ジーン・ワルツ

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

ジーン・ワルツの評価:

3.73/5点 レビュー 90件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.73pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全182件 121〜140 7/10ページ
No.62
(5pt)

ミステリー仕立ての社会派小説。

まさに昨今、妊婦の急患がたらい回しにされている現実を背景に、官僚による地域産科医療の崩壊と不妊治療への無理解に立ち向かう美貌の女性勤務医を描く。

主人公の女医理恵は産婦人科医として官僚から恩恵を受ける首都の大学病院に勤務する。専門は不妊治療。

理恵は密かに日本では禁止されている代理母の出産を実行するが最後に謎解きが待っている。

同時に、臨場感あふれる出産シーンは生命の誕生に感動を覚えさせる小説である。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.61
(5pt)

ミステリー仕立ての社会派小説。

まさに昨今、妊婦の急患がたらい回しにされている現実を背景に、官僚による地域産科医療の崩壊と不妊治療への無理解に立ち向かう美貌の女性勤務医を描く。

主人公の女医理恵は産婦人科医として官僚から恩恵を受ける首都の大学病院に勤務する。専門は不妊治療。

理恵は密かに日本では禁止されている代理母の出産を実行するが最後に謎解きが待っている。

同時に、臨場感あふれる出産シーンは生命の誕生に感動を覚えさせる小説である。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.60
(5pt)

泣きました…。

著者の作品はどれも面白いので欠かさず読んでいますが、
この作品は2児の母の私には、号泣な作品でした。
(知的興味をくすぐられる場面や、んっ!それは…な部分もありましたが。)

お産は安全と考えている妊婦さんに読んで貰いたい作品です。
私も経験するまでは、日本のお産は安全だと思っておりました。
(医療が進んでいるので、NICUなどで助かるだろうと。
医療従事者なので医療知識もあるからなど…。知識があっても現実は厳しいです。)

健康に赤ちゃんが産まれてくれるだけで、どれほど幸せな事か噛締められる作品です。
特に、ラストの出産シーンでは号泣しっぱなしだったので、旦那が心配するほどでした(笑)

私だったら耐えられないだろう事も、
登場人物たちが耐えて幸せに代えていこうとする力に(著者の読ませる力に)
読書後も世界観を引きずってしまいました。

しばらく、ここまで陶酔出来る(考えさせられる)作品に出会えなかったので、
読者になれて嬉しい作品です。

「ジーン・ワルツ」という、タイトルも成る程な!と、著者のセンスの良さを感じます。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.59
(5pt)

泣きました…。

著者の作品はどれも面白いので欠かさず読んでいますが、
この作品は2児の母の私には、号泣な作品でした。
(知的興味をくすぐられる場面や、んっ!それは…な部分もありましたが。)

お産は安全と考えている妊婦さんに読んで貰いたい作品です。
私も経験するまでは、日本のお産は安全だと思っておりました。
(医療が進んでいるので、NICUなどで助かるだろうと。
医療従事者なので医療知識もあるからなど…。知識があっても現実は厳しいです。)

健康に赤ちゃんが産まれてくれるだけで、どれほど幸せな事か噛締められる作品です。
特に、ラストの出産シーンでは号泣しっぱなしだったので、旦那が心配するほどでした(笑)

私だったら耐えられないだろう事も、
登場人物たちが耐えて幸せに代えていこうとする力に(著者の読ませる力に)
読書後も世界観を引きずってしまいました。

しばらく、ここまで陶酔出来る(考えさせられる)作品に出会えなかったので、
読者になれて嬉しい作品です。

「ジーン・ワルツ」という、タイトルも成る程な!と、著者のセンスの良さを感じます。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.58
(3pt)

もっと展開に広がりがあれば・・・

不妊治療、その原理などが詳しく書かれていて興味深くは思った。
スピーディな展開で、読みやすいが、医療ミステリーとしての展開は、
他の海堂さんの作品に比べると、インパクトに欠けていた。
また、主人公の曽根崎理恵と宮川の話に終始し、
理恵と夫との関係や、久広先生の医療事故についての記述が
中途半端な気がした。もっと展開に広がりがあれば、よかったと思った。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.57
(5pt)

産科医不足・代理母問題を扱った娯楽作

ジーン(gene)は遺伝子。その奏でる旋律が、新しい生命を形作るー。
クールで優秀な不妊治療専門の産科医・曾根崎理恵が、閉院間近の産院で、最後の5人の妊婦を診察している。5人それぞれの妊娠出産経過に、理恵の思惑が絡み、ドラマを生み出していく。
日本の産科医療崩壊を招いた原因を鋭く分析・糾弾し、現状打開の方策を探る、鮮やかな社会問題提起の書でありながら、著者一流の娯楽性・謎解きの面白さは、いささかも損なわれていない。著者はどんどん腕を上げているような気がする。
わくわくしつつ、背筋が寒くなる本である。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.56
(3pt)

もっと展開に広がりがあれば・・・

不妊治療、その原理などが詳しく書かれていて興味深くは思った。
スピーディな展開で、読みやすいが、医療ミステリーとしての展開は、
他の海堂さんの作品に比べると、インパクトに欠けていた。
また、主人公の曽根崎理恵と宮川の話に終始し、
理恵と夫との関係や、久広先生の医療事故についての記述が
中途半端な気がした。もっと展開に広がりがあれば、よかったと思った。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.55
(5pt)

産科医不足・代理母問題を扱った娯楽作

ジーン(gene)は遺伝子。その奏でる旋律が、新しい生命を形作るー。
クールで優秀な不妊治療専門の産科医・曾根崎理恵が、閉院間近の産院で、最後の5人の妊婦を診察している。5人それぞれの妊娠出産経過に、理恵の思惑が絡み、ドラマを生み出していく。
日本の産科医療崩壊を招いた原因を鋭く分析・糾弾し、現状打開の方策を探る、鮮やかな社会問題提起の書でありながら、著者一流の娯楽性・謎解きの面白さは、いささかも損なわれていない。著者はどんどん腕を上げているような気がする。
わくわくしつつ、背筋が寒くなる本である。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.54
(5pt)

産婦人科医療への問題提起

現代の産婦人科医師不足の抱える問題を、医師と言う立場から描いた意欲作。
五体満足な子供が生まれてくることは、生物発生学の見地からすると奇跡にひとしいという、事実。「チームバチスタの奇跡」の一連のサスペンスとは全く異なる意図を持って書かれた書と思えた。
不妊治療を試み、代理出産をも手がける医師、曽根崎理恵。その信念に揺るぎはない。しかし、倫理的視点に立ったとき、その行為は認められるものなのか賛否は分かれることだろう。
作者はあくまでも客観的立場から問題を投げかけているが、それ以前にお産のトラブルによって、「医師」をも追われる産婦人科医の現状は考えなくてはならない。
人気作家の作品ゆえに、多くの人々の目に触れ、産婦人科医療を考えるきっかけになればと思わずにいられない。小説と言う形をとってはいるが、非常にメッセージ性の強い作品だった。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.53
(5pt)

産婦人科医療への問題提起

現代の産婦人科医師不足の抱える問題を、医師と言う立場から描いた意欲作。
五体満足な子供が生まれてくることは、生物発生学の見地からすると奇跡にひとしいという、事実。「チームバチスタの奇跡」の一連のサスペンスとは全く異なる意図を持って書かれた書と思えた。
不妊治療を試み、代理出産をも手がける医師、曽根崎理恵。その信念に揺るぎはない。しかし、倫理的視点に立ったとき、その行為は認められるものなのか賛否は分かれることだろう。
作者はあくまでも客観的立場から問題を投げかけているが、それ以前にお産のトラブルによって、「医師」をも追われる産婦人科医の現状は考えなくてはならない。
人気作家の作品ゆえに、多くの人々の目に触れ、産婦人科医療を考えるきっかけになればと思わずにいられない。小説と言う形をとってはいるが、非常にメッセージ性の強い作品だった。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.52
(3pt)

やや説明が多すぎる

物語としてもおもしろいし、
問題提起している医療問題も素晴らしいのに、
あまりに専門的な医学的説明文や、
社説を読まされているかのごとき、
医療問題批評文が多すぎて、
物語の小説としてすっと読みにくい箇所が多いのが、
非常に残念。

海堂作品の中では正直おもしろさ的には、
各落ちした巻。
ハードカバーで買うにはややもったいない気がしました。

物語がおもしろいだけに残念です。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.51
(3pt)

やや説明が多すぎる

物語としてもおもしろいし、
問題提起している医療問題も素晴らしいのに、
あまりに専門的な医学的説明文や、
社説を読まされているかのごとき、
医療問題批評文が多すぎて、
物語の小説としてすっと読みにくい箇所が多いのが、
非常に残念。

海堂作品の中では正直おもしろさ的には、
各落ちした巻。
ハードカバーで買うにはややもったいない気がしました。

物語がおもしろいだけに残念です。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.50
(3pt)

文庫版に期待大!

現代医療、特に地方における産婦人科医療の崩壊と政治による誘導ミスの関係を素人にもわかりやすく解説し、「火急的速やかな」方向転換を世に問う、社会派医療小説と思いました。また主人公の再出発、未熟な妊産婦の成長など楽しく読ませてもらいました。

ただ残念なのは、最終章で明かされる、赤ちゃんたちの驚くべき真実。
この辺りは、ミステリーとして読むべきなのでしょうが、一個人の人格にかかわる根本的な干渉/操作は、たとえ周産期医療改善の大儀名文のもとであろうと決して許されることではないはずなのに、何故か、策謀のひとつとしてさらりと片付けられ、敵(エネミー)はあっさりシャッポを脱いでしまっている。

いつの日か文庫版での加筆の際には、この辺りに厚みを持たせリアリティを引寄せていただきたいと期待し、星2つマイナスさせてもらいました。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.49
(3pt)

文庫版に期待大!

現代医療、特に地方における産婦人科医療の崩壊と政治による誘導ミスの関係を素人にもわかりやすく解説し、「火急的速やかな」方向転換を世に問う、社会派医療小説と思いました。また主人公の再出発、未熟な妊産婦の成長など楽しく読ませてもらいました。

ただ残念なのは、最終章で明かされる、赤ちゃんたちの驚くべき真実。
この辺りは、ミステリーとして読むべきなのでしょうが、一個人の人格にかかわる根本的な干渉/操作は、たとえ周産期医療改善の大儀名文のもとであろうと決して許されることではないはずなのに、何故か、策謀のひとつとしてさらりと片付けられ、敵(エネミー)はあっさりシャッポを脱いでしまっている。

いつの日か文庫版での加筆の際には、この辺りに厚みを持たせリアリティを引寄せていただきたいと期待し、星2つマイナスさせてもらいました。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.48
(3pt)

ヒトとしての医療を!

生命操作・・・。それはまさに神の領域と言わざるを得ない。その領域を、
ヒトは侵す権利があるのだろうか?確かに、不妊に悩む人たちに救いの
手をさしのべることにはなるのだが。だが、自然の摂理を破壊するという
危険性も充分秘めている。モラルを逸脱すれば、見ず知らずの他人の
卵子と精子を受精させ、代理母に出産させることもできるのだ。医学の
発達がはたしていいことなのか悪いことなのか、この作品を読んでいると
判断がつかなくなってくる。せめて悪用されないことを願いたい。そして
世の中の医師たちには、ヒトとしての道を踏み外さない医療を切に望み
たい。いろいろな問題を含んだ作品だった。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.47
(3pt)

ヒトとしての医療を!

生命操作・・・。それはまさに神の領域と言わざるを得ない。その領域を、
ヒトは侵す権利があるのだろうか?確かに、不妊に悩む人たちに救いの
手をさしのべることにはなるのだが。だが、自然の摂理を破壊するという
危険性も充分秘めている。モラルを逸脱すれば、見ず知らずの他人の
卵子と精子を受精させ、代理母に出産させることもできるのだ。医学の
発達がはたしていいことなのか悪いことなのか、この作品を読んでいると
判断がつかなくなってくる。せめて悪用されないことを願いたい。そして
世の中の医師たちには、ヒトとしての道を踏み外さない医療を切に望み
たい。いろいろな問題を含んだ作品だった。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.46
(4pt)

限りなく現実に近い恐ろしいシナリオ

チームバチスタの栄光の海道尊が書く産科を題材とするミステリー

医学の進歩により、代理母や人工授精などの技術が進歩しているのに
対し、法整備など国の受け入れ態勢が整っていない間隙を突いている作品。

チームバチスタが”いつ死んだか”を扱った作品とすると
ジーンワルツは”いつ生まれたか”を扱った作品でとても共通性がある。

主な登場人物は、女医で人工授精のエキスパート曽根崎理恵、
先輩医師に当たる清川医師そして、4人の妊婦と5つの受精卵
たちの物語である。海道シリーズでは、他の本の多くのメンバーが
関係して登場するものの、この本では、桜宮ぐらいしか重複しない

もともとは小説新潮に半年にわたって連載されたものですが、
連載ものにありがちな、話が飛ぶ感じがほとんどなく、
チームバチスタのように一気に読んでしまう勢いのある本です。

ちょっとだけ残念なのが2点あります。
ひとつは、医師と妊婦だけという少ない
登場人物のせいか、話が少し狭くなっている感じがします。
二つめは現実の産婦人科医の逮捕などをモチーフにしている
せいもあり、この隙間を知っている人は結末が予想できる
範囲に留まっている点です。

難しい現実に、明るく取り組もうとする2人の医師の姿は
同感できますし、それぞれの登場人物のキャラが立っていて
ぐいぐい物語に引き込まれるのはチームバチスタ同様秀逸です。
唯一キャラが不鮮明な55歳の妊婦、山吹みどりも最後で
なぜ不鮮明かの謎解きがあり、とても面白い本になっています。

現実の妊娠に関わる社会システムの回答としては問題があるとは
思いますが、問題をうまくとらえ、小説に仕上げている
技量は素晴らしいですし、評価されるべきだと思います。

小難しいことは考えずに一気に読んでしまえるこの本は
ぜひこれも文庫本化して欲しいなと思いました。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.45
(4pt)

限りなく現実に近い恐ろしいシナリオ

チームバチスタの栄光の海道尊が書く産科を題材とするミステリー

医学の進歩により、代理母や人工授精などの技術が進歩しているのに
対し、法整備など国の受け入れ態勢が整っていない間隙を突いている作品。

チームバチスタが”いつ死んだか”を扱った作品とすると
ジーンワルツは”いつ生まれたか”を扱った作品でとても共通性がある。

主な登場人物は、女医で人工授精のエキスパート曽根崎理恵、
先輩医師に当たる清川医師そして、4人の妊婦と5つの受精卵
たちの物語である。海道シリーズでは、他の本の多くのメンバーが
関係して登場するものの、この本では、桜宮ぐらいしか重複しない

もともとは小説新潮に半年にわたって連載されたものですが、
連載ものにありがちな、話が飛ぶ感じがほとんどなく、
チームバチスタのように一気に読んでしまう勢いのある本です。

ちょっとだけ残念なのが2点あります。
ひとつは、医師と妊婦だけという少ない
登場人物のせいか、話が少し狭くなっている感じがします。
二つめは現実の産婦人科医の逮捕などをモチーフにしている
せいもあり、この隙間を知っている人は結末が予想できる
範囲に留まっている点です。

難しい現実に、明るく取り組もうとする2人の医師の姿は
同感できますし、それぞれの登場人物のキャラが立っていて
ぐいぐい物語に引き込まれるのはチームバチスタ同様秀逸です。
唯一キャラが不鮮明な55歳の妊婦、山吹みどりも最後で
なぜ不鮮明かの謎解きがあり、とても面白い本になっています。

現実の妊娠に関わる社会システムの回答としては問題があるとは
思いますが、問題をうまくとらえ、小説に仕上げている
技量は素晴らしいですし、評価されるべきだと思います。

小難しいことは考えずに一気に読んでしまえるこの本は
ぜひこれも文庫本化して欲しいなと思いました。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710
No.44
(5pt)

現時点での海堂氏の最高傑作

2008年3月20日リリース。初出は『小説新潮』で2007年6月号〜12月号。海堂氏はいつも小説というメスで日本医療の患部はどこか、を白日の下に曝す。この作品では産婦人科医がなぜ激減したかだけでなく、明治時代のまま変わらない法律の矛盾や、アンケートばかりとっている厚生労働省の逼迫した現実への無反応・無為無策さ、名ばかりの少子化対策といったあらゆるものの問題点を全て提示している。

この作品でも惚れ惚れするような医者が登場してくる。この作品の主人公理恵の言葉は正に産婦人科の現場の言葉であり、現代の女性の言葉だ。そしてこの作品だけは主人公が女性である必要があったようだ。ラストに向かうほど『子供を産む』ということを、いろいろな立場の女性が考え、決断していく姿にかつてない感動を覚えた。

この作品は現時点で海堂氏の最高傑作だと思う。この作品を霞ヶ関の役人どもは読んで参考にするだろうか。『白鳥』のような役人がいて、霞ヶ関が根本的に変わらなければ日本なんてすぐ崩壊だな、と読了して思った。
ジーン・ワルツ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツ (新潮文庫)より
4101333114
No.43
(5pt)

現時点での海堂氏の最高傑作

2008年3月20日リリース。初出は『小説新潮』で2007年6月号〜12月号。海堂氏はいつも小説というメスで日本医療の患部はどこか、を白日の下に曝す。この作品では産婦人科医がなぜ激減したかだけでなく、明治時代のまま変わらない法律の矛盾や、アンケートばかりとっている厚生労働省の逼迫した現実への無反応・無為無策さ、名ばかりの少子化対策といったあらゆるものの問題点を全て提示している。

この作品でも惚れ惚れするような医者が登場してくる。この作品の主人公理恵の言葉は正に産婦人科の現場の言葉であり、現代の女性の言葉だ。そしてこの作品だけは主人公が女性である必要があったようだ。ラストに向かうほど『子供を産む』ということを、いろいろな立場の女性が考え、決断していく姿にかつてない感動を覚えた。

この作品は現時点で海堂氏の最高傑作だと思う。この作品を霞ヶ関の役人どもは読んで参考にするだろうか。『白鳥』のような役人がいて、霞ヶ関が根本的に変わらなければ日本なんてすぐ崩壊だな、と読了して思った。
ジーン・ワルツ Amazon書評・レビュー: ジーン・ワルツより
4103065710