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失踪HOLIDAY
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失踪HOLIDAYの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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| 今日の夕飯はカレーがいいかなぁと相方が漏らしていた。実現すれば今週3回目。でも相方も梅雨バテみたいだし、無理させるのも悪いので「夕食はカレー」と思いこんでいたのだけど、帰ってきたら味噌カツが目の前にあった。いや、味噌カツは嬉しいんだけど、体がカレーモードになっていたので、せっかくの味噌カツも喜び半減だった訳で...あらかじめ「味噌カツにするよ」と言っておいてくれれば、カレーモードに固める事も無かったんだけど。 乙一氏がどんな作品を書くヒトなのか、知らなかった。だから、2編ある内の最初の1編「しあわせは仔猫のかたち」を読んだ感動をそのまま次の1編「失踪HOLIDAY」に求めてしまい、結果的に消化不良をおこしてしまった。氏に対する予備知識があれば、純粋に楽しめたのかも。 「しあわせは~」は、最高。いや。50ページの短編なんだけど、語り口が妙に馴染んで、ものすごくほっとした気になった。「失踪~」を中盤まで読み進めても「しあわせの~」の余韻が強すぎると感じたほど。前後入れ替えて読むべきだった。それほど「しあわせは~」は良かった。おかげで「失踪~」がかすんだ。いやこれはこれでおもしろい作品なんだけど。 しかしアレですな、ミステリを読むようになると、ついつい登場人物の行動の裏を読むようになっちゃって、いけないね。 | ||||
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| この本は友人に貸してもらったものです。私は「しあわせは子猫のかたち」が好きです。とても不思議な感覚で読んでいけました。不思議で、幸せな気持ちにもなれました。話の終わり方も素敵だと思いました。乙一さんっぽさがあまりないようで、とても乙一さんっぽかったです。失踪Holidayもとても楽しかったです。他に読んだ乙一さんの本にはどこかしら仕掛けのような、ひねった所があるので、この話ではどこだろう?と思って読んでました。夢中になって読んでしまいました!最後の方に仕掛けがあったと私は思います。乙一さんはすごい方ですね!他の「恐怖」を誘うような本と違って、この本は「幸福」な気持ちを誘うと思いました。なにより私が面白いと思ってしまったのが…!!「あとがき」です。読みながら一人で笑ってしまいました。これからも、もっともっと乙一さんの本が読みたいと思いました! | ||||
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| 乙一という人は前から聞いたことがあり、今回読んでみようと思って買った作品。最初の「しあわせは子猫のかたち」を読み終えて、驚かされてしまった。主人公の人付き合いが苦手な大学生の視点を通した日常が描かれていたのだが、読み終えたあと心の中でなんともいえない感情が染み渡り、読み終えた余韻が体中に響きました。続く、失踪HOLIDAYにものめりこみ、最終的にどうなるかが気になって仕方なかったほどでした。最後の予想外なオチに「やられた」って感じになりました。一冊でこれだけ深い内容の二編が読めるのは贅沢ではないでしょうか。 | ||||
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| 私的には「しあわせは子猫のかたち」がオススメ。人付き合いが苦手なちょっと不器用な主人公と住人の幽霊と猫。そして始まったその2人と1匹の生活。不思議だけど、とても温かい日常。とても切なくて、涙を誘うお話です。表題作の「失踪HOLYDAY」。主人公のナオちゃんとメイドのクニコとのやり取りが微笑ましい。ページの最初にある、カラーの挿絵が二人のいい雰囲気を分かりやすく表してると思う。2つとも、どっか心が温まるような“日常”のようなお話。(両方とも不思議な日常だけど)片方は切なく、そして片方はほのぼのと。ミステリーなのに、読み終わったあとにこんな気持ちにしてくれるのは珍しいと思う。 | ||||
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| 失踪HOLIDAYよりも「しあわせは子猫のかたち」をお勧めする!読み終わった後の気持ちのむずがゆさは私の口から言い表せないあなたが手にとって読むべきだ。(レビューになってなくてすみません) | ||||
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| ホラー作家とは思えないくらいのソフトな仕上がり。「しあわせは子猫のかたち」と表題作の2作。「しあわせは子猫のかたち」引越した先のアパートに3週間前に殺された前の住人の幽霊と暮らし始めたうまく生きられない主人公。子猫が二人の間を繋ぎ、不思議な生活を不思議と感じず、オカルティックでありがながら優しい気持ちに慣れる短編。「失踪HOLIDAY」笑いも取りながらでなおかつミステリー。身代金誘拐事件を企てたのは、誘拐されたはずの大金持ちの一人娘、ナオ。ママハハと大喧嘩をして家出をした先は、建物内のメイド・クニコの部屋。三畳一間にコタツがひとつ。そこでのふたりの生活は何ともほのぼのしていて、笑いを誘う。なにせ、狂言誘拐なんだから読むほうものんびりしたもんだ。最後のオチには想像もつかず参ったが、読み終わった時の爽快感もまたよし。 | ||||
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| スニーカーでは現在で3冊刊行されているが最初にでたのが本作である。この中で最初の「しあわせは子猫のかたち」は好きだ。3冊の中でもこの1作は本当に好きだ。短かったのが惜しい。 その「しあわせは子猫のかたち」は主人公と引っ越した家に生前いた住人の幽霊との奇妙な共同生活の日々。あと、猫か。猫がいるのといないのでは完成度は全然違ってくるようにも思う。寧ろキーパーソン(人ではないが)はこの猫である。猫が好きな人なら面白く読めるし、余計にラストが切ないようにも思う。この話は最初から最後まで、優しくて安心して読ませてくれた。正直に巧い。 2作目、表題作に当たる「失踪HOLIDAY」は前の話とはうってかわる。この主人公のナオに終始笑わせられる。これを読むとスニーカーか!なあという感じがとれてしまわないこともない。逆にこういう場だからこそ読める「乙一」と言ってもいいか。ミステリーとしてのプロットもいい。さあ終わるかなあと思えば、最後はちゃんとオチがついてくる。それもまた安心できる。主人公が中学生というのもそうだし、メイドのクニコの性格上、許せてしまうところがおかしい。逆に、そういう風に登場人物を描いた乙一、やはり巧い。 切ないのは寧ろ最初の「しあわせは子猫のかたち」だけな気もする。「失踪HOLIDAY」は、プロットだ。ストーリーの運びが面白かった。スニーカーというのもあるし、10代の人が読むくらいに丁度いいようにも思う。 | ||||
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| この作品には「やさしさは子猫のかたち」と 表題の「失踪HOLIDAY」のふた作品が収録されてるんですが。 この二つの作品は対象的で。まず切なくさせて、涙を誘い。 その後失踪HOLIDAYで笑わせてくれる まぁスニーカーからと言う事もあるので その辺は色々と気を使ってらっしゃった様ですが。 「やさしさは子猫のかたち」 乙さんの作品のせつない系ではかなり人気がある様なので 私からは何も。 とにかく切なく暗いところで待ち合わせを思い出させます。 「失踪HOLIDAY」 このさくひんではまず統治者ナオ (自分の部屋から家出して隣の建物の使用人の部屋に失踪・・・)。 彼女が自分でも私はジャイアンょ。 みたいに言っていたように、かなりわがままで自己中 なんだけど。使用人のクニコ(のびた君タイプかな?) とのやりとりがとても面白く。 でもやっぱり暖かく描かれています。 話の舞台のほとんどが三畳一間のコタツの中・・・ と言う事もありとてもアットホームなマッタリ感が抜けず 最後の方の警察も交えた話になるにもかかわらず 安心して読めてしまうあたりが上手かったです。 でもちゃんとミステリーっぽい落ちがまってるんですけどね。 私の一番のお気に入りの「またのご滞在お待ちしております。」等で きっとニンマリしながら読むことができる作品と思います。 | ||||
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| 本屋にて、アニメ調の絵柄ながら一般小説エリアに置かれていてすごい違和感。なんとなく惹かれて衝動買いしてみれば大当たり・・・と。シナリオ全体を通してどこか倦怠感をおびていながらもそれを不快に思わせない運びは作者の力量かな。また台詞回しや比喩に独特のものがあり作者の言葉遊びのレベルが非常に高いことが伺えます。そしてあとがきで作者の人柄がなんとなく見えてきそうな感じがするのもよいです。大作とは決していえませんが、ちょっと気分転換したいときなどに最適な作品だと思います | ||||
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| とにかく切ない。乙一氏の書く話というのは切なさにあふれている。計算されつくしたような、ホラーがあるかとも思えば、このような暖かく切ない話もある。淡々とした彼の語り口調は、オススメである。彼の作品は全部読んだが、いまだにこの作品は私の中のトップである。この切なさを、ぜひ体験してみて欲しい。 | ||||
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| 表題作「失踪HOLYDAY」も「しあわせは子猫のかたち」も、乙一氏らしいハズしたコミュニケーション(人間関係)を描いていたミステリになっています。少しハズしたコミュニケーション(人間関係)は、『暗いところで待ち合わせ』、デビュー作『夏と花火と私の死体』や『きみにしか聞こえない―CALLING YOU』も広い意味ではこれに該当し、乙一氏の主要なアイデアになっているようです。人間関係とコミュニケーションは、情報通信機器の発達した現代ではかえって難しくなっているようで、現代人なら誰でもテーマなのかもしれませんが...収録作「しあわせは子猫のかたち」の主人公と、不幸にして殺されてしまった女性写真家の(卵だった)幽霊との"間の取り方"は、絶妙です。子猫の介在が不可欠ですが、それは本編を読んでください。「失踪HOLYDAY」は、プロット自体は途中でみえみえになってしまうので、ミステリとしての出来を問題にしてはいけません。むしろ、主人公と継母、主人公と犯人、のズレたコミュニケーションと人間関係の妙を味合うべきです。 | ||||
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