デッドマン

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評判

デッドマンの評価:

3.77/5点 レビュー 31件。 B ランク

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平均点3.77pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 21〜40 2/3ページ
No.38
(3pt)

ミステリとしては竜頭蛇尾で、むしろ人情劇の趣きが強い凡作

私は先に「ダンデライオン」を読んでいるので、先後が逆転してしまったが、読後感はほぼ同一だった。即ち、ミステリとしては竜頭蛇尾で、むしろ人情劇の趣きが強いという点である。冒頭で提示される謎の強烈さ、言葉のギャグを多用した軽妙な筆致、軽快な物語展開とミステリ・ファンに対するサービス精神は評価出来るが、謎の解決という意味での実装が弱い(この点、カーの凡作を想起させる)のである。本作を読んで、本当に人造人間(デッドマン)を創造出来ると考える読者が存在するのであろうか ? 連続猟奇殺人事件の目的を人造人間創造と見せかけて、実は「***」物だったというアイデアも平々凡々でお粗末。更に、捜査陣が「***」に気付く過程も安易に過ぎると感じた。

むしろ、上述した通り、社会問題(「ダンデライオン」では環境活動や反原発運動に対するシニカルな視線が印象に残った。本作では別の社会問題を扱っている)を絡めた人情劇が作者の持ち味なのではないか。軽妙な筆致の割には、意外と重いテーマを扱う事を本意としている節がある(作者はミステリ作家としては新人だが、相当な人生経験を踏んでいるのではないか)。この点、現状は曖昧で、ミステリ的アイデアを主体としたいのか、社会問題を絡めた人情劇を主体としたいのか判然としない。ミステリ・ファンにとって、スカッとした読後感を味わえない恨みがある。筆力はあるのだから、作者にとっての今後の課題は作風の確立だと思う。そうした事を感じさせる、発展途上(新人作家だから仕方ないが)の作家の作品だと思った。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.37
(2pt)

失望

次々と起きた猟奇的連続殺人事件の被害者たちは、体の一部、それもそれぞれが異なる部分が切断されていた。犯人は現代のフランケンシュタイン博士なのか?

なんて魅力的な始まりの割には、魅力に乏しい、やけに現実的な昭和のにおいプンプンなオヤジ刑事が捜査にあたる。警察のというか彼らの捜査の手法はまるで幼稚で素人くさい。おまけに会話があまりに低俗でうんざり。冗談もすべりまくりでイライラした。

結局、話は思ったよりも驚きは少なく、というのも、驚くに値する展開と結末のはずなのに、話の展開が下手だからか、なんだかちっとも盛り上がりを感じないまま最後まで行ってしまった感じ。
人を驚かせたり、喜ばせたりを文章で行うって本当はとても難しいっていうことをこういう本を読むと気づかせてくれます。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.36
(2pt)

失望

次々と起きた猟奇的連続殺人事件の被害者たちは、体の一部、それもそれぞれが異なる部分が切断されていた。犯人は現代のフランケンシュタイン博士なのか?

なんて魅力的な始まりの割には、魅力に乏しい、やけに現実的な昭和のにおいプンプンなオヤジ刑事が捜査にあたる。警察のというか彼らの捜査の手法はまるで幼稚で素人くさい。おまけに会話があまりに低俗でうんざり。冗談もすべりまくりでイライラした。

結局、話は思ったよりも驚きは少なく、というのも、驚くに値する展開と結末のはずなのに、話の展開が下手だからか、なんだかちっとも盛り上がりを感じないまま最後まで行ってしまった感じ。
人を驚かせたり、喜ばせたりを文章で行うって本当はとても難しいっていうことをこういう本を読むと気づかせてくれます。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.35
(2pt)

がっかり

いわゆる猟奇的連続殺人事件。被害者の共通点は体の一部が切断されていたこと。冷酷な犯人は人間の体のパーツを集めて一体何をするつもりなのか?

ということで、いろいろとおぞましいものをドロドロと想像しながら読み進めたのだが、だんだんと登場人物たちのステレオタイプぶりや、やけに古めかしい昭和のオヤジの会話などにうんざりしてしまった。
最初は警察小説なのかと思ったが、警察官や警察機構の描き方がまるで稚拙。素人が書いたみたい。ということで、それなら本格推理風に、ありえない理論上の世界に連れて行かれるのかと思えば、そうでもない。とても中途半端。

結末はよく練られているようにもみえるのだが、現実的な問題提起がなされているように感じられても、結局は荒唐無稽なストーリーとしか言いようがない。それにも拘わらず、これだけ現実離れしたストーリーの割には登場人物のキャラクターはあまりに通俗的で浅薄で、ここも中途半端。
読んだ途端にすべて忘れてしまうような雑な本で、期待外れでした。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.34
(2pt)

がっかり

いわゆる猟奇的連続殺人事件。被害者の共通点は体の一部が切断されていたこと。冷酷な犯人は人間の体のパーツを集めて一体何をするつもりなのか?

ということで、いろいろとおぞましいものをドロドロと想像しながら読み進めたのだが、だんだんと登場人物たちのステレオタイプぶりや、やけに古めかしい昭和のオヤジの会話などにうんざりしてしまった。
最初は警察小説なのかと思ったが、警察官や警察機構の描き方がまるで稚拙。素人が書いたみたい。ということで、それなら本格推理風に、ありえない理論上の世界に連れて行かれるのかと思えば、そうでもない。とても中途半端。

結末はよく練られているようにもみえるのだが、現実的な問題提起がなされているように感じられても、結局は荒唐無稽なストーリーとしか言いようがない。それにも拘わらず、これだけ現実離れしたストーリーの割には登場人物のキャラクターはあまりに通俗的で浅薄で、ここも中途半端。
読んだ途端にすべて忘れてしまうような雑な本で、期待外れでした。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.33
(5pt)

この作家は並ではない!

驚愕のミステリーとは、こういう作品のことを言うに違いない。横溝正史ミステリ大賞受賞作。

身体の一部が持ち去られた猟奇連続殺人事件を巡り、鏑木警部補が率いる捜査班が事件の真相に迫る。その先にある結末は…

おぞましい猟奇連続殺人事件も鏑木警部補らのユーモラスな会話でオブラートに包まれ、嫌な気持ちにならずに読み進む事が出来た。それにしても、この小説に描かれる前代未聞の事件の背景、全く予想も出来なかった展開、この作家は並ではない。

帯に記載された『警察小説、新次元!』に偽り無し!
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.32
(5pt)

この作家は並ではない!

驚愕のミステリーとは、こういう作品のことを言うに違いない。横溝正史ミステリ大賞受賞作。

身体の一部が持ち去られた猟奇連続殺人事件を巡り、鏑木警部補が率いる捜査班が事件の真相に迫る。その先にある結末は…

おぞましい猟奇連続殺人事件も鏑木警部補らのユーモラスな会話でオブラートに包まれ、嫌な気持ちにならずに読み進む事が出来た。それにしても、この小説に描かれる前代未聞の事件の背景、全く予想も出来なかった展開、この作家は並ではない。

帯に記載された『警察小説、新次元!』に偽り無し!
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.31
(4pt)

「占星術殺人事件」を読んでいれば、面白さも倍加

第32回(2012年)横溝正史ミステリ大賞を受賞した本作品は、ミステリ好きなら、何らかの関心は持たずにいられないと考えられます。

巻末の主要参考文献の筆頭にあるとおり、本作品は、「占星術殺人事件」(島田荘司著)を題材にしたミステリです。

「肉体を支配する星座に従って、六人の若い女性から必要な各部を切り取り、新しい肉体を合成する」という奇怪な遺言状と、それが予言するかのように、六人の女性が行方不明になり、次々と発見されるバラバラ死体──そんな猟奇的な殺人事件を描いた「占星術殺人事件」は、いまや日本のミステリでは古典の域に入ってきているのかもしれません。

本作品では、このミステリを真似たかのような、体の一部が切り取られるという殺人事件が次々と発生し、やがて、これらの死体から失われた各部を合成して、生き返ったと名乗る人物──デッドマンからの文書が警察に届く、という内容となっています。

つまり、「占星術殺人事件」の設定を借りて、新たなミステリを構築したのが、本作品なのです。

島田荘司とは全く違う、軽妙さを含みつつ、スピーディーな展開で読ませる本作品は、「デッドマンとは、本当に死体の一部をつなぎ合わせて甦った人物なのか?」「体の各部を切り取るという殺人の目的とは何か?」といった謎を、ミステリの鉄則である「合理的な説明」で、解決に導きます。

有名作品の独自設定を模して、新作を作る──ある種、無謀な試みですが、私は十分に成功した、快作だと感じました。

それにしても、「占星術殺人事件」は、「占星術のマジック」と題して、江戸川乱歩賞に応募され、最終候補に残ったものの、受賞を逃した作品。
もし、本作品が、江戸川乱歩賞に応募されていたら、どんな結果になったのか──そんな想像もしてみたくなりますが、いずれにせよ、初投稿作で大賞を射止めたということなので、この新人作家の今後には期待が持てると思っています。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.30
(4pt)

「占星術殺人事件」を読んでいれば、面白さも倍加

第32回(2012年)横溝正史ミステリ大賞を受賞した本作品は、ミステリ好きなら、何らかの関心は持たずにいられないと考えられます。

巻末の主要参考文献の筆頭にあるとおり、本作品は、「占星術殺人事件」(島田荘司著)を題材にしたミステリです。

「肉体を支配する星座に従って、六人の若い女性から必要な各部を切り取り、新しい肉体を合成する」という奇怪な遺言状と、それが予言するかのように、六人の女性が行方不明になり、次々と発見されるバラバラ死体──そんな猟奇的な殺人事件を描いた「占星術殺人事件」は、いまや日本のミステリでは古典の域に入ってきているのかもしれません。

本作品では、このミステリを真似たかのような、体の一部が切り取られるという殺人事件が次々と発生し、やがて、これらの死体から失われた各部を合成して、生き返ったと名乗る人物──デッドマンからの文書が警察に届く、という内容となっています。

つまり、「占星術殺人事件」の設定を借りて、新たなミステリを構築したのが、本作品なのです。

島田荘司とは全く違う、軽妙さを含みつつ、スピーディーな展開で読ませる本作品は、「デッドマンとは、本当に死体の一部をつなぎ合わせて甦った人物なのか?」「体の各部を切り取るという殺人の目的とは何か?」といった謎を、ミステリの鉄則である「合理的な説明」で、解決に導きます。

有名作品の独自設定を模して、新作を作る──ある種、無謀な試みですが、私は十分に成功した、快作だと感じました。

それにしても、「占星術殺人事件」は、「占星術のマジック」と題して、江戸川乱歩賞に応募され、最終候補に残ったものの、受賞を逃した作品。
もし、本作品が、江戸川乱歩賞に応募されていたら、どんな結果になったのか──そんな想像もしてみたくなりますが、いずれにせよ、初投稿作で大賞を射止めたということなので、この新人作家の今後には期待が持てると思っています。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.29
(4pt)

大筋では面白いけど、若干青臭い台詞回し。

金田一少年の事件簿でトリックが丸パクリされて問題になった小説へのオマージュ作品。
骨董無形な話かと思いきや、割と正統な推理小説でした。
中盤までの展開で、あぁ、これはSFチックなオチではないだろうな・・と判ってしまうほどに文章がしっかりしてるので、6人の死体がくっついたというのもデッドマンの思い込みだと想像できてしまい、終盤も、あっと驚く大どんでん返しというより、上手くまとまった作品だった。
警察組織の描写がよく描けている一方で、キャラ設定や台詞まわしが「あぶない刑事」や「刑事貴族」っぽく昭和の古臭さが気になる。「ヒメ」や「カブ」ってあだ名も、ちょっとアレですね。ただ、唯一警護課の男との友情は良かった。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.28
(4pt)

大筋では面白いけど、若干青臭い台詞回し。

金田一少年の事件簿でトリックが丸パクリされて問題になった小説へのオマージュ作品。
骨董無形な話かと思いきや、割と正統な推理小説でした。
中盤までの展開で、あぁ、これはSFチックなオチではないだろうな・・と判ってしまうほどに文章がしっかりしてるので、6人の死体がくっついたというのもデッドマンの思い込みだと想像できてしまい、終盤も、あっと驚く大どんでん返しというより、上手くまとまった作品だった。
警察組織の描写がよく描けている一方で、キャラ設定や台詞まわしが「あぶない刑事」や「刑事貴族」っぽく昭和の古臭さが気になる。「ヒメ」や「カブ」ってあだ名も、ちょっとアレですね。ただ、唯一警護課の男との友情は良かった。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.27
(5pt)

面白い!!

「ドラゴン・フライ」に興味があったので、その前作であるこの本から読みました。あまりあらすじは話したくないのですが、期待せずに読んだのですが、かなり面白かったです。上手く作者にミスリードにのってしまったのですが、猟奇的な話ですが、とても楽しめ、一日で読み切ってしまいました。次回作も期待します。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.26
(5pt)

面白い!!

「ドラゴン・フライ」に興味があったので、その前作であるこの本から読みました。あまりあらすじは話したくないのですが、期待せずに読んだのですが、かなり面白かったです。上手く作者にミスリードにのってしまったのですが、猟奇的な話ですが、とても楽しめ、一日で読み切ってしまいました。次回作も期待します。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.25
(3pt)

着想は面白い!でも内容は平凡

死体の一部をつなぎ合わせた生まれたデッドマン。
その内容に惹かれて、購入!

文章も端正感じで、無駄がなく読みやすい。
それによく調べてるなーって感心しながら読みました。
特にロボトミー手術に関しては、自分は全く知らなかったので
こんなことがあったのか、と興味がひきつけられました。

ただ、警察の隠語?(マンジュウとか……)が羅列されて
ちょっとそこが鼻についてあまり好きになりません。
更に、キャラもなんかマンガ的な感じで感情移入も出来ません
物語の内容も、結構ありきたりな感じで
デッドマンと言う着想の割には平凡な結果でした。

全体として、
読みやすいけど、のめり込んで読めない感じ
悪くないと思いますが、あまり期待し過ぎない方がいいと思います。
点数的には2.5位ですが、読みやすさと着想の面白さから評価は3にしてみました。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.24
(3pt)

着想は面白い!でも内容は平凡

死体の一部をつなぎ合わせた生まれたデッドマン。
その内容に惹かれて、購入!

文章も端正感じで、無駄がなく読みやすい。
それによく調べてるなーって感心しながら読みました。
特にロボトミー手術に関しては、自分は全く知らなかったので
こんなことがあったのか、と興味がひきつけられました。

ただ、警察の隠語?(マンジュウとか……)が羅列されて
ちょっとそこが鼻についてあまり好きになりません。
更に、キャラもなんかマンガ的な感じで感情移入も出来ません
物語の内容も、結構ありきたりな感じで
デッドマンと言う着想の割には平凡な結果でした。

全体として、
読みやすいけど、のめり込んで読めない感じ
悪くないと思いますが、あまり期待し過ぎない方がいいと思います。
点数的には2.5位ですが、読みやすさと着想の面白さから評価は3にしてみました。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.23
(5pt)

単純に面白い

面白いです。
次の作品も、絶対読みます。

ミステリー好きは読んで間違いないと思います。
起承転結が、しっかりしていて
一気に読んでしまいました。

誰にでも、お勧めできます。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.22
(5pt)

単純に面白い

面白いです。
次の作品も、絶対読みます。

ミステリー好きは読んで間違いないと思います。
起承転結が、しっかりしていて
一気に読んでしまいました。

誰にでも、お勧めできます。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.21
(5pt)

御大理論の実践型という感じの作品

いやいや、予想以上のリーダビリティとサスペンスだった。
実に面白い小説だ。
島田御大の本家取りみたいな作品ではあるが、ミスディレクションにもなっているし、御大が書いてもおかしくない作品だ。
まさか、御大が別名で応募したわけじゃ・・・なんて邪推したくなるね。

ただし、ストーリーの半分は捜査側、つまり警察関係者側の描写なので、どうしてもそこで幻想味がとぎれることになる。
それはまあ、作品の成立方法からしてしょうがないことなのだとは思うが、この強烈な幻想風部分をもっと強調したら、と思わないでもない。
しかし、そうするとますます御大に似てしまうからね、いたしかたがないかな。

「デッドマン」というタイトルもなかなか気が利いているし、登場する刑事たちもそれなりにキャラが立っている。
ただし、途中からの描写が平板なので、登場したてのあたりの雰囲気をもう少し続けてもらえたら、という感じだ。
切断された死体の謎、デッドマンを巡る謎等は提出されているが、純然たるフーダニットではないので、そのあたりが本格好きには物足りないかもしれない。
だが、提示されている社会問題、とくにこれが医療問題である、というあたり、著者が医療系大学の出身ではないことを疑ってしまう。

幻想的な謎、合理的な解決、という、御大理論のお手本のような作品ではある。
でも、好きだな、この手のミステリは。
ただし、登場人物たちのセリフ、特に警察の専門用語を使ったあたりに少し違和感がある。
これは平易な表現でも良かったんじゃないかな。
これだけ筆力のあるヒトなんだから。
次作もこのテンションを維持してくれたら、絶対読むからね。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653
No.20
(5pt)

御大理論の実践型という感じの作品

いやいや、予想以上のリーダビリティとサスペンスだった。
実に面白い小説だ。
島田御大の本家取りみたいな作品ではあるが、ミスディレクションにもなっているし、御大が書いてもおかしくない作品だ。
まさか、御大が別名で応募したわけじゃ・・・なんて邪推したくなるね。

ただし、ストーリーの半分は捜査側、つまり警察関係者側の描写なので、どうしてもそこで幻想味がとぎれることになる。
それはまあ、作品の成立方法からしてしょうがないことなのだとは思うが、この強烈な幻想風部分をもっと強調したら、と思わないでもない。
しかし、そうするとますます御大に似てしまうからね、いたしかたがないかな。

「デッドマン」というタイトルもなかなか気が利いているし、登場する刑事たちもそれなりにキャラが立っている。
ただし、途中からの描写が平板なので、登場したてのあたりの雰囲気をもう少し続けてもらえたら、という感じだ。
切断された死体の謎、デッドマンを巡る謎等は提出されているが、純然たるフーダニットではないので、そのあたりが本格好きには物足りないかもしれない。
だが、提示されている社会問題、とくにこれが医療問題である、というあたり、著者が医療系大学の出身ではないことを疑ってしまう。

幻想的な謎、合理的な解決、という、御大理論のお手本のような作品ではある。
でも、好きだな、この手のミステリは。
ただし、登場人物たちのセリフ、特に警察の専門用語を使ったあたりに少し違和感がある。
これは平易な表現でも良かったんじゃないかな。
これだけ筆力のあるヒトなんだから。
次作もこのテンションを維持してくれたら、絶対読むからね。
デッドマン Amazon書評・レビュー: デッドマンより
404110291X
No.19
(4pt)

一気読み出来ます

表紙からは、これはSFミステリー?、横溝正史ミステリ大賞なのに?と思いましたが、立派なミステリーでしたね。
体の一部が切り取られた連続殺人事件と、「僕」の視点から語られる物語と、どこで決着するのかと思っていましたが見事に着地しました。私の勉強不足で恥ずかしい限りですが、このミステリーの下地になっている題材は、当時は大きな社会問題になったのでしょうね。
重いテーマの一方、鏑木班の面々の会話が、ポップで(笑)対照的でしたね。
初投稿作とは思えないほど、私にとっては読みやすかったです。
デッドマン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: デッドマン (角川文庫)より
4041017653