デッドマン

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評判

デッドマンの評価:

3.77/5点 レビュー 31件。 B ランク

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平均点3.77pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 1〜20 1/3ページ
No.58
(4pt)

占星術殺人事件にオマージュを捧げた佳作

遺体の各部を持ち去られた六つの遺体が都内で次々に見つかり、その事件の捜査に奔走するミステリー。

ご存じ『占星術殺人事件』にオマージュを捧げているということは事前に知っていたものの、なるほど、こう着地するのかと膝を打たされた佳作。決してオマージュのみに終始せず、きちんと独自の展開と解決で締め括られている。伏線も丁寧で、その分真相が見えやすいきらいはあったものの、警察小説としての側面も備えているため(それもまた伏線というのが心憎い)、癖のない文章もあいまってするすると読めた。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.57
(4pt)

占星術殺人事件にオマージュを捧げた佳作

遺体の各部を持ち去られた六つの遺体が都内で次々に見つかり、その事件の捜査に奔走するミステリー。

ご存じ『占星術殺人事件』にオマージュを捧げているということは事前に知っていたものの、なるほど、こう着地するのかと膝を打たされた佳作。決してオマージュのみに終始せず、きちんと独自の展開と解決で締め括られている。伏線も丁寧で、その分真相が見えやすいきらいはあったものの、警察小説としての側面も備えているため(それもまた伏線というのが心憎い)、癖のない文章もあいまってするすると読めた。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.56
(3pt)

次作は期待できるか

頭部、胴体、手足一本づつをそれぞれ持ち去られた死体がつぎつぎと見つかる。昼行燈の鏑木刑事補、口うるさくて粘り強い玉木警部補、刑事オタクの姫野巡査、科警研から出向してきた澤田の4人が中心となり犯人を追っていくが、捜査は困難を極める。すると、何人もの人間の体の一部をつなぎ合わせて生まれたというデッドマンからメールが届く。
よくプロットを考えて書いているが、無理やり感が無いとは言えない。4人の刑事たちも個性があって面白いのだがもう一息というところか。次作に期待したい。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.55
(3pt)

次作は期待できるか

頭部、胴体、手足一本づつをそれぞれ持ち去られた死体がつぎつぎと見つかる。昼行燈の鏑木刑事補、口うるさくて粘り強い玉木警部補、刑事オタクの姫野巡査、科警研から出向してきた澤田の4人が中心となり犯人を追っていくが、捜査は困難を極める。すると、何人もの人間の体の一部をつなぎ合わせて生まれたというデッドマンからメールが届く。
よくプロットを考えて書いているが、無理やり感が無いとは言えない。4人の刑事たちも個性があって面白いのだがもう一息というところか。次作に期待したい。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.54
(4pt)

社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!

著者のデビュー作品です(^-^*)/
個人的には見事な面白さでした!

体の一部が切り取られる連続殺人事件の理由にはビックリしましたし、
死体から甦ったデッドマンの真相も見事でしたし、
ロボトミー手術の恐ろしさと、とある社会的な事件の恐ろしさも見事で、
社会的人情ミステリーとして屈指の面白さでした!

ただ、平の刑事の主人公が突然抜擢される理由は有り得ませんし、
仲間のキャラクター性もありふれていてオリジナリティーがいまいちでした(>_<)
まぁこれらはデビュー作品なので、今後改善されていくと願いながら、シリーズとして続いてるので続編を読むのが楽しみです(^-^*)/
社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.53
(4pt)

社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!

著者のデビュー作品です(^-^*)/
個人的には見事な面白さでした!

体の一部が切り取られる連続殺人事件の理由にはビックリしましたし、
死体から甦ったデッドマンの真相も見事でしたし、
ロボトミー手術の恐ろしさと、とある社会的な事件の恐ろしさも見事で、
社会的人情ミステリーとして屈指の面白さでした!

ただ、平の刑事の主人公が突然抜擢される理由は有り得ませんし、
仲間のキャラクター性もありふれていてオリジナリティーがいまいちでした(>_<)
まぁこれらはデビュー作品なので、今後改善されていくと願いながら、シリーズとして続いてるので続編を読むのが楽しみです(^-^*)/
社会的人情ミステリーとしては是非オススメです!
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.52
(3pt)

後味があまりしない作品

タイトルに惹かれ購入。

初期展開からのどんでん返しで幕を閉じるのだが、捜査過程の描写がないため物語の厚みが出ていない。
捜査員の葛藤や感情、苦悩などが描かれると更に惹かれるのではないかと思う。

文章自体は読みやすく、あっさりと読みたい人には勧められる作品
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.51
(3pt)

後味があまりしない作品

タイトルに惹かれ購入。

初期展開からのどんでん返しで幕を閉じるのだが、捜査過程の描写がないため物語の厚みが出ていない。
捜査員の葛藤や感情、苦悩などが描かれると更に惹かれるのではないかと思う。

文章自体は読みやすく、あっさりと読みたい人には勧められる作品
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.50
(5pt)

完成度高いです

l謎解き、サスペンス、情感 三拍子揃った完成度の高い推理小説でした。lobotomyという題材もドラマティックでした。
シリーズの他の巻もクオリティ高いと期待して購入します。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.49
(5pt)

完成度高いです

l謎解き、サスペンス、情感 三拍子揃った完成度の高い推理小説でした。lobotomyという題材もドラマティックでした。
シリーズの他の巻もクオリティ高いと期待して購入します。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.48
(4pt)

デッドマンをつくることができない現実が制約に。

首のない死体が見つかる。
その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。
『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。
その次に 胴のない死体が見つかる。
なぜなのか?

盗んだのはアタマなのではないか?
と 推定する 鏑木警部補。
それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。
(ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要)
経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。
4人組が 中心となって 事件を解決する。

プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。
猟奇犯罪ではないと言う。

アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、
生き返るというのが この物語の ツボとなる。
無理だよね。血液や免疫の問題、接合技術、様々な問題があり、
それを、接着剤のように くっつけることができてしまう。
つまり、それが できたように思わせることに 編集手腕がある。

あわせて、時間軸が ある一定のところでとまっている。
それが ロボトミー技術とつながる。
確かに、私が学生の頃に 反対の動きがあった。
それに、この作者は 私と同世代より少し若いくらいですね。
会話のたたみ方が おじさん臭い。

接合されたアタマが 記憶を 呼び戻しながら、
自分とは何か?を考えるのだが、
女医の高坂紫苑に アタマの名前を教えてもらう。
介護猿のアプに 助けられて 目覚ましく回復する。
志津という女性にも会い、自分の存在が見えてくる。
そして、タブレットも使い メールができるようになる。
限られた情報の中で 自分が何ものか 理解し始める。
自分が 死んだもの デッドマンの自覚が芽生える。

そして 捜査は デッドマンのメールから
急展開し始める。
物語の構成は 実にたくみだが、
やはり、デッドマンがつくれないことに、
物語が 記憶の存在とロボトミーにつながっていく。
医療技術は そう簡単に発展しない。
それでも、鏑木は シッポをつかんで 真犯人に迫っていく。
推理小説としては、あたらしい視点を持ち込んで、
うまく構成されている。
しかし、警察の組織構造が、物語に会わせすぎなところが、残念。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.47
(4pt)

デッドマンをつくることができない現実が制約に。

首のない死体が見つかる。
その現場は、整理されていて、なにも盗まれていない。
『きれいすぎる。』という疑問だけが残った。
その次に 胴のない死体が見つかる。
なぜなのか?

盗んだのはアタマなのではないか?
と 推定する 鏑木警部補。
それが、事件の捜査本部の部長代行に命じられる。
(ちょっと、ありえないが、物語をすすめるために必要)
経験の豊富な広木、暴走する姫野、プロファイラー澤田。
4人組が 中心となって 事件を解決する。

プロファイラーは、異常嗜好、怨恨、隠蔽のいずれにもはまらないと言う。
猟奇犯罪ではないと言う。

アタマ、胴、そして 手と足が接合されて、
生き返るというのが この物語の ツボとなる。
無理だよね。血液や免疫の問題、接合技術、様々な問題があり、
それを、接着剤のように くっつけることができてしまう。
つまり、それが できたように思わせることに 編集手腕がある。

あわせて、時間軸が ある一定のところでとまっている。
それが ロボトミー技術とつながる。
確かに、私が学生の頃に 反対の動きがあった。
それに、この作者は 私と同世代より少し若いくらいですね。
会話のたたみ方が おじさん臭い。

接合されたアタマが 記憶を 呼び戻しながら、
自分とは何か?を考えるのだが、
女医の高坂紫苑に アタマの名前を教えてもらう。
介護猿のアプに 助けられて 目覚ましく回復する。
志津という女性にも会い、自分の存在が見えてくる。
そして、タブレットも使い メールができるようになる。
限られた情報の中で 自分が何ものか 理解し始める。
自分が 死んだもの デッドマンの自覚が芽生える。

そして 捜査は デッドマンのメールから
急展開し始める。
物語の構成は 実にたくみだが、
やはり、デッドマンがつくれないことに、
物語が 記憶の存在とロボトミーにつながっていく。
医療技術は そう簡単に発展しない。
それでも、鏑木は シッポをつかんで 真犯人に迫っていく。
推理小説としては、あたらしい視点を持ち込んで、
うまく構成されている。
しかし、警察の組織構造が、物語に会わせすぎなところが、残念。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.46
(3pt)

「合理的な説明」による真相が、「デッドマン」という謎の強烈なインパクトを上回らないジレンマ

六つの死体から切り取った肉体で作られた「デッドマン」を巡る連続殺人事件の謎を追う刑事たちの本格サスペンスミステリー。

※ 少し真相に触れているレビューです ※

「死体から作られ、生き返った男は本物なのか」という謎をメインに据え、次々に起こるバラバラ殺人事件の謎はとてもミステリアスで、中盤まではどんどん引き込まれてしまったが、「デッドマン」が平成という年号を知らなかったり、過去の医療裁判に絡んで引退した刑事が出てくる辺りから謎の見当が付いてしまいました。その真相は概ね予想したとおりのオチで、そのままかなり性急な展開で最後まで行ってしまった感じ。また犯人と被害者の動機関係など、過去の事件の真相は非常に胸糞悪いもので、ラストの「ちゃんと司法に委ねよう」という優等生的なエンディングにカタルシスが感じられません。

デッドマンの存在を「ひょっとしたら本物かも…」と思わせる描写が上手いだけに、本格ミステリーである以上、本当に死体から蘇ったというホラー的結末ではないのは当然で、そうするとその謎にもだいたい見当が付いてしまい、やはりその「合理的な説明」に落ち着く真相が、「デッドマン」という謎の強烈なインパクトを決して上回らないところが残念。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.45
(3pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

「合理的な説明」による真相が、「デッドマン」という謎の強烈なインパクトを上回らないジレンマ

六つの死体から切り取った肉体で作られた「デッドマン」を巡る連続殺人事件の謎を追う刑事たちの本格サスペンスミステリー。

※ 少し真相に触れているレビューです ※

「死体から作られ、生き返った男は本物なのか」という謎をメインに据え、次々に起こるバラバラ殺人事件の謎はとてもミステリアスで、中盤まではどんどん引き込まれてしまったが、「デッドマン」が平成という年号を知らなかったり、過去の医療裁判に絡んで引退した刑事が出てくる辺りから謎の見当が付いてしまいました。その真相は概ね予想したとおりのオチで、そのままかなり性急な展開で最後まで行ってしまった感じ。

デッドマンの存在を「ひょっとしたら本物かも…」と思わせる描写が上手いだけに、本格ミステリーである以上、本当に死体が蘇ったというオカルト以外の真相となるとだいたい見当が付いてしまい、やはりその「合理的かつ常識的な説明」に落ち着く真相が、「デッドマン」という謎の強烈なインパクトを決して上回らないところが難しいところ。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.44
(3pt)

不気味な謎の魅力で中盤までは盛り上がったが、後半から失速

六つの死体から切り取った肉体で作られた「デッドマン」を巡る連続殺人事件の謎を追う刑事たちの本格サスペンスミステリー。

「死体から作られ、生き返った男は本物なのか」という謎をメインに据え、次々に起こるバラバラ殺人事件の謎は最高にミステリアスで、中盤まではどんどん引き込まれてしまったが、「デッドマン」が平成という年号を知らなかったり、過去の医療裁判とかに絡んで引退した刑事が出てくる辺りから一気に謎の見当が付いてしまい、その真相には意外性が無いまま、かなりご都合主義的で性急な展開でラストまで行ってしまった感じ。

本格ミステリーである以上、本当に死体が蘇ったというオカルト以外の真相となるとだいたい見当が付いてしまうが、デッドマンの存在を「ひょっとしたら本物かも」と思わせる描写が上手く、そのギリギリの怖さのバランスが後半の情報開示のために崩れるのが早すぎたのが残念。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.43
(3pt)

不気味な謎の魅力で中盤までは盛り上がったが、後半から失速

六つの死体から切り取った肉体で作られた「デッドマン」を巡る連続殺人事件の謎を追う刑事たちの本格サスペンスミステリー。

「死体から作られ、生き返った男は本物なのか」という謎をメインに据え、次々に起こるバラバラ殺人事件の謎は最高にミステリアスで、中盤まではどんどん引き込まれてしまったが、「デッドマン」が平成という年号を知らなかったり、過去の医療裁判とかに絡んで引退した刑事が出てくる辺りから一気に謎の見当が付いてしまい、その真相には意外性が無いまま、かなりご都合主義的で性急な展開でラストまで行ってしまった感じ。

本格ミステリーである以上、本当に死体が蘇ったというオカルト以外の真相となるとだいたい見当が付いてしまうが、デッドマンの存在を「ひょっとしたら本物かも」と思わせる描写が上手く、そのギリギリの怖さのバランスが後半の情報開示のために崩れるのが早すぎたのが残念。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.42
(3pt)

不気味な謎の魅力で中盤までは盛り上がったが、後半から失速。

六つの死体から切り取った肉体で作られた「デッドマン」を巡る連続殺人事件の謎を追う刑事たちの本格サスペンスミステリー。

「死体から作られ、生き返った男は本物なのか」という謎をメインに据え、次々に起こるバラバラ殺人事件の謎は最高にミステリアスで、中盤まではどんどん引き込まれてしまったが、医療裁判の件とか引退した刑事が出てくる後半辺りから一気に謎の見当が付いてしまい、そのままかなりご都合主義的で性急な展開でラストまで行ってしまった感じ。

本格ミステリーである以上、本当に死体が蘇ったというオカルト以外の真相となるとだいたい見当が付いてしまうが、デッドマンの存在を「ひょっとしたら本物かも…」と思わせる描写が上手く、そのギリギリの怖さのバランスが後半の情報開示のために崩れるのが早すぎたのが残念。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.41
(3pt)

ミステリ初心者には面白かった

身体の一部がない死体が次々見つかり、その遺体の寄せ集めであると信じる「デッドマン」から警察にこの犯罪についての情報提供がなされる・・・。この始まりは非常に魅力的で、ぐいぐいひきこまれていきました。
けれど、最後の方は予定調和というか、ご都合主義的な、犯人に都合の良い偶然の積み重ねばかりで、そこはがっかりでした。
ですが、総じていえばミステリ初心者には面白い内容でした。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.40
(3pt)

ミステリ初心者には面白かった

身体の一部がない死体が次々見つかり、その遺体の寄せ集めであると信じる「デッドマン」から警察にこの犯罪についての情報提供がなされる・・・。この始まりは非常に魅力的で、ぐいぐいひきこまれていきました。
けれど、最後の方は予定調和というか、ご都合主義的な、犯人に都合の良い偶然の積み重ねばかりで、そこはがっかりでした。
ですが、総じていえばミステリ初心者には面白い内容でした。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.39
(3pt)

ミステリとしては竜頭蛇尾で、むしろ人情劇の趣きが強い凡作

私は先に「ダンデライオン」を読んでいるので、先後が逆転してしまったが、読後感はほぼ同一だった。即ち、ミステリとしては竜頭蛇尾で、むしろ人情劇の趣きが強いという点である。冒頭で提示される謎の強烈さ、言葉のギャグを多用した軽妙な筆致、軽快な物語展開とミステリ・ファンに対するサービス精神は評価出来るが、謎の解決という意味での実装が弱い(この点、カーの凡作を想起させる)のである。本作を読んで、本当に人造人間(デッドマン)を創造出来ると考える読者が存在するのであろうか ? 連続猟奇殺人事件の目的を人造人間創造と見せかけて、実は「***」物だったというアイデアも平々凡々でお粗末。更に、捜査陣が「***」に気付く過程も安易に過ぎると感じた。

むしろ、上述した通り、社会問題(「ダンデライオン」では環境活動や反原発運動に対するシニカルな視線が印象に残った。本作では別の社会問題を扱っている)を絡めた人情劇が作者の持ち味なのではないか。軽妙な筆致の割には、意外と重いテーマを扱う事を本意としている節がある(作者はミステリ作家としては新人だが、相当な人生経験を踏んでいるのではないか)。この点、現状は曖昧で、ミステリ的アイデアを主体としたいのか、社会問題を絡めた人情劇を主体としたいのか判然としない。ミステリ・ファンにとって、スカッとした読後感を味わえない恨みがある。筆力はあるのだから、作者にとっての今後の課題は作風の確立だと思う。そうした事を感じさせる、発展途上(新人作家だから仕方ないが)の作家の作品だと思った。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653