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武士道エイティーン
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武士道エイティーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 61~74 4/4ページ
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周辺のエピソードも、 最初はちょっとうざいかなと思ったんですが 意外に楽しめました。 二人が勝負する場面が クライマックスにならないところがよかったですね。 守破離の話もよかった。 でもこの1章で終わらせてしまうには もったいない話でもあった。 少し物足りなかった。 あとあそこだけ書き下ろしの中で 主人公が変わるので「あれれ」という感じでした。 これまでの挿入も伏線だったのかもしれないけれど | ||||
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正反対な剣道少女2人の高校「武士道」を描いてきたシリーズも最後の夏を迎えることとなった。 前作である2作目では、時期としては1作目の途中から始めることで、1作目では描かれなかった2人の心情を描くなど、ちょっとした趣向をこらしていたが、今回は先生や早苗の姉といった脇役のサイドストーリーも盛り込まれている。 意外な関連性や、それぞれの想いがわかったり、それはそれで単体としては内容も良くて話に膨らみが出たとは思うのだが、果たしてこの本編中に描くことが必要だったのかというと、流れが変に変わってしまうところも感じてしまったため、そこは疑問を覚える。 結果?早苗のパートも減ってしまい、個人的にはもっと2人の思いなどを描いてほしかったのに、ちょっとそこは物足りなさを覚えてしまった。。。 外伝として別途1冊にまとめても良かったのでは?? ただ、物語としては香織と早苗、黒岩との最後の対決を迎え、やはり最後の夏を飾るにふさわしいクライマックスとなる。 最後は切なさを覚えるところもあるが、高校卒業後の進路というのは人生の中でも大きな岐路の一つ。変に出来すぎた大団円よりも、これぐらいの切なさがあるぐらいの方が普通だろう。 もう次がないのかと思うと寂しい限りである。 | ||||
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とうとう、ここにたどりついた。最後の夏。18歳の、高3の夏。 これまでは香織と早苗が交互に語られる形で進められてきたが、『エイティーン』では合間に、早苗の姉や桐谷先生の若かりし頃、あるいは、吉野先生の伝説「実録・百道浜決戦」といったスピンアウトが差し挟まれることで、群像劇といった趣もある。 いろんな人の、いろんな人生、いろんな歴史、いろんな思いが積み重ねられ、織り込まれ、より合わさり、今この場にたどりつく。 一人一人は、どこでどんな因縁があったかを知るべくもないが、それでも、あるべくして、なるべくして、今がある。 その不思議を、物語の中だけど、感じることができた。だから、今を大事にして欲しくなる。 いつまでもいつまでも、剣道の高みだけを目指すことが誰にでも許されることはないけれど、目指すところはきっと交わる。一つになる。どこかできっと通じ合う。 香織と早苗にはもちろん、レナや田原など、すべての頑張る女の子達に応援を送りたくなった。 | ||||
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とうとうこのシリーズも完結してしまった(のか?)。前二巻とは違い脇役のエピソードを挟んだ展開にやや違和感もあり「イマイチかな」などと思いつつ読み進めて行くうちに結局誉田氏の術中にはまってしまった。「あー、こういうふうに収束させる訳か」って。この人の筆力は本当にすごい。サイドストーリーを必要以上にくどい展開とせず、それでいてきっちり魅力あるストーリーに仕上げていてしかも伏線化されている。メインの登場人物の話はいうまでもない。いや、やられました、誉田マジックに。最後はうるうるっと来てしまって、もう香織や早苗や美緒やレナに会えないのかと思うとちょっと悲しかった。でも「ナインティーン」がありそうな気配も・・・(ないか?)。まあ「あたしが待ってるのは、あたしの自由」だからということで。 | ||||
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登場人物の全てがそれぞれ違った事情をかかえて、生きている。 意識をするしないにかかわらず、生きるという事はそういう事かと 素直に思える物語でした。 桐谷先生と吉野先生のくだりは、凄まじく、そして嘘がなかった。 その他のサイドストーリーについても、良いバランスで挿入されて スーとそれらの物語に入っていけました。 勝敗や武道とスポーツ、果ては将来の進路について議論になったときの一助になる本です。 (武士道シックスティーン、セブンティーンを含めて。) | ||||
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磯山香織の所属する東松学園剣道部は全国高校剣道選抜大会予選で敗退したが,大将である香織は二試合戦って計四本を奪う。対してかつてのチームメイトの甲本早苗の属する九州屈指の強豪校福岡南は難なく予選を突破する。その場で香織は早苗に対しインターハイまで連絡をしないように一方的に話を告げる・・・ 今回映画化されるようである武士道シックスティーンの三作目。高校生三部作の完結編である。二作目のセブンティーンのときには思わなかったが,今回は前回までの2作品を読んでいなければつらい作品であると思う。逆に前二作を読んでいれば,色々な意味で楽しみが倍増する作品である。今までと同様に人も死なず,大変読みやすい作品である。春あたりからのWeb連載のときから待ち遠しかったのだが,期待を裏切らない物語であった。 | ||||
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「香織ちゃんも、早苗ちゃんも、もう"ちゃんづけ”で呼んではいけませんね。 高校の三年間、剣道を通じて、本当に色々な経験を積んできたと思います。 自分のことしか見えていなかった、いや、自分のことも見えていなかった二人が、 今は周りの人たちのことも気遣える、そんなことも素直にできるようになりました。 二人の高校生活最後の対戦、求めていた武士道を試合場で見せてもらいました。 卒業後の二人の道が、また剣道で通じ合うことを、心より祈ります」 なんてコメントを、卒業文集?に父兄として書きたくなるような読後感です。 ”三部作”の最後として、今回は脇を固める登場人物達のお話も紹介されており、 こちらもまた、感慨深いものがありました。 やはり、本作は、『シックスティーン』『セブンティーン』から順番に読む方が良いですね。 この後の二人のお話も、また読み続けたい気もするし、 ここで止めて読者の気ままな想像に任せてもらっても嬉しいし、 さて、誉田さんはどのようにされるのでしょうか。 剣道をしている息子と娘が、それぞれ高校を卒業する歳になった時、 "三部作”を読み返してみようと思います。 子どもと一緒に読みたい、本当に清々しい作品でした。 | ||||
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女子高生と「武士道」という異例の組み合わせを描いたこのシリーズも、主人公たちが3年生となり、最後の夏、そして「その先」について様々な面からお話をまとめる展開となりました。ただ、お話が素直に展開していくか?と言うとこれが大違いで、正直言って面食らってしまいました。 まず目次からして尋常でない!数字のついている13章の間の所々に4編ほどの番号のついていない手書き文字で書かれた章が挟まれています。それらはサイド・ストーリーという感じのものです。 そして読み始めてみると、まず、一方の主人公磯山香織の独白が続くのですが・・・久しぶりに読んだ為か?やたらと「乱暴」で「ぎこちない」ものを感じて、大丈夫か??と案じながら読み進むことに・・・。(汗) 今回も章毎に語り手が変わりますが、サイド・ストーリーの部分では、今まで、「脇役」だった人物が語ります。実は・・・これが凄いのです! 早苗の姉、緑子の切なく泣ける話。 桐谷道場の、隠された、恐ろしくも切実な真実。 いつも酒臭〜い!早苗の顧問、吉野先生が18歳の頃の・・・凄まじくも泣ける話。 そして香織の後輩田原の、言うに言えなかった孤独な戦い・・・。 基本的には主人公二人の泣き笑いがメインですが、彼女たちを取り巻くこれらの人々の物語も大変読みごたえがあり、運命的な「出会い」や、あっと驚く「真相」が描かれている部分もあって、作者の手腕に唸ります!そ して、この物語が、香織と早苗の二人だけのものではなく、多く の、「剣道」あるいは「武士道」の道を歩く者たちに共通する苦しさ、切なさ、素晴らしさを語っているのだな、と分かって来るとともに、何と味わい深い物語・・・と思えてくるのです・・・。 結末は・・・切なく・・・爽やかです。 最初はちょっと面食らいますが、読み進む内に引きこまれ、最後はしっとりとした情感に包まれて読了できました。お薦め! | ||||
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てっきり完結編と思い込んで読んだのですが、それにしては中途半端な感が。 挟み込んであった新刊案内をみたら「●武士道シリーズ、いよいよ完結か?!」とありまして、完結とは言っていないんですよね。まだまだ続編があるのだと、一安心。 香織はもちろんですが、早苗のこれからがとっても気になりますし、田原の成長も楽しみ。外伝でも何でもいい、期待して待ってます。 | ||||
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前2作に比べると、物語の推進力や求心力やクライマックスやカタルシスは弱く感じる。3部作の最終巻として見ると尚更、どっぷりとその世界を堪能してのちこちら世界に戻ってくるというシリーズ物ならではの喜びの部分に、物足りなさを感じる。 にもかかわらず私は今作を読んで楽しかったし、登場人物たちに同志のような共感を覚えた。シリーズ物が終わる時は「終わらないで続いて〜」と寂しく思うが、今作に関しては寂しさよりも「そうか、あんた達も自分の人生これから切り拓いていくんだね。よし私も負けん」という気になった。 彼女達の武士道は、18歳で完結したりしない。これから長く続く。彼女達の人生の一部分、飛翔し始めるその時を、3部作で共有させてもらった。 挿入されている脇役さん達のエピソードのうち、緑子の話を読み終わる時、不覚にもぽろぽろぽろぽろ涙がこぼれた。女子は読むべし! | ||||
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現在、大学生・高校生・中学生の子どもが3人おります。 それぞれ小学1年生から剣道をやってきました。 完結となるエイティーンを一家揃って心待ちにしていました! 特に高校生の息子がこの「エイティーン」にはまりました。 男女の違いはあっても、インターハイへの思い、 進路への悩みや不安、顧問や多くの先生方との人間関係、 先輩、後輩との絆、 そして剣道が好きであるという気持ち… 息子の決して楽しいばかりではない、その剣道一色の生活に 何かプラスになったのではないかと感じます。 香織と早苗は勿論、その他登場人物の角度から見える剣道。 その生き方に“武士道”が見える時、 何故かあたたかいものが胸に込み上げてくる不思議。 そして“武士道”が身近に感じられることが何だか嬉しくて(笑) 誉田さんは、このシリーズを 誰の為に書かれたのでしょうか? 我が家にとっては、最高の「武士道入門書」となりました。 特に主人公たちと同じ年代である、青春を生きる子供達にとって…。 | ||||
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武士道シリーズ完結ですかね。 高校3年生になった早苗と香織。 それぞれの思いを胸に最後のインターハイに臨む。 結果はどうなるか、 それは読んでからのお楽しみだけれど、 なかなかの結果でした。 でも、ちょっと、卑怯かな?とは思うんだけどね。 万全なカタチで最後の戦いは締めてもらいたかったな。 それぞれ進む道は微妙に変わっていくけれど 早苗と香織の武士道はしっかり続いていくんだろう、という ラストでした。 本編の間にサブストーリーが4編。 賛否両論あるだろうけど、 最後の巻だとすれば 早苗と香織の話に集中したかったな、と。 サブストーリーは番外編として出しても良かったんじゃないだろうか。 何かもったいなかったな。 | ||||
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前作 '武士道セブンティーン' は爽快でそれ自身自立した世界をもっていたが,ここでは爽快さはまあ保たれているものの,それに浸っているゆとりが足りない.理由は明らかで,本文書き下ろしの前に4編の関連掌編が書かれていて,そのうち2作は男の世界の話.この著者はともすれば陰惨残虐に走る傾向があるので,男の世界の話は危険だし,関連はするが異質なものが混じれば本文がその分窮屈になるのは理の当然で,セブンティーンに比べて描写が足りないように感じる.十八歳になれば高校生の年齢制限が来るのだから,話の終り方をもっとそれらしく考慮して貰いたかった.些か期待外れである. | ||||
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磯山香織は面白い。前二巻では早苗と魅力を二分されていたが、本書では、キャラクターとして断然突き抜けている。つーか、早苗ちゃんが普通っぽくなっちゃったのかな。 モデルをしている早苗の姉、桐屋道場主、福岡南高の吉野先生、二人の後輩の田原が、それぞれ外伝風に途中に独白形式で章立てしてある。目次に手書き風に書いてある章が、それにあたる。この中では「実録・百道浜決戦」が面白かった。本編とは別な魅力がある。べたにかっこいい(昭和テイストで)。 早苗の姉の章だけ、本編と全く絡まないので、浮いている感じがしてやや残念。 シュハリって言葉は初めて知った。本作もきちんと剣道を探求する姿勢がある。片手打ちや上段なんてあまり知らなかったけど、そういえば去年の全日本選手権男子決勝は上段からの片手メンで決したなあ。 それにしても香織がいい。ハーブティーは「くっせえ」。イヤミでもらった「鉄拳制裁」Tシャツを気に入っておかわりコールしちゃうし。 磯山を変な若手女優に演じられるとイヤだから、テレビドラマとかになってほしくない。それくらい磯山香織は面白い。 | ||||
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