■スポンサードリンク
外事警察
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
外事警察の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Good | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマを見ず、この小説から知りました。 10年以上前の話ですが、色褪せない迫力とリアリティがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマと映画も見ましたが、個人的には、小説のほうが断然面白い。 ドラマはわかりやすかったけれど、柳広司さんの「ジョーカーゲーム」シリーズを読破した者としては、小説の方が諜報戦としての面白みがあって、最後のどんでん返しにも唸らされました。 冒頭の、ヨルダンの事件の「意味」が、読み終えたあとに、じわじわーっとくる感じで、「上手いなー」と素直に感動です。もう一度、頭から読み返したくなる。 ただ、登場人物が非常に多く、「情報量」も相当なので、読み手を選ぶ作品なのかもしれません。さくさくっと読むには不向きで、焦らず、じっくり読んで、必要であれば読み返す。その代わり、とゆーか、ラストは、期待を裏切りません。 あと、ネタバレですが、内閣官房長官の村松久美。賛否はあるとしても、彼女がいないと、この小説の『核の部分』が成り立たない。(正式にテロ対策としてSATを動かすという部分)なので、年増なのはアレかもですが、必要な人物だと思いました。外事の住本班の個々の紹介も、後半になって、すごく生きてきます。 とにかく、構成が緻密で、最後は「なるほど~」と思う。 自分は、イマール共和国のユニのエピソードで号泣しました。人を救うのは人なんだ、と思いました。 最後に、有賀局長は、ドラマの数百倍、「怖い人」です・笑 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろいです。 かっこいいです。 でも難しいです・・・。 まず、警察に対する予備知識も必要となります。わからない単語はWiki等で 検索することになります。さして解説はありません。 登場人物も輻輳しています。さながら立体交差です。 そして主人公たちが相対する組織も当然全容が解明されていないため、 名前も素性も不明なまま読み進めることとなり、その点非常に理解に苦しいものです。 自分の頭の悪さ(特に記憶力)を棚に上げますが、難しいです。 全体としてはかっこよくて、そのかっこよさにも説得力もあって 非常にしびれる内容なのですが、事件の詳細はわからないのです。 誰にも語れない、自分に残っていないのです。 些末なエピソードは語れるのですが本作全体の流れは全く語れません。 読者を選びます。 本作がすんなり読める方は読書していてたとえば登場人物がすんなり頭に 入り、その立場だったり発言内容だったりが把握できる人ですね。 私にはすこし、難しかったです。 ですが、間違いなく、いい作品です。 内容が違うとしてもドラマ、映画を見たいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半100ページぐらいまでは登場人物が次々に入り混じり、外事警察のメンバーの説明が延々と 続くので読んでいて面白くないが、事件が進展しメンバーたちが動き出すと 底の見えない深すぎる国際的な陰謀の匂いに引き込まれるように楽しめた ただどうにも気負いすぎなせいか、外事VSテロリストだけでも十分な話に、 あれこれと別の要素も加わりすぎており、そのせいで勢いがやや殺がれてしまっていたのは残念 特に大してキャラとして魅力もないのに出番だけは多い村松や、わりとどうでもいい明日香や谷村は 省いても良かったかもしれない 最初を我慢すれば、中々楽しめる一冊 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
外事警察が再び見たくなり、原作を読んでみた。 外事の原作なのでドラマとかぶる箇所もありますが、 より詳細な背景や、TVで表現しきれなかった事件、 なども多く、骨太で楽しめた作品です。 内容も気になるワードがあり、 日本の諜報は大丈夫か?など考えさせられます。 隣国との関係、サイバーテロ、ワシントン、、、 でも、国民が平和ボケしていられるのは、 組織が優秀だからか、とか思ったりします。 表に出ない、国家を守る裏の組織の話しを 垣間見るには良作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好評を博したNHKドラマの原作小説である。 そもそもテロ対策をテーマにしたドラマの元になるものをと、NHKからの依頼で書かれたらしい。 国際テロ対策チームを焦点としたこの物語は、ジャンルとしては、広い意味でのスパイ小説だろう。 たとえば007の故郷であるイギリスなどでは盛んなジャンルだが、日本ではあまり伝統があるとは思えない。 そこでいかにもリアルタイムの状況を取り上げて気を吐いているのが、 この麻生幾という作家なのだろうと思う。 なるほど、という力量を感じた。 このタイプの小説が好きな読者なら十分楽しめる内容ではないか。 緊迫したテーマにふさわしい小刻みな断章形式と引き締まった文体が気持ちがいい。 また、この種の小説には必須とはいえ、 作家の情報知識、またその収集力、取材力も半端なものではあるまい。 まさにプロフェッショナルがプロフェッショナルを描いたという感じである。 とにかく緊迫感は相当なもので、半ば過ぎからは痛いほどだった。 圧倒的な敵の力に、ページがどんどん残り少なくなっても味方はまずます不利になるようで、 いったいどうなるのかと一気に読ませる。 もっともこれには多少無理がないでもない。 それまでの描き方の重さや広がりに比べると、短い結末部では十分ではない印象がある。 たとえば、主人公の家族の問題というのは、主筋に絡むだけではなく、 こうした立場の人間が抱える辛さを描いて物語の奥行きを深めているのだが、 終わりではえらくあっさり処理されてしまった印象だ。 また、面白い小説であるのは間違いないとしても、好みは分かれるかもしれない。 最終的にフィクションではあっても、素材はかなりリアルで、実際に起こってもおかしくない。 するとここに描かれているもの、テロの見えない脅威、裏のまた裏が際限なく迷宮、政治的陰謀や裏工作、 組織間の軋轢、利害対立、権力争い、連携の機能不全、そして秘匿の辛さや、任務の危険、身内の犠牲などは、 興味深くはあっても重すぎるかもしれない。 ありそうだがあってほしくないものがオンパレードで、 だからこそ迫力もあり面白くもあるのだが、リアリティの重さがまた辛くもある。 それでもあえて戦い抜き乗り越えようとする物語の魅力とで、どっちが勝るかというところだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テレビのドラマのストーリーのイメージでいると、少し裏切られるかもしれない。 ただでさえどんでん返し(違う視点で見ると全然違って見えるという意味での)が多いのに、幾つかの用語を正確に理解していないと筋を完全に見失う。 また、恥ずかしながら、FBIと韓国情報機関(NIS(国家情報院))の果たした役回りが今一つピンと来なかった。他の人のレビューを見て勉強したい。 わかりやすさという意味では、麻生幾作品の中では相当わかりにくい部類であると感じた。 登場人物は常に誰かの駒として動かされているとでもとらえればよいのだろうか。 ネタバレにならないよう書かないが、「ジャスミン」と「カーリヤン」に関するPlotは、作品のカギを握るが、少し苦しいなぁと感じた。 「This is my life」という言葉が示す意味を記憶していたが、自分的には、なお結末の意味するところ不明である。 用語で忘れると訳わからなくなるのは、「本室」(警察庁外事課)、「ZERO」(警察庁・協力者獲得工作本部、倉田警視正)、ISAF(アフガニスタン国際治安支援部隊)。 あと、おもしろかったのは、住本がミッション(駐ザグレブ北朝鮮領事館副領事の動向調査)遂行後、外事課に戻ったら、報告すべき上司が失脚、退職、栄転で誰もいなかったというところが個人的には結構ツボだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化されると聞いて、単行本を買ってみました。 最初は外事、公安などの警察機構がよく頭に入らずなかなか読み進みませんでした。 ただ、読み進めてみるとスリリングな展開、まさにスパイ小説。 スパイ小説という軽い感じよりももっと暗い、重い感じが伝わってきます。 それも日本でもこんなことが現実にあるのだろうか、、と思わされる。 でも、あるのかも=私も平和ボケしているということか。 後半はアメリカアクション映画のような派手なドンパチになってきたように感じたので、星1つ減点。 私は前半がわくわく読み進めたなぁ。。 五十嵐彩音、強い女性という感じでかっこいいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本ではスパイ行為を裏で行う機関として存在するという事は以前から知っていたが、まさかここまでやるかっていうぐらいの内容で、 驚愕しました。おそらく、日本国がスパイ行為を本格的に容認すれば、国際社会において日本は一目を置かれる立場になるのではないかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
NHKドラマ化された作品。 映像化すると途端に退屈になる作品が多い中、これはNHK製作スタッフに軍配が上がる稀有な例。 小説とドラマとでは、微妙にストーリーが異なるのだが、およその登場人物や状況設定などはほぼ同じ。 小説では、作者はきっと広大なストーリー展開を予め企図していたのだろうが、 やや手を広げすぎの感は否めなく、その分展開の軸となるものがぼやけて散漫な印象を受けた。 登場人物が多く、個々のキャラを十分描き切る領域には残念ながら達していない。 ややご都合主義的なストーリー展開が目に付き、場面変更が目まぐるしいため、 物語における時間軸を無視しがちな表現になってしまったのが惜しまれる。 一方、ドラマでは主人公・住本とその仲間が追う1件の事案にフォーカスしたことにより、 当然物語性が高まり、視聴者にはわかりやすくなった。 そうしたことでかえって、小説では曖昧にしか伝わらなかった、 公安や外事と呼ばれる警察世界の背景を自ずと呼び込む効果を引き出している。 別のレヴュアーも書かれているが、素材としては一級品で、 世の中の認知度の低い世界なので、興味のある読者は多いはず。 警察小説の多様化に伴い、今後この「外事」が警察小説の一分野になれば面白いと思う。 私は以上のような感想を持ちましたが、まだ、どちらか一方しか読んで(観て)いない方、 是非両方楽しんでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書はNHKドラマの原作ということもあり初めての麻生作品という方も少なくなさそうですが、おたく向けかと思うほど詳しい組織の事情が書かれている一方で、登場人物のキャラ設定や内面の描写があっさりしているというアンバランスさを感じるかもしれません。その場合は細かいところは考えすぎずに公安警察の世界を楽しむという読み方もありだと思います。本書は裏の裏、という読者に向けた仕掛けが細かくて私はやや疲れました(笑)。 後半の急展開がやや強引なことや、「フィッシュ」本人の描写が残念なので星ひとつ減点としました。 しかし公安警察や自衛隊の組織モノを書かせたらこの人の右に出る作家はいません。当事者たちも「知らなかった」「上の人たちはしゃべりすぎ」というくらいの内容で、日ごろから取材を重ねていることがうかがわれます。 ゲリラ対策の法制度の遅れを突いた代表作『宣戦布告』に典型的に現れているように、麻生作品は社会にメッセージを発信したいという著者の意思を感じます。今回も活動を表に出せない公安警察の重要性のアピールを目指したものといえますし、私もその必要性があると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昨年、放送され話題となったNHK土曜ドラマ『外事警察』〈09.11.14〜12.19 O.A. 主演:渡部篤郎〉。本書は『宣戦布告』『ZERO』で知られ、ポリティカル小説の第一人者である麻生氏にNHKからテロ対策をテーマにしたドラマを作るために依頼された原作小説である。 そもそもは一般に馴染みのない“外事”という言葉であるが、本書に登場する外事課とは、日本国内における外国諜報機関の防諜や捜査を行なう組織である。国際テロリストに対し、積極的なアクションの必要の要請に伴ない、新しく創設された『作業班』において、その警視庁外事第3課に所属する作業班班長・住本健司(ドラマでは渡部篤郎が好演)率いる住本班が日本国内に暗躍する正体不明のテロリストグループ《フィッシュ》の正体を掴むために対国際テロ秘匿捜査の精鋭部隊として暗躍する物語である。 登場人物も住本班に属する追尾作業のプロフェッショナルである森永卓也巡査部長や捜査における協力者獲得工作のエキスパートである金沢涼雅巡査部長、同じくアジア系外国人専門のエキスパート・大友遥人巡査部長、数少ない女性公安警察官の中で男性の中でも群を抜く能力を持つ五十嵐彩音巡査部長、外事警察に人生のすべてを懸けてきた愚直な男・久野秀真巡査部長といった兵〈つわもの〉揃いの部下やその上司で対テロリストに保守的な考えを持つ村松久美内閣官房長官(ドラマでは余貴美子が憎々しく熱演)といった一癖もふた癖もある人物が錯綜し、またドラマとは内容が異なっており、ドラマでは物語の重要な役割であった下村愛子(石田ゆり子が熱演)が本作では重要容疑者の妻として捜査線上に名前が浮かび上がるだけというのも特徴的だ。 当初は多大な登場人物や場面の展開により、内容が今ひとつ把握しきれなかったが、後半は、謎のテロリストグループ《フィッシュ》の攻撃により危機にさらされる住本班の緊迫した攻防やクライマックスでの全貌が明かされる息もつかせぬスリリングな内容にドラマとはまた一味違った面白さを感じ、大変読み応えがあり、大いに堪能した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
NHKドラマ「外事警察」の原作である。ドラマはすでにDVDになっているだろうと思うが、本書もナカナカすごい。派手さはないものの一般に知られている警察とは違う警察組織に焦点を当てた部分は評価すべきである。 ストーリーの展開も政治とのからみがあり、練り上げられた内容に仕上がっている。上質の警察小説であります。 DVDを観て、再度この興奮を再現してみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品中では事件や派手なアクションが登場する。ちょっと現実離れしている、と多くの読者は思うかもしれない。しかし、こうした事件が勃発するかしないかは、じつのところ紙一重の違いである。もし我々が「こんな事件は実際には起きないよね〜」と呑気に言っていられるとしたら、それは多くの人々の影なる努力の賜物であり、そうした人々に感謝したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
NHKでドラマ放送するとのことで購入。すばやい場面展開、マニアックな用語続出、裏の裏の裏の裏の・・・と続くストーリーで結構楽しめた。ドラマとは基本的にストーリーが異なるようだがパラレルワールドなのか続きものなのか。心理戦と思いきや、後半は結構派手な展開なのでこれはテレビでは無理だろう。えっ?もしかして映画までいっちゃうのかな? 外事警察という言葉も初めて目にした。このような仕事をしている公務員が日本にいて、このような世界が本当にあるのかどうかイメージできないということが平和だということか。日夜働く皆様に感謝です。 ドラマの渡部篤郎はケイゾク以来?のハマリ役。こちらもNHKっぽくない緊迫感で土曜日が楽しみに | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻生氏の作品は、警察や自衛隊関係への取材を綿密に行い、それが作品に反映される半面、 敵スパイやテロリストの造形が甘いことが多々ある。 『宣戦布告』は、工作員の動機が全く不明で、侵略者VS自衛隊という宇宙人ネタSF状態。『ZERO』は取材のしすぎで、 作品自体が資料集と化し、何が何だか分からない。『ケースオフィサー』は、動機らしい場面が冒頭にあるが、 あれが対日バイオテロに繋がるのは首を傾げる。そもそも、風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなった感がある。 そして『外事警察』。 裏をかく、その裏の裏もかく、その裏の裏の裏の……という無限連鎖に身を置く外事のプロフェッショナル達の、 リアルな活動。そして、暗躍する正体不明のテロリストたち。読みながら、ゾクゾクします。アクションシーンもあり、 これまでの麻生作品の美味しいとこ取りのような作品です。 問題のテロリストたちの目的は、『瀕死のライオン』で北朝鮮が実行しようとした<日本隷属化作戦>に匹敵、 もしくはそれ以上の衝撃とリアリティがあり、頭をガツーンと殴られた気分でした。これは怖すぎる。 しかし、だからこそ違和感、疑問が浮かぶ。“彼ら”の目的のためなら、日本でひっそりと暮らし、表立った 犯罪も犯さず、粛々と活動に勤しむべきである。そもそも、海外で派手に活動するために、スパイ天国日本で静かに 暮らすことこそが、彼らの作戦であり、決して日本が標的ではない。 それなのに、中盤以降は、誘拐・爆破・銃撃・ハイジャックなんでもありの、単純な過激派と化している。 しかもその行為は、彼らにとって不測の事態ではなく、計画的であるかのように描かれている。 目的と活動に整合性がとれていない。 警察関係に取材した情報を使いたい欲望に駆られ、それに合わせてテロリストを動かしてしまい、相変わらず「リアルな警察と アニメチックなテロリスト」という構図ができあがってしまった感じだ。結局のところ、「いつもの麻生幾」です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!