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特等添乗員αの難事件I
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特等添乗員αの難事件Iの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ステレオタイプの寄せ集めがこれでもか!と揃ったような登場人物の構成。 松岡氏の小説は岬シリーズにしろ、Qにしろ(Qもどうかと思う内容が多いが)多少現実味あるラインに踏みとどまって 書かれていたが、これはちょっとオーバーランしている。 (踏みとどまるために理論的裏付けをしてきた) 例えば、 p113の体積の問題。1辺の長さが中間だから体積も中間、これは「思い付き」であって「論理的」に考えたら、 3乗に比例するとわかっているわけだから、体積が中間という答えは出てこない。 p115~116の面積分割の問題。 これは意地悪な問題で三角形とL字とのページを別にして、三角形を見せない形にしているから一見難問に見えるが、 これ見開きで全部書かれていたら誰でも簡単に答えが出る。 L字と正方形だけしか見開きで見えないから、読者はL字のように「大元の形と同じ形で」切り出すよう、 知らず知らずのうちに誘導されただけであって、1ページ前の三角形の分割も並列で並べられていたらその時点で、 「大元の図形と同じ形で」という前提が消えてなくなるから、単純に縦長の長方形を5つ作ればいいと すぐに思いつく。 こんなの大学生が難問といって頭なんかかかえない。 まあ、Fラン大学なら抱えるかもしれないが。 こういう例でロジカルとかラテラルとか分類しようとするのがおかしい。 あと冒頭のバナナ事件も何だこれ?という感じだ。 麻薬やダイヤなどの少量で大金が稼げるものなら、色々なものに紛らせて輸送ルートが判らない、というのは分かるが、 バナナである。これで一儲けしようとしたら、相当大量に仕入れなければいけない。その輸送ルートが判らないというのは 先ず有り得ない。 バナナが瞬間移動できるわけではない、港(航空便だと確実にペイしないから船であることは間違いない)→倉庫→店舗 と必ずトラックが大量に走るのである。 それが掴めないというのはあまりにもお役人を馬鹿にし過ぎである。 ブラジルの輸入鶏肉の偽装が問題になったが、これはあくまでも鶏肉で無いものを鶏肉として持ち込んだりしたのではなく、 鶏肉ということは税関で判っていて、ただ、それが輸入基準に達しているかどうかは偽装されていたから判らなかった、 ということである。 このスーパーもバナナの仕入れ関連の書類があり、その書類から次回の陸揚げ日はすぐにわかり、 その日に港で待ちかまえればあっという間にこの件は終了である。 港で待ちぼうけをしたにもかかわらず、バナナが入荷されていたら、それは書類の偽造になり、いずれにせよ アウトである。 他にもいろいろあるが、一番疑問符が付くのは、凛子を前作までで散々スーパーウーマンとして描いておきながら、 本作では全然使えない女としていることである。 ラテラルとロジカルでわけようというのは認めるが、今までの凛子の活躍を見れば、この程度は簡単に解決できる筈であり、 なんで本作に登場させ、わざと貶めたのかわからない。 岬の時、嵯峨はお互いを高め合うライバルや同士だった。本作でもそういう描き方をして欲しかった。 こういうのを書く人ではないと思っていただけに、凄く残念である。 | ||||
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展開が早すぎて小気味いい反面考える間もなく結論が出てしまい物足りなさを感じた。 | ||||
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恐らく、松岡氏の作品は今後も幾つかは読むだろう。しかし、そのレビューは全て同じになるだろうと予測せざるを得ない。 それは、「非常にすらすらと読めるけど、似た様な人物像ばかりでシリーズ毎の差別化が余り出来ていないし、作者自身がネットで拾った様な租借仕切れて居ない“雑学”ありきのストーリー展開ゆえ、じっくり考えれば無理な展開が多い」と言う内容だ。 Amazonのレビューは星二つが「気に入らない」と言う評価になる、本作も、そして別の松岡氏の作品も「気に入らない」訳では無い。しかし気に入った訳でも無く、普通の評価でもない以上、星二つにせざるを得ないという感じになってしまう。 恐らくは、本来の意味の中高生向けライト・ノベルなんだろうな、と思う。 | ||||
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このところ、「万能鑑定士Qシリーズ」も何作か読んで、ちょっとハマっていたのだけれど、「特等添乗員αシリーズ」に進出して、第1作を読み始めた直後にガックリきた。 バーテンダーを、「バーテン」と呼ばないでくれよ。 「Qシリーズ」も「αシリーズ」も、2010年以降の現代日本の、実在の会社名や店の名前が出てくるのが大きな特徴だけれど、それなら同時に、現代日本の言語感覚にも敏感にならなければダメである。 現代で、普通に都会的な感覚を持つ日本人が、バーテンダーを「バーテン」と呼ぶことは、まずあり得ない。「バーテン」がある意味で不適切な呼称であることは、改めて言うまでもないでしょう。 この呼称を平気で乱発するこの作者は、現代日本の作家として、半分失格ではないのか。チェックできない出版社も問題だけれど。 そもそも、「バーテン」なんて言葉を使ったら、凜田莉子さんに叱られますよ。 | ||||
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