紙の月

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

紙の月の評価:

3.79/5点 レビュー 162件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全205件 201〜205 11/11ページ
No.5
(4pt)

日常と大罪は意外に近くにある…かも。

角田光代さんは好きな作家の1人です。 歯車がほんの少しずれてしまったことで、大きく踏み外してしまう、そんな人間誰にでも起こりうる事を書いてくれる、貴重な作家さんだと思います。 億単位の金額を横領してしまった女性の話ですが、少しずつタガがはずれてしまう心理がとても共感できて、怖いくらいでした。 ストーリーは梨花目線の他に、他者目線で描かれている章があるのですが、欲を言えば貢がれている男性目線の章も欲しかったかも。 あとはラストがちょっとスッキリできないのでマイナス星ひとつ。 でもヒリヒリする感じ、切なくて痛くて空々しくないリアリティ抜群の心理描写、さすがだと思います。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.4
(4pt)

日常と大罪は意外に近くにある…かも。

角田光代さんは好きな作家の1人です。 歯車がほんの少しずれてしまったことで、大きく踏み外してしまう、そんな人間誰にでも起こりうる事を書いてくれる、貴重な作家さんだと思います。 億単位の金額を横領してしまった女性の話ですが、少しずつタガがはずれてしまう心理がとても共感できて、怖いくらいでした。 ストーリーは梨花目線の他に、他者目線で描かれている章があるのですが、欲を言えば貢がれている男性目線の章も欲しかったかも。 あとはラストがちょっとスッキリできないのでマイナス星ひとつ。 でもヒリヒリする感じ、切なくて痛くて空々しくないリアリティ抜群の心理描写、さすがだと思います。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.3
(4pt)

表紙は切ないホームドラマみたいだが中は地獄である。

桐野夏生?と思わせる展開。しかしそれはそれで良い。
この人は「蝉」以降信頼出来る作家になったと思う。
日常のふとしたキッカケで壊れてゆく女性の心理状態を描かせると今ピカイチなんではないか。
若い男にのめり,金銭感覚を失うこの主人公を男性作家が描いたらきっと性描写が引くほど濃密で露骨過ぎ,女性がアホみたいな性奴隷になったりするんだろうが,そんな展開じゃないしその辺の表現も抑制がきいててリアル。

壊れる動機付けは愛欲とか物欲とかそんな単純なことではなく,その心の闇はとても説明出来ない,ましてや他人では理解出来ない,いや本人すらわかっていないのだがそれは曖昧でいて激しい飢餓感を伴うもの。
そのあたりの心理描写がすごい臨場感でヤバイ影響力あり,私など男であり主人公に共鳴する部分など微塵もないのに主人公のボーダーレス感が移ってメンタルがダークに。
その位吸引力が凄いってことだけど結構人によっては「よくある話普通だな」とか思うかも。でもちょっとでも主人公と同じ部分がある女性だったら尋常でなく落ち込むので読まない方が吉かも。
表紙は切ないホームドラマみたいだが中は地獄である。

私にはクセになる毒だが。
紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2) Amazon書評・レビュー: 紙の月 (ハルキ文庫 か 8-2)より
4758438455
No.2
(4pt)

表紙は切ないホームドラマみたいだが中は地獄である。

桐野夏生?と思わせる展開。しかしそれはそれで良い。
この人は「蝉」以降信頼出来る作家になったと思う。
日常のふとしたキッカケで壊れてゆく女性の心理状態を描かせると今ピカイチなんではないか。
若い男にのめり,金銭感覚を失うこの主人公を男性作家が描いたらきっと性描写が引くほど濃密で露骨過ぎ,女性がアホみたいな性奴隷になったりするんだろうが,そんな展開じゃないしその辺の表現も抑制がきいててリアル。

壊れる動機付けは愛欲とか物欲とかそんな単純なことではなく,その心の闇はとても説明出来ない,ましてや他人では理解出来ない,いや本人すらわかっていないのだがそれは曖昧でいて激しい飢餓感を伴うもの。
そのあたりの心理描写がすごい臨場感でヤバイ影響力あり,私など男であり主人公に共鳴する部分など微塵もないのに主人公のボーダーレス感が移ってメンタルがダークに。
その位吸引力が凄いってことだけど結構人によっては「よくある話普通だな」とか思うかも。でもちょっとでも主人公と同じ部分がある女性だったら尋常でなく落ち込むので読まない方が吉かも。
表紙は切ないホームドラマみたいだが中は地獄である。

私にはクセになる毒だが。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905
No.1
(4pt)

ヒリヒリする感触がよい

桐野夏生?と思わせる展開。しかしそれはそれで良い。
この人は「蝉」以降信頼出来る作家になったと思う。
荒涼とした心理描写やヒリヒリするような緊張感が心地いい。
ふとしたキッカケで壊れてゆく女性の危うさを描かせると今ピカイチなんではないか。男性作家で同じ話だと性描写が露骨過ぎて長く,女性が性奴隷になったりするんだろうが,その辺の表現に抑制がきいてて逆にリアル。

決して楽しくなく読んでて気持ちが沈むけどクセになる毒。
紙の月 Amazon書評・レビュー: 紙の月より
4758411905