ロマンス

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ロマンスの評価:

3.92/5点 レビュー 13件。 C ランク

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平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全28件 1〜20 1/2ページ
No.28
(4pt)

華族 清彬は、母親がロシア人。血が汚れると言われ、

華族という存在があった時代があった。
華族を視点として、描くと 全く違った歴史を紡ぐ。

ロシア人を母親にもつ華族。清彬。
いわゆる血が汚れると言われた。
パリで生活したので、6ケ国語が話せ、射撃の名手。
華族にもかかわらず、軍に仕官している嘉人。
清彬と嘉人。嘉人には、妹 万里子がいた。
清彬は、万里子が好きで、万里子も好きだったが、
万里子の父親から、血の問題として、
付き合うことを否定されたのだ。それを清彬は守った。
華族の持つ地位の不安定さから来て、
その存在を疑ってしまう弱さがある。
華族は、天皇を守る存在であるが、
華族から、天皇制を否定する共産党支持者が生まれる。
いわゆる アカに協力する華族も登場する。

嘉人の軍隊においての天皇を尊敬していないことに
軍自体に失望する。
殺人事件から始まり、万里子が拘留されることで、
一体何が問われているのかが見えてくる。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.27
(4pt)

華族 清彬は、母親がロシア人。血が汚れると言われ、

華族という存在があった時代があった。
華族を視点として、描くと 全く違った歴史を紡ぐ。

ロシア人を母親にもつ華族。清彬。
いわゆる血が汚れると言われた。
パリで生活したので、6ケ国語が話せ、射撃の名手。
華族にもかかわらず、軍に仕官している嘉人。
清彬と嘉人。嘉人には、妹 万里子がいた。
清彬は、万里子が好きで、万里子も好きだったが、
万里子の父親から、血の問題として、
付き合うことを否定されたのだ。それを清彬は守った。
華族の持つ地位の不安定さから来て、
その存在を疑ってしまう弱さがある。
華族は、天皇を守る存在であるが、
華族から、天皇制を否定する共産党支持者が生まれる。
いわゆる アカに協力する華族も登場する。

嘉人の軍隊においての天皇を尊敬していないことに
軍自体に失望する。
殺人事件から始まり、万里子が拘留されることで、
一体何が問われているのかが見えてくる。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.26
(4pt)

昭和初期、若き華族の葛藤を描いた文学

柳広司氏の作品は初読です。柳氏といえば「ジョーカー・ゲーム」のシリーズが有名で、そちらがスパイもののミステリ・エンタメ小説で、この「ロマンス」はちょっと違う作風らしいというくらいの前知識しかありませんでした。そのためか読み終わった後で、この小説は一般文学、純文学に入るのではと感じました。
主人公が若き華族の子爵様で、心に秘めた幼馴染の愛する女性がいて、けれどその女性は天皇の側室に望まれている、そしてその兄は親友で・・というあたりの設定から、なんとなく三島由紀夫の最後の作品で映画化もされた「春の雪」を思い出しました。

主人公は両親が住んでいたパリで生まれ育ちました。その両親はフランス滞在が長くあちらで自由奔放な生活を送った末に自動車事故で死亡してしまったという設定です。このあたり、大正12年にフランスで起きた北白川宮様と朝香宮様の自動車事故を思い出させます。この事故で北白川宮様は死亡、朝香宮様は看病に渡仏された妃様とフランスに長期滞在することになり、あちらの生活や文化になじまれたとか。このあたりの史実を、柳氏は参考にされたのかもしれません。他のレビューアさんが書いていらっしゃいますが、主人公の後見人的な存在である周防老人も、西園寺公望公爵を思わせます。また、世間からも何もせず贅沢していると批判されていた華族階級の中で、自分たちの恵まれた境遇に疑問を抱き、共産主義に共鳴して逮捕された若い華族たちがいたこと、逮捕された中で最後まで黙秘を貫き通した岩倉家の靖子様は、主人公が思いを寄せる万里子のようです。
柳氏は昭和初期あたりの時代がお得意なようですが、このあたり、史実をよく調べておられると思います。2・26事件前夜の重苦しい雰囲気がよく出ていますし。
主人公にはロシア人の血が4分の1入っていて、それは華族として純粋な血ではないとみなされていたようです。外国人とのハーフがもてはやされる現在から見るとちょっとびっくりしますが。そのあたりも当事は国粋主義だったのでしょうか。

ミステリを期待されると違和感があると思いますが、昭和初期を背景に、華族の若者の青春と葛藤を描いた小説として読めばなかなかのものだと思います。順番は逆になりますが、これから「ジョーカー・ゲーム」シリーズを読んでみたいです。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.25
(4pt)

昭和初期、若き華族の葛藤を描いた文学

柳広司氏の作品は初読です。柳氏といえば「ジョーカー・ゲーム」のシリーズが有名で、そちらがスパイもののミステリ・エンタメ小説で、この「ロマンス」はちょっと違う作風らしいというくらいの前知識しかありませんでした。そのためか読み終わった後で、この小説は一般文学、純文学に入るのではと感じました。
主人公が若き華族の子爵様で、心に秘めた幼馴染の愛する女性がいて、けれどその女性は天皇の側室に望まれている、そしてその兄は親友で・・というあたりの設定から、なんとなく三島由紀夫の最後の作品で映画化もされた「春の雪」を思い出しました。

主人公は両親が住んでいたパリで生まれ育ちました。その両親はフランス滞在が長くあちらで自由奔放な生活を送った末に自動車事故で死亡してしまったという設定です。このあたり、大正12年にフランスで起きた北白川宮様と朝香宮様の自動車事故を思い出させます。この事故で北白川宮様は死亡、朝香宮様は看病に渡仏された妃様とフランスに長期滞在することになり、あちらの生活や文化になじまれたとか。このあたりの史実を、柳氏は参考にされたのかもしれません。他のレビューアさんが書いていらっしゃいますが、主人公の後見人的な存在である周防老人も、西園寺公望公爵を思わせます。また、世間からも何もせず贅沢していると批判されていた華族階級の中で、自分たちの恵まれた境遇に疑問を抱き、共産主義に共鳴して逮捕された若い華族たちがいたこと、逮捕された中で最後まで黙秘を貫き通した岩倉家の靖子様は、主人公が思いを寄せる万里子のようです。
柳氏は昭和初期あたりの時代がお得意なようですが、このあたり、史実をよく調べておられると思います。2・26事件前夜の重苦しい雰囲気がよく出ていますし。
主人公にはロシア人の血が4分の1入っていて、それは華族として純粋な血ではないとみなされていたようです。外国人とのハーフがもてはやされる現在から見るとちょっとびっくりしますが。そのあたりも当事は国粋主義だったのでしょうか。

ミステリを期待されると違和感があると思いますが、昭和初期を背景に、華族の若者の青春と葛藤を描いた小説として読めばなかなかのものだと思います。順番は逆になりますが、これから「ジョーカー・ゲーム」シリーズを読んでみたいです。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.24
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.23
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.22
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.21
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.20
(5pt)

この世界を世界たらしめる特別な糸。それを断ち切る決意こそロマンスである

1930年代東京の華族社会を舞台に、自由奔放さと相反する閉塞感に悩む青年子爵、清彬を主人公に、親友の陸軍中尉、その妹である万里子、権力に陰りの見え始めた元老、特高刑事を軸に物語は進捗する。

本書のタイトルは絶妙だ。人生のRomanceをどう捉えるかは個々人によって異なるし、同じものはあり得ない。
作者の提示したRomanceもその一つ。これがわれわれ読者へ投影されるとき、どう「舞台」を生きるべきか、考えさせてくれる。

・アブサントの香る殺人現場で、落ち着き払って親友との会話を愉しむ余裕はこの階級ならではか。

・天皇の藩屏。没落ロシア人とのクォーター=異端者として特権階級を生きる清彬にとって、何不自由ない華族の生活は、まるで操られた人形劇のよう。その操り糸を断ち切る”決意”と”計画”は革命的であり、哲学的なものですらある。

・”計画”のその日、意想外の人物が訪れることで、清彬の奥底に潜んでいた真実が明らかにされる。

清彬の”決意”は力強い。だが「この世界をからくり小屋たらしめていた特別な一本の糸」(p215)を断ち切ることで、本当に「茶番劇は終わりを告げ」るのだろうか。明治憲法から戦後憲法に変わったところでこの国の本質は変わらないように、舞台装置が変わるだけ。何千年も続いた神話が終わることはないのではないか。

欲を言えば、もう少し、時代の特徴である帝都の華やかな場面描写が欲しかった。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.19
(5pt)

この世界を世界たらしめる特別な糸。それを断ち切る決意こそロマンスである

1930年代東京の華族社会を舞台に、自由奔放さと相反する閉塞感に悩む青年子爵、清彬を主人公に、親友の陸軍中尉、その妹である万里子、権力に陰りの見え始めた元老、特高刑事を軸に物語は進捗する。

本書のタイトルは絶妙だ。人生のRomanceをどう捉えるかは個々人によって異なるし、同じものはあり得ない。
作者の提示したRomanceもその一つ。これがわれわれ読者へ投影されるとき、どう「舞台」を生きるべきか、考えさせてくれる。

・アブサントの香る殺人現場で、落ち着き払って親友との会話を愉しむ余裕はこの階級ならではか。

・天皇の藩屏。没落ロシア人とのクォーター=異端者として特権階級を生きる清彬にとって、何不自由ない華族の生活は、まるで操られた人形劇のよう。その操り糸を断ち切る”決意”と”計画”は革命的であり、哲学的なものですらある。

・”計画”のその日、意想外の人物が訪れることで、清彬の奥底に潜んでいた真実が明らかにされる。

清彬の”決意”は力強い。だが「この世界をからくり小屋たらしめていた特別な一本の糸」(p215)を断ち切ることで、本当に「茶番劇は終わりを告げ」るのだろうか。明治憲法から戦後憲法に変わったところでこの国の本質は変わらないように、舞台装置が変わるだけ。何千年も続いた神話が終わることはないのではないか。

欲を言えば、もう少し、時代の特徴である帝都の華やかな場面描写が欲しかった。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.18
(4pt)

こうした終わり方

2011年に出た単行本の文庫化。
 タイトルにすっかりだまされた。というか、途中で「これはロマンスじゃないな」と思われ、最後に「やっぱりロマンスだったのか」とひっくり返される。二転三転するストーリーがラストにはきっちりとはまっていくのが上手い。
 第二次大戦へと突き進んでいく時代の雰囲気も巧みに描かれている。そのあたりは『ジョーカー・ゲーム』と似たにおいがする。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.17
(4pt)

こうした終わり方

2011年に出た単行本の文庫化。
 タイトルにすっかりだまされた。というか、途中で「これはロマンスじゃないな」と思われ、最後に「やっぱりロマンスだったのか」とひっくり返される。二転三転するストーリーがラストにはきっちりとはまっていくのが上手い。
 第二次大戦へと突き進んでいく時代の雰囲気も巧みに描かれている。そのあたりは『ジョーカー・ゲーム』と似たにおいがする。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.16
(2pt)

期待していた割には…

「ジョーカー・ゲーム」「トーキョー・プリズン」など、昭和前半を扱った柳作品は文句なく面白いので、彼の作品が出るたびに読むことにしている。本作も昭和初期を舞台にしていることもあり大いに期待したのだが、一言で言ってしまえばつまらなかった。

推理小説としては、犯人や動機、トリックに意外性が欠けることもあって、短編集でおなじみの「やられた!」という心地よい感覚ではなく、「ああそうですか」という程度の感覚しか持ち得なかった。また、「ロマンス」という直球なタイトルから察せられるように、作者は推理小説仕立ての恋愛小説を構想していたと思うが、いい恋愛小説の必須条件である主人公への感情移入が全くできなかった。特に、本作後半で特別な銃を手にした主人公が抱くある計画(妄想)については、完全に理解の範疇を超えていた。要するに、恋愛小説としての「ロマンス」がまるで感じられかったのである。

昭和初期の不安な社会情勢を背景にした推理小説で、主人公が貴族という点では北村薫のベッキーさんシリーズとよく似ている。しかし、少女の心の成長をきめ細かく描く一方で、推理小説としての面白さもふんだんに兼ね備えていたベッキーさんシリーズに比べると、本作はすべてが中途半端な印象が否めない。ベッキーさんシリーズは何度も読み返したが、本作を読み返すことはもうないだろうと思う。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.15
(2pt)

期待していた割には…

「ジョーカー・ゲーム」「トーキョー・プリズン」など、昭和前半を扱った柳作品は文句なく面白いので、彼の作品が出るたびに読むことにしている。本作も昭和初期を舞台にしていることもあり大いに期待したのだが、一言で言ってしまえばつまらなかった。

推理小説としては、犯人や動機、トリックに意外性が欠けることもあって、短編集でおなじみの「やられた!」という心地よい感覚ではなく、「ああそうですか」という程度の感覚しか持ち得なかった。また、「ロマンス」という直球なタイトルから察せられるように、作者は推理小説仕立ての恋愛小説を構想していたと思うが、いい恋愛小説の必須条件である主人公への感情移入が全くできなかった。特に、本作後半で特別な銃を手にした主人公が抱くある計画(妄想)については、完全に理解の範疇を超えていた。要するに、恋愛小説としての「ロマンス」がまるで感じられかったのである。

昭和初期の不安な社会情勢を背景にした推理小説で、主人公が貴族という点では北村薫のベッキーさんシリーズとよく似ている。しかし、少女の心の成長をきめ細かく描く一方で、推理小説としての面白さもふんだんに兼ね備えていたベッキーさんシリーズに比べると、本作はすべてが中途半端な印象が否めない。ベッキーさんシリーズは何度も読み返したが、本作を読み返すことはもうないだろうと思う。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.14
(5pt)

「ロマンス」というタイトルに魅せられて連れて行かれ異形の世界の扉を開く

主人公は祖母がロシア人のフランスで育った若き子爵。その親友で伯爵家の長男で陸軍中尉、またその美しい妹が織り成す昭和初期を舞台にスパイ小説の達人が描き出す不可思議な世界。殺人事件が入り口だがその先にはいくつもの鍵のかけられた扉が待ち構えていて飽きさせない。

先達のレビューでも触れられてはいるが、背景は昭和初期の歪んだ時代精神の発露でもある。2.26事件を準備する青年将校に代表されるファシズムと華族学校の学習院に組織されたコミュニストの組織とその末路は史実を踏まえたもの。

続編を期待したい。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.13
(5pt)

「ロマンス」というタイトルに魅せられて連れて行かれ異形の世界の扉を開く

主人公は祖母がロシア人のフランスで育った若き子爵。その親友で伯爵家の長男で陸軍中尉、またその美しい妹が織り成す昭和初期を舞台にスパイ小説の達人が描き出す不可思議な世界。殺人事件が入り口だがその先にはいくつもの鍵のかけられた扉が待ち構えていて飽きさせない。

先達のレビューでも触れられてはいるが、背景は昭和初期の歪んだ時代精神の発露でもある。2.26事件を準備する青年将校に代表されるファシズムと華族学校の学習院に組織されたコミュニストの組織とその末路は史実を踏まえたもの。

続編を期待したい。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.12
(3pt)

良い面もあったと思いますが…

柳広司さんは、”知らない世界”を描いて下さるので、勉強になります。この作品も、そうでした。
”戦前の華族”は、私にとって良く分からない世界でした。その意味で、ユニークさを感じました。

また、”真犯人”も意外でした。

しかし、そこまで。

読んでいて、楽しくありませんでした。どこに行こうとしているのか、伝わってきませんでした。わくわくしなかったし、どきどきもしませんでした。
さらに、結末も、救いがなさすぎると感じました。

やはり、本には、楽しさを求めたいです。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.11
(3pt)

良い面もあったと思いますが…

柳広司さんは、”知らない世界”を描いて下さるので、勉強になります。この作品も、そうでした。
”戦前の華族”は、私にとって良く分からない世界でした。その意味で、ユニークさを感じました。

また、”真犯人”も意外でした。

しかし、そこまで。

読んでいて、楽しくありませんでした。どこに行こうとしているのか、伝わってきませんでした。わくわくしなかったし、どきどきもしませんでした。
さらに、結末も、救いがなさすぎると感じました。

やはり、本には、楽しさを求めたいです。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.10
(4pt)

悲痛な心理ミステリ

ミステリとしては『ジョーカーゲーム』のような騙しの面白さは求めると期待を裏切られることとなる。
著者の主たる意図はそこにはないからだ。(とは云え『キング&クィーン』のように腰砕けになることはないのでフーダニットとしても十分及第点はクリアしている)
軍靴の響きが高くなりつつある戦前の昭和を舞台に、若き華族の葛藤を描いた心理ミステリ。
作中、挿入される蝙蝠のエピソードとロマンスという簡潔なタイトルに二重の意味が込められている。
苦悩を冷徹な仮面で覆った主人公の造形は豊かで見事。一作で葬られるには惜しい魅力的なキャラクター。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.9
(4pt)

悲痛な心理ミステリ

ミステリとしては『ジョーカーゲーム』のような騙しの面白さは求めると期待を裏切られることとなる。
著者の主たる意図はそこにはないからだ。(とは云え『キング&クィーン』のように腰砕けになることはないのでフーダニットとしても十分及第点はクリアしている)
軍靴の響きが高くなりつつある戦前の昭和を舞台に、若き華族の葛藤を描いた心理ミステリ。
作中、挿入される蝙蝠のエピソードとロマンスという簡潔なタイトルに二重の意味が込められている。
苦悩を冷徹な仮面で覆った主人公の造形は豊かで見事。一作で葬られるには惜しい魅力的なキャラクター。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503