■スポンサードリンク
電子の標的
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
電子の標的の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誘拐事件をテーマにして、今の警察のハイテク技術のフル活用する 藤江康央の活躍をえがく。 いやー。ここまで進んでいるのか? と驚くばかり。ここまで、ケイサツの内情を明らかにしていいのか とも思える作品。 暴力団が、影で暗躍するが、なぜ?という感じでもある。 それにしても、藤江康央は、簡単にもてすぎ。 仕事も有能で、もてまくるという主人公を作るのは、 作者の願望なのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
繊維関係をルーツとする商社の専務の息子が誘拐されてしまうが、それを警視庁に新たに作られた特殊犯捜査チームがハイテクを駆使して解決していく物語です。あいかわらず濱嘉之氏の著作は、警視庁の機構を知る上で参考になります。この小説自体も、実際にあった事件や、実在の警察官僚をモデルとしています。 ただエンターテイメント性となると、ちょっと苦しくて、プロローグやエピローグにあたる部分が説明的で長すぎるきらいがあります。盛り上がるはずの捜査班チームの動きも、ちょっとリアリティに欠けます。このように縦割り組織を縦横無尽に動かす夢のような組織が、この頃はまだ誕生していなかったからだと思われます。また最新の電子機器と言っても 監視衛星、GPS、監視カメラ、サーモグラフィなど従来からある機器で、目新しさにちょっと欠けます。 とはいえ、ノンフィクション的な警察小説としてみれば、そんなに悪くはないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察小説がブームだそうだ。今期は直木賞までが認めている。 ノンキャリアが主人公だったり、キャリアが主人公だったり、女性捜査官が主人公だったり、そうそう事件に多様性がある訳ではないので、主人公のキャラクターで読ませる作品が多くなる。 その点、この作品の主人公は、警視庁のハイテクであり、システムである。 電車での移動ではパスモが情報を集める。車の追跡はNシステムが監視する。偵察衛星からの情報は犯人の動きの先を読む。 犯人はまさに「電子の標的」になるのだ。 この作品は、帯にあるように「次世代警察小説」かも知れない。 としたら、次回は警視庁のシステムにクラッキングする犯罪者との対決を読みたいのもだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直物語としての出来は並み以下だと思う。 主人公が女性にモテモテでかつ女にだらしが無いのは著者の願望が見え見えだし、 誘拐事件も盛り上がりに欠ける。 とくに、犯人たちの頭が悪すぎる。 とくにトリックを使うわけでもなく、警察と駆け引きするわけでもなく、 犯人や動機に意外性もまったく無い。 とうぜんながら犯人たちとの戦いは、主人公が率いる特別捜査室の圧勝に終わり、 犯人たちはハイテク捜査のなすがままになるだけだった。 著者が書きたかったであろう「ハイテク捜査の勝利」ではなく、「工夫の無い犯人の敗北」 に見えてしまって仕方が無い。 けれども、ハイテク捜査の描写には文句無く圧倒される。 ハイテク機器の活用というだけでなく、筆者が現役時代に勤務した公安部・警備局・ 内閣情報調査室などの捜査官の描写にも生々しいものがある。 フィクションだからどこまで現実に沿っているのかは分からないが、 ここまで捜査方法を暴露して良いのか?と、心配になるほどだ。 犯人との駆け引きやトリックなどの余計なものをすべて排除して、 ハイテク捜査の描写だけに読者を集中させる意図を持って書かれたのであれば、 その試みは成功していると言えるのだが。。。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!