不連続殺人事件

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不連続殺人事件の評価:

3.86/5点 レビュー 70件。 B ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21〜31 2/2ページ
No.11
(3pt)

今読むともったいぶってくどい印象のほうが強いのでは

戦争直後の物がない時代に、一冊の本を何度も読み直して楽しむには、このくらい多くの人物を登場させても読者は苦痛ではなかったのかもしれないが、今の感覚ではやはり多すぎて、人間関係を別に整理して書いておかないと、途中で間を置いてしまうと、次に読むときにまた最初から読まないとわからなくなるだろう。

これだけ多くの登場人物なのだから犯人探しは難解かと思ったが、あまりに多くの人々が死んでいき、犯行の動機として資産家の遺産相続目当てであることは本の中でも疑われているのだから、最後に残った数少ない人物の中で遺産の相続権がある人物を疑っていけばいいわけで、謎解きは思ったほど難しくは感じなかった。

確かに著者は楽しんで書いており、屋敷とその周囲の詳しい見取り図やバスの時刻表を載せたり、内容的にも当時の上流階級の退廃を男女の性の乱れや狂ったような男の登場などで風刺しており、当時の読者を飽きさせなかっただろうが、今読むと話がもったいぶってくどい印象のほうが強いのでは。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.10
(3pt)

今読むともったいぶってくどい印象のほうが強いのでは

戦争直後の物がない時代に、一冊の本を何度も読み直して楽しむには、このくらい多くの人物を登場させても読者は苦痛ではなかったのかもしれないが、今の感覚ではやはり多すぎて、人間関係を別に整理して書いておかないと、途中で間を置いてしまうと、次に読むときにまた最初から読まないとわからなくなるだろう。

これだけ多くの登場人物なのだから犯人探しは難解かと思ったが、あまりに多くの人々が死んでいき、犯行の動機として資産家の遺産相続目当てであることは本の中でも疑われているのだから、最後に残った数少ない人物の中で遺産の相続権がある人物を疑っていけばいいわけで、謎解きは思ったほど難しくは感じなかった。

確かに著者は楽しんで書いており、屋敷とその周囲の詳しい見取り図やバスの時刻表を載せたり、内容的にも当時の上流階級の退廃を男女の性の乱れや狂ったような男の登場などで風刺しており、当時の読者を飽きさせなかっただろうが、今読むと話がもったいぶってくどい印象のほうが強いのでは。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.9
(3pt)

分かりにくかった

評価が頗る高かったので読んで見ました。
トリック自体は面白かったです。ただ現代だと、それほどインパクトを与えるものではないと思います。登場人物の把握が難しかったので、この評価にしました。もう一回読めば、安吾の凄さに驚けるかも知れませんが、初読ではこの程度です。文学的な人物描写や心理描写は私には良く分かりませんでした。初心者にはオススメしない作品です。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.8
(3pt)

分かりにくかった

評価が頗る高かったので読んで見ました。
トリック自体は面白かったです。ただ現代だと、それほどインパクトを与えるものではないと思います。登場人物の把握が難しかったので、この評価にしました。もう一回読めば、安吾の凄さに驚けるかも知れませんが、初読ではこの程度です。文学的な人物描写や心理描写は私には良く分かりませんでした。初心者にはオススメしない作品です。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.7
(3pt)

坂口安吾作でなきゃ、只の凡作では?

日本探偵小説ベストテンの常連でもあるし、かなり期待して読んだのだが、ハッキリ言って期待ほどでは無かった。果たして「戦後文学の旗手」坂口安吾の作で無かったならば、かくも高い評価を得たであろうか疑問である。

 確かに、真犯人を当てるのは困難だが、それはこれほど登場人物を多くすれば、確率的にも真犯人は当て難い。しかし、その真犯人も別に「意外な犯人」と言うことも無く、真相が解明されたときも「ふーん」ってくらいのものであった。巻末の高木彬光の解説で激賞されているもんだから、もっと大きなトリックが使われていて、最後にどんでん返しでもあるのかと思っていたが、それも期待はずれに終わった。

 第二回探偵作家クラブ賞で対抗馬として候補になりながらも、本作に敗れたらしい『刺青殺人事件』の方が私にはずっと名作だと思われた。横溝正史の作としてなら「中の下」位のものではなかろうか?

 文章は適度に砕けていて読みやすいが、なんとも臭みのある下品な(?)文体であるので、好みは分かれよう。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.6
(3pt)

坂口安吾作でなきゃ、只の凡作では?

 日本探偵小説ベストテンの常連でもあるし、かなり期待して読んだのだが、ハッキリ言って期待ほどでは無かった。果たして「戦後文学の騎手」坂口安吾の作で無かったならば、かくも高い評価を得たであろうか疑問である。
 確かに、真犯人を当てるのは困難だが、それはこれほど登場人物を多くすれば、確率的にも真犯人は当て難い。しかし、その真犯人も別に「意外な犯人」と言うことも無く、真相が解明されたときも「ふーん」ってくらいのものであった。巻末の高木彬光の解説で激賞されているもんだから、もっと大きなトリックが使われていて、最後にどんでん返しでもあるのかと思っていたが、それも期待はずれに終わった。
 第二回探偵作家クラブ賞で対抗馬として候補になりながらも、本作に敗れたらしい『刺青殺人事件』の方が私にはずっと名作だと思われた。横溝正史の作としてなら「中の下」位のものではなかろうか?
 文章は適度に砕けていて読みやすいが、なんとも臭みのある下品な(?)文体であるので、好みは分かれよう。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.5
(3pt)

文豪の非文学的な「謎解きゲーム」

作者は戦後新文学の旗手にして太宰治と並ぶ無頼派を代表する作家のため、本書も文学的な作品のように思われがちであるが、さにあらずで「推理小説というものは推理をたのしむ小説で、芸術などと無縁である方がむしろ上質品だ。」との作者自身の理念に基づき、「謎解きゲーム」に徹したのが本書である。

本書の骨格は『ABC殺人事件』を基に(横溝正史は本書を「ABCの複数化」と評している)、さらにメイン・トリックもクリスティーの別の著名作品からアレンジしたものであるが、全体としては作者の理念に基づいた論理パズル・推理ゲーム的な作品で、クリスティーよりもむしろクイーン作品に近い。

確かに本書は論理こそ隅々まで通ってはいるが、例えば冒頭で一馬は加代子とのあれほどの熱愛ぶりを告白していたにも関わらず、その加代子が殺されたときやそれ以後も一度も嘆き悲しむわけでも犯人に対して怒りに打ち震える姿を見せるわけでもないなど、登場人物たちをゲームの駒として扱い人間を描いていない点、本書はロジック重視のファンだけが喜ぶ作品であって「小説」とは言えず(それもまた作者の理念に合致しているのだが)、読み物としての味わいや面白さを期待してはいけない。

本書は犯人当て懸賞小説として雑誌『日本小説』に連載されたもので、最終的に4名が犯人だけでなく犯行方法までほとんど完全に推理しているが、そのことをもって逆に作者は本書がそれだけ論理的・合理的であることを証明するものであると自負している。
だが、屋敷内やその周辺で連続殺人が起きながら、誰1人として次は自分が狙われるかも知れないなどと懸念する様子もなく、それぞれが1人で無警戒に出かけたりするのが果たして各人の行動として「合理的」と言えるのか。また、それに対して各人に護衛なり尾行なりをつけない警察の無警戒ぶりも不自然そのものである。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.4
(3pt)

文豪の非文学的な「謎解きゲーム」

作者は戦後新文学の旗手にして太宰治と並ぶ無頼派を代表する作家のため、本書も文学的な作品のように思われがちであるが、さにあらずで「推理小説というものは推理をたのしむ小説で、芸術などと無縁である方がむしろ上質品だ。」との作者自身の理念に基づき、「謎解きゲーム」に徹したのが本書である。
本書の骨格は『ABC殺人事件』を基に(横溝正史は本書を「ABCの複数化」と評している)、さらにメイン・トリックもクリスティーの別の著名作品からアレンジしたものであるが、全体としては作者の理念に基づいた論理パズル・推理ゲーム的な作品で、クリスティーよりもむしろクイーン作品に近い。
確かに本書は論理こそ隅々まで通ってはいるが、例えば冒頭で一馬は加代子とのあれほどの熱愛ぶりを告白していたにも関わらず、その加代子が殺されたときやそれ以後も一度も嘆き悲しむわけでも犯人に対して怒りに打ち震える姿を見せるわけでもないなど、登場人物たちをゲームの駒として扱い人間を描いていない点、本書はロジック重視のファンだけが喜ぶ作品であって「小説」とは言えず(それもまた作者の理念に合致しているのだが)、読み物としての味わいや面白さを期待してはいけない。
本書は犯人当て懸賞小説として雑誌『日本小説』に連載されたもので、最終的に4名が犯人だけでなく犯行方法までほとんど完全に推理しているが、そのことをもって逆に作者は本書がそれだけ論理的・合理的であることを証明するものであると自負している。
だが、屋敷内やその周辺で連続殺人が起きながら、誰1人として次は自分が狙われるかも知れないなどと懸念する様子もなく、それぞれが1人で無警戒に出かけたりするのが果たして各人の行動として「合理的」と言えるのか。また、それに対して各人に護衛なり尾行なりをつけない警察の無警戒ぶりも不自然そのものである。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.3
(3pt)

安吾ファンだけどこの作品はムリ。

安吾ファンだけどこの作品はムリ。
作者が完結させた数少ない長編小説、という価値しか見出せない。

根本的にダメなのは、殺人事件が立て続けに起こる歌川家に客人らが留まり続ける理由が示されていない点である。

おめーら殺人事件に遭遇したら逃げろよ。
外部との交通手段を断たれた訳でもないのにさ。孤島でも吹雪の山荘でもないのにさ。
てか、日中外出して夜になると殺人犯のいる館に戻ってくるってのが意味不明なんだよ。
逃げろよ。留まる理由ねえだろ。明らかに留まる義理のない客も留まってるし。

作者は上記の点を考慮すべきであった。
そこは割かし安直な舞台設定でナントカなった気がするのだが……。

ちなみに私は角川文庫版で購入したのだが、本文庫では連載時に付いていた「読者への挑戦」が省略されているらしい。
この手紙は作者が読者を挑発して推理を煽るものだったらしい。至極残念。よく調べてから買うべきだった。
こちらには付いてくるらしい。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.2
(3pt)

設定にかなりの無理がある。

登場人物が異様に多く、皆、奇人変人揃いで、殆ど全ての男女間に異性関係がある(あるいは、あった)ように設定されており、かなり不自然。しかし、その設定がなければ犯人のトリックが成立しない。あまりに個性的な人格をたくさん集めたため、逆に各キャラに個性がなく、誰が誰だか、フォローするのが大変。推理小説としては、あまり良い出来だとは思えないが、古典的な作品としての、骨董品的価値があるかも。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.1
(3pt)

設定にかなりの無理がある。

登場人物が異様に多く、皆、奇人変人揃いで、殆ど全ての男女間に異性関係がある(あるいは、あった)ように設定されており、かなり不自然。しかし、その設定がなければ犯人のトリックが成立しない。あまりに個性的な人格をたくさん集めたため、逆に各キャラに個性がなく、誰が誰だか、フォローするのが大変。推理小説としては、あまり良い出来だとは思えないが、古典的な作品としての、骨董品的価値があるかも。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194