(短編集)

花まんま

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評判

花まんまの評価:

4.41/5点 レビュー 95件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.41pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全175件 141〜160 8/9ページ
No.35
(5pt)

昭和っていい時代だったんだな・・・

少し不気味で、だけど懐かしく、読んだ後余韻が暫く残る。そしてまたもう一度読み返したくなる。そんな不思議な本です。

短編小説のオムニバス形式だから、読みやすいってのもありますが、一つ一つの話が丁寧でその時代を知らない自分でも頭に浮かんでくる・・・。情景が目に浮かび上がります。

儚げで切なくて、でもどこか力強さも感じられる。

時間を忘れて一気に読んでしまいました。

今の時代、どこかに置き忘れて来た人間の温かさを思い出させてくれます。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.34
(5pt)

粒よりの短編集

誰かに「面白い本ない?」と聞かれたら、最近なら一番にこれを推します!

さすが直木賞、きらきらと輝く真珠のような、粒よりの名作短編集です。

どのお話も昔なつかしの大阪の下町を舞台にした、子供が主人公のちょっと不思議な

お話です。幽霊(?)が出てくるお話、不思議な生物がでてくるお話、

「生まれ変わり」という概念が出てくるお話・・・。

どれもこれも不思議でありながらもSFっぽいタッチでは全くなく、

自然と主人公達の生活になじんでいるのです。

そんな「プチ不思議」とも言うべき出来事にぐいぐい引き込まれ、1編読み終わるまで

ページをめくる手を止めることができません。

さらに、子供が主人公でありながら、身近な人の「死」や「差別」といった

ちょっと胸の痛むトピックが必ずといっていいほどからんでいて、

せつない気持ちにさせられます。特に表題作の「花まんま」には登場人物たちの

優しさや家族を思う気持ちが涙なくしては読めない傑作です。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.33
(5pt)

粒よりの短編集

誰かに「面白い本ない?」と聞かれたら、最近なら一番にこれを推します!

さすが直木賞、きらきらと輝く真珠のような、粒よりの名作短編集です。

どのお話も昔なつかしの大阪の下町を舞台にした、子供が主人公のちょっと不思議な

お話です。幽霊(?)が出てくるお話、不思議な生物がでてくるお話、

「生まれ変わり」という概念が出てくるお話・・・。

どれもこれも不思議でありながらもSFっぽいタッチでは全くなく、

自然と主人公達の生活になじんでいるのです。

そんな「プチ不思議」とも言うべき出来事にぐいぐい引き込まれ、1編読み終わるまで

ページをめくる手を止めることができません。

さらに、子供が主人公でありながら、身近な人の「死」や「差別」といった

ちょっと胸の痛むトピックが必ずといっていいほどからんでいて、

せつない気持ちにさせられます。特に表題作の「花まんま」には登場人物たちの

優しさや家族を思う気持ちが涙なくしては読めない傑作です。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.32
(5pt)

懐かしい大阪が舞台の直木賞作品 不思議さと切なさに独特の味わい

■第133回直木賞受賞作。6つの短編が収録されている。
■「トカピの夜」は、60年代の大阪下町が舞台。小学校低学年をそこで過ごした主人公の思い出が描かれる。怪獣図鑑が取り持った在日朝鮮人兄弟との交流と、病弱な弟チェンホの死。やがて起こる不思議な現象の数々…。チェンホがトカピ(朝鮮に伝わるいたずら好きの子鬼)として一帯に現れたのだ。主人公は、差別問題を静かに見つめつつ、チェンホの霊に声援を送る。関西のお菓子の会社「パルナス」のCMソングの小道具も心憎い。私はこの1作で、もうメロメロにされた。
■表題作「花まんま」は、年少の妹が「自分は彦根に住んでいたエレベーターガールの生まれ変わりだ」と言い出し、兄とその生家を訪ねる話だ。不憫な死を遂げた娘を思う親の心情と、妹の行動に隠された祈りが胸を打ち、これも涙腺をツンツン刺激する。
■その他、遊び人だった叔父の葬式で起きた怪事を描く「摩訶不思議」、露天商から買った奇妙な生き物をめぐるにがい思い出を描いた「妖精生物」など、どれも大阪の下町を舞台に独特の味わいを醸し出す粒よりの好編が並ぶ。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.31
(5pt)

懐かしい大阪が舞台の直木賞作品 不思議さと切なさに独特の味わい

■第133回直木賞受賞作。6つの短編が収録されている。
■「トカピの夜」は、60年代の大阪下町が舞台。小学校低学年をそこで過ごした主人公の思い出が描かれる。怪獣図鑑が取り持った在日朝鮮人兄弟との交流と、病弱な弟チェンホの死。やがて起こる不思議な現象の数々…。チェンホがトカピ(朝鮮に伝わるいたずら好きの子鬼)として一帯に現れたのだ。主人公は、差別問題を静かに見つめつつ、チェンホの霊に声援を送る。関西のお菓子の会社「パルナス」のCMソングの小道具も心憎い。私はこの1作で、もうメロメロにされた。
■表題作「花まんま」は、年少の妹が「自分は彦根に住んでいたエレベーターガールの生まれ変わりだ」と言い出し、兄とその生家を訪ねる話だ。不憫な死を遂げた娘を思う親の心情と、妹の行動に隠された祈りが胸を打ち、これも涙腺をツンツン刺激する。
■その他、遊び人だった叔父の葬式で起きた怪事を描く「摩訶不思議」、露天商から買った奇妙な生き物をめぐるにがい思い出を描いた「妖精生物」など、どれも大阪の下町を舞台に独特の味わいを醸し出す粒よりの好編が並ぶ。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.30
(4pt)

昭和のシュールレアリズム

私は関西出身ではなく、東京育ちで、昭和30~40年代の怪獣ではなくピンクレディーとキャンディ・キャンディで育った。
でも、なぜか40年代のあの雰囲気が好きで、しかもうっすら記憶らしきものもある。
タイトルの「花まんま」のフミ子ほどではないが、我が娘も2歳頃、「ずっと前、わたし髪の薄い太ったおじさんだったの」と教えてくれた。「学校の前の物売り」「異性と一緒に隠れたかくれんぼ」「お医者さんごっこ」「夕方の神社で見た不思議な人」・・・
小学生の時の、人に言えないうしろめたいことや大人に言っても信じてもらえない不思議なこと・・・誰にも必ずあったはず。不況だと言われて久しい今にこそ、悲哀やいかがわしさを含んだ、あの昭和のシュールレアリズムを体験して、又は思い出して欲しい。
物や環境の豊かさに溺れるきる前の日本人は、一人が今より強くて、まんざらでもない。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.29
(4pt)

昭和のシュールレアリズム

私は関西出身ではなく、東京育ちで、昭和30~40年代の怪獣ではなくピンクレディーとキャンディ・キャンディで育った。
でも、なぜか40年代のあの雰囲気が好きで、しかもうっすら記憶らしきものもある。
タイトルの「花まんま」のフミ子ほどではないが、我が娘も2歳頃、「ずっと前、わたし髪の薄い太ったおじさんだったの」と教えてくれた。「学校の前の物売り」「異性と一緒に隠れたかくれんぼ」「お医者さんごっこ」「夕方の神社で見た不思議な人」・・・
小学生の時の、人に言えないうしろめたいことや大人に言っても信じてもらえない不思議なこと・・・誰にも必ずあったはず。不況だと言われて久しい今にこそ、悲哀やいかがわしさを含んだ、あの昭和のシュールレアリズムを体験して、又は思い出して欲しい。
物や環境の豊かさに溺れるきる前の日本人は、一人が今より強くて、まんざらでもない。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.28
(5pt)

永い間忘れていた感情

僕は恋愛したことがない、家族も表面的に意識的に愛情を感じない。
いつのまに、忘れてしまった感情を無意識の奥から思い出させて
もらいました。
 目標は結局、金で欲望を満たすなら、家族とか本当に好きになった
人を見つけ、その忘れていた感情を精一杯満たしたいです、それが一番幸せだと感じた一冊でした。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.27
(5pt)

永い間忘れていた感情

僕は恋愛したことがない、家族も表面的に意識的に愛情を感じない。
いつのまに、忘れてしまった感情を無意識の奥から思い出させて
もらいました。
 目標は結局、金で欲望を満たすなら、家族とか本当に好きになった
人を見つけ、その忘れていた感情を精一杯満たしたいです、それが一番幸せだと感じた一冊でした。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.26
(5pt)

切ない思い出

前に30、40代の人はハマります。とレビューされていますが
まさにハマりました。その通りです。
私としても、ホラーではなくなぜか懐かしい切ない思いでのような
気がしてなりません。
どれも、根底には愛情があり、子供心の天使の部分ではない
罪深い部分が、描かれてあってズシンとくるものがあります。どれも好きですが、トカビの夜と花まんまは、胸が痛くなるような
愛情を感じて、ほんの少し泣きました。
送りん婆は、ドキドキものです。
全く損はない一冊です。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.25
(5pt)

切ない思い出

前に30、40代の人はハマります。とレビューされていますが
まさにハマりました。その通りです。
私としても、ホラーではなくなぜか懐かしい切ない思いでのような
気がしてなりません。
どれも、根底には愛情があり、子供心の天使の部分ではない
罪深い部分が、描かれてあってズシンとくるものがあります。どれも好きですが、トカビの夜と花まんまは、胸が痛くなるような
愛情を感じて、ほんの少し泣きました。
送りん婆は、ドキドキものです。
全く損はない一冊です。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.24
(5pt)

30~40代の人は、はまります。

ノスタルジーあふれる作品集。テレビ番組やおもちゃの話など、30~40代の人は絶対にはまります。吉本的笑い話あり、ほろにがい話あり、悲惨な話あり、さまざまなストーリーですが、いずれも作者の語りのうまさにはうならされます。直木賞もむべなるかな、と思いました。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.23
(5pt)

30~40代の人は、はまります。

ノスタルジーあふれる作品集。テレビ番組やおもちゃの話など、30~40代の人は絶対にはまります。吉本的笑い話あり、ほろにがい話あり、悲惨な話あり、さまざまなストーリーですが、いずれも作者の語りのうまさにはうならされます。直木賞もむべなるかな、と思いました。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.22
(5pt)

これは決してホラーではないと思う。

表題花まんまは、とても愛情あふれる涙の物語でした。人の魂は決して滅びない。そして、愛情も決してなくならない。私は本当に愛する人はこの世とあの世で2人だけでいいと思っています。亡くなった父親とこれから旦那になってくれる人と。だから、たとえ一緒に死ぬ事ができなくても、いつもどこで見守ってくれていて、何度でも生まれ変わって会いたいと思う。花まんまは愛するものだけがわかるサインなのだなあと思います。ホラーなんて言葉では、くくってほしくない一冊です。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.21
(5pt)

これは決してホラーではないと思う。

表題花まんまは、とても愛情あふれる涙の物語でした。人の魂は決して滅びない。そして、愛情も決してなくならない。私は本当に愛する人はこの世とあの世で2人だけでいいと思っています。亡くなった父親とこれから旦那になってくれる人と。だから、たとえ一緒に死ぬ事ができなくても、いつもどこで見守ってくれていて、何度でも生まれ変わって会いたいと思う。花まんまは愛するものだけがわかるサインなのだなあと思います。ホラーなんて言葉では、くくってほしくない一冊です。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.20
(4pt)

古き良き日本のホラー

今から30年ほど前、大阪の路地裏に暮らす子供達。
彼らが経験した“不思議”を綴ったノスタルジックホラー。直木賞を受賞した話題作ということで手にとってみましたが、
なつかしい香りのする、趣のある作品集でした。
ホラーと一言で言ってしまうのはもったいない。
この世には、目には見えず肉体も持たない“思い”だけが浮遊しているような存在が確かにあって、
やわらかい神経を持っている子供達だからこそ、それを敏感に感じられる。
この本の存在が、その目に見えないものを優しく肯定しているかのように感じます。大人になるにつれ信じなくなり、いつしか忘れてしまった
ものがありませんか?
大人になった私達にそっと問いかけてくれる作品です。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.19
(4pt)

古き良き日本のホラー

今から30年ほど前、大阪の路地裏に暮らす子供達。
彼らが経験した“不思議”を綴ったノスタルジックホラー。直木賞を受賞した話題作ということで手にとってみましたが、
なつかしい香りのする、趣のある作品集でした。
ホラーと一言で言ってしまうのはもったいない。
この世には、目には見えず肉体も持たない“思い”だけが浮遊しているような存在が確かにあって、
やわらかい神経を持っている子供達だからこそ、それを敏感に感じられる。
この本の存在が、その目に見えないものを優しく肯定しているかのように感じます。大人になるにつれ信じなくなり、いつしか忘れてしまった
ものがありませんか?
大人になった私達にそっと問いかけてくれる作品です。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.18
(5pt)

今までにない感覚

まず昭和40年代を舞台にしているのがいい。日本が高度経済成長の真っ只中で、これから裕福になっていこうという過渡期。大家族から核家族へ、白黒テレビからカラーテレビへという時代。そんな時代だからこそ、その隙間に摩訶不思議なモノが存在するという感覚がある。過去と未来が同居している過去の方。近代的なビルの隣にある木造の古びた長屋。懐かしくもあり、寂しくもある、そして、そこには確実に不気味さもあるのだ。そんな感覚が小説全体を包んでいる。私もその時代に子供だったせいだろうか、非常に共感するところがある。また、個人的には何故か星新一や筒井康隆に通じるものも感じた。いくつかの短編の中でも「花まんま」は直木賞を受賞しただけのことはある。今までにはない感覚を堪能できた一冊だった。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.17
(5pt)

今までにない感覚

まず昭和40年代を舞台にしているのがいい。日本が高度経済成長の真っ只中で、これから裕福になっていこうという過渡期。大家族から核家族へ、白黒テレビからカラーテレビへという時代。そんな時代だからこそ、その隙間に摩訶不思議なモノが存在するという感覚がある。過去と未来が同居している過去の方。近代的なビルの隣にある木造の古びた長屋。懐かしくもあり、寂しくもある、そして、そこには確実に不気味さもあるのだ。そんな感覚が小説全体を包んでいる。私もその時代に子供だったせいだろうか、非常に共感するところがある。また、個人的には何故か星新一や筒井康隆に通じるものも感じた。いくつかの短編の中でも「花まんま」は直木賞を受賞しただけのことはある。今までにはない感覚を堪能できた一冊だった。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.16
(5pt)

その佇まいが心地よい望郷的不思議世界

大阪の下町を舞台に、それぞれの主人公の回想というカタチで物語が紡がれていく。ぼくは大阪府出身者でも関西に縁(ゆかり)がある訳でもないけれど、ひたひたとなつかしさのぬるま湯に浸るようなリラックス感を味わう。読者それぞれの幼少時代に住んでいた町に帰らせてくれる秘密の力をこの本は持っている。そこで語られている話は、信じられない人に「信じろ」と無理に強要することはさらさらないけれど、あってもおかしくはないですよね、とやさしく問い掛けてくる。ふと我に返り、そういえば、これまで誰にも話したことはなかったけれど、実はこんな経験をしたことがある。あれはいったいなんだったのだろう。少し背筋をヒヤリとするものが通りつつ、でもこそばゆい暖かさも同時に覚える・・・というような滋味あふるる読後感を持った短篇集。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024