蘆屋家の崩壊

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評判

蘆屋家の崩壊の評価:

4.32/5点 レビュー 38件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 21〜40 2/3ページ
No.36
(5pt)

ここまでくると好みの問題なのです

フリーターと怪しい作家のコンビが遭遇する不思議な出来事の数々。
日本的な怪奇小説とミステリー小説が好きな方にはお薦めの連作短編集です。

得体の知れない非日常へと度々足を踏み入れてしまう主人公達。
どこか不気味な世界観と、どこか気の抜けたような二人の空気感が絶妙に混ざり合い、
読者を幻想的な風景へといざないます。
一冊に配置された各話のバランスも良く考えられているので、毎回新鮮な読後感に
浸ることができるはずです。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484
No.35
(5pt)

ここまでくると好みの問題なのです

フリーターと怪しい作家のコンビが遭遇する不思議な出来事の数々。
日本的な怪奇小説とミステリー小説が好きな方にはお薦めの連作短編集です。

得体の知れない非日常へと度々足を踏み入れてしまう主人公達。
どこか不気味な世界観と、どこか気の抜けたような二人の空気感が絶妙に混ざり合い、
読者を幻想的な風景へといざないます。
一冊に配置された各話のバランスがとても良く考えられており、毎回新鮮な読後感に
浸ることができるでしょう。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.34
(5pt)

ここまでくると好みの問題なのです

フリーターと怪しい作家のコンビが遭遇する不思議な出来事の数々。
日本的な怪奇小説とミステリー小説が好きな方にはお薦めの連作短編集です。

得体の知れない非日常へと度々足を踏み入れてしまう主人公達。
どこか不気味な世界観と、どこか気の抜けたような二人の空気感が絶妙に混ざり合い、
読者を幻想的な風景へといざないます。
一冊に配置された各話のバランスがとても良く考えられており、毎回新鮮な読後感に
浸ることができるでしょう。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.33
(5pt)

説明できない…

「妖都」が全く私には合いませんでした。不快感のみが残り、再読出来ず早々と捨てました。なのに同作者のこの本を買ったのは、「男性二人の呑気なオカルト短篇集」なのかと思わせる作品紹介がされていたからです。豆腐。
まあ結果お笑い小説では無かったんですが。

短篇集ですが、一作目から「いい本買ったかも」と思いました。
ともかく主人公の怪異遭遇率高すぎ。
しかしご都合主義には感じず、
シリーズ化する気は無い、この一作が面白ければそれでいいと言わんばかりのはじけっぷりに、もう読者は夢中。
無理に耽美を演出している所もなく、読みやすい。
文章がいいのか展開が早いせいか、がんがん作品世界に入り込めて嬉しい。

…しかし「妖都」みたいな作品は苦手なんだよなあ。次に買うのは何にしたらいいんだろ…。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484
No.32
(5pt)

説明できない…

「妖都」が全く私には合いませんでした。不快感のみが残り、再読出来ず早々と捨てました。なのに同作者のこの本を買ったのは、「男性二人の呑気なオカルト短篇集」なのかと思わせる作品紹介がされていたからです。豆腐。
まあ結果お笑い小説では無かったんですが。



短篇集ですが、一作目から「いい本買ったかも」と思いました。
ともかく主人公の怪異遭遇率高すぎ。
しかしご都合主義には感じず、
シリーズ化する気は無い、この一作が面白ければそれでいいと言わんばかりのはじけっぷりに、もう読者は夢中。
無理に耽美を演出している所もなく、読みやすい。
文章がいいのか展開が早いせいか、がんがん作品世界に入り込めて嬉しい。

…しかし「妖都」みたいな作品は苦手なんだよなあ。次に買うのは何にしたらいいんだろ…。

蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.31
(5pt)

説明できない…

「妖都」が全く私には合いませんでした。不快感のみが残り、再読出来ず早々と捨てました。なのに同作者のこの本を買ったのは、「男性二人の呑気なオカルト短篇集」なのかと思わせる作品紹介がされていたからです。豆腐。
まあ結果お笑い小説では無かったんですが。



短篇集ですが、一作目から「いい本買ったかも」と思いました。
ともかく主人公の怪異遭遇率高すぎ。
しかしご都合主義には感じず、
シリーズ化する気は無い、この一作が面白ければそれでいいと言わんばかりのはじけっぷりに、もう読者は夢中。
無理に耽美を演出している所もなく、読みやすい。
文章がいいのか展開が早いせいか、がんがん作品世界に入り込めて嬉しい。

…しかし「妖都」みたいな作品は苦手なんだよなあ。次に買うのは何にしたらいいんだろ…。

蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.30
(5pt)

もっと読み続けたい

表題の『蘆屋家の崩壊』を含む8編からなる短編集。
三十路を過ぎても定職に就けない猿渡と怪奇小説家の伯爵との豆腐好きコンビが行く先々で怪異怪奇、珍妙奇妙、奇々怪々な事件に遭遇していくという筋書きであり、その他にも数名話をまたいで登場する者もいるが一話一話に関連性はない。
書評に関係ない事だが自分も豆腐好きで、文庫版の「豆腐がこの不思議な世界に云々」といううたい文句となにやらよくわからぬ表紙の絵になんとはなしに魅入られて購入した。つまり口コミや書評といった予備知識を何ら仕入れずに、それこそ短編であるという事も知らず無垢のままこの本を手に取って読み始めた事になる。
このため一話目の『反曲隧道』を読み終えた時不覚にも「なんだこれは」と思ってしまった。なにやらわかったようなわからぬような不思議な後味の残る話だったため、もしかしてこれはミステリー小説なのかと二話目の『蘆屋家の崩壊』を読み出してみると数行で関連性がない短編集であることを漸く理解する。しかし一話目の後味を引きずっているため「これは失敗したかな」との念も生じたのだが、なんのなんの、それこそが杞憂だった。読み終えてみるとその各話の順番・構成も計算されたものであった事がよくわかる。
つらつらと続く文と過剰気味な漢字変換が、古典的で個性的な文章を作っているためか、始め私には癖があると思えた文章だった。しかし読み進むうちに津原泰水の表現・文体・文章力にぐいぐいと引っ張られていく。筆者の掌に軽々と転がされている自分を認識しつつその心地よさについつい身を任せて読みふけってしまった。
気付けば脳内を不思議な想像力が支配し、もっともっと読み続けたいという欲求が涌き出てくる。読み終えて自室の書棚に返してしまうのが惜しくなる短編集だった。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484
No.29
(5pt)

もっと読み続けたい

表題の『蘆屋家の崩壊』を含む8編からなる短編集。
三十路を過ぎても定職に就けない猿渡と怪奇小説家の伯爵との豆腐好きコンビが行く先々で怪異怪奇、珍妙奇妙、奇々怪々な事件に遭遇していくという筋書きであり、その他にも数名話をまたいで登場する者もいるが一話一話に関連性はない。
書評に関係ない事だが自分も豆腐好きで、文庫版の「豆腐がこの不思議な世界に云々」といううたい文句となにやらよくわからぬ表紙の絵になんとはなしに魅入られて購入した。つまり口コミや書評といった予備知識を何ら仕入れずに、それこそ短編であるという事も知らず無垢のままこの本を手に取って読み始めた事になる。
このため一話目の『反曲隧道』を読み終えた時不覚にも「なんだこれは」と思ってしまった。なにやらわかったようなわからぬような不思議な後味の残る話だったため、もしかしてこれはミステリー小説なのかと二話目の『蘆屋家の崩壊』を読み出してみると数行で関連性がない短編集であることを漸く理解する。しかし一話目の後味を引きずっているため「これは失敗したかな」との念も生じたのだが、なんのなんの、それこそが杞憂だった。読み終えてみるとその各話の順番・構成も計算されたものであった事がよくわかる。
つらつらと続く文と過剰気味な漢字変換が、古典的で個性的な文章を作っているためか、始め私には癖があると思えた文章だった。しかし読み進むうちに津原泰水の表現・文体・文章力にぐいぐいと引っ張られていく。筆者の掌に軽々と転がされている自分を認識しつつその心地よさについつい身を任せて読みふけってしまった。
気付けば脳内を不思議な想像力が支配し、もっともっと読み続けたいという欲求が涌き出てくる。読み終えて自室の書棚に返してしまうのが惜しくなる短編集だった。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.28
(5pt)

もっと読み続けたい

表題の『蘆屋家の崩壊』を含む8編からなる短編集。
三十路を過ぎても定職に就けない猿渡と怪奇小説家の伯爵との豆腐好きコンビが行く先々で怪異怪奇、珍妙奇妙、奇々怪々な事件に遭遇していくという筋書きであり、その他にも数名話をまたいで登場する者もいるが一話一話に関連性はない。
書評に関係ない事だが自分も豆腐好きで、文庫版の「豆腐がこの不思議な世界に云々」といううたい文句となにやらよくわからぬ表紙の絵になんとはなしに魅入られて購入した。つまり口コミや書評といった予備知識を何ら仕入れずに、それこそ短編であるという事も知らず無垢のままこの本を手に取って読み始めた事になる。
このため一話目の『反曲隧道』を読み終えた時不覚にも「なんだこれは」と思ってしまった。なにやらわかったようなわからぬような不思議な後味の残る話だったため、もしかしてこれはミステリー小説なのかと二話目の『蘆屋家の崩壊』を読み出してみると数行で関連性がない短編集であることを漸く理解する。しかし一話目の後味を引きずっているため「これは失敗したかな」との念も生じたのだが、なんのなんの、それこそが杞憂だった。読み終えてみるとその各話の順番・構成も計算されたものであった事がよくわかる。
つらつらと続く文と過剰気味な漢字変換が、古典的で個性的な文章を作っているためか、始め私には癖があると思えた文章だった。しかし読み進むうちに津原泰水の表現・文体・文章力にぐいぐいと引っ張られていく。筆者の掌に軽々と転がされている自分を認識しつつその心地よさについつい身を任せて読みふけってしまった。
気付けば脳内を不思議な想像力が支配し、もっともっと読み続けたいという欲求が涌き出てくる。読み終えて自室の書棚に返してしまうのが惜しくなる短編集だった。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.27
(4pt)

脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集

奇妙な味の連作ホラー短編集。無類の豆腐好きと言う縁で結ばれた主人公の猿渡と怪奇作家の通称伯爵が体験する恐怖譚。各編は猿渡の一人称でフザけた調子で語られるのだが、怖さがジワジワと滲んで来る物語になっている。伯爵が事件の謎を颯爽と解く、と言った体裁ではなく、一見茫洋とした展開が持ち味。

まず、陰陽師、八百比丘尼、昔話、巨大赤蟹、ケルベロス、黄泉の国等の道具立てを現代に活かすと言う構成がシッカリしている。猿渡と言えば、猿蟹合戦、これが巨大赤蟹へと拡がると言ったイメージの繋がりも巧み。これを背景に、ガンモドキをワザと飛龍頭と言う妖怪名で記す等の洒落で、ユーモア味とホラー味のバランスを巧く取っている。猿渡の乗るハデな車が次々と変わるのも趣向の一つだろう。

その中でも、赤蟹、ヌートリアと言った具体的イメージが湧く「カルキノス」、「超鼠記」は生理的嫌悪感が読み手に纏わる様。「ケルベロス」は外国人宮司や特殊な地形を活かした雰囲気創りが巧み。「埋葬虫」は幻想感と圧倒的な"虫"の迫力が混淆した傑作。

最終作「水牛群」は本作の解題とも言うべき作品で、作者の苦衷の体験がそのまま読者に伝わって来る様である。脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.26
(4pt)

脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集

奇妙な味の連作ホラー短編集。無類の豆腐好きと言う縁で結ばれた主人公の猿渡と怪奇作家の通称伯爵が体験する恐怖譚。各編は猿渡の一人称でフザけた調子で語られるのだが、怖さがジワジワと滲んで来る物語になっている。伯爵が事件の謎を颯爽と解く、と言った体裁ではなく、一見茫洋とした展開が持ち味。

まず、陰陽師、八百比丘尼、昔話、巨大赤蟹、ケルベロス、黄泉の国等の道具立てを現代に活かすと言う構成がシッカリしている。猿渡と言えば、猿蟹合戦、これが巨大赤蟹へと拡がると言ったイメージの繋がりも巧み。これを背景に、ガンモドキをワザと飛龍頭と言う妖怪名で記す等の洒落で、ユーモア味とホラー味のバランスを巧く取っている。猿渡の乗るハデな車が次々と変わるのも趣向の一つだろう。

その中でも、赤蟹、ヌートリアと言った具体的イメージが湧く「カルキノス」、「超鼠記」は生理的嫌悪感が読み手に纏わる様。「ケルベロス」は外国人宮司や特殊な地形を活かした雰囲気創りが巧み。「埋葬虫」は幻想感と圧倒的な"虫"の迫力が混淆した傑作。

最終作「水牛群」は本作の解題とも言うべき作品で、作者の苦衷の体験がそのまま読者に伝わって来る様である。脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.25
(4pt)

脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集

奇妙な味の連作ホラー短編集。無類の豆腐好きと言う縁で結ばれた主人公の猿渡と怪奇作家の通称伯爵が体験する恐怖譚。各編は猿渡の一人称でフザけた調子で語られるのだが、怖さがジワジワと滲んで来る物語になっている。伯爵が事件の謎を颯爽と解く、と言った体裁ではなく、一見茫洋とした展開が持ち味。

まず、陰陽師、八百比丘尼、昔話、巨大赤蟹、ケルベロス、黄泉の国等の道具立てを現代に活かすと言う構成がシッカリしている。猿渡と言えば、猿蟹合戦、これが巨大赤蟹へと拡がると言ったイメージの繋がりも巧み。これを背景に、ガンモドキをワザと飛龍頭と言う妖怪名で記す等の洒落で、ユーモア味とホラー味のバランスを巧く取っている。猿渡の乗るハデな車が次々と変わるのも趣向の一つだろう。

その中でも、赤蟹、ヌートリアと言った具体的イメージが湧く「カルキノス」、「超鼠記」は生理的嫌悪感が読み手に纏わる様。「ケルベロス」は外国人宮司や特殊な地形を活かした雰囲気創りが巧み。「埋葬虫」は幻想感と圧倒的な"虫"の迫力が混淆した傑作。

最終作「水牛群」は本作の解題とも言うべき作品で、作者の苦衷の体験がそのまま読者に伝わって来る様である。脳内恐怖物質がジワジワと溢れて来る短編集。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484
No.24
(4pt)

日本のアッシャー家

とても怖いです。
豆腐好きで結びつくという、特殊な友人関係のふたり。ふたりといっても伯爵が出てこない話もありますが・・・
そんなふたりが巻き込まれる、他にない事件の短編集です。
とくに怖かったのは「猫背の女」。ぜひ映像化してほしいストーカー物語です。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484
No.23
(4pt)

日本のアッシャー家

とても怖いです。
豆腐好きで結びつくという、特殊な友人関係のふたり。ふたりといっても伯爵が出てこない話もありますが・・・
そんなふたりが巻き込まれる、他にない事件の短編集です。
とくに怖かったのは「猫背の女」。ぜひ映像化してほしいストーカー物語です。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.22
(4pt)

日本のアッシャー家

とても怖いです。
豆腐好きで結びつくという、特殊な友人関係のふたり。ふたりといっても伯爵が出てこない話もありますが・・・
そんなふたりが巻き込まれる、他にない事件の短編集です。
とくに怖かったのは「猫背の女」。ぜひ映像化してほしいストーカー物語です。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.21
(4pt)

優しい世界

1999年に出た単行本の文庫化。「超鼠記」が新たに加えられている。
 著者は「津原やすみ」名義で少女小説家として長く活躍してきた人物。1997年頃から「津原泰水」の名で怪奇小説も発表しはじめたのだとか。前者としては、ルピナス探偵団のシリーズで知っている人も多いだろう。
 本書は、8つの短篇を集めたもの。一応、一貫した主人公がおり、何編かには「伯爵」という固定キャラクターも出てくる。しかし、実質的にはバラバラの8編を集めたもの。内容、テーマ、小説作法はバラバラで、舞台・人物設定にもズレがある。「怪奇小説」というものを自由に発想して、思いつくままに書いていった一冊と見るべきだろう。
 どの作品もなかなかレベルが高い。怖い話も、不思議な話も、それぞれに見るべきところがある。結末の落とし方も様々で気が抜けない。
 通底するのは、優しさとユーモア。柔らかい口当たりの物語ばかりなのだ。そのあたり、少女小説家としての経験が生きているのだろう。
蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (ちくま文庫)より
4480429484
No.20
(4pt)

優しい世界

1999年に出た単行本の文庫化。「超鼠記」が新たに加えられている。
 著者は「津原やすみ」名義で少女小説家として長く活躍してきた人物。1997年頃から「津原泰水」の名で怪奇小説も発表しはじめたのだとか。前者としては、ルピナス探偵団のシリーズで知っている人も多いだろう。
 本書は、8つの短篇を集めたもの。一応、一貫した主人公がおり、何編かには「伯爵」という固定キャラクターも出てくる。しかし、実質的にはバラバラの8編を集めたもの。内容、テーマ、小説作法はバラバラで、舞台・人物設定にもズレがある。「怪奇小説」というものを自由に発想して、思いつくままに書いていった一冊と見るべきだろう。
 どの作品もなかなかレベルが高い。怖い話も、不思議な話も、それぞれに見るべきところがある。結末の落とし方も様々で気が抜けない。
 通底するのは、優しさとユーモア。柔らかい口当たりの物語ばかりなのだ。そのあたり、少女小説家としての経験が生きているのだろう。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124
No.19
(4pt)

優しい世界

1999年に出た単行本の文庫化。「超鼠記」が新たに加えられている。
 著者は「津原やすみ」名義で少女小説家として長く活躍してきた人物。1997年頃から「津原泰水」の名で怪奇小説も発表しはじめたのだとか。前者としては、ルピナス探偵団のシリーズで知っている人も多いだろう。
 本書は、8つの短篇を集めたもの。一応、一貫した主人公がおり、何編かには「伯爵」という固定キャラクターも出てくる。しかし、実質的にはバラバラの8編を集めたもの。内容、テーマ、小説作法はバラバラで、舞台・人物設定にもズレがある。「怪奇小説」というものを自由に発想して、思いつくままに書いていった一冊と見るべきだろう。
 どの作品もなかなかレベルが高い。怖い話も、不思議な話も、それぞれに見るべきところがある。結末の落とし方も様々で気が抜けない。
 通底するのは、優しさとユーモア。柔らかい口当たりの物語ばかりなのだ。そのあたり、少女小説家としての経験が生きているのだろう。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.18
(5pt)

極上の酒のような味わい

著者は、すばらしい音楽をよく「極上の酒」と表現している。私にとって、この文体の心地よさこそが極上の酒である。ストーリーの巧みさや展開の小気味よさは精密な機械を思わせる。これらの作品を仕上げるのにどれだけの言葉を選び、推敲を重ねたのか、その苦労に思いを馳せてしまう。漢字の使われ方ひとつにも筆者の並々ならぬ美意識が窺える。わずか半日で読了してしまい申し訳ない。しかし、その時間で読めてしまうのも、創作段階でよく練られているからだと思う。至福のときをありがとう。
蘆屋家の崩壊 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)より
4087474259
No.17
(5pt)

極上の酒のような味わい

著者は、すばらしい音楽をよく「極上の酒」と表現している。私にとって、この文体の心地よさこそが極上の酒である。ストーリーの巧みさや展開の小気味よさは精密な機械を思わせる。これらの作品を仕上げるのにどれだけの言葉を選び、推敲を重ねたのか、その苦労に思いを馳せてしまう。漢字の使われ方ひとつにも筆者の並々ならぬ美意識が窺える。わずか半日で読了してしまい申し訳ない。しかし、その時間で読めてしまうのも、創作段階でよく練られているからだと思う。至福のときをありがとう。
蘆屋家の崩壊 Amazon書評・レビュー: 蘆屋家の崩壊より
4087744124