色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
評判
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価:
3.41/5点 レビュー 1,022件。 B ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1,024件 401〜420 21/52ページ
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価:
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高校時代、奉仕部じゃないけれど、仲がいいグループでボランティア活動。メンバーは体育会系男子と文化系男子、積極女子と見守り女子ってなところか。多崎くん、他には友達いませんでした。うっかりすつとぼっちになるんだけど、仲間にめぐまれました。
多崎くんが残念なのは、ルックスといい勉強も運動もそこそこできることといい、高スペック男子なのに、自分では気づかないことです。仲間の女子の恋愛フラグにも気づきません。
ああ、あの時代は良かったな、というのが、残念系ラノベのうっかりした未来ですが、多崎くんの未来もそんなもんです。ある日突然、思い当たる理由もなく、絶交を言い渡されるので、ぼっちになってしまうのですが、高スペック男子、どうにか生きていきます。自覚がないようだけど、けっこう女性には不自由しません。大人ですから、もう。
36歳になって出会った女性がきっかけで、多崎くん、かつての仲間をたずねることになります。そこでいろいろ知るわけですが。
残念系ラノベがそれなりに売れていて、評価もされている時代において、その後のような小説というのは、ポストヤングアダルトとして受け止めやすいのだろうと思う。
それが村上春樹の文章で書かれていれば、それなりに読みやすいし、実際、ぼくも楽しみました。
でもね、それだけです。多崎くん、いい年なのに、残念なままです。展開が中途半端だし、ラストは「スプートニクの恋人」と同じじゃないですか、と怒りたくもなります。伏線もなにもかも、残念なまま、放り出されています。3.11と重ねる読みもあるけれど、それは無理があります。というか、それならそれで、もっとちがうやりかたがあったはずです。アカやアオやシロやクロのことを、もっと考えてあげても良かったはずです。これでは、もっと幸福なパラレルワールドがあったのではないか、と錯覚させられてしまいます。
村上春樹の小説はずっと読んできたし、いくつかの作品はとても優れた作品だとも思っています。でも、これはそうではありません。
ぼくの中では、「ノルウェイの森」「1Q84<Book3>」とともに、ワースト3に入ります。