わたしを離さないで

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わたしを離さないでの評価:

4.11/5点 レビュー 714件。 B ランク

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平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,119件 21〜40 2/56ページ
No.1099
(5pt)

残酷な部分

昔テレビドラマでやっていた記憶から気になっており購読しました。
可哀想な主人公が徐々に幸せを獲得していくような物語なのかなと思い読んでみると、物語を通して社会や人間の残酷な心理の核心をつく物語でした。誰もが持っている人間の残酷な部分があらわに描かれた作品でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1098
(5pt)

残酷な部分

昔テレビドラマでやっていた記憶から気になっており購読しました。
可哀想な主人公が徐々に幸せを獲得していくような物語なのかなと思い読んでみると、物語を通して社会や人間の残酷な心理の核心をつく物語でした。誰もが持っている人間の残酷な部分があらわに描かれた作品でした。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1097
(4pt)

存在

我々の存在自体がドーナーの為に作られた存在のようなもの、我々は人間が食物とした家畜を食べ、そして病気になったら医師に診て貰い命を長らえている。然し絶対的にある真理は我々の命も必ず終わるということ。神が生を授けてそしてその最期の時まで生きている。苦しくて逃げたくても。クローンの提供者の様な存在はないが我々も似た生命を歩んでいる、小説を読んでそんな気がした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1096
(4pt)

存在

我々の存在自体がドーナーの為に作られた存在のようなもの、我々は人間が食物とした家畜を食べ、そして病気になったら医師に診て貰い命を長らえている。然し絶対的にある真理は我々の命も必ず終わるということ。神が生を授けてそしてその最期の時まで生きている。苦しくて逃げたくても。クローンの提供者の様な存在はないが我々も似た生命を歩んでいる、小説を読んでそんな気がした。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1095
(5pt)

クローン人間の葛藤の物語から、人間らしい真摯な生き方を教えられる

世界初の哺乳類の体細胞クローン(複製)羊ドリーが誕生したのは1997年。残念ながら六歳のドリーは病気で安楽死させられたが、倫理上の問題をクリアすれば、次はヒトのクローンだと話題になったのを覚えている。

「スターウォーズ」などのSF映画にクローン人間がわんさか登場していて、とくに珍しくはなかった。純文学作家のカズオ・イシグロが、三部構成の本作で1990年代末のイギリスを舞台に、第一部第7章で登場人物たちの「将来の重大事」が「臓器提供」だと明かす作品に手を染めたことが驚きだった。

キャリア十ニ年目で現在31歳の介護人キャシー・Hと名乗る女性が、ふた昔前を回顧し「ヘールシャム」での思い出を語る。冒頭から謎に満ちた言葉「提供者」「回復センター」「保護官」「ヘールシャム」「販売会」「交換会」「展示館」などが飛び交い、ただならぬ雰囲気を漂わせる。

子供時代には甘酸っぱい思い出や思わず赤面したくなる出来事の一つや二つは、誰にでもある筈だ。仲良しのルース、ハナ、ローラたちと少女時代を過ごした施設「ヘールシャム」では、ヘマをして仲間の嫌がらせを受けていた癇癪もちの男の子トミーも同学年の一人だが、「毎週のように健康診断」が実施されていたのも変な話だ。

生徒の創作活動が奨励され、自作の絵や彫刻、焼き物、詩などを出品すれば、特典の交換切符で他生徒の展示物が買えたり、出品数が互いの評価に繋がるこの施設はどうも異様で奇妙に映る。「保護官」と呼ばれる先生方が生徒を恐れ、何か隠し事を苦にする様子も腑に落ちない。

「教わっているようで、実は教わっていない」実態を憂えたか、ルーシー先生は生徒たちの「無益な空想」を戒め、「決定済み」の将来の使命と真剣に向き合うように訴える。「あなた方に老年はありません」「みっともない人生にしない」で、と。

思春期から青年期に入り、卒業して「コテージ」に移ったキャシーとルースとトミーの関係も大きく変化する。「複製された存在」を自覚し「親」に当たる「ポシブル」を探したり、「前進し、成長し、ヘールシャムを乗り越えようと懸命に努力していた」ルース。タイトルさえうろ覚えの癖に、紛失した音楽テープを「イギリスのロストコーナー」ノーフォークで見付け出そうとしてくれたトミー。

再会できた親友二人との永遠の別離の痛手と「提供者」の[生の証]たる記憶という「宝物」を抱えて、Never Let Me Go. 耳朶にあの歌声が響くキャシーは、短い人生でも勤めを果たすべく歩みを止めない。
臓器提供を果たしたのちに死ぬ宿命のクローン(複製)人間たちの葛藤の物語から、真摯に生きるとはどういうことかを学び得た気がする。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1094
(5pt)

クローン人間の葛藤の物語から、人間らしい真摯な生き方を教えられる

世界初の哺乳類の体細胞クローン(複製)羊ドリーが誕生したのは1997年。残念ながら六歳のドリーは病気で安楽死させられたが、倫理上の問題をクリアすれば、次はヒトのクローンだと話題になったのを覚えている。

「スターウォーズ」などのSF映画にクローン人間がわんさか登場していて、とくに珍しくはなかった。純文学作家のカズオ・イシグロが、三部構成の本作で1990年代末のイギリスを舞台に、第一部第7章で登場人物たちの「将来の重大事」が「臓器提供」だと明かす作品に手を染めたことが驚きだった。

キャリア十ニ年目で現在31歳の介護人キャシー・Hと名乗る女性が、ふた昔前を回顧し「ヘールシャム」での思い出を語る。冒頭から謎に満ちた言葉「提供者」「回復センター」「保護官」「ヘールシャム」「販売会」「交換会」「展示館」などが飛び交い、ただならぬ雰囲気を漂わせる。

子供時代には甘酸っぱい思い出や思わず赤面したくなる出来事の一つや二つは、誰にでもある筈だ。仲良しのルース、ハナ、ローラたちと少女時代を過ごした施設「ヘールシャム」では、ヘマをして仲間の嫌がらせを受けていた癇癪もちの男の子トミーも同学年の一人だが、「毎週のように健康診断」が実施されていたのも変な話だ。

生徒の創作活動が奨励され、自作の絵や彫刻、焼き物、詩などを出品すれば、特典の交換切符で他生徒の展示物が買えたり、出品数が互いの評価に繋がるこの施設はどうも異様で奇妙に映る。「保護官」と呼ばれる先生方が生徒を恐れ、何か隠し事を苦にする様子も腑に落ちない。

「教わっているようで、実は教わっていない」実態を憂えたか、ルーシー先生は生徒たちの「無益な空想」を戒め、「決定済み」の将来の使命と真剣に向き合うように訴える。「あなた方に老年はありません」「みっともない人生にしない」で、と。

思春期から青年期に入り、卒業して「コテージ」に移ったキャシーとルースとトミーの関係も大きく変化する。「複製された存在」を自覚し「親」に当たる「ポシブル」を探したり、「前進し、成長し、ヘールシャムを乗り越えようと懸命に努力していた」ルース。タイトルさえうろ覚えの癖に、紛失した音楽テープを「イギリスのロストコーナー」ノーフォークで見付け出そうとしてくれたトミー。

再会できた親友二人との永遠の別離の痛手と「提供者」の[生の証]たる記憶という「宝物」を抱えて、Never Let Me Go. 耳朶にあの歌声が響くキャシーは、短い人生でも勤めを果たすべく歩みを止めない。
臓器提供を果たしたのちに死ぬ宿命のクローン(複製)人間たちの葛藤の物語から、真摯に生きるとはどういうことかを学び得た気がする。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1093
(5pt)

名作

映画を見てから原作を読んだ、どちらも秀作。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1092
(5pt)

名作

映画を見てから原作を読んだ、どちらも秀作。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1091
(5pt)

積まれた湧き水のような純文学

映画も良かった、本も良い 主人公のキャシーHは映画の方が綺麗で儚くて美しい 本の彼女は複雑で善人とまでも行かない 作者が推し描くキャシーは後者だろう 文体は簡潔で緻密、ストーリーは謎要素多くて面白い ハイレベルな純文学で完成度も相当に高い 訳文でこれだから原文はもっとだろう 訳は良かった、でも本の表紙はイマイチ、カセットテープかぁ?ってなる このレベルの作品なら装丁に凝ってほしい
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1090
(5pt)

積まれた湧き水のような純文学

映画も良かった、本も良い 主人公のキャシーHは映画の方が綺麗で儚くて美しい 本の彼女は複雑で善人とまでも行かない 作者が推し描くキャシーは後者だろう 文体は簡潔で緻密、ストーリーは謎要素多くて面白い ハイレベルな純文学で完成度も相当に高い 訳文でこれだから原文はもっとだろう 訳は良かった、でも本の表紙はイマイチ、カセットテープかぁ?ってなる このレベルの作品なら装丁に凝ってほしい
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1089
(5pt)

とにかく素晴らしい本なので、未読の方には、一読をお勧めします。

カズオ・イシグロの作品は初めて読みましたが、この作品は非常に優れています。
しかし、この作品がどう優れているのかを書こうとすると、どうしても重要な部分がネタバレになってしまうので、触れるのが難しいです。

後半に山場があります。それまで、細かい心理描写の掘り下げが続きますが、この心理描写はこの作品の場合、どうしても必要だと思います。作者はあえてこうしているのだと思います。

とにかく素晴らしい本なので、未読の方には、一読をお勧めします。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1088
(5pt)

とにかく素晴らしい本なので、未読の方には、一読をお勧めします。

カズオ・イシグロの作品は初めて読みましたが、この作品は非常に優れています。
しかし、この作品がどう優れているのかを書こうとすると、どうしても重要な部分がネタバレになってしまうので、触れるのが難しいです。

後半に山場があります。それまで、細かい心理描写の掘り下げが続きますが、この心理描写はこの作品の場合、どうしても必要だと思います。作者はあえてこうしているのだと思います。

とにかく素晴らしい本なので、未読の方には、一読をお勧めします。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1087
(5pt)

後半が素晴らしい

前半は情報が少な過ぎだと思う。後半から終局に至る流れは圧倒的な出来。情報を出すタイミング、その順序、アイデアの豊富さ、全てが優れた傑作。期待を上回る面白さだった。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1086
(5pt)

後半が素晴らしい

前半は情報が少な過ぎだと思う。後半から終局に至る流れは圧倒的な出来。情報を出すタイミング、その順序、アイデアの豊富さ、全てが優れた傑作。期待を上回る面白さだった。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1085
(5pt)

これからの正義の話をしよう。

芸術には必ずある種の神話が含まれていると思います。それは小説にも当てはまるのではないかと思います。では、本作における神話とは何でしょうか?それは正義の神話だと思います。あなたはテレビでニュースを日々観ているかもしれません。そのニュースの中で例えば難民のニュースを観ることも少なくないと思いますが、難民であるということはどのような苦しみをもたらすのでしょうか?それは例えば、住み慣れた家から遠く離れた国へ逃れなければならないことを意味するでしょう。それによって、近しい隣人や友人、最悪の場合、家族とも離れ離れになるだけでなく、自分の故郷にあった言語、文化といった社会基盤を失うことによるアイデンティティの喪失を意味するのです。それによって逃れた国での差別や偏見だけでなく、難民であるがゆえに法律による権利も剥奪されるのです。このような他者の苦しみへの責任をあなたは日々感じているでしょうか?恐らくあまり感じていないというのが実情ではないでしょうか。または、同情を感じていても、ユニセフへの募金や紛争地域に赴いてボランティアとして活動するといった行動に移さず、見て見ぬフリをしている方も多いのではないでしょうか。ではなぜ見て見ぬふりをしてしまうのでしょうか。社会にはそういった悲劇を看過できずに怒りを感じ、正義を為そうとする方も少なからずいます。しかし、行動に移すことで自らがジャンルダルクと化してしまうこともあるのです。そのような悲劇のヒロイン・ヒーローの多くはメディアに取り上げられることもなく、悲惨な末路を迎えてしまうのです。しかし、一方でこのような多数の犠牲を払う過程の中で正義が為されることもあるのです。そして、これこそが正義の真実であり、本作を貫く正義の神話なのです。
 あなたの正義はいかなるものか知りません。しかし、本作が正義について再考する一つの契機となることは間違いないでしょう。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1084
(5pt)

これからの正義の話をしよう。

芸術には必ずある種の神話が含まれていると思います。それは小説にも当てはまるのではないかと思います。では、本作における神話とは何でしょうか?それは正義の神話だと思います。あなたはテレビでニュースを日々観ているかもしれません。そのニュースの中で例えば難民のニュースを観ることも少なくないと思いますが、難民であるということはどのような苦しみをもたらすのでしょうか?それは例えば、住み慣れた家から遠く離れた国へ逃れなければならないことを意味するでしょう。それによって、近しい隣人や友人、最悪の場合、家族とも離れ離れになるだけでなく、自分の故郷にあった言語、文化といった社会基盤を失うことによるアイデンティティの喪失を意味するのです。それによって逃れた国での差別や偏見だけでなく、難民であるがゆえに法律による権利も剥奪されるのです。このような他者の苦しみへの責任をあなたは日々感じているでしょうか?恐らくあまり感じていないというのが実情ではないでしょうか。または、同情を感じていても、ユニセフへの募金や紛争地域に赴いてボランティアとして活動するといった行動に移さず、見て見ぬフリをしている方も多いのではないでしょうか。ではなぜ見て見ぬふりをしてしまうのでしょうか。社会にはそういった悲劇を看過できずに怒りを感じ、正義を為そうとする方も少なからずいます。しかし、行動に移すことで自らがジャンルダルクと化してしまうこともあるのです。そのような悲劇のヒロイン・ヒーローの多くはメディアに取り上げられることもなく、悲惨な末路を迎えてしまうのです。しかし、一方でこのような多数の犠牲を払う過程の中で正義が為されることもあるのです。そして、これこそが正義の真実であり、本作を貫く正義の神話なのです。
 あなたの正義はいかなるものか知りません。しかし、本作が正義について再考する一つの契機となることは間違いないでしょう。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1083
(4pt)

楽しめました

目新しさや驚きは無いものの、丁寧な文章や構成で十分楽しめる良作でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1082
(4pt)

楽しめました

目新しさや驚きは無いものの、丁寧な文章や構成で十分楽しめる良作でした。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196
No.1081
(5pt)

ゆっくり時間を掛けて読みたい美しい作品

空気感が好きです。
何かが起こるわけでもなく、この残酷なシステムの核心の部分は何も描かれないんですが、
牧歌的な美しい風景描写の合間に、小さな人間関係の中での感情のもつれがあったり、
残酷な運命に勇気を持って立ち向かっているようでいて、実際は小さい範囲でしか動いておらず
定められたレールの上にただ乗っているだけだったり、人間の人生というものは
こういうものだと思わされるるものがあります。

ちなみに、ヘールシャムというのは、英語の意味としては、ハイルヒットラーのハイルに
偽物のシャム、つまりまがい物の賛美というような言葉らしいです。彼らが、知っているようで
知らないで育った楽園にふさわしい呼称ではないでしょうか。

多くの宗教の中で、現世を仮の世、苦界であって、天国を真の世界というような考え方があって
私達も実際には私達のヘールシャムで暮らしているのかもしれませんよね。

SFやミステリー、謎解きだと思って、先を急いで読んでしまうと、核心は何も語られないので、
ストーリーだけ教えてくれみたいに苛立って読むのはおすすめしないです。寒い日に
たった一人で寛いで温かいココアでも飲みながら、この小説の世界観に浸って読むのが
この小説を楽しめる読み方だと思います。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.1080
(5pt)

ゆっくり時間を掛けて読みたい美しい作品

空気感が好きです。
何かが起こるわけでもなく、この残酷なシステムの核心の部分は何も描かれないんですが、
牧歌的な美しい風景描写の合間に、小さな人間関係の中での感情のもつれがあったり、
残酷な運命に勇気を持って立ち向かっているようでいて、実際は小さい範囲でしか動いておらず
定められたレールの上にただ乗っているだけだったり、人間の人生というものは
こういうものだと思わされるるものがあります。

ちなみに、ヘールシャムというのは、英語の意味としては、ハイルヒットラーのハイルに
偽物のシャム、つまりまがい物の賛美というような言葉らしいです。彼らが、知っているようで
知らないで育った楽園にふさわしい呼称ではないでしょうか。

多くの宗教の中で、現世を仮の世、苦界であって、天国を真の世界というような考え方があって
私達も実際には私達のヘールシャムで暮らしているのかもしれませんよね。

SFやミステリー、謎解きだと思って、先を急いで読んでしまうと、核心は何も語られないので、
ストーリーだけ教えてくれみたいに苛立って読むのはおすすめしないです。寒い日に
たった一人で寛いで温かいココアでも飲みながら、この小説の世界観に浸って読むのが
この小説を楽しめる読み方だと思います。
わたしを離さないで Amazon書評・レビュー: わたしを離さないでより
4152087196