■スポンサードリンク


ROMES06



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ROMES06
ROMES06 (徳間文庫)

ROMES06の評価: 3.57/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

上質なエンターテインメント・パズル!

すばらしい。

先が知りたくてわくわくし、でもこんなにも読み終わるのが残念だった本はそう、ない。

チームという符丁、それぞれの性別と正体、つながり。
対比されて描かれる、犬とシステムしか信じない、天才・成嶋と、
なんとか成嶋に認められたいとがむしゃらになる、自分ではどうしようもない傷を持つ砂村。
少しずつ明らかになる、巨大な防衛システム、ROMES。
飄々としながら自分の持ち場を徹底して守る成嶋の頭脳と、
自分を認められたい砂村の焦燥が重なり、離れる。

成嶋と砂村だけではない。
この小説の構成の妙は、シンメトリに位置する対比の妙にある。

静の成嶋、動の砂村。
成田と西空。
ルイとタカ。
AとB。
月と花火。
切ない祈りと乾いた狙い。

まるで美しい数式を見ているかのようだ。
それぞれのペアを組み合わせてゆき、最後にすべてがかみ合うとき、
そこに輝く朝日を読者は、砂村とともに確かに、目にするはずだ。
ROMES06Amazon書評・レビュー:ROMES06より
4198622396
No.2:
(5pt)

必要なのは“ロメス”か“人”か・・?

コンピュータの発達した現代。人はそれを頼り信じるようになっています。
コンピュータ(機械)は、与えられた仕事を忠実に実行します。
人は、自らの意思で自我の欲求を満たそうと行動します。
動物とりわけ犬は、本能と人からの愛情によって行動します。
「飛行場」。そこには、『人』『コンピュータ(機械)』『動物(警察犬など)』が数多くうごめく場所。
『ロメス』は、何をするのか?何ができるのか?
『人』は、何を信じるのか?何がしたいのか?
“テロ”“移植”“あこがれ”“欲望”が、交叉する内容の物語でした。
ROMES06Amazon書評・レビュー:ROMES06より
4198622396
No.1:
(4pt)

映像化に向いている一冊。

西の皿の玄関「西空」の最先端防衛システム「ROMES」とそれを愛してやまない男成島が、過去の執念が創り上げたテロ組織チームと頭脳戦を繰り広げるハードボイルドです。
古びれた復讐と愛故に作られた復讐が偶然一つに繋がったとき、事件はスタートした。
安全とはかくもコストのかかるものかと思うくらいに、空港内の警備は何事もなくて当たり前を基本とし、そのために莫大なシミュレーションを行い、可能な限りの監視の目を作り、データを分析しており、その網の目をくいかぐるチームの繋がりは暖かい。こうした事件を日常というベールに閉じこめて空港は今も運用されている。映像的なシーンが多かったので映画化に向いていると思うのですが、動いてないですかね。主役の成島さんは、松山ケンイチかなぁ。Lとかぶっちゃうな、それに若杉だ。江口くんでもいいかな。砂村は人気急上昇中のイクタトーマくんかなぁ。
ROMES06Amazon書評・レビュー:ROMES06より
4198622396

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!