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陰陽師 夜光杯ノ巻
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陰陽師 夜光杯ノ巻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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以下の9話よりなる短編集。 1.月琴姫→博雅の枕元に立つ声が出せぬ若姫の怪 2.花占の女→菊屋敷で菊の花びらを数える女の怪 3.龍神祭→博雅の愛用の笛、消失の怪 4.月突法師→夥しい数の小坊主がお経を読む怪 5.無呪→人々の念に触れて形を成す「混沌」の怪 6.蚓喰法師→虹を作る鏡にまつわるミミズの怪 7.食客下郎→大食いの鬼どもを地獄へ帰す怪 8.魔鬼物小僧→エンドレスに経を読む小坊主の怪 9.浄蔵恋始末→大僧上の老いらくの恋の行方の怪 残念ながら、 マンネリ化感が漂いますが、安定感はピカ一です。 | ||||
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浄蔵恋始末が特に面白かった。おそらく誰にでもある遠い昔の思い出の話。 | ||||
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とうとうここまで読んでしまいました。謎解きという色彩も薄く、ワンパターンにもかかわらずなぜここまで読者をひきつけるのでしょうか?初出からもう20年以上経過しているはずです。やはり平安時代という時代の選定がよかったのでしょう。この時代のイメージは決して激しい現代の時の流れに影響されることはありません。時代の経緯と共にそれへの憧憬は逆に純化されるほどです。そしてパーソナリティーの構築も見事だったのでしょう。attached detachmentの極致ともいうべき晴明とdetached attachmentを求める博雅の組み合わせは、永遠に変わらぬ人間の業が生み出す怪異現象の中で、なんともいえない爽やかさと悲しさをかもし出します。そしてそれ以外の登場人物の造形も或る程度固まってきて、全体としては見事な空間を作っています。今回は、「浄蔵恋始末」、「魔界物小僧」が傑出しています。 | ||||
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陰陽師シリーズも刊を重ね、いい意味でも悪い意味でも安定してきた。 魅力的なキャラクター+わかりやすい起承転結+きめ台詞とくれば、 平安時代を舞台とした水戸黄門のようにも思える。 ただ、私がこのシリーズに手を伸ばしてしまうのは、やはりキャラクターに 魅力があるから。初期の作品よりも博雅のキャラクターがどんどん のびやかに、個性的に描かれていて、単なる「ワトソン」の役に 甘んじていないのがとても良い。ファンにはお勧め。 また、シリーズを1作も読んだことがなくても楽しめる。 | ||||
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正しく起承転結で、話しの展開の意外性も目新しさもないのですが、その分安心して読める。 確かに博雅の笛の腕は、終には竜神すら舞わせるようになったし、道満にいたっては、出てはくるけれど敵対関係の緊張よりも、同じ地から生えた違う芽のように同類の親近感が描かれるようになり、ゆるゆるとは変わっている。 けれど ヒトの哀しいのは変わらず、 ヒトは心のアヤで鬼に変じ、 呪という特殊ではなく、糸を解すように心を解くことで 「妖」を日常へともどしていく そのスジは変わらない。 面白いか、と問われれば、面白いとこたえるけれど、 それは物語の展開ではなく、 思うようには幸せになれないヒトの世を飄々と語る語り口のことだろう。 「そこに在る」ことを肯定しながら酒を飲む そのとろとろとした晴明と博雅の会話が読みたいばかりに本を買う。 そういう本が一つくらいあってもよい。 | ||||
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