甲賀忍法帖

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評判

甲賀忍法帖の評価:

4.53/5点 レビュー 88件。 A ランク

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平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全164件 41〜60 3/9ページ
No.124
(5pt)

個性あふれる独特な忍法が面白過ぎる。

初めて山田風太郎の作品を読んだのだが、一気にハマった。
今までの人生で忍法帖シリーズを読んでこなかった事を後悔した。
人生を損していた。

男は忍者に憧れるものである。
私も子供の頃から忍者が大好きで、幼稚園の頃は「大きくなったら何になりたい?」って大人から聞かれると「忍者!」
って答えていた。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、大人になった今でも忍者が大好きである。
そんな大好きな忍者が10人vs10人で秘術の限りを尽くして戦うのが本書である。
面白くないわけがない。

しかも、登場する忍者たちはそれぞれ自分独自の特殊能力を持っており、その忍法が個性的で面白い。
よくこんな忍法を考えついたなと作者の創造力の豊かさに感嘆するばかりである。
エロい気持ちになった時に限り息が猛毒になる女忍者とか、
塩をかけると体内の水分がなくなってナメクジになる忍者とか・・・。
中には「そんな忍法、本当に役に立つのか?」と笑ってしまう忍法もあり、ユーモアという点でも楽しませてくれる。
どんな忍法が飛び出るのかワクワクした気持ちで読む事ができ、少年時代に戻ったような楽しさを味あわせてくれた。

今回、本書で山田風太郎デビューした私であるが、風太郎の忍者小説はまだまだたくさんあるらしい。
今後、数年間はそれらで楽しむ事ができる。当分充実した読書ライフがおくれそうだ。
次の忍法帖を読むのが楽しみで仕方ない。
甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041356539
No.123
(5pt)

ジャンルを越えた面白さの原点

漫画からテレビアニメ、最後に原作小説にたどり着いた。
昭和34年11月10日発行の初版(光文社)で、定価280円とある。
奥付には著者名の振り仮名に「かぜたろう」の表記。
ちなみにCopyrightのマルC表記も、Kazetaro Yamada 1959。
加えて、現住所と思しき所地番まであるのは当時故であろう。
さて、本文にてもっとも印象に残る記述箇所。
それは、甲賀弦之介が朧に案内され伊賀鍔隠れの谷を訪れた際に眼にした里の衆、その容姿容貌の表現だ。
現在の版でどのような言葉になっているのかは定かでないが、「四百年にわたる深刻濃厚きわまる血族結婚」が生み出したものとしては、畸形の衆も不可思議の忍者も同様に犠牲者ではあるまいかと思わせられる。
常人にはない特殊能力を持ち合わせるか、平凡・人並み極普通のどちらが幸せか、読後に諸兄は如何感じられただろうか。
まあ小難しい感想はさておき、既にこの原点が視覚化、映像化された面白さを味わえる現在、さて、著者自身は脳裏にどのようなイメージを抱きながら執筆を重ねたのであろうか、最早知ること成らざるは全く残念である。
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.122
(5pt)

ジャンルを越えた面白さの原点

漫画からテレビアニメ、最後に原作小説にたどり着いた。
昭和34年11月10日発行の初版(光文社)で、定価280円とある。
奥付には著者名の振り仮名に「かぜたろう」の表記。
ちなみにCopyrightのマルC表記も、Kazetaro Yamada 1959。
加えて、現住所と思しき所地番まであるのは当時故であろう。
さて、本文にてもっとも印象に残る記述箇所。
それは、甲賀弦之介が朧に案内され伊賀鍔隠れの谷を訪れた際に眼にした里の衆、その容姿容貌の表現だ。
現在の版でどのような言葉になっているのかは定かでないが、「四百年にわたる深刻濃厚きわまる血族結婚」が生み出したものとしては、畸形の衆も不可思議の忍者も同様に犠牲者ではあるまいかと思わせられる。
常人にはない特殊能力を持ち合わせるか、平凡・人並み極普通のどちらが幸せか、読後に諸兄は如何感じられただろうか。
まあ小難しい感想はさておき、既にこの原点が視覚化、映像化された面白さを味わえる現在、さて、著者自身は脳裏にどのようなイメージを抱きながら執筆を重ねたのであろうか、最早知ること成らざるは全く残念である。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.121
(5pt)

面白いです

読みたくなってすぐ入手できてよかったです。他のシリーズは読んだことがあったのですが、バジリスクを読んで原作が読みたくなりました。昔の作品なのに時代を感じさせずグイグイ引き込まれ、一気読みでした。他の作品も読もうと思います。
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.120
(5pt)

面白いです

読みたくなってすぐ入手できてよかったです。他のシリーズは読んだことがあったのですが、バジリスクを読んで原作が読みたくなりました。昔の作品なのに時代を感じさせずグイグイ引き込まれ、一気読みでした。他の作品も読もうと思います。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.119
(5pt)

忍法帖はこの一冊から

初めて本作を手に取り読む前は「古い作品だしまあそれなりだろう」と思っていました。
一読後、作者のファンになり忍法帖から始まってミステリ、エッセイ、明治ものまで購入して読むほどにはまってしまいました。
忍法帖第一作ということもあって、プレーンで高水準にまとまった傑作だと思います。
奔放な発想(ミステリ系もSF系も)から天才と言われる作者ですが、破綻せずそれをまとめ上げる構成力も卓越していてそれがあらわれたのが本作だと思います。
『忍びの卍』と並んで忍法帖で最も好きな作品です。
甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)より
4041356539
No.118
(5pt)

こういう仕掛けの娯楽を創始した山田風太郎はすごい

山田風太郎の「忍法帖」は,それまでになかった物語の仕組みをつくった意味でも天才の技ですね。このあと,小説にかぎらず,テレビや映画でもこの仕組みをしらないうちの用いているものがたくさんあります。
いま読むとちょっと講談調の言い回しなど気になる点がありますが,それにしても医学的知識の拡大によるキャラクター設定など,荒唐無稽にもなるほどと思わせる裏づけがあって,これまた興味深い。
オリジナリティに!
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.117
(5pt)

こういう仕掛けの娯楽を創始した山田風太郎はすごい

山田風太郎の「忍法帖」は,それまでになかった物語の仕組みをつくった意味でも天才の技ですね。このあと,小説にかぎらず,テレビや映画でもこの仕組みをしらないうちの用いているものがたくさんあります。
いま読むとちょっと講談調の言い回しなど気になる点がありますが,それにしても医学的知識の拡大によるキャラクター設定など,荒唐無稽にもなるほどと思わせる裏づけがあって,これまた興味深い。
オリジナリティに!
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.116
(5pt)

バジリスクの原作面白いです。

スロット→アニメ→漫画→小説(本書)と遡って来ましたが、ホント面白いです。小説を読みながら漫画を見返し、スロットの演出を思い出しこの作品の面白さ凄さがよくわかりました。おそらくナルトなど色々な忍者漫画やアニメに影響を与えているのでは無いかと思います。昭和の作家恐るべきです。
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.115
(5pt)

バジリスクの原作面白いです。

スロット→アニメ→漫画→小説(本書)と遡って来ましたが、ホント面白いです。小説を読みながら漫画を見返し、スロットの演出を思い出しこの作品の面白さ凄さがよくわかりました。おそらくナルトなど色々な忍者漫画やアニメに影響を与えているのでは無いかと思います。昭和の作家恐るべきです。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.114
(5pt)

何気なく手に取った山田風太郎作品。最初の1冊目に

もう何十年前か忘れましたが、山田風太郎の名も知らず本屋でたまたま手に取ったのがこの本。
読み終わって興奮しました。そして著者が一体どんな天才で変人なのかと強く興味を抱いたことを覚えています。
以来本屋で山田作品を見つけては購入し、入手できるものは7割がた読んでしまいました。
ちょうどその頃でしょうか著者の山田風太郎氏が他界されました。
『もうちょっと読み足らない、もう少し書き残してくれてたら』なんてバチあたりなことを考えた覚えがあります。

ややこしいこと言いません。誰にでも面白いから『とりあえず読んどけ』とオススメできる本です。
きっと山田風太郎ワールドに引きずり絡めとられることでしょう。
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.113
(5pt)

何気なく手に取った山田風太郎作品。最初の1冊目に

もう何十年前か忘れましたが、山田風太郎の名も知らず本屋でたまたま手に取ったのがこの本。
読み終わって興奮しました。そして著者が一体どんな天才で変人なのかと強く興味を抱いたことを覚えています。
以来本屋で山田作品を見つけては購入し、入手できるものは7割がた読んでしまいました。
ちょうどその頃でしょうか著者の山田風太郎氏が他界されました。
『もうちょっと読み足らない、もう少し書き残してくれてたら』なんてバチあたりなことを考えた覚えがあります。

ややこしいこと言いません。誰にでも面白いから『とりあえず読んどけ』とオススメできる本です。
きっと山田風太郎ワールドに引きずり絡めとられることでしょう。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.112
(3pt)

まあまあ

家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽くし、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ!
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.111
(3pt)

まあまあ

家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽くし、戦慄の死闘をくり展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ!
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.110
(4pt)

綺麗でした。

アニメのバジリスクが好きで原作を読みたく購入しました。
中古で買いましたが、綺麗で気に入りました。別の中古を買う時は
同じ店で買いたいです。
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.109
(4pt)

綺麗でした。

アニメのバジリスクが好きで原作を読みたく購入しました。
中古で買いましたが、綺麗で気に入りました。別の中古を買う時は
同じ店で買いたいです。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.108
(5pt)

人間離れした忍者たち

徳川家康の身勝手な理由によって取り決められた、甲賀と伊賀十人ずつによる忍者対決。独特な秘技を持つ個性豊かな忍者たち。奇襲・暗殺・だまし討ちと手段を選ばない非情な戦いの連続。弦之介と朧の引き裂かれた恋を絡めながら、想像を超えるスリリングな展開が続き、エンターテイメント作品として、非常に濃密な内容を持っている。
それぞれの忍者が持っている秘技は、あまりにも人間離れしているので、サイボーグのように感じ、SFというか、マンガのようでもある。忍者の中でも、伊賀の薬師寺天膳と甲賀の如月左衛門の二人の存在が、この摩訶不思議なストーリー展開には欠かせない。薬師寺天膳は何とも下衆な野郎。読んでいる最中は、甲賀の方に肩入れしていた。
甲賀と伊賀に分け隔てられた忍者の宿命、ふたりの恋の結末に哀愁を感じた。
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.107
(5pt)

人間離れした忍者たち

徳川家康の身勝手な理由によって取り決められた、甲賀と伊賀十人ずつによる忍者対決。独特な秘技を持つ個性豊かな忍者たち。奇襲・暗殺・だまし討ちと手段を選ばない非情な戦いの連続。弦之介と朧の引き裂かれた恋を絡めながら、想像を超えるスリリングな展開が続き、エンターテイメント作品として、非常に濃密な内容を持っている。
それぞれの忍者が持っている秘技は、あまりにも人間離れしているので、サイボーグのように感じ、SFというか、マンガのようでもある。忍者の中でも、伊賀の薬師寺天膳と甲賀の如月左衛門の二人の存在が、この摩訶不思議なストーリー展開には欠かせない。薬師寺天膳は何とも下衆な野郎。読んでいる際中は、甲賀の方に肩入れしていた。
甲賀と伊賀に分け隔てられた忍者の宿命、ふたりの恋の結末に哀愁を感じた。
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440
No.106
(5pt)

傑作。互いに相いれない異形の忍び達が、死闘を繰り広げながら家康待つ駿府に向かう。圧倒的面白さ。一からお話と各忍びの必殺技を考え出した著者は、今更ながら天才ですね。

「影武者・徳川家康(隆慶一郎さん)」や「風魔(宮本昌孝さん)」、池波正太郎さんの多数の作品みたいな、忍者が重要な登場人物として登場する、重厚な歴史小説が好きで、いつも探してます。

本作のことは前から知っていたのですが、失礼ながら「超人同士のスプラッタ的な、ひと昔前のチャラいニンジャ小説では?」と思って敬遠していました。が、仲間由紀恵さんとオダギリジョーさんの出演した「SHINOBI」の原作が、本作だったのですね!

映画は、冒頭の駿府城の広大な城門前の白州で、大御所家康出馬の中始まるシーン、山深い甲賀・伊賀の里で生き続ける異形の忍び一族の設定、死闘を繰り広げながら駿府への道をたどる二つの一族の道行き、そして最後、忍びの抹殺を図らんと押し寄せる軍勢(柳生でしょうか)の進軍がいずれも見ごたえあって、今でも忘れられない一本となっています。

で、映像ならではの圧倒的な戦闘シーンの迫力が、「小説版では全然消え失せてるのでは?」と思ったところ、それは違いました。

甲賀・伊賀十人衆(十対十)の各忍びは、それぞれ異形・異能であるが故に、あるいは特異な体質であるが故に、本来リアルに文章で表現しようとすれば、「おぞましくて陳腐」になってもおかしくありません。
そうならず、「なめくじみたいに塩に溶ける忍び」、「壁や塀に溶け込んで、後ろから神出鬼没、敵、を絞め殺す忍び」「愛する男を殺す息を持つ女忍び」、「空気中に真空を作り出し、敵の皮膚をザクロのように破壊する忍び」、そして「切られても刺されても再生する能力を持つ忍び」などなど、それらが全部すっと自然に表現され、バカバカしくならずに受け入れられるのは何故なんでしょうか。

やはり朧と甲賀弦之介という若き双方の頭領の清新な人物、伊賀の副頭領・薬師寺天膳の異様な迫力、戦うときの各忍びたちの非情さ、まるで映像を見ているように表現される戦闘シーンや異形の者たちの姿かたち等々が、易しい文章なのに比類無い完成度で描かれているからだと思います。

ということで、本作を読み終わって、迷いなく忍法帖2,3,4を購入してしまいました。
「文句なく面白い」伝奇歴史小説、その金字塔がここにあります!
甲賀忍法帖 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 (角川文庫)より
4041356466
No.105
(5pt)

傑作。互いに相いれない異形の忍び達が、死闘を繰り広げながら家康待つ駿府に向かう。圧倒的面白さ。一からお話と各忍びの必殺技を考え出した著者は、今更ながら天才ですね。

「影武者・徳川家康(隆慶一郎さん)」や「風魔(宮本昌孝さん)」、池波正太郎さんの多数の作品みたいな、忍者が重要な登場人物として登場する、重厚な歴史小説が好きで、いつも探してます。

本作のことは前から知っていたのですが、失礼ながら「超人同士のスプラッタ的な、ひと昔前のチャラいニンジャ小説では?」と思って敬遠していました。が、仲間由紀恵さんとオダギリジョーさんの出演した「SHINOBI」の原作が、本作だったのですね!

映画は、冒頭の駿府城の広大な城門前の白州で、大御所家康出馬の中始まるシーン、山深い甲賀・伊賀の里で生き続ける異形の忍び一族の設定、死闘を繰り広げながら駿府への道をたどる二つの一族の道行き、そして最後、忍びの抹殺を図らんと押し寄せる軍勢(柳生でしょうか)の進軍がいずれも見ごたえあって、今でも忘れられない一本となっています。

で、映像ならではの圧倒的な戦闘シーンの迫力が、「小説版では全然消え失せてるのでは?」と思ったところ、それは違いました。

甲賀・伊賀十人衆(十対十)の各忍びは、それぞれ異形・異能であるが故に、あるいは特異な体質であるが故に、本来リアルに文章で表現しようとすれば、「おぞましくて陳腐」になってもおかしくありません。
そうならず、「なめくじみたいに塩に溶ける忍び」、「壁や塀に溶け込んで、後ろから神出鬼没、敵、を絞め殺す忍び」「愛する男を殺す息を持つ女忍び」、「空気中に真空を作り出し、敵の皮膚をザクロのように破壊する忍び」、そして「切られても刺されても再生する能力を持つ忍び」などなど、それらが全部すっと自然に表現され、バカバカしくならずに受け入れられるのは何故なんでしょうか。

やはり朧と甲賀弦之介という若き双方の頭領の清新な人物、伊賀の副頭領・薬師寺天膳の異様な迫力、戦うときの各忍びたちの非情さ、まるで映像を見ているように表現される戦闘シーンや異形の者たちの姿かたち等々が、易しい文章なのに比類無い完成度で描かれているからだと思います。

ということで、本作を読み終わって、迷いなく忍法帖2,3,4を購入してしまいました。
「文句なく面白い」伝奇歴史小説、その金字塔がここにあります!
甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1) (講談社文庫)より
4062639440