幸福な食卓

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幸福な食卓の評価:

3.95/5点 レビュー 168件。 C ランク

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平均点3.95pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全338件 261〜280 14/17ページ
No.78
(3pt)

殺さなくってもいいんじゃなかったかなあ

「卵の緒」から2冊目です。朗らかな文章と展開。和んだ世界観は相変わらず好きだなあと思いました。
 ただ、やっぱり殺さなくっても良かったんじゃないかなあと感じてしまいます。ボクには彼が交通事故で「死んでしまった」のではなく、どうしても作者が「殺してしまった」ように思えてしまった。突然起こる悲劇は確かにある。でも、なぜかやはり作られたもののように思わされてしまう。「さくら」といいちょっと主要人物を殺すことにちょっと食傷気味なのかもしれない。
 瀬尾さんの作品の中心は家族なのかな。今回の小説のテーマも青春群像でもなく、家族だったように感じます。その描き方は見方はとても好きだなあと思います。
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.77
(3pt)

殺さなくってもいいんじゃなかったかなあ

「卵の緒」から2冊目です。朗らかな文章と展開。和んだ世界観は相変わらず好きだなあと思いました。
 ただ、やっぱり殺さなくっても良かったんじゃないかなあと感じてしまいます。ボクには彼が交通事故で「死んでしまった」のではなく、どうしても作者が「殺してしまった」ように思えてしまった。突然起こる悲劇は確かにある。でも、なぜかやはり作られたもののように思わされてしまう。「さくら」といいちょっと主要人物を殺すことにちょっと食傷気味なのかもしれない。
 瀬尾さんの作品の中心は家族なのかな。今回の小説のテーマも青春群像でもなく、家族だったように感じます。その描き方は見方はとても好きだなあと思います。
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.76
(4pt)

胃にやさしい処方箋

少し重たい話をユーモラスに描き、肩の力が抜けつつも頑張れる気にさせてくれるそんな作品。

作者の人間愛への眼差しは前に紹介した「ポプラの木」にも通じるものがあるような気がします。ただしラストは若干作りすぎな気もします。感動したけど…

誰かが勝手につくり上げた、ありもしない生き方に無理してあわせて苦しくなっている人。そしてその事にさえ気づいていない人。そんな「こうあらねばならない症候群」にかかってしまったすべての人に効く、胃にやさしい処方箋です。
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.75
(4pt)

胃にやさしい処方箋

少し重たい話をユーモラスに描き、肩の力が抜けつつも頑張れる気にさせてくれるそんな作品。

作者の人間愛への眼差しは前に紹介した「ポプラの木」にも通じるものがあるような気がします。ただしラストは若干作りすぎな気もします。感動したけど…

誰かが勝手につくり上げた、ありもしない生き方に無理してあわせて苦しくなっている人。そしてその事にさえ気づいていない人。そんな「こうあらねばならない症候群」にかかってしまったすべての人に効く、胃にやさしい処方箋です。
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.74
(5pt)

家族が崩壊する現代だから・・・

親による子殺し、子供による親殺しといった痛ましい事件が
こう毎日のようにマスコミを騒がせるようになると、
一体、家族ってなんだ?と、
到底答えの見出せない思考のスパイラルにはまり込んでしまいそうになる。
多分、いつからか、多くの家族が壊れて始めているのだろう。
でも、じゃあ、普通のお父さん、普通のお母さん、普通の子供って?

そんな漫然たる疑問を日常的に抱える私たち現代人が
何の気なしに、この小説を手にすれば、
複雑なスパイラルから知らず知らずにふっと抜け出て、
「なぁ〜んだ、いいっか、このまんまで。」と
肩の力がすとーんと抜ける、そんな感動的な1作だと言えよう。

子供にも、そして、大人にも読んでもらいたい。
すると、読んだ人たちが、家族問題の袋小路に、
優しい風穴を少しずつ開けてくれるのではないだろうか。
小説が社会を救う、おそらくこの可能性を信じるのは私だけではないはず。
この作品を読んで、共に「幸せな社会」を少しずつ取り戻していきませんか?
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.73
(5pt)

家族が崩壊する現代だから・・・

親による子殺し、子供による親殺しといった痛ましい事件が
こう毎日のようにマスコミを騒がせるようになると、
一体、家族ってなんだ?と、
到底答えの見出せない思考のスパイラルにはまり込んでしまいそうになる。
多分、いつからか、多くの家族が壊れて始めているのだろう。
でも、じゃあ、普通のお父さん、普通のお母さん、普通の子供って?

そんな漫然たる疑問を日常的に抱える私たち現代人が
何の気なしに、この小説を手にすれば、
複雑なスパイラルから知らず知らずにふっと抜け出て、
「なぁ〜んだ、いいっか、このまんまで。」と
肩の力がすとーんと抜ける、そんな感動的な1作だと言えよう。

子供にも、そして、大人にも読んでもらいたい。
すると、読んだ人たちが、家族問題の袋小路に、
優しい風穴を少しずつ開けてくれるのではないだろうか。
小説が社会を救う、おそらくこの可能性を信じるのは私だけではないはず。
この作品を読んで、共に「幸せな社会」を少しずつ取り戻していきませんか?
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.72
(4pt)

読んで良かった

こんなに心地よく感動できた本は、ここ最近ではありませんでした。
素直でさわやかな文章。ボロボロ泣いたというのではありませんが、読んだあとに温かい波が押し寄せます。
はっきりいって、最後は展開がよめます。ああ、こうなるんじやないかなって。でも、よめたところで、この感動はとまりません。
それまでの経緯がすばらしいからです。
人を思いやり、思われる事を改めて感じさせてくれる作品です。

はっきりいって、人が死ぬことで感動させる作品は好きじゃありません。
世界の中心で・・然り、今会いに行きます・・然り。
これは違います。
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.71
(4pt)

読んで良かった

こんなに心地よく感動できた本は、ここ最近ではありませんでした。
素直でさわやかな文章。ボロボロ泣いたというのではありませんが、読んだあとに温かい波が押し寄せます。
はっきりいって、最後は展開がよめます。ああ、こうなるんじやないかなって。でも、よめたところで、この感動はとまりません。
それまでの経緯がすばらしいからです。
人を思いやり、思われる事を改めて感じさせてくれる作品です。

はっきりいって、人が死ぬことで感動させる作品は好きじゃありません。
世界の中心で・・然り、今会いに行きます・・然り。
これは違います。
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.70
(4pt)

ノーテンキ?な家族像

「父さんは今日で父さんをやめようと思う」

父の自殺未遂。母の別居。それにも関わらず、表面上何もなく、むしろお互いへの思いやりを失わない「やさしい」家族像。

とにかく家族の会話や恋人同士の会話が軽妙で、読んでいてクスリとさせられる。家族崩壊という重い状況を全く感じさせない、暖かな雰囲気。そのギャップが面白いと同時に、不気味さを感じさせる。

本編では、佐和子の深刻な苦悩は描かれるが、父の自殺の真相も、母や兄の苦悩の詳細も語られない。起きる事件は家族の外のことで、家族を巡ってのドラマティックな展開は描かれない。「家族の話の割には、父、母、兄の影が薄いな」と考えられる向きもあると思う。

しかし、僕は、むしろ、佐和子の事件と同時進行で、家族それぞれが感じていたであろう苦悩とその克服の体験をしていたことを想像してしまった。作品の端々にそんな姿が窺えた。

本作は、さまざまな事件に関わらずやさしさを失わない家族と、佐和子の恋愛と悲劇とその克服、という文脈で捉えるのが自然とは思うが、父、母、兄のちょっとした変化からそれぞれの苦悩とその克服の過程を読みとるのも面白い・・・深読みしすぎでしょうか?

読み終えた後、シュークリームが食べたくなります。
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.69
(4pt)

ノーテンキ?な家族像

「父さんは今日で父さんをやめようと思う」

父の自殺未遂。母の別居。それにも関わらず、表面上何もなく、むしろお互いへの思いやりを失わない「やさしい」家族像。

とにかく家族の会話や恋人同士の会話が軽妙で、読んでいてクスリとさせられる。家族崩壊という重い状況を全く感じさせない、暖かな雰囲気。そのギャップが面白いと同時に、不気味さを感じさせる。

本編では、佐和子の深刻な苦悩は描かれるが、父の自殺の真相も、母や兄の苦悩の詳細も語られない。起きる事件は家族の外のことで、家族を巡ってのドラマティックな展開は描かれない。「家族の話の割には、父、母、兄の影が薄いな」と考えられる向きもあると思う。

しかし、僕は、むしろ、佐和子の事件と同時進行で、家族それぞれが感じていたであろう苦悩とその克服の体験をしていたことを想像してしまった。作品の端々にそんな姿が窺えた。

本作は、さまざまな事件に関わらずやさしさを失わない家族と、佐和子の恋愛と悲劇とその克服、という文脈で捉えるのが自然とは思うが、父、母、兄のちょっとした変化からそれぞれの苦悩とその克服の過程を読みとるのも面白い・・・深読みしすぎでしょうか?

読み終えた後、シュークリームが食べたくなります。
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.68
(5pt)

心、温まる

この話を読み終えたあと、なんかふんわ〜りとした気分にさせられました。家族の日常が描かれていて、とてもいぃ。言えば、リアルなのかもしれない。最後の方で涙がこぼれ落ち、最後の最後で、笑顔があがる。それまでは、何でもない、普通な感じだけど、ビックリする展開が待ち受けていた。心の中は、すっごく温まり、“自分の本”として、大切にしようと思った。宝物にしようと思った。普通に読んでいき、読み終わったら、表紙の絵を見てください。「あぁ〜、なるほどネ」ってきっと、つぶやきたくなりますから!!家族の心温まる支えと、日常風景がうつし出され、この本から教わるコトが、きっとあります。
『どんなにつらい夜でも、朝は必ずやってくる。』
―これが、この本のキャッチフレーズです。 私は、どんな暗闇からでも、希望の光は必ずある、というふうな意味をとらえました。
          一度、読んでみては??

幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.67
(5pt)

心、温まる

この話を読み終えたあと、なんかふんわ〜りとした気分にさせられました。家族の日常が描かれていて、とてもいぃ。言えば、リアルなのかもしれない。最後の方で涙がこぼれ落ち、最後の最後で、笑顔があがる。それまでは、何でもない、普通な感じだけど、ビックリする展開が待ち受けていた。心の中は、すっごく温まり、“自分の本”として、大切にしようと思った。宝物にしようと思った。普通に読んでいき、読み終わったら、表紙の絵を見てください。「あぁ〜、なるほどネ」ってきっと、つぶやきたくなりますから!!家族の心温まる支えと、日常風景がうつし出され、この本から教わるコトが、きっとあります。
『どんなにつらい夜でも、朝は必ずやってくる。』
―これが、この本のキャッチフレーズです。 私は、どんな暗闇からでも、希望の光は必ずある、というふうな意味をとらえました。
          一度、読んでみては??

幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.66
(3pt)

結末が好きになれません

主人公や家族が段々と自分を取り戻していき、幸せな日常をかみしめるという途中まではふんわりした気分で読めました。
でも、あのような結末にする必要性が感じられません。「幸せに歯車が動き出した家族」で話を止めていれば、心地よい余韻が残ったのにと思います。
「世界の中心で・・」もそうですが、あのような話にすると読み手に簡単に悲しみを伝えることができるということでしょうか。何だか悲しみの安売りをしている気がしますし、結局何がこの本の主題なのかわからなくしていると思います。
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.65
(3pt)

結末が好きになれません

主人公や家族が段々と自分を取り戻していき、幸せな日常をかみしめるという途中まではふんわりした気分で読めました。
でも、あのような結末にする必要性が感じられません。「幸せに歯車が動き出した家族」で話を止めていれば、心地よい余韻が残ったのにと思います。
「世界の中心で・・」もそうですが、あのような話にすると読み手に簡単に悲しみを伝えることができるということでしょうか。何だか悲しみの安売りをしている気がしますし、結局何がこの本の主題なのかわからなくしていると思います。
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.64
(5pt)

深刻な問題を微温的に描く作者の手腕

この小説に描かれている家族はとっくの昔に崩壊しているはずなのだが、それを深刻にならずに微温的に描けるのは、作者の優れた手腕と一応はいえるだろう。要するに、「父」も「母」も「兄」も、役割という重荷から来る精神的重圧に耐えかね、一度それを放棄し、相互の関係性を規定しなおそうとしているわけだ。しかし、それは示唆されるにとどまり、途中で「わたし」と勉学の話にシフトし、最後は「わたし」の成長物語のような具合になる。登場人物の全てに、作者の心が透けて見えるので、台詞が連続する部分で、誰の発話かちょっとわかりにくいところが出てくるのだが、文章自体は軽妙なユーモアを含むもので、なかなかセンスが良い。ヨシコは良いキャラで、彼女が作るシュークリームには、「兄」が飼う鶏が産んだ卵が使われているに違いない。前向きな感じで終わるのも良い。
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.63
(5pt)

深刻な問題を微温的に描く作者の手腕

この小説に描かれている家族はとっくの昔に崩壊しているはずなのだが、それを深刻にならずに微温的に描けるのは、作者の優れた手腕と一応はいえるだろう。要するに、「父」も「母」も「兄」も、役割という重荷から来る精神的重圧に耐えかね、一度それを放棄し、相互の関係性を規定しなおそうとしているわけだ。しかし、それは示唆されるにとどまり、途中で「わたし」と勉学の話にシフトし、最後は「わたし」の成長物語のような具合になる。登場人物の全てに、作者の心が透けて見えるので、台詞が連続する部分で、誰の発話かちょっとわかりにくいところが出てくるのだが、文章自体は軽妙なユーモアを含むもので、なかなかセンスが良い。ヨシコは良いキャラで、彼女が作るシュークリームには、「兄」が飼う鶏が産んだ卵が使われているに違いない。前向きな感じで終わるのも良い。
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.62
(5pt)

心、温まる。

この話を読み終えたあと、なんかふんわ~りとした気分にさせられました。家族の日常が描かれていて、とてもいぃ。言えば、リアルなのかもしれない。最後の方で涙がこぼれ落ち、最後の最後で、笑顔があがる。それまでは、何でもない、普通な感じだけど、ビックリする展開が待ち受けていた。心の中は、すっごく温まり、「自分の本」として、大切にしようと思った。宝にしようと思った。普通に読んでいき、読み終わったら、表紙の絵を見てください。「あぁ~、なるほどネ」ってきっと、つぶやきたくなりますから!!家族の心温まる支えと、日常風景がうつし出され、この本がいぃ事を、きっと教えてくれることがあります。『どんなにつらい夜でも、朝は必ずやってくる。』これが、この本のキャッチフレーズです。私は、どんな暗闇からでも、希望の光は必ずある、というふうな意味をとらえました。一度、読んでみては??
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.61
(5pt)

心、温まる。

この話を読み終えたあと、なんかふんわ~りとした気分にさせられました。家族の日常が描かれていて、とてもいぃ。言えば、リアルなのかもしれない。最後の方で涙がこぼれ落ち、最後の最後で、笑顔があがる。それまでは、何でもない、普通な感じだけど、ビックリする展開が待ち受けていた。心の中は、すっごく温まり、「自分の本」として、大切にしようと思った。宝にしようと思った。普通に読んでいき、読み終わったら、表紙の絵を見てください。「あぁ~、なるほどネ」ってきっと、つぶやきたくなりますから!!家族の心温まる支えと、日常風景がうつし出され、この本がいぃ事を、きっと教えてくれることがあります。『どんなにつらい夜でも、朝は必ずやってくる。』これが、この本のキャッチフレーズです。私は、どんな暗闇からでも、希望の光は必ずある、というふうな意味をとらえました。一度、読んでみては??
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737
No.60
(4pt)

この家族、繊細につき。

瀬尾さんの本はこれが初めてでした。健気に振舞っているけど、ここに登場する家族はそれぞれが内面的にかなり張り詰めています。それを重苦しくなく描いているので、どんどん読めます。家族だから気を使わない、なんて絶対嘘で、家族だから気詰まりなことや気を使うことが一杯あるということが伝わってきて共感がもてます。そういう意味で、お父さんがお父さんを辞めるというアプローチをもう少し突っ込んでほしかった気がします。それと、お母さんとお父さんの心の再生が、主人公に降りかかる重い出来事と重なって少しぼやけるきらいがあるように思いました。会話で理解しあうとは違った形の、それであるから尚更お互いのことに鋭敏な家族のあり方。この家族、繊細ですね。
幸福な食卓 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓 (講談社文庫)より
4062756501
No.59
(4pt)

この家族、繊細につき。

瀬尾さんの本はこれが初めてでした。健気に振舞っているけど、ここに登場する家族はそれぞれが内面的にかなり張り詰めています。それを重苦しくなく描いているので、どんどん読めます。家族だから気を使わない、なんて絶対嘘で、家族だから気詰まりなことや気を使うことが一杯あるということが伝わってきて共感がもてます。そういう意味で、お父さんがお父さんを辞めるというアプローチをもう少し突っ込んでほしかった気がします。それと、お母さんとお父さんの心の再生が、主人公に降りかかる重い出来事と重なって少しぼやけるきらいがあるように思いました。会話で理解しあうとは違った形の、それであるから尚更お互いのことに鋭敏な家族のあり方。この家族、繊細ですね。
幸福な食卓 Amazon書評・レビュー: 幸福な食卓より
4062126737