ジーン・ワルツ

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ジーン・ワルツの評価:

3.73/5点 レビュー 90件。 B ランク

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平均点3.73pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全182件 141〜160 8/10ページ
No.42
(5pt)

テーマ性重視

チームバチスタがコミカルな展開の裏にテーマが隠されていたのと違い、こちらはテーマ性を全面に押し出している。
官僚機構や医療行政を告発することがメインのお話だろうか。
この著者ならではのテンポと個性的なキャラで一気に読めた。
「生まれるということは奇跡」というそんな当たり前のことを再認識。
あと現在妊娠中の方にはオススメしない方がいいかも。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.41
(5pt)

読んで読みっぱなしにしちゃいけない。

妙高助産師の言葉。
《赤ちゃんができれば母親の準備は自然と追いつくし、
赤ちゃんは世界を一変させる力を持っている》
素敵な言葉だと思います。この小説全体に流れる「母の力」
を思わせるトーンの、元気が出てくるような言葉。

しかし現実はこの言葉を悪い意味で越えている。
「母親の準備は自然と追いつ」かない。児童虐待は後を絶たない。
だからといって、虐待をする人が倫理的でない、悪であるとただ
言ったところでなんの解決に結びつくのだろう?
虐待をする人も苦しんでるかもしれないのに。
理恵のとった行動だって、倫理的でないとは思うけど、じゃあ、
彼女は、どんな行動をとればよかったのか?
現実をよく見て、それに対して、少しずつでも、一歩を踏み出す
ことしか、人間にはできないと思う。
法律だって人間が作ったものなんだから完璧なものじゃないし。
しっかりした倫理観を育てるためにも、こういう小説を読んだ
後は、自分でよく考えていかなきゃならないと思う。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.40
(2pt)

考えさせられるところはあったものの…。

「ブラックペアン」を読んだ後だからか、物足りなさは否めませんでした。
私も女性で出産経験がありますが、理恵の「女としてのイヤらしさ」はどうにも共感できませんでした。
海堂さんの小説のキャラは憎らしくとも嫌いになれないキャラが多いのですが、
理恵だけは受け入れられなかったです。

「最終保険」をかけるためにわざわざ他人を巻き込む必要はあったのか?
(彼女は何も知らずにこの先吾郎君を育てていくのか…)
医者の越権行為であり、こんな危険性があるなら体外受精なんて恐ろしくてできないだろうと思います。

実際本当の子供かどうかは女にしか分からない、ということも事実は事実なんだろうけれども
ちょっと乱暴さを感じました。それ言っちゃ身も蓋もないでしょう、と。
男の人はどう感じるのでしょうね。子育てや出産に夢も抱かなくなるんじゃないでしょうか。。。

厚生労働省のくだりもしつこく、物語の不自然なところに所々に入ってくるので正直読みにくかったです。
内部告発の件も犯人はわかったものの、最終的にはスルーされてまた和解してるし、中途半端。
ハードカバーで買うまでもなかったです。文庫出るまで待てばよかった。

出産シーンは感動しましたが、印象に残ってるのはそこくらいかな。
本当の主役はユミだと思います。彼女が一番「妊娠、出産を機に変われた人間」だと思います。
彼女の成長をもっと書いて欲しかったなぁ。

今年の秋に菅野美穂さん主演で映画化されるようですが、どうなるのでしょうね。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.39
(4pt)

生命誕生の神秘

医療サスペンスですが、
内容は生命誕生の神秘を扱ったものです。

人が生まれてくるまでに
いくつもの関門を乗り越えて
ようやく誕生しているということが
実感できます。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.38
(4pt)

新生児誕生の神秘と感動に魅せられるが、医療システムに関する厳しい批判の書である

海堂尊はすごい作家だと思う。今まで6冊ほどの著作を読んできたがどれも睡眠時間を削ってでも読みきりたいと思わせるすばらしいストーリーテラーであり、読書の喜びを感じさせる。
本書もこれまでの著者の作品設定の中でヒロインの医師が「代理母」「医療制度」など深遠な生のテーマをめぐり、劇的なドラマをみせる。
そのなかでも「産む選択」をめぐる女性の葛藤と決断のエピソードは読んでいてほろっときた。泣かせどころをきちんときかす著者の仕込み、台詞使いのうまさには脱帽である。
終盤のヒロインと先輩医師との議論は攻守が激しく展開し、戯曲を読んでいるようで、若干論理を追求するあまり現実味がないようにも思えたが、いずれにせよまた一気に読んでしまい、読後感も良かった。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.37
(5pt)

日本の産科医療の悲惨な状況

著者は病理医として勤務する傍ら,処女作『チーム・バチスタの栄光』で鮮烈なデビューを果たし,メディカルミステリーというジャンルを切り開いたベストセラー作家である.

本作品は悲惨な状況に置かれている日本の産科医療の現状について,エンターテイメント小説の形式で分かりやすく解説している.本書を読むと,いかに日本の医療行政が産科医療をおろそかにしてきたかがよくわかる.その結果,現在の産科医不足を招いていることを考えると,怒りがこみ上げてくる.また法律に関しては,医療技術がいくら発展しても,戦前のまま放置されているため,様々な不具合が生じていることも明らかにしている.例えば,代理母出産に関しては,法解釈だけでは無理があるので,法改正が必ず必要となるであろう.

著者のような強い信念と行動力を持った医師が,医療現場の問題点を指摘し,解決策を提示することによって,世論,政治家,医学会を動かし,最終的には厚生労働省を突き崩してくれることを期待したい.更には厚生労働省に白鳥圭輔のような人物が多く現れてくれることも期待したい.
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.36
(5pt)

産婦人科医療の実際を描き、厚生省を糾弾した傑作

いままでがエンターテイメント的な作品が主だった作者が、現在の産婦人科医療の実情をリアルに描き、厚生官僚や学会のお偉いさん方の無策ぶりを糾弾した作品です。「ノーフォルト」ほどリアルでなく「エンブリオ」ほどインパクトはありませんが、個々で描かれている産科医療は現実であることはもはや疑いのないことでしょう。また、不妊治療、代理母の問題にも触れられており、いかに日本の法律が古く、現実に全く対応できていないかがわかります。政治や法律に関わる方々は根本的に日本の法システム改革していただきたいと思います。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.35
(5pt)

一番映像化して欲しい作品

海堂先生の作品にはいつも現場の医師の血を吐くような叫びが描かれていて
心につきささって胸がじーんとなりますが、この作品はそれに加えて出産の場面で読むたびに涙がでます。
妊婦さんも、それをささえる先生も(特に清川先生の笑顔に泣けた)、出産てやっぱりすごいなあと心から思える作品です。
R指定になってでもぜひ映像化してもらいたいです!
ちなみに「極北クレイマー」「医学のたまご」を読む方は必読です!!
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.34
(4pt)

産婦人科医療問題に切り込む

産婦人科の医療問題について
切り込んだ作品。

不妊治療、人工授精、妊娠、出産、代理母出産…etc
現在問題になってるさまざまな産婦人科医療について
リアルに書かれています。

出産は安全なもの、という概念は危険だということを
改めて思い知らされました。

障害を持って産まれることがわかっている赤ちゃん
生まれてすぐに死ぬことがわかっている赤ちゃん

終盤の出産シーンは感動して涙します。

ラストは予想できた内容で
理恵の執念みたいなモノを感じずにはいられなかったけど
現実とシンクロしている部分が多いだけに
架空の世界、と思えないような。

うん、やっぱり出産ってすごい。

そんな作品でした。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.33
(5pt)

いのちについて

生命を造る手助けに、人はどこまで手をかしていいのでしょうか?
難しい問題ですが、私は魔女の行為を全否定出来ません。
女性といわず、男性にも是非読んでいただきたい『生命について考えさせられる』一冊です。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.32
(3pt)

そこまでする??

著者の思想をぶつけた直球勝負の作品に感じた。
魔女(ウイッチ)の目的の為には手段を選ばない気迫がスゴイが。。。
ここまでして良いの??と最後に疑問符がついた。
とはいえテンポは良く、気持ち良く読み進められる作品ではある。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.31
(5pt)

ミステリー仕立ての社会派小説。

まさに昨今、妊婦の急患がたらい回しにされている現実を背景に、官僚による地域産科医療の崩壊と不妊治療への無理解に立ち向かう美貌の女性勤務医を描く。

主人公の女医理恵は産婦人科医として官僚から恩恵を受ける首都の大学病院に勤務する。専門は不妊治療。

理恵は密かに日本では禁止されている代理母の出産を実行するが最後に謎解きが待っている。

同時に、臨場感あふれる出産シーンは生命の誕生に感動を覚えさせる小説である。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.30
(5pt)

泣きました…。

著者の作品はどれも面白いので欠かさず読んでいますが、
この作品は2児の母の私には、号泣な作品でした。
(知的興味をくすぐられる場面や、んっ!それは…な部分もありましたが。)

お産は安全と考えている妊婦さんに読んで貰いたい作品です。
私も経験するまでは、日本のお産は安全だと思っておりました。
(医療が進んでいるので、NICUなどで助かるだろうと。
医療従事者なので医療知識もあるからなど…。知識があっても現実は厳しいです。)

健康に赤ちゃんが産まれてくれるだけで、どれほど幸せな事か噛締められる作品です。
特に、ラストの出産シーンでは号泣しっぱなしだったので、旦那が心配するほどでした(笑)

私だったら耐えられないだろう事も、
登場人物たちが耐えて幸せに代えていこうとする力に(著者の読ませる力に)
読書後も世界観を引きずってしまいました。

しばらく、ここまで陶酔出来る(考えさせられる)作品に出会えなかったので、
読者になれて嬉しい作品です。

「ジーン・ワルツ」という、タイトルも成る程な!と、著者のセンスの良さを感じます。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.29
(3pt)

もっと展開に広がりがあれば・・・

不妊治療、その原理などが詳しく書かれていて興味深くは思った。
スピーディな展開で、読みやすいが、医療ミステリーとしての展開は、
他の海堂さんの作品に比べると、インパクトに欠けていた。
また、主人公の曽根崎理恵と宮川の話に終始し、
理恵と夫との関係や、久広先生の医療事故についての記述が
中途半端な気がした。もっと展開に広がりがあれば、よかったと思った。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.28
(5pt)

産科医不足・代理母問題を扱った娯楽作

ジーン(gene)は遺伝子。その奏でる旋律が、新しい生命を形作るー。
クールで優秀な不妊治療専門の産科医・曾根崎理恵が、閉院間近の産院で、最後の5人の妊婦を診察している。5人それぞれの妊娠出産経過に、理恵の思惑が絡み、ドラマを生み出していく。
日本の産科医療崩壊を招いた原因を鋭く分析・糾弾し、現状打開の方策を探る、鮮やかな社会問題提起の書でありながら、著者一流の娯楽性・謎解きの面白さは、いささかも損なわれていない。著者はどんどん腕を上げているような気がする。
わくわくしつつ、背筋が寒くなる本である。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.27
(5pt)

産婦人科医療への問題提起

現代の産婦人科医師不足の抱える問題を、医師と言う立場から描いた意欲作。
五体満足な子供が生まれてくることは、生物発生学の見地からすると奇跡にひとしいという、事実。「チームバチスタの奇跡」の一連のサスペンスとは全く異なる意図を持って書かれた書と思えた。
不妊治療を試み、代理出産をも手がける医師、曽根崎理恵。その信念に揺るぎはない。しかし、倫理的視点に立ったとき、その行為は認められるものなのか賛否は分かれることだろう。
作者はあくまでも客観的立場から問題を投げかけているが、それ以前にお産のトラブルによって、「医師」をも追われる産婦人科医の現状は考えなくてはならない。
人気作家の作品ゆえに、多くの人々の目に触れ、産婦人科医療を考えるきっかけになればと思わずにいられない。小説と言う形をとってはいるが、非常にメッセージ性の強い作品だった。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.26
(3pt)

やや説明が多すぎる

物語としてもおもしろいし、
問題提起している医療問題も素晴らしいのに、
あまりに専門的な医学的説明文や、
社説を読まされているかのごとき、
医療問題批評文が多すぎて、
物語の小説としてすっと読みにくい箇所が多いのが、
非常に残念。

海堂作品の中では正直おもしろさ的には、
各落ちした巻。
ハードカバーで買うにはややもったいない気がしました。

物語がおもしろいだけに残念です。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.25
(3pt)

文庫版に期待大!

現代医療、特に地方における産婦人科医療の崩壊と政治による誘導ミスの関係を素人にもわかりやすく解説し、「火急的速やかな」方向転換を世に問う、社会派医療小説と思いました。また主人公の再出発、未熟な妊産婦の成長など楽しく読ませてもらいました。

ただ残念なのは、最終章で明かされる、赤ちゃんたちの驚くべき真実。
この辺りは、ミステリーとして読むべきなのでしょうが、一個人の人格にかかわる根本的な干渉/操作は、たとえ周産期医療改善の大儀名文のもとであろうと決して許されることではないはずなのに、何故か、策謀のひとつとしてさらりと片付けられ、敵(エネミー)はあっさりシャッポを脱いでしまっている。

いつの日か文庫版での加筆の際には、この辺りに厚みを持たせリアリティを引寄せていただきたいと期待し、星2つマイナスさせてもらいました。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.24
(3pt)

ヒトとしての医療を!

生命操作・・・。それはまさに神の領域と言わざるを得ない。その領域を、
ヒトは侵す権利があるのだろうか?確かに、不妊に悩む人たちに救いの
手をさしのべることにはなるのだが。だが、自然の摂理を破壊するという
危険性も充分秘めている。モラルを逸脱すれば、見ず知らずの他人の
卵子と精子を受精させ、代理母に出産させることもできるのだ。医学の
発達がはたしていいことなのか悪いことなのか、この作品を読んでいると
判断がつかなくなってくる。せめて悪用されないことを願いたい。そして
世の中の医師たちには、ヒトとしての道を踏み外さない医療を切に望み
たい。いろいろな問題を含んだ作品だった。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.23
(4pt)

限りなく現実に近い恐ろしいシナリオ

チームバチスタの栄光の海道尊が書く産科を題材とするミステリー

医学の進歩により、代理母や人工授精などの技術が進歩しているのに
対し、法整備など国の受け入れ態勢が整っていない間隙を突いている作品。

チームバチスタが”いつ死んだか”を扱った作品とすると
ジーンワルツは”いつ生まれたか”を扱った作品でとても共通性がある。

主な登場人物は、女医で人工授精のエキスパート曽根崎理恵、
先輩医師に当たる清川医師そして、4人の妊婦と5つの受精卵
たちの物語である。海道シリーズでは、他の本の多くのメンバーが
関係して登場するものの、この本では、桜宮ぐらいしか重複しない

もともとは小説新潮に半年にわたって連載されたものですが、
連載ものにありがちな、話が飛ぶ感じがほとんどなく、
チームバチスタのように一気に読んでしまう勢いのある本です。

ちょっとだけ残念なのが2点あります。
ひとつは、医師と妊婦だけという少ない
登場人物のせいか、話が少し狭くなっている感じがします。
二つめは現実の産婦人科医の逮捕などをモチーフにしている
せいもあり、この隙間を知っている人は結末が予想できる
範囲に留まっている点です。

難しい現実に、明るく取り組もうとする2人の医師の姿は
同感できますし、それぞれの登場人物のキャラが立っていて
ぐいぐい物語に引き込まれるのはチームバチスタ同様秀逸です。
唯一キャラが不鮮明な55歳の妊婦、山吹みどりも最後で
なぜ不鮮明かの謎解きがあり、とても面白い本になっています。

現実の妊娠に関わる社会システムの回答としては問題があるとは
思いますが、問題をうまくとらえ、小説に仕上げている
技量は素晴らしいですし、評価されるべきだと思います。

小難しいことは考えずに一気に読んでしまえるこの本は
ぜひこれも文庫本化して欲しいなと思いました。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710