紙の月

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評判

紙の月の評価:

3.79/5点 レビュー 162件。 B ランク

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平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全205件 61〜80 4/11ページ
No.145
(4pt)

一気読みさせるほどの共感を生み出す角田の何気ない表現上手

何度も出てくる「違和感」という表現。その「違和感」にどんどん自分がはまっていくほどの物語の中に連れていかれました。
現実離れしている話ではあるが、主人公の気持ちが理解できてしまい、思った通り光汰をどんどんダメなヒモ男にしてしまう。
梨花もわかっていてどうしようもできずにエスカレートして思った通りに破滅。
これは恋愛ではなく、淋しい梨花という女が自分の居場所を、必要としてくれる男に間違った愛情表現をしていく
おそらく出会いが始まった時から、思考停止の日常を送っていたために自分で解決するのも面倒になってしまったのであろう。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.144
(4pt)

一気読みさせるほどの共感を生み出す角田の何気ない表現上手

何度も出てくる「違和感」という表現。その「違和感」にどんどん自分がはまっていくほどの物語の中に連れていかれました。
現実離れしている話ではあるが、主人公の気持ちが理解できてしまい、思った通り光汰をどんどんダメなヒモ男にしてしまう。
梨花もわかっていてどうしようもできずにエスカレートして思った通りに破滅。
これは恋愛ではなく、淋しい梨花という女が自分の居場所を、必要としてくれる男に間違った愛情表現をしていく
おそらく出会いが始まった時から、思考停止の日常を送っていたために自分で解決するのも面倒になってしまったのであろう。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.143
(4pt)

「八日目の蝉」と読み比べて

暴走してゆく主人公が、何だかかわいそうで読む事がしんどかった。
読み返そうとは思わない。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.142
(4pt)

「八日目の蝉」と読み比べて

暴走してゆく主人公が、何だかかわいそうで読む事がしんどかった。
読み返そうとは思わない。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.141
(4pt)

お金の持つ力の裏表を見せつけられる

読み応えのある作品でした。一つの事象を複数の人物の視点でとらえている描写があり、実像が立体的に立ち上がってくる感じがありました。普通の人の普通の生活の向こうに犯罪がある、という光景がリアルで、淡々とした筆致を追って最後まで一気に読み切りました。お金というものについて考えさせられました。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.140
(4pt)

お金の持つ力の裏表を見せつけられる

読み応えのある作品でした。一つの事象を複数の人物の視点でとらえている描写があり、実像が立体的に立ち上がってくる感じがありました。普通の人の普通の生活の向こうに犯罪がある、という光景がリアルで、淡々とした筆致を追って最後まで一気に読み切りました。お金というものについて考えさせられました。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.139
(4pt)

映画とはまた違う感覚

角田光代さんの本はいつもイヤ~な話で息苦しいが、目が離せない。
本作の映画版の監督である吉田大八さんが、解説で次のように書いている。
「面識のないプロデューサーから突然呼び出されて、この小説を映画化し大儲けを企んでいるのだが一口乗る意志はあるか、と問われたのでもちろんないことはない、と答えた。」そして梨花が頭から離れなくなったと。
芸術性を云々される映画監督としては型破りだけど、いい解説だった。
映画とは違って、梨花の旦那の描写が秀逸で、周囲の女性陣もみな消費社会に踊らされている感じが興味深かった。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.138
(4pt)

映画とはまた違う感覚

角田光代さんの本はいつもイヤ~な話で息苦しいが、目が離せない。
本作の映画版の監督である吉田大八さんが、解説で次のように書いている。
「面識のないプロデューサーから突然呼び出されて、この小説を映画化し大儲けを企んでいるのだが一口乗る意志はあるか、と問われたのでもちろんないことはない、と答えた。」そして梨花が頭から離れなくなったと。
芸術性を云々される映画監督としては型破りだけど、いい解説だった。
映画とは違って、梨花の旦那の描写が秀逸で、周囲の女性陣もみな消費社会に踊らされている感じが興味深かった。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.137
(5pt)

アンリアルではない

読んでいる途中や読み終えた後も現実の事の様に頭の中で映像として浮かびました。自分ならこんな浅はかな事はしないと思う一方暫く怖さを感じていました。アンリアルかも知れないがこれ程自分の中に浸透していると言うのはリアルであるのだと感じます。原田知世さん主演のドラマを見た後に読んだ為ドラマの知世さんをモデルに読みました。改めて梨花の役は知世さんしかいないと実感しました。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.136
(5pt)

アンリアルではない

読んでいる途中や読み終えた後も現実の事の様に頭の中で映像として浮かびました。自分ならこんな浅はかな事はしないと思う一方暫く怖さを感じていました。アンリアルかも知れないがこれ程自分の中に浸透していると言うのはリアルであるのだと感じます。原田知世さん主演のドラマを見た後に読んだ為ドラマの知世さんをモデルに読みました。改めて梨花の役は知世さんしかいないと実感しました。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.135
(4pt)

なんだか凄かった

企業物の本とか色々と読みますけど、それよりなんだか凄かった。
圧倒された感じだった。
世の中に生きている人は皆、自分も含めてこういう突拍子もないことと背中合わせにいるのだろうと思った。
良いことも悪いことも全部含めて自分・・・というくだりには素直に納得できた。本当は良いことも悪いことも引き受けていかなくてはならないのだろうけど。
とにかく凄かった、筆者のほかの長編も読んでみようと思う。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.134
(4pt)

なんだか凄かった

企業物の本とか色々と読みますけど、それよりなんだか凄かった。
圧倒された感じだった。
世の中に生きている人は皆、自分も含めてこういう突拍子もないことと背中合わせにいるのだろうと思った。
良いことも悪いことも全部含めて自分・・・というくだりには素直に納得できた。本当は良いことも悪いことも引き受けていかなくてはならないのだろうけど。
とにかく凄かった、筆者のほかの長編も読んでみようと思う。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.133
(5pt)

夫婦、幸せ、お金など考えさせられる

なんとも深い小説だと思いました。夫婦とは?幸せとは?お金とは?そして愛とは?...答えのない人生の疑問を描いた小説です。賛否両論の出る内容だと思いますし、いくつかの新聞小説を繋ぎ合わせて出来た小説?だけに全体の纏まりがいまいちですが、私としては、それぞれの人物の描写は素晴らしく、読んでいて苦痛になることはありませんでした。主人公の心の動きや、最後の決断など、もう少し書いて欲しかった...と言う気もしましたが、あえてこの状態の物語に留めて、後は読者の創造にお任せと言った感じも気に入りました。正直言って、誰しもが面白いと思える小説では無いことは確かですが、それなりに人生を過ごした人は共感できる部分も多く、自分の過去を振返ってしまう内容だと思います。40歳以上にはお勧めします!
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.132
(5pt)

夫婦、幸せ、お金など考えさせられる

なんとも深い小説だと思いました。夫婦とは?幸せとは?お金とは?そして愛とは?...答えのない人生の疑問を描いた小説です。賛否両論の出る内容だと思いますし、いくつかの新聞小説を繋ぎ合わせて出来た小説?だけに全体の纏まりがいまいちですが、私としては、それぞれの人物の描写は素晴らしく、読んでいて苦痛になることはありませんでした。主人公の心の動きや、最後の決断など、もう少し書いて欲しかった...と言う気もしましたが、あえてこの状態の物語に留めて、後は読者の創造にお任せと言った感じも気に入りました。正直言って、誰しもが面白いと思える小説では無いことは確かですが、それなりに人生を過ごした人は共感できる部分も多く、自分の過去を振返ってしまう内容だと思います。40歳以上にはお勧めします!
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.131
(5pt)

私は何かを得たのか、それとも何かを失ったのか。

主人公梨花は、夫の何気ない一言にちらりと違和感を感じるが、それが何の違和感なのかはっきり分からない。
 当初は、とくに意味はないのだろうと受け流していたが、友人からの指摘で、夫は「自分が妻を養っていることを知らしめたい」のだと気づかされる。夫本人は無意識なのかもしれないが、それが言葉の節々に出てしまう。
 私自身そんなプライドなどなく、どうしてそんな考え方しかできないのかと、梨花の夫に対して思ってしまいますが、こういう考え方をする男は世間一般的にはやはり多いのでしょうか。
 そんな夫との関係の中で梨花の心の奥に澱のようにたまっていた違和感が、光太と接することで得体の知れぬ万能感に打ち消される。
 誰かに必要とされているとの感覚が幸福感につながることはとても理解できますが、これが梨花の場合、夫に対する違和感が逆方向に振り切れ、客観的に夫を見ることで愉快な気分になっていく。
 自分は行きたいところに行けるし、欲しいものを手に入れることができる、その愉快さをもっと堪能したくて、光太のためにお金を極端に浪費するようになっていく。
 いつしか銀行の顧客の金に手を着けることに罪悪感がなくなり、その額はふくれあがる。
 この罪悪感がなくなっていき、自分で自分を止めることができなくなっていく過程の描写は、スリリングでざわざわとした感覚を感じさせます。
 梨花は思う。
「どうして人は、現実よりいいものを夢だと決めつけるのだろう。こちらが現実で、明日戻る場所が、現実よりひどい夢だとは、なぜ考えないのだろう」
 本書は、この梨花を主人公とした物語と平行して、梨花を知る「中條亜紀」や「山田和貴」の家庭が描かれますが、そちらの物語も興味深く、本書全体を重層的で奥行きをもたせた作品とすることに成功しています。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.130
(5pt)

私は何かを得たのか、それとも何かを失ったのか。

主人公梨花は、夫の何気ない一言にちらりと違和感を感じるが、それが何の違和感なのかはっきり分からない。
 当初は、とくに意味はないのだろうと受け流していたが、友人からの指摘で、夫は「自分が妻を養っていることを知らしめたい」のだと気づかされる。夫本人は無意識なのかもしれないが、それが言葉の節々に出てしまう。
 私自身そんなプライドなどなく、どうしてそんな考え方しかできないのかと、梨花の夫に対して思ってしまいますが、こういう考え方をする男は世間一般的にはやはり多いのでしょうか。
 そんな夫との関係の中で梨花の心の奥に澱のようにたまっていた違和感が、光太と接することで得体の知れぬ万能感に打ち消される。
 誰かに必要とされているとの感覚が幸福感につながることはとても理解できますが、これが梨花の場合、夫に対する違和感が逆方向に振り切れ、客観的に夫を見ることで愉快な気分になっていく。
 自分は行きたいところに行けるし、欲しいものを手に入れることができる、その愉快さをもっと堪能したくて、光太のためにお金を極端に浪費するようになっていく。
 いつしか銀行の顧客の金に手を着けることに罪悪感がなくなり、その額はふくれあがる。
 この罪悪感がなくなっていき、自分で自分を止めることができなくなっていく過程の描写は、スリリングでざわざわとした感覚を感じさせます。
 梨花は思う。
「どうして人は、現実よりいいものを夢だと決めつけるのだろう。こちらが現実で、明日戻る場所が、現実よりひどい夢だとは、なぜ考えないのだろう」
 本書は、この梨花を主人公とした物語と平行して、梨花を知る「中條亜紀」や「山田和貴」の家庭が描かれますが、そちらの物語も興味深く、本書全体を重層的で奥行きをもたせた作品とすることに成功しています。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.129
(5pt)

誰もが落ちるかもしれない暗い穴

読後の端的な感想は「怖い」でした。
裕福であれ貧乏であれ、多くの人間は、人生の大半で金銭との戦いを続けることになります。
金銭に主導権を取られ、人生を不自由にしていく登場人物たち。
少しコントロールを失ったささいな出来事を転換点として、最初は緩やかながら徐々に加速して転落していく。
既に自分もその転落の道に足を踏み入れているのではないかと、背筋がぞっとしました。
中年期の女性性としての生き辛さ・寂しさ・葛藤などに自分は絡めとられたわけですが、
ここまである種共感したのは自分もまた一時的に(のつもりで)家庭に入った主婦だからでしょう。
しかしながら、仕掛けられたように罠のように、いつ誰が落ちてもおかしくない気がしてなりません。

光太くんに魅力がないから説得力がないというご意見で思ったのですが
金銭を使うことで主導権を取れる子、という適当な相手で良かったんだと思います。
悲しいですね。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.128
(5pt)

誰もが落ちるかもしれない暗い穴

読後の端的な感想は「怖い」でした。
裕福であれ貧乏であれ、多くの人間は、人生の大半で金銭との戦いを続けることになります。
金銭に主導権を取られ、人生を不自由にしていく登場人物たち。
少しコントロールを失ったささいな出来事を転換点として、最初は緩やかながら徐々に加速して転落していく。
既に自分もその転落の道に足を踏み入れているのではないかと、背筋がぞっとしました。
中年期の女性性としての生き辛さ・寂しさ・葛藤などに自分は絡めとられたわけですが、
ここまである種共感したのは自分もまた一時的に(のつもりで)家庭に入った主婦だからでしょう。
しかしながら、仕掛けられたように罠のように、いつ誰が落ちてもおかしくない気がしてなりません。

光太くんに魅力がないから説得力がないというご意見で思ったのですが
金銭を使うことで主導権を取れる子、という適当な相手で良かったんだと思います。
悲しいですね。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.127
(4pt)

「転落」のプロセス

が、リアル・・・現実を知らないので、しょせん想像での話ではあるのですが、とても
説得力をもって描かれており、読んでいて背筋が寒くなりました。
陳腐な表現ですが、雪山で斜面を転がり出した小さな雪塊がだんだんスピードを増す
ごとにあれよあれよという間に巨大になっていく・・・そんな印象でした。年下の男に逃
げられたくないという主人公の心理描写は物語としてはまあ普通だと思いましたが
彼女の同級生たちのお金に対する考え方、態度、行動など、梨花のそれとの比較がとても
興味深かったです(似ているところも多いし、まったく違うとこもあり・・)。また、物語の結末が
梨花のエピソードではなく友達のお話であるところが説明しがたい不思議な余韻を残しました。
え、どうしてなの?と作者に訊いてみたい気がします。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.126
(4pt)

「転落」のプロセス

が、リアル・・・現実を知らないので、しょせん想像での話ではあるのですが、とても
説得力をもって描かれており、読んでいて背筋が寒くなりました。
陳腐な表現ですが、雪山で斜面を転がり出した小さな雪塊がだんだんスピードを増す
ごとにあれよあれよという間に巨大になっていく・・・そんな印象でした。年下の男に逃
げられたくないという主人公の心理描写は物語としてはまあ普通だと思いましたが
彼女の同級生たちのお金に対する考え方、態度、行動など、梨花のそれとの比較がとても
興味深かったです(似ているところも多いし、まったく違うとこもあり・・)。また、物語の結末が
梨花のエピソードではなく友達のお話であるところが説明しがたい不思議な余韻を残しました。
え、どうしてなの?と作者に訊いてみたい気がします。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905