不連続殺人事件

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評判

不連続殺人事件の評価:

3.86/5点 レビュー 70件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全63件 1〜20 1/4ページ
No.63
(4pt)

時代性が濃厚

推理小説として論理性を重視しながらもエンタメとして楽しい読み物でした。坂口安吾はよっぽど推理小説が好きだったんだなあと伝わってきました。かなり時代性が濃厚に感じられ、私はジジイなので普通に面白く読みましたが、若い人にとってはどうなんだろうなとちょっと思いました。
不連続殺人事件 Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件より
4101024030
No.62
(5pt)

引き込まれる。

坂口安吾は文がうまい。登場人物が全員一癖あって楽しい。
不連続殺人事件 Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件より
4101024030
No.61
(4pt)

本格推理小説の傑作

途中には、建物の配置図があり、また読者への挑戦状も差し挟まれるタイプの、いわゆる本格推理小説ですね。
天才的な名探偵が登場人物し、ラストは登場人物を集めて事件の謎を解明するあたり、どこかで見たような展開でしたが、よく考えると、この作品の方が古い訳だから、こちらが先駆者なのでしょうね。
途中には、アガサ・クリスティーだとかの名前が出てくる場面もあります。
全体的にとても面白かったです。
ただ、気になった点もあります。
短期間に5人も6人も殺される前代未聞の連続殺人事件が起きているのに、登場人物たちが頑なに舞台となる屋敷から離れないところです。
それから、何番目かの殺人で、大振りなトリックが出てくるので、そこである程度のミステリーファンは犯人の目星がつくと思います。
たぶん、この時代には凄く斬新だったんだろうなと思いますが。
不連続殺人事件 Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件より
4101024030
No.60
(4pt)

本格推理小説の傑作

途中には、建物の配置図があり、また読者への挑戦状も差し挟まれるタイプの、いわゆる本格推理小説ですね。
天才的な名探偵が登場人物し、ラストは登場人物を集めて事件の謎を解明するあたり、どこかで見たような展開でしたが、よく考えると、この作品の方が古い訳だから、こちらが先駆者なのでしょうね。
途中には、アガサ・クリスティーだとかの名前が出てくる場面もあります。
全体的にとても面白かったです。
ただ、気になった点もあります。
短期間に5人も6人も殺される前代未聞の連続殺人事件が起きているのに、登場人物たちが頑なに舞台となる屋敷から離れないところです。
それから、何番目かの殺人で、大振りなトリックが出てくるので、そこである程度のミステリーファンは犯人の目星がつくと思います。
たぶん、この時代には凄く斬新だったんだろうなと思いますが。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.59
(4pt)

本格推理小説の傑作

途中には、建物の配置図があり、また読者への挑戦状も差し挟まれるタイプの、いわゆる本格推理小説ですね。
天才的な名探偵が登場人物し、ラストは登場人物を集めて事件の謎を解明するあたり、どこかで見たような展開でしたが、よく考えると、この作品の方が古い訳だから、こちらが先駆者なのでしょうね。
途中には、アガサ・クリスティーだとかの名前が出てくる場面もあります。
全体的にとても面白かったです。
ただ、気になった点もあります。
短期間に5人も6人も殺される前代未聞の連続殺人事件が起きているのに、登場人物たちが頑なに舞台となる屋敷から離れないところです。
それから、何番目かの殺人で、大振りなトリックが出てくるので、そこである程度のミステリーファンは犯人の目星がつくと思います。
たぶん、この時代には凄く斬新だったんだろうなと思いますが。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.58
(5pt)

「不連続殺人事件」か「ナイル殺人事件」か、それが問題だ。

推理小説史上の名作、恐れ多くも「純文学」系の作家様に書いて頂いた傑作、ということで、仮に命名すれば、推理小説協会選定<名誉推理小説大賞受賞>といった趣の作品。将棋や剣道の「名誉〇〇段」と似たようなもの。「推理小説のファン」が翻訳物推理小説のアイデア、構想をアレンジ、換骨奪胎して書いたゴリゴリに凝って、凝りすぎた推理小説といったレベルを超えていないが、強引に日本を舞台に「ありそうもないストーリー」に脚色した大胆不敵な手腕はさすがにプロ作家、というところではある。犯人像のアイデアが似ているというレベルを超えて、そっくりそのままであるから、江戸川乱歩が困惑したのも無理もない。それでも、乱歩の昼の顔は「温和な常識人、有能な編集者」であったから、なんとか「不連続」の誉めるべき点は、うまくお膳立てして、評価はしている。努力賞ぐらいの扱いはしたのだ。いかにも乱歩らしい。「D坂の殺人事件」で乱歩が生み出した探偵・明智小五郎の容貌風体をそのまま、そっくり金田一耕助という名で横溝正史が「本陣殺人事件」で利用した時も、乱歩は、金田一は明智のパクリじゃないか!などと批判したりせず、「大人対応」で、作品の短所をやんわりと指摘したのみで、全体としては、渋々ながらもほめた批評をものにした。

 「不連続」が読みにくいのは文体のせいでも、容疑者が多すぎ、被害者が多過ぎのせいでもなく、登場人物達の人間関係(相関図)の説明の仕方、記述が雑なせいである。余りにも無造作すぎ。探偵小説は安吾の余技といえば、それまでだが。安吾は批判した横溝正史は、推理小説作家としては、比較するのも愚かしいほど安吾より数段上なのだ。横溝作品は虚仮威(こけおど)しアナクロ・トリック満載だが、それだけなら、とっくに古びている。しかし、横溝の書き方は推理小説の王道で、見事な構成で読者をグイグイ引っ張っていく力があるのだ。そうした横溝の力量がわからず、トリックの不自然さ、犯罪の不自然さを叩いて、いっぱしの私見を披露したつもりでいた安吾は、やはり、推理小説については、素人、一ファンの域を出ていなかった。横溝作品の構成美に魅せられて映画化した市川崑監督のほうが、はるかに、推理小説の美学を理解していた。

 探偵小説は「犯人当てゲーム」という安吾の推理小説観(「純文学」と探偵小説は別もの)が、「不連続殺人事件」に心理描写が最低限というより、ほどんど描かれていない理由なのかもしれない。読者より作者の方が犯罪トリックを面白がっている感じで、楽しみながら書いたのであろう。安吾がお気に入りのクリスティ作品(「スタイルズ荘」「ナイル」「アクロイド」「ABC」etc.etc.)では緻密な心理描写が真犯人特定の場合、不可欠の要素になっているのだが。

 「不連続」は、アガサ・クリスティの「ナイルに死す」のトリックというより、犯人設定を頂いた(パクリといえばパクリだが、一概に、そう決めつけることもない)作品で、新鮮味に欠けることおびただしい。クリスティの「ナイル」を知っていると、「不連続」でいかに多くの登場人物(容疑者)が出てきても、「行動が飛び抜けて異様で、しかも鉄壁のアリバイがあるため、かえって目立ちすぎる人物(達)」が怪しいのだと、早々と犯人が分かってしまう。「アクロイド」にしろ「オリエント急行」にしろ「カーテン」にしろ、クリスティの名作に使われた推理トリックは、一回しか使えないという斬新なもので、パクりバリーエーションが難しいのだ。模倣すると、パクリだとすぐわかる。(にもかかわらず、パクリバリエーション作品は氾濫している。そうそう斬新なトリックなど量産できるはずもないから、これは致し方がないが。)「不連続」の場合、戦後まもないころとて、意外な犯人設定の元ネタであるクリスティの作品を知る読者は限られており、一般読者には新鮮で独走的に映ったという幸運に恵まれて、推理小説のプロ以外の受けは良かった。

 本当の目的を隠すための連続殺人というアイデアは、クリスティのもうひとつの「ABC殺人事件」を参考にしたのであろうが(探偵小説の愛好家としての安吾が一番好んだのは、アガサ・クリスティの作品だった)、それはそれとしても、犯人設定は「ナイル」から離れたほうが良かったと思われる。トリックと犯人の意外性は密接に(密室に?)に結びついているから、切っても切れない。不可能犯罪を可能にする犯人像がトリック自体ともいえるところに、クリスティの「ナイル」の独創性(ぶっちぎりの独走姓で突っ走る)がある。そこまで、読み込んで、坂口安吾が「ナイルに死す」を参考にしたかどうか、「不連続」の犯人像の描き方、心理描写の不足を考慮すると、かなり、疑問なのである。表面的な模倣に終わっているところが、残念である。 d( ̄  ̄)
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.57
(5pt)

「不連続殺人事件」か「ナイル殺人事件」か、それが問題だ。

推理小説史上の名作、恐れ多くも「純文学」系の作家様に書いて頂いた傑作、ということで、仮に命名すれば、推理小説協会選定<名誉推理小説大賞受賞>といった趣の作品。将棋や剣道の「名誉〇〇段」と似たようなもの。「推理小説のファン」が翻訳物推理小説のアイデア、構想をアレンジ、換骨奪胎して書いたゴリゴリに凝って、凝りすぎた推理小説といったレベルを超えていないが、強引に日本を舞台に「ありそうもないストーリー」に脚色した大胆不敵な手腕はさすがにプロ作家、というところではある。犯人像のアイデアが似ているというレベルを超えて、そっくりそのままであるから、江戸川乱歩が困惑したのも無理もない。それでも、乱歩の昼の顔は「温和な常識人、有能な編集者」であったから、なんとか「不連続」の誉めるべき点は、うまくお膳立てして、評価はしている。努力賞ぐらいの扱いはしたのだ。いかにも乱歩らしい。「D坂の殺人事件」で乱歩が生み出した探偵・明智小五郎の容貌風体をそのまま、そっくり金田一耕助という名で横溝正史が「本陣殺人事件」で利用した時も、乱歩は、金田一は明智のパクリじゃないか!などと批判したりせず、「大人対応」で、作品の短所をやんわりと指摘したのみで、全体としては、渋々ながらもほめた批評をものにした。

 「不連続」が読みにくいのは文体のせいでも、容疑者が多すぎ、被害者が多過ぎのせいでもなく、登場人物達の人間関係(相関図)の説明の仕方、記述が雑なせいである。余りにも無造作すぎ。探偵小説は安吾の余技といえば、それまでだが。安吾は批判した横溝正史は、推理小説作家としては、比較するのも愚かしいほど安吾より数段上なのだ。横溝作品は虚仮威(こけおど)しアナクロ・トリック満載だが、それだけなら、とっくに古びている。しかし、横溝の書き方は推理小説の王道で、見事な構成で読者をグイグイ引っ張っていく力があるのだ。そうした横溝の力量がわからず、トリックの不自然さ、犯罪の不自然さを叩いて、いっぱしの私見を披露したつもりでいた安吾は、やはり、推理小説については、素人、一ファンの域を出ていなかった。横溝作品の構成美に魅せられて映画化した市川崑監督のほうが、はるかに、推理小説の美学を理解していた。

 探偵小説は「犯人当てゲーム」という安吾の推理小説観(「純文学」と探偵小説は別もの)が、「不連続殺人事件」に心理描写が最低限というより、ほどんど描かれていない理由なのかもしれない。読者より作者の方が犯罪トリックを面白がっている感じで、楽しみながら書いたのであろう。安吾がお気に入りのクリスティ作品(「スタイルズ荘」「ナイル」「アクロイド」「ABC」etc.etc.)では緻密な心理描写が真犯人特定の場合、不可欠の要素になっているのだが。

 「不連続」は、アガサ・クリスティの「ナイルに死す」のトリックというより、犯人設定を頂いた(パクリといえばパクリだが、一概に、そう決めつけることもない)作品で、新鮮味に欠けることおびただしい。クリスティの「ナイル」を知っていると、「不連続」でいかに多くの登場人物(容疑者)が出てきても、「行動が飛び抜けて異様で、しかも鉄壁のアリバイがあるため、かえって目立ちすぎる人物(達)」が怪しいのだと、早々と犯人が分かってしまう。「アクロイド」にしろ「オリエント急行」にしろ「カーテン」にしろ、クリスティの名作に使われた推理トリックは、一回しか使えないという斬新なもので、パクりバリーエーションが難しいのだ。模倣すると、パクリだとすぐわかる。(にもかかわらず、パクリバリエーション作品は氾濫している。そうそう斬新なトリックなど量産できるはずもないから、これは致し方がないが。)「不連続」の場合、戦後まもないころとて、意外な犯人設定の元ネタであるクリスティの作品を知る読者は限られており、一般読者には新鮮で独走的に映ったという幸運に恵まれて、推理小説のプロ以外の受けは良かった。

 本当の目的を隠すための連続殺人というアイデアは、クリスティのもうひとつの「ABC殺人事件」を参考にしたのであろうが(探偵小説の愛好家としての安吾が一番好んだのは、アガサ・クリスティの作品だった)、それはそれとしても、犯人設定は「ナイル」から離れたほうが良かったと思われる。トリックと犯人の意外性は密接に(密室に?)に結びついているから、切っても切れない。不可能犯罪を可能にする犯人像がトリック自体ともいえるところに、クリスティの「ナイル」の独創性(ぶっちぎりの独走姓で突っ走る)がある。そこまで、読み込んで、坂口安吾が「ナイルに死す」を参考にしたかどうか、「不連続」の犯人像の描き方、心理描写の不足を考慮すると、かなり、疑問なのである。表面的な模倣に終わっているところが、残念である。 d( ̄  ̄)
不連続殺人事件 Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件より
4101024030
No.56
(5pt)

「不連続殺人事件」か「ナイル殺人事件」か、それが問題だ。

推理小説史上の名作、恐れ多くも「純文学」系の作家様に書いて頂いた傑作、ということで、仮に命名すれば、推理小説協会選定<名誉推理小説大賞受賞>といった趣の作品。将棋や剣道の「名誉〇〇段」と似たようなもの。「推理小説のファン」が翻訳物推理小説のアイデア、構想をアレンジ、換骨奪胎して書いたゴリゴリに凝って、凝りすぎた推理小説といったレベルを超えていないが、強引に日本を舞台に「ありそうもないストーリー」に脚色した大胆不敵な手腕はさすがにプロ作家、というところではある。犯人像のアイデアが似ているというレベルを超えて、そっくりそのままであるから、江戸川乱歩が困惑したのも無理もない。それでも、乱歩の昼の顔は「温和な常識人、有能な編集者」であったから、なんとか「不連続」の誉めるべき点は、うまくお膳立てして、評価はしている。努力賞ぐらいの扱いはしたのだ。いかにも乱歩らしい。「D坂の殺人事件」で乱歩が生み出した探偵・明智小五郎の容貌風体をそのまま、そっくり金田一耕助という名で横溝正史が「本陣殺人事件」で利用した時も、乱歩は、金田一は明智のパクリじゃないか!などと批判したりせず、「大人対応」で、作品の短所をやんわりと指摘したのみで、全体としては、渋々ながらもほめた批評をものにした。

 「不連続」が読みにくいのは文体のせいでも、容疑者が多すぎ、被害者が多過ぎのせいでもなく、登場人物達の人間関係(相関図)の説明の仕方、記述が雑なせいである。余りにも無造作すぎ。探偵小説は安吾の余技といえば、それまでだが。安吾は批判した横溝正史は、推理小説作家としては、比較するのも愚かしいほど安吾より数段上なのだ。横溝作品は虚仮威(こけおど)しアナクロ・トリック満載だが、それだけなら、とっくに古びている。しかし、横溝の書き方は推理小説の王道で、見事な構成で読者をグイグイ引っ張っていく力があるのだ。そうした横溝の力量がわからず、トリックの不自然さ、犯罪の不自然さを叩いて、いっぱしの私見を披露したつもりでいた安吾は、やはり、推理小説については、素人、一ファンの域を出ていなかった。横溝作品の構成美に魅せられて映画化した市川崑監督のほうが、はるかに、推理小説の美学を理解していた。

 探偵小説は「犯人当てゲーム」という安吾の推理小説観(「純文学」と探偵小説は別もの)が、「不連続殺人事件」に心理描写が最低限というより、ほどんど描かれていない理由なのかもしれない。読者より作者の方が犯罪トリックを面白がっている感じで、楽しみながら書いたのであろう。安吾がお気に入りのクリスティ作品(「スタイルズ荘」「ナイル」「アクロイド」「ABC」etc.etc.)では緻密な心理描写が真犯人特定の場合、不可欠の要素になっているのだが。

 「不連続」は、アガサ・クリスティの「ナイルに死す」のトリックというより、犯人設定を頂いた(パクリといえばパクリだが、一概に、そう決めつけることもない)作品で、新鮮味に欠けることおびただしい。クリスティの「ナイル」を知っていると、「不連続」でいかに多くの登場人物(容疑者)が出てきても、「行動が飛び抜けて異様で、しかも鉄壁のアリバイがあるため、かえって目立ちすぎる人物(達)」が怪しいのだと、早々と犯人が分かってしまう。「アクロイド」にしろ「オリエント急行」にしろ「カーテン」にしろ、クリスティの名作に使われた推理トリックは、一回しか使えないという斬新なもので、パクりバリーエーションが難しいのだ。模倣すると、パクリだとすぐわかる。(にもかかわらず、パクリバリエーション作品は氾濫している。そうそう斬新なトリックなど量産できるはずもないから、これは致し方がないが。)「不連続」の場合、戦後まもないころとて、意外な犯人設定の元ネタであるクリスティの作品を知る読者は限られており、一般読者には新鮮で独走的に映ったという幸運に恵まれて、推理小説のプロ以外の受けは良かった。

 本当の目的を隠すための連続殺人というアイデアは、クリスティのもうひとつの「ABC殺人事件」を参考にしたのであろうが(探偵小説の愛好家としての安吾が一番好んだのは、アガサ・クリスティの作品だった)、それはそれとしても、犯人設定は「ナイル」から離れたほうが良かったと思われる。トリックと犯人の意外性は密接に(密室に?)に結びついているから、切っても切れない。不可能犯罪を可能にする犯人像がトリック自体ともいえるところに、クリスティの「ナイル」の独創性(ぶっちぎりの独走姓で突っ走る)がある。そこまで、読み込んで、坂口安吾が「ナイルに死す」を参考にしたかどうか、「不連続」の犯人像の描き方、心理描写の不足を考慮すると、かなり、疑問なのである。表面的な模倣に終わっているところが、残念である。 d( ̄  ̄)
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.55
(4pt)

当時の作家連中ってあんな感じなのかな。

初めての坂口安吾。本屋のおすすめコーナーにあった。

この時代の日本文学も、探偵小説も、なんとなく避けていたが、

読んでみると意外に読みやすいし、展開もよく、惹きつけられ、二日で読了した。

自分は、全く犯人がわからなかったが、謎解きの端緒となるシーンはなんとなく違和感は感じていた。

奇抜で下劣な登場人物ばかりで、非常識な展開の内容だが、その分、読書というものの非日常性の大事さを感じ、

日々の一服の清涼剤となった。ラストの描き方も素晴らしかった。作者の他の作品も読んでみよう。

アンゴウという、付録みたいな短編も、切なくて良かった。いつか読み返そう。

それにしても、小説家の、構想力、語彙力、文章力、ストーリー展開、その力量には恐れ入る。

今まで500冊近くは読んでるだろうが、自分には全く書けない。

古今東西の名著が読めるのは幸せな事ですね。生きてるうちにいい本いっぱい読みたい。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.54
(4pt)

当時の作家連中ってあんな感じなのかな。

初めての坂口安吾。本屋のおすすめコーナーにあった。

この時代の日本文学も、探偵小説も、なんとなく避けていたが、

読んでみると意外に読みやすいし、展開もよく、惹きつけられ、二日で読了した。

自分は、全く犯人がわからなかったが、謎解きの端緒となるシーンはなんとなく違和感は感じていた。

奇抜で下劣な登場人物ばかりで、非常識な展開の内容だが、その分、読書というものの非日常性の大事さを感じ、

日々の一服の清涼剤となった。ラストの描き方も素晴らしかった。作者の他の作品も読んでみよう。

アンゴウという、付録みたいな短編も、切なくて良かった。いつか読み返そう。

それにしても、小説家の、構想力、語彙力、文章力、ストーリー展開、その力量には恐れ入る。

今まで500冊近くは読んでるだろうが、自分には全く書けない。

古今東西の名著が読めるのは幸せな事ですね。生きてるうちにいい本いっぱい読みたい。
不連続殺人事件 Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件より
4101024030
No.53
(5pt)

作品への敬意が感じられる素晴らしい復刊

1948年に刊行され第二回探偵作家クラブ賞を受けた長編。『安吾捕物帖』と並ぶ坂口安吾のミステリにおける代表作であり横溝正史の諸作とともに大戦後の探偵小説復興の狼煙となった記念碑的名作。
雑誌連載時に附されていた作者による読者への挑戦状を収め、傑作短編「アンゴウ」を併録。さらに今回の版の底本となった創元推理文庫の日本探偵小説全集の編集に携わった戸川安宣、北村薫両氏の対談による巻末解説と作品への大いなる敬意が感じられる復刊だ。
敗戦後の狂騒的な時代を背景に安吾独特の戯作的かつ露悪的な調子で物語は描かれるが、それまでの探偵小説に於ける心理描写の不自然なことに不満を抱いた著者の意気込みが反映されたプロットは極めて論理的でスマート。某大家のある長編との類似性が指摘される作品だが、巻末の対談では偶然の一致だろうとされている。ご存知の方は読了後、比較してみるのも一興だろう。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.52
(5pt)

作品への敬意が感じられる素晴らしい復刊

1948年に刊行され第二回探偵作家クラブ賞を受けた長編。『安吾捕物帖』と並ぶ坂口安吾のミステリにおける代表作であり横溝正史の諸作とともに大戦後の探偵小説復興の狼煙となった記念碑的名作。
雑誌連載時に附されていた作者による読者への挑戦状を収め、傑作短編「アンゴウ」を併録。さらに今回の版の底本となった創元推理文庫の〔日本探偵小説全集〕の編集に携わった戸川安宣、北村薫両氏の対談による巻末解説と、作品への大いなる敬意が感じられる復刊だ。
敗戦後の狂騒的な時代を背景に安吾独特の戯作的かつ露悪的な調子で物語は描かれるが、それまでの探偵小説に於ける心理描写の不自然なことに不満を抱いた著者の意気込みが反映されたプロットは極めて論理的でスマート。某大家のある長編との類似性が指摘される作品だが、巻末の対談では偶然の一致だろうとされている。ご存知の方は読了後、比較してみるのも一興だろう。
不連続殺人事件 Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件より
4101024030
No.51
(5pt)

【猿のごとく読み、人のごとく考える・その379・372冊目】

・サノーさん一言コメント
「無頼派の文学者がたたきつけた挑戦状。張り巡らされたトリックと、精緻な筆で、虚構のなかに真実を描く」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「特殊な状況、あり得ない舞台が、矛盾なく本のなかで展開していきます。この犯人を追い詰めることは、誰にもできません」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】

・サノーさん、ウノーさん読書会

サノーさん(以下サ):坂口安吾は、純文学デビューし、太宰治と同じころにデビューし、名作を世に出している。
ウノーさん(以下ウ):でも、この推理小説も「代表作」です。
サ:表現は文学の格調を残しながら、構成と運びは推理小説そのものだ。
ウ:当時、「犯人捜し」に「懸賞金」が出され、かの太宰さんも応募してたみたいです。
サ:多数の応募があったが、動機、トリック、犯人名を完全に当てたのは、一名だったそうだ。
ウ:一名いた、というのも驚きです。
サ:連載小説が発表された段階にもよるが、終盤を読まずして犯人とトリックを当てるのは、神業だとも言える。
ウ:それくらい、安吾さんの用意したトリックは、よくできていて、破綻していなかったわけです。
サ:時系列で整理すると、多少、「ムリ」があるような気がする箇所もあるが、人間の「念」が、生存や寿命に作用すると考えるなら、矛盾と指摘できるレベルではない。
ウ:「巨瀬博士」も見事な設定だと思います。
サ:明智と金田一のいいとこ取りというか、天才の能力と人間味のある行動がとれる魅力的な「探偵」だ。
ウ:本当は「博士」じゃないのに、天才だから「博士」というのは、微笑ましいです。
サ:この「情念」の連鎖で起こる「殺人」という現象を描いた物語のなかで、唯一の理性を感じさせる「設定」だ。
ウ:意外な人物が意外な「因縁」をもち、それが動機となって「殺人」が起こる、それは推理小説のテンプレートでもありますが、この作品は「斜め上をいく仕掛け」がなされています。
サ:タイトルに込められたメッセージを知るとき、推理小説の楽しさをあらためて実感する一冊だ。
【了】
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.50
(5pt)

【猿のごとく読み、人のごとく考える・その379・372冊目】

・サノーさん一言コメント
「無頼派の文学者がたたきつけた挑戦状。張り巡らされたトリックと、精緻な筆で、虚構のなかに真実を描く」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「特殊な状況、あり得ない舞台が、矛盾なく本のなかで展開していきます。この犯人を追い詰めることは、誰にもできません」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】

・サノーさん、ウノーさん読書会

サノーさん(以下サ):坂口安吾は、純文学デビューし、太宰治と同じころにデビューし、名作を世に出している。
ウノーさん(以下ウ):でも、この推理小説も「代表作」です。
サ:表現は文学の格調を残しながら、構成と運びは推理小説そのものだ。
ウ:当時、「犯人捜し」に「懸賞金」が出され、かの太宰さんも応募してたみたいです。
サ:多数の応募があったが、動機、トリック、犯人名を完全に当てたのは、一名だったそうだ。
ウ:一名いた、というのも驚きです。
サ:連載小説が発表された段階にもよるが、終盤を読まずして犯人とトリックを当てるのは、神業だとも言える。
ウ:それくらい、安吾さんの用意したトリックは、よくできていて、破綻していなかったわけです。
サ:時系列で整理すると、多少、「ムリ」があるような気がする箇所もあるが、人間の「念」が、生存や寿命に作用すると考えるなら、矛盾と指摘できるレベルではない。
ウ:「巨瀬博士」も見事な設定だと思います。
サ:明智と金田一のいいとこ取りというか、天才の能力と人間味のある行動がとれる魅力的な「探偵」だ。
ウ:本当は「博士」じゃないのに、天才だから「博士」というのは、微笑ましいです。
サ:この「情念」の連鎖で起こる「殺人」という現象を描いた物語のなかで、唯一の理性を感じさせる「設定」だ。
ウ:意外な人物が意外な「因縁」をもち、それが動機となって「殺人」が起こる、それは推理小説のテンプレートでもありますが、この作品は「斜め上をいく仕掛け」がなされています。
サ:タイトルに込められたメッセージを知るとき、推理小説の楽しさをあらためて実感する一冊だ。
【了】
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.49
(4pt)

違和感

登場人物が多すぎ(その半分ほどはストーリーに関係なく最後までもう出てこない)。主要人物たちも、誰が殺ってもおかしくない怪しい人物ばかり。これが「木の枝は森に置け」方式の仕掛けになっているわけですね。それでも、途中かすかな違和感が…。その時には分からなかったのですが、結局、その違和感が犯人の「心理の足跡」だったのでした。さて、あなたはこの違和感に気づきますか?
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.48
(4pt)

違和感

登場人物が多すぎ(その半分ほどはストーリーに関係なく最後までもう出てこない)。主要人物たちも、誰が殺ってもおかしくない怪しい人物ばかり。これが「木の枝は森に置け」方式の仕掛けになっているわけですね。それでも、途中かすかな違和感が…。その時には分からなかったのですが、結局、その違和感が犯人の「心理の足跡」だったのでした。さて、あなたはこの違和感に気づきますか?
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.47
(5pt)

推理小説の金字塔

純文学作家の坂口安吾が、大好きな推理小説に挑んだ名作です。筋立ての見事さ、伏線のはり方、謎解きの面白さ、本格推理小説の技法を十分に生かした作品で50年以上たった今読んでも十分楽しめます。おすすめです。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.46
(5pt)

推理小説の金字塔

純文学作家の坂口安吾が、大好きな推理小説に挑んだ名作です。筋立ての見事さ、伏線のはり方、謎解きの面白さ、本格推理小説の技法を十分に生かした作品で50年以上たった今読んでも十分楽しめます。おすすめです。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
4041100194
No.45
(5pt)

鬼才・安吾の傑作ミステリー!

戦後まもない昭和22年夏、歌人・歌川一馬の招きである山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。作家、画家、劇作家、女優、女性作家ーいずれ劣らぬ変人ぞろい。邸内に激しい愛憎が交錯するうち、恐るべき(八つの)殺人事件が発生する。(不)連続殺人事件の裏に秘められた犯人の意図とは?ミステリー好きなら、後半に入って真犯人の正体に気づくだろうが、それで面白さが半減するわけではない。ラストまで緊張感をもって一気に読ませてしまうあたりは、さすが坂口安吾と言えるだろう。第2回探偵作家クラブ賞を受賞した、心理トリックの傑作である。
不連続殺人事件 (1948年) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (1948年)より
B000JBHPG2
No.44
(5pt)

鬼才・安吾の傑作ミステリー!

戦後まもない昭和22年夏、歌人・歌川一馬の招きである山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。作家、画家、劇作家、女優、女性作家ーいずれ劣らぬ変人ぞろい。邸内に激しい愛憎が交錯するうち、恐るべき(八つの)殺人事件が発生する。(不)連続殺人事件の裏に秘められた犯人の意図とは?ミステリー好きなら、後半に入って真犯人の正体に気づくだろうが、それで面白さが半減するわけではない。ラストまで緊張感をもって一気に読ませてしまうあたりは、さすが坂口安吾と言えるだろう。第2回探偵作家クラブ賞を受賞した、心理トリックの傑作である。
不連続殺人事件 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 不連続殺人事件 (角川文庫)より
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