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あきらめのよい相談者



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あきらめのよい相談者の評価: 3.50/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

綺麗でした。

早い発送で本も綺麗でした
あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)より
4488454011
No.5:
(4pt)

なかなか

肩の力を入れずに読める、ライトミステリ。そこに出てくる材料だけで答えを導き出すアームチェアディテクティブは私の好きなジャンルなので、法律のまめ知識なども織り込みながら推理がすすむ本作は、軽いタッチの文章ながら、私も正答を導き出すぞ!と真剣に読んでしまいました。残念ながら、一つも当たりませんでしたけど。

 登場人物が関西弁を話すという作品はいくつかあると思いますが、九州弁(博多弁?)というのはあまりなじみがなかったので新鮮でした。似たようなタッチの作品に北森鴻氏の『親不孝通りディテクティブ』がありますが、こちらの方が現実味があり、後味も良かったですね。弁護士というのはドラマに出てくるような、法廷での論争を主にしている人ばかりではなく、主人公のようにイソ弁で、普通のサラリーマンのような生活をしている人もいる。相談内容だってお金になる話ばかりでなし、どう断ったらいいのか悩むものの方が多かったり。その辺りもよく描けていて、弁護士を”聖職”のように描いていないところに好感が持てました。

 妙な相談を持ちかけながら断られるとすんなり帰っていく「あきらめのよい相談者」、事件ではないが、いつも同じ時間に2階に止まっている「規則正しいエレベーター」、離婚裁判で最初から手の内を明らかにしてしまうような「詳しすぎる陳述書」、何度断ってもちょっとずつ角度を変えてしつこく質問する「あきらめの悪い相談者」の4編。どれも、読んでいてもう少しで答えが出そうなのに出ない!少しもどかしい思いをしながらも、探偵役・コーキの推理を聞いて、納得。楽しく読むことができました。
あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)より
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No.4:
(3pt)

主人公が好きになれませんでした

4作から成る短編集で、法律事務所に勤めるイソ弁の主人公が遭遇した不思議な事件などを、友人のコーキが推理します。
作者が法学部出身なので、法曹界の実情などは読みがいがありましたが、主人公の言葉に冷たいものを感じ、感情移入ができませんでした。

とくに4作目では、
「 今までつまらん相談で苦労させられて、やっとまともな事件になった途端に他の弁護士に横取りされたらたまらんなあ 」
という発言があり、それに対してコーキは、
「 弁護士ってもっと志の高か仕事やなかとね 」
と言うのです。
もう少し魅力ある登場人物の設定を望みたいものです。

この4作目は、真相がはっきりと明かされていないのも辛いですね。
それでも全体的には読みやすいと感じる作品ではありました。
あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)より
4488454011
No.3:
(3pt)

タイトルはガードナー風

1995年に出た単行本の文庫化。
 若手弁護士を主人公とした短編集。タイトルも、なるほどガードナー風だ。しかし、内容はガードナーとは大違い。法廷での丁々発止のやりとりは(ちょっとしか)なく、地味な法律相談に答えているだけ。しかし、著者自身が弁護士ということもあり、法律の知識や弁護士の実態に裏付けらたディテールが面白い。普通の人にはのぞき込めない世界を見せてくれる。
 ミステリとしての弱さは仕方ない。
 英雄ではなく、本当は無力だったり汚かったりする弁護士(みずから)の姿を正直に描いている点にも好感が持てる。
あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:あきらめのよい相談者 (創元推理文庫)より
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No.2:
(4pt)

“日常の謎”と“安楽椅子探偵(アームチェアーディテクティブ)”が融合した傑作

本書は、’94年「第1回創元推理短編賞(現・「『ミステリーズ!』新人賞」)を受賞した『あきらめのよい相談者』をはじめ、4編の短編からなる作品集である。

いずれも弁護士・剣持鷹士がイソ弁する事務所にやってくる一見普通だがなんとなく変なクライアントが持ち込む妙な事件を、悩める剣持弁護士が親友・女王光輝(めのうみつてる)に相談すると、コーキこと光輝が、剣持の話したことだけを手がかりに、事件の驚くべき真相をたちどころに解き明かす、と言う趣向だ。

典型的な“日常の謎”派---弁護士事務所に持ってくる相談なので、法律が絡んだ非日常的なものかと思いきや、それらはなんとも奇妙に“日常の謎”なのである。---と“安楽椅子探偵(アームチェアーディテクティブ)”の融合とも言うべきミステリーである。

しかも、著者が現役の弁護士であることから、それぞれの事件に関する観察、推理は緻密で論理的で、かつ客観的である。

特に4編目の『あきらめの悪い相談者』は‘犯人’がわかっていて、逆に‘被害者’を、限られた候補から限られた断片的情報のみで言い当てるという、奇抜な発想ときわめて論理的な解決を併せ持つ、傑作短編ミステリーであった。

ちなみに著者は、作家デビューの前に’93年、高橋謙一という筆名(本名?)で応募した、若竹七海主催の今は伝説の奇書、『競作・五十円玉二十枚の謎』の「解答編<一般公募の部>」で「最優秀賞」を受賞している。

あきらめのよい相談者―剣持弁護士の多忙な日常 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:あきらめのよい相談者―剣持弁護士の多忙な日常 (創元クライム・クラブ)より
4488012752
No.1:
(4pt)

予想外に面白い

新人弁護士を取り巻く日常の謎を集めた短編集。初めて読む作家さんで全然期待していなかったのだけれど、意外と面白かった。
中でも、パット・マガーを彷彿とさせる最後の「あきらめの悪い相談者」は一読の価値アリ。
あきらめのよい相談者―剣持弁護士の多忙な日常 (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:あきらめのよい相談者―剣持弁護士の多忙な日常 (創元クライム・クラブ)より
4488012752

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