(短編集)

暗くて静かでロックな娘

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評判

暗くて静かでロックな娘の評価:

4.26/5点 レビュー 23件。 D ランク

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平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21〜35 2/2ページ
No.15
(5pt)

悪意と狂気の闇鍋

短編集十本入り。相変わらず常識を踏みつぶし、道徳に唾をかけてくれます。

『日本人じゃねえなら』「日本人じゃねえのか」「日本人か」このセリフが何度も繰り返される。もちろん最近の排他性が強まっていく社会を描いているのだ。別に何国人でも関係ないだろ。「そういうおまえは人間か」と問い直したいゲスが山ほど登場する。傑作です。
『サブとタミエ』『人形の家』
は、彼女と同棲する話だ。前者はヤンキー崩れで、後者は不思議ちゃんというか脳に問題がある。
現実に居たらとても付き合いきれないが、どっちも可愛い。

『兄弟船』は困った兄貴と弟の話だ。ラストシーンが心に残る。
『悪口漫才』は人身事故が家庭を破壊する。地獄は日常にぽっかり口を開けているのだ。
『ドブロク焼き場』火葬場のお仕事小説のような出だしだが、作者がそんなヌルいものを書くわけがなかった。プロットの捻りが気持ちいい。
『反吐が出るよなお前だけれど・・・』脂っこいラーメンが流行っている。
「ドブゲドロラーメン阿鼻叫喚スペシャル牛頭(ごず)」一杯で成人病になりそうだな。豚骨ラーメンは健康のため控えようと思った。

人生を降りたようなクズが死ぬのはいいが、いやよくはないが自己責任という部分もある。だが子供の死は痛ましい。
死ぬほどの罪は犯していないからだ。そこを容赦しないのが作者である。
『チョ松と散歩』『おばけの子』は子供が主役だ。味わいは正反対だが、どちらも強烈な印象を残す。

表題作の「娘」は「チャンネー」と読む。キャラ造形が際立っている。「こうでもしなけりゃ、這い上がれねえ」というセリフは、福本伸行ぽい。
結末が不満だが、それだけにトラウマ効果は抜群だ。

いずれ劣らぬ異色作揃いだ。現代日本で最もユニークな作家ではないか。
いかに不快でも、作品の価値を他人に真似できない個性に求めるならば、最高点しかつけられない。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.14
(4pt)

毒が・・・

グロの中で純粋を際立たせる作風は十分承知しています。  しかし、子どもがむごい死に方をするお話はどうにもこうにも受け入れがたい。  読者によって捉え方は異なるでしょうが、一瞬でも我が子にダブらせるともうかわいそうで読めません。  それほど作者がうまいということなんでしょうね。  心の平穏を守るため、しばらくこの作者からは遠ざかっておきます。  なお、この文庫は珍しく解説がすばらしかったです。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.13
(4pt)

毒が・・・

グロの中で純粋を際立たせる作風は十分承知しています。  しかし、子どもがむごい死に方をするお話はどうにもこうにも受け入れがたい。  読者によって捉え方は異なるでしょうが、一瞬でも我が子にダブらせるともうかわいそうで読めません。  それほど作者がうまいということなんでしょうね。  心の平穏を守るため、しばらくこの作者からは遠ざかっておきます。  なお、この文庫は珍しく解説がすばらしかったです。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.12
(5pt)

スカッとしないどんよりと重い、でも癖になる平山ワールド。

平山夢明作品はずっととんがり続けていながら、見事に読みやすくなっている。 この前に出た「デブを捨てに」もそうだったけれど、初期の長編より、言葉の運びがリズムよく、一層胸糞悪くなっているからだ。 世の中にはロングロングアゴーでレリゴーでハッピーエンドしか受け付けない人もいるかもしれない。 だけれども、世の中には確かに「毒をもって毒を制す」物語が存在する。 平山夢明ワールドの真髄はそこにある。 収録作品について小話であるが、平山氏著の東京伝説を読んでいると思わずにやりとさせられるラーメンの話がありますよ。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.11
(5pt)

スカッとしないどんよりと重い、でも癖になる平山ワールド。

平山夢明作品はずっととんがり続けていながら、見事に読みやすくなっている。 この前に出た「デブを捨てに」もそうだったけれど、初期の長編より、言葉の運びがリズムよく、一層胸糞悪くなっているからだ。 世の中にはロングロングアゴーでレリゴーでハッピーエンドしか受け付けない人もいるかもしれない。 だけれども、世の中には確かに「毒をもって毒を制す」物語が存在する。 平山夢明ワールドの真髄はそこにある。 収録作品について小話であるが、平山氏著の東京伝説を読んでいると思わずにやりとさせられるラーメンの話がありますよ。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.10
(5pt)

単行本の文庫版

読んだことあるなと思ったら、前に単行本を買ってました(苦笑 久々に読みましたが、やっぱり面白いです。 ただ落ち込んでいる時に読むと立ち直れなくなるので要注意です。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.9
(5pt)

単行本の文庫版

読んだことあるなと思ったら、前に単行本を買ってました(苦笑 久々に読みましたが、やっぱり面白いです。 ただ落ち込んでいる時に読むと立ち直れなくなるので要注意です。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.8
(5pt)

最高に

糞野郎たちが出てきます

胸糞悪く、後味が悪い。最高です

悲しく哀しいお話も・・

平常心に戻るのに疲れます

読み返せない つかれた
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.7
(5pt)

最高に

糞野郎たちが出てきます 胸糞悪く、後味が悪い。 最高です 悲しく哀しいお話も・・ 平常心に戻るのに疲れます 読み返せない つかれた
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.6
(5pt)

盲目の女性のお話

先入観を持たないようにして読みましたので、割と楽に楽しめました。年のせいか怖いものでも何にでも感情的にはならなくなったようです。作品にめぐり逢えたことがラッキーだと思っています。
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.5
(5pt)

盲目の女性のお話

先入観を持たないようにして読みましたので、割と楽に楽しめました。 年のせいか怖いものでも何にでも感情的にはならなくなったようです。 作品にめぐり逢えたことがラッキーだと思っています。
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.4
(5pt)

ゴミ溜めを大火力で焼いた後に残る詩情

前作から一年ぶりの短篇集。『Diner』から数えると二冊目の単行本なのだが、ここ数年でとにかく驚かされるのは、平山夢明という作家を巡る評価の高まりと、それに応ずるかの如く巧さを増している著者の技量だろう。

本作も「ホラー短篇集」というよりも、ダメな部分を切り落とせない人間の業と、それを優しく見守るヒロイン(大抵、売女で気狂いだけど)のラブロマンスみたいなものが素晴らしい。

独特な言葉回しとセリフ回しから生まれてくる迫力は、以前よりもはるかに密度を増している。しかもSF設定度やホラー度はむしろ減っており、より普通の読者にも楽しみやすくなっている。今までは「こんな奇想は思いつかない」という意味で、雪隠詰めになったようなマニアや、本職の小説家からの人気が高かった印象があるのだけれども、この単行本で、『Diner』よりも一層、ファンを増やすのではないだろうか?

印象に残った短編の内容を簡単に紹介。

「兄弟船」
ゴミ箱寸前の古い風呂屋を営む兄弟。兄・市彦は元アメフトの選手だったが、駄目になって帰国。兄中心の家に怨みをドロッドロに積み上げていた弟・市三はやむなく兄と一緒に風呂屋を続ける。が、家族も女も、妄想に駆られた兄が一番の家に、やがて愛想を尽かし……。

「ドブロク焼場」
平山夢明ファンが、一番好きなを感じる短編かも。火葬場に勤めながら漫才で一旗揚げることを目指す俺とチョンべ。ところが子どもの遺体を連続して処理したために、上げ上げだったチョンべの漫才はとんでもないことになっていく。読み終わった後、新宿でちくわぶを食べたくなる短編。

「人形の家」
はぁちゃんが最高。なんというか読み終えた読後感はこれが一番いいかも。心が壊れた女性とダメ男のロマンス。

「暗くて静かでロックな娘(チャンネー)」
ラストの一段落がとにかく美しい。

短編もいいのだけれども、『Diner』以降の長編が読みたいです。今年出るはずだった「びきまん」と「シエスターズ」はいつ出るのでしょう?
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.3
(5pt)

最低最悪の読書をしたい奴らあつまれー(^o^)

短編集である。
収録作は以下の10点である。
「日本人じゃねえなら」
「サブとタミエ」
「兄弟船」
「悪口漫才」
「ドブロク焼場」
「反吐が出るよなお前だけれど」
「人形の家」
「チョ松と散歩」
「おばけの子」
「暗くて静かでロックな娘(チャンネー)」
初出は全て集英社の『小説すばる』である。

 平山夢明、『或るろくでなしの死』以来ちょうど一年ぶりの新刊である。
下種で陰鬱で暴力的で嫌な気分になること間違いなしの腐った短編ばかりをぎゅうぎゅうに詰め込んだ、最高の作品集である。
登場する人物がことごとく駄目人間やロクデナシや動物じみたヒトデナシばかりなのが素晴らしい。

 「日本人じゃねえなら」はある駄目な男とある兄妹の交流が最初は胸をちょっぴり温かくするが、
ラストでとても悲しい気持ちになるのである。

 「悪口漫才」はある駄目な男が子供を轢いてしまい、その死体を隠蔽するために奮闘するお話である。
実は男は過去にも・・・。私はこの短編を妙に気にいっているのである。

 「おばけの子」はこの短編集の中でも最も極悪である。なんたってある一人の少女が両親に虐待されまくるという、
本当にそれだけの話なのである。ディティールがリアリティに満ちているので、生々しさと痛々しさが物凄いのである。
お勧めである。

「チョ松と散歩」と「反吐が出るよなお前だけれど」は一服の清涼剤として機能するかもしれない。
特に「チョ松と散歩」は全体に少年時代のノスタルジックな雰囲気が漂っており、なんだかしんみりとした
気分になってしまうのである。

 
人間愛や希望や世界の平和や性善説を信じられない信じたくない人や、頬に一発、腹に一発、ドギツイものを
かまされたい人や、かつて味わったことの無い極限の読書を希求している人や、クリスマスに読むのいぴったりな
ハートフルな本を捜し求める人にお勧めである。

 最後に一言。
 平山先生、今年出すはずだったSINKERの改訂とSALVAGEはいつ出版されるのでしょうか?
暗くて静かでロックな娘 Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘より
4087714802
No.2
(5pt)

ゴミ溜めを大火力で焼いた後に残る詩情

前作から一年ぶりの短篇集。『Diner』から数えると二冊目の単行本なのだが、ここ数年でとにかく驚かされるのは、平山夢明という作家を巡る評価の高まりと、それに応ずるかの如く巧さを増している著者の技量だろう。

本作も「ホラー短篇集」というよりも、ダメな部分を切り落とせない人間の業と、それを優しく見守るヒロイン(大抵、売女で気狂いだけど)のラブロマンスみたいなものが素晴らしい。

独特な言葉回しとセリフ回しから生まれてくる迫力は、以前よりもはるかに密度を増している。しかもSF設定度やホラー度はむしろ減っており、より普通の読者にも楽しみやすくなっている。今までは「こんな奇想は思いつかない」という意味で、雪隠詰めになったようなマニアや、本職の小説家からの人気が高かった印象があるのだけれども、この単行本で、『Diner』よりも一層、ファンを増やすのではないだろうか?

印象に残った短編の内容を簡単に紹介。

「兄弟船」
ゴミ箱寸前の古い風呂屋を営む兄弟。兄・市彦は元アメフトの選手だったが、駄目になって帰国。兄中心の家に怨みをドロッドロに積み上げていた弟・市三はやむなく兄と一緒に風呂屋を続ける。が、家族も女も、妄想に駆られた兄が一番の家に、やがて愛想を尽かし。

「ドブロク焼場」
平山夢明ファンが、一番好きなを感じる短編かも。火葬場に勤めながら漫才で一旗揚げることを目指す俺とチョンべ。ところが子どもの遺体を連続して処理したために、上げ上げだったチョンべの漫才はとんでもないことになっていく。読み終わった後、新宿でちくわぶを食べたくなる短編。

「人形の家」
はぁちゃんが最高。なんというか読み終えた読後感はこれが一番いいかも。心が壊れた女性とダメ男のロマンス。

「暗くて静かでロックな娘(チャンネー)」
ラストの一段落がとにかく美しい。

短編もいいのだけれども、『Diner』以降の長編が読みたいです。今年出るはずだった「びきまん」と「シエスターズ」はいつ出るのでしょう?
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944
No.1
(5pt)

最低最悪の読書をしたい奴らあつまれー(^o^)

短編集である。
収録作は以下の10点である。
「日本人じゃねえなら」
「サブとタミエ」
「兄弟船」
「悪口漫才」
「ドブロク焼場」
「反吐が出るよなお前だけれど」
「人形の家」
「チョ松と散歩」
「おばけの子」
「暗くて静かでロックな娘(チャンネー)」
初出は全て集英社の『小説すばる』である。

 平山夢明、『或るろくでなしの死』以来ちょうど一年ぶりの新刊である。
下種で陰鬱で暴力的で嫌な気分になること間違いなしの腐った短編ばかりをぎゅうぎゅうに詰め込んだ、最高の作品集である。
登場する人物がことごとく駄目人間やロクデナシや動物じみたヒトデナシばかりなのが素晴らしい。

 「日本人じゃねえなら」はある駄目な男とある兄妹の交流が最初は胸をちょっぴり温かくするが、
ラストでとても悲しい気持ちになるのである。

 「悪口漫才」はある駄目な男が子供を轢いてしまい、その死体を隠蔽するために奮闘するお話である。
実は男は過去にも・・・。私はこの短編を妙に気にいっているのである。

 「おばけの子」はこの短編集の中でも最も極悪である。なんたってある一人の少女が両親に虐待されまくるという、
本当にそれだけの話なのである。ディティールがリアリティに満ちているので、生々しさと痛々しさが物凄いのである。
お勧めである。

「チョ松と散歩」と「反吐が出るよなお前だけれど」は一服の清涼剤として機能するかもしれない。
特に「チョ松と散歩」は全体に少年時代のノスタルジックな雰囲気が漂っており、なんだかしんみりとした
気分になってしまうのである。

 
人間愛や希望や世界の平和や性善説を信じられない信じたくない人や、頬に一発、腹に一発、ドギツイものを
かまされたい人や、かつて味わったことの無い極限の読書を希求している人や、クリスマスに読むのいぴったりな
ハートフルな本を捜し求める人にお勧めである。

 最後に一言。
 平山先生、今年出すはずだったSINKERの改訂とSALVAGEはいつ出版されるのでしょうか?
暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫)より
4087453944