高く、よく書けている、と感じさせると同時に、奇妙なあと味を残します。それは、人の感情の井戸の底のほうにある、得体の知れないいびつさを垣間見てしまった、そんな感触なのかもしれません。
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4062749068
No.28
(3pt)

スケッチブック・ストーリー

作者が知り合った人々から聞いた話をまとめた短編集です。

全部で八つ、うちふたつは作者自身の体験談でした。

どの話も、現実にありそうな小説のようなって雰囲気だった。

そしてやっぱりハルキワールドを感じた。

小説のベースにしておく話をとりわけたせいなのか、類は友を呼ぶかのごとく同じ人種を引き寄せた結果なのか。

どちらも有り得るけれど、やはりインタビュアーとしての村上春樹の腕によるところが大きいだろう。

それが小説家としての才能なのかもしれない。

村上春樹がまとめることで小説のような日常生活ができあがる。

どんな所にでもドラマがあるんだと思いました。
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)より
4062749068
No.27
(5pt)

村上春樹作品の初心者書

いくつかの短編集で、作者曰く全て実話とのこと。

これが本当に実話だったとしたら、真実は小説よりも奇なりとはよくいったものです。

私自身、昔読んだ「ノルウェーの森」以来の村上春樹作品だったのですが、それを読んだ当時は若かったというのもあって評判ほどのよさがわからなく、それ以降は敬遠していました。

これはしみじみとした面白さを感じることができ満足できました。所々に村上さんの考え方とかを垣間見ることができ、それもよかったです。

これを機に長編作品も読みたいと思わせてくれる一冊です。
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4061843192
No.26
(5pt)

村上春樹作品の初心者書

いくつかの短編集で、作者曰く全て実話とのこと。

これが本当に実話だったとしたら、真実は小説よりも奇なりとはよくいったものです。

私自身、昔読んだ「ノルウェーの森」以来の村上春樹作品だったのですが、それを読んだ当時は若かったというのもあって評判ほどのよさがわからなく、それ以降は敬遠していました。

これはしみじみとした面白さを感じることができ満足できました。所々に村上さんの考え方とかを垣間見ることができ、それもよかったです。

これを機に長編作品も読みたいと思わせてくれる一冊です。
回転木馬のデッド・ヒート Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒートより
406201839X
No.25
(5pt)

真偽のほどはわからんが

村上春樹が他人から聞いた「語ってもらいたがっている」話を小説としてまとめたもの。どの話も奇妙な味わいがあり、これが本当の話だったら、なんだか人間の奥深さ(あるいは、村上春樹の語り手としての奥深さ)を見せ付けられたような気がする。嘔吐1979なんかはとにかく魅力的。突然に嘔吐するようになって、知らない男からの電話がかかってくるようになる、まるで都市神話のような趣の話なのだが、奥になんだかすごいダークなイメージが漂っていて素晴らしい。
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4062749068
No.24
(5pt)

村上春樹らしい短編集

本書の中で、登場人物の一人であるスイマーが次のように言っています。

「僕にはいったいこの話のどこが面白いのかがまるでわからないんだ。」

 私には、この台詞が本書全体にも、もっと言えばほとんどの村上春樹作品にも、あてはまるように思えました。読後に「どうだった?」と聞かれれば「面白かったよ」と答えるけれど、「どういうところが?」と聞かれると何と答えていいか迷ってしまう。本書はそういう本だし、村上春樹はそういう作家だと思います。
 ちなみに、『回転木馬のデッド・ヒート』というタイトルの意味は「はじめに」で語られていますが、この文章もなかなか味わい深いものです。
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4061843192
No.23
(5pt)

村上春樹らしい短編集

本書の中で、登場人物の一人であるスイマーが次のように言っています。

「僕にはいったいこの話のどこが面白いのかがまるでわからないんだ。」

 私には、この台詞が本書全体にも、もっと言えばほとんどの村上春樹作品にも、あてはまるように思えました。読後に「どうだった?」と聞かれれば「面白かったよ」と答えるけれど、「どういうところが?」と聞かれると何と答えていいか迷ってしまう。本書はそういう本だし、村上春樹はそういう作家だと思います。
 ちなみに、『回転木馬のデッド・ヒート』というタイトルの意味は「はじめに」で語られていますが、この文章もなかなか味わい深いものです。
回転木馬のデッド・ヒート Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒートより
406201839X
No.22
(3pt)

奇妙な味。しかし眉唾

この短篇集の前書き? めいた作者の前言で「フィクションではなく、実話である」との断り書きがあるが、はたして本当なのかと疑ってしまうところがある。もしかすると村上春樹は大そうな嘘つきになる。それが作家としての処世術なのか、あるいはそれ以前からの世慣れた世間知が土台になっている言質なのかもしれないが、どう考えてもこのような体験とは無縁の風貌としか思えないのはご愛敬か。作り話としては面白い。
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)より
4061843192
No.21
(3pt)

奇妙な味。しかし眉唾

この短篇集の前書き? めいた作者の前言で「フィクションではなく、実話である」との断り書きがあるが、はたして本当なのかと疑ってしまうところがある。もしかすると村上春樹は大そうな嘘つきになる。それが作家としての処世術なのか、あるいはそれ以前からの世慣れた世間知が土台になっている言質なのかもしれないが、どう考えてもこのような体験とは無縁の風貌としか思えないのはご愛敬か。作り話としては面白い。
回転木馬のデッド・ヒート Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒートより
406201839X
No.20
(5pt)

共通するものとは?

著者の村上春樹さんが知り合いに聞いた話や、自身が経験した現実とはわずかに離れた出来事を文章にしたというこの作品。前書きのようなものを読むと、そう書いてあります。真実のほどは分かりませんが、まあそんなことはどうでもいいことなのでしょう。
 この本に載っているいくつかの話にはある共通したものがあると作者は言っています。それは何か?それが掴めれば何かこの本を通じて感じるある「不思議さ」のような霧が晴れるような気がします。
 やはりヒントは前書きにあるように思えます。そして題名の「回転木馬のデッドヒート」。村上さんはメリーゴーラウンドを使って他人とのデタッチメントというものを表したいのではないでしょうか?コミットメントとデタッチメントの葛藤が全ての話に中に共通する事柄なのかもしれません。そして、その葛藤から生まれる喪失感。
 本作品のいくつかの話をスケッチブックと呼んでいるだけあって、そこには完成されていない物語と言うものがあります。感じ方は人それぞれですが、そこには確かに作者の堅い意思が強く感じられます。
回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)より
4062749068