真夜中の探偵
評判
真夜中の探偵の評価:
3.33/5点 レビュー 12件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1〜12 1/1ページ
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ストーリーに関しては他のレビューアさんが詳しく書いて下さっているので省きます。有栖川氏の新本格ミステリを期待して読むとがっかりするかもしれません。前作でも同じ感想を抱きましたが、事件とトリック自体はとりたててどうということはなく、個人的にはどこか取ってつけたような印象で、実際、その部分に割かれているページ数も少ないような気がします。むしろこの小説は、いつかこうなるかもしれない、またはどこか歴史が違えばこうなっていたかもしれないまた別の日本の姿を描こうとした近未来小説ではないでしょうか。
以前、某発展途上国に滞在していた時、周辺部には中央政府の権力が及んでいないとか、一部の州で独立を狙っている一派がいて闘争しているとか、
一定の国境がある独立国なのに、国としての形状が不安定な状態でした。その時ふと、これはたとえば日本で言えばどういうことなんだろう?と考えてみました。北海道にロシアの勢力が及んできて、何が起きているのかわからなくなってしまったとか、鹿児島の端っこで独立派がうごめいていて、中央の意に従わない地域になっているとかそういう感じなのかな・・・と。この小説の中で起こっているのはまさにそういうことです。そして、行方不明になっているヒロインの母親の状態は、まるで北朝鮮に拉致された人々のようです。
暗黒の未来とでもいうような不可思議な世界ですが、その世界観に入り込める人には興味深い小説だと思います。引き続き読んでいこうと思いますが、どうやら次作もまだ完結編ではないようです。話のスケールがだんだんと大きくなっている気がしますが、どんなふうに締めてくれるのか楽しみです。