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二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない



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二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらないの評価: 4.25/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

これぞライトノベル

テンポは上々、シナリオも登場人物35人という大ボリュームで楽しい。

パズルというほど巧妙ではないとか、交換日記としては語り口が不自然だとか、
斜に構えれば突っ込みどころは色々ありますが、矛盾や違和感は全然ないので、
否定的にならず楽しもうとすればけっこうなわくわくを得られる作品です。
こういう本があってもいいなと、とても楽しく読めました。
これぞエンタメ小説、これぞライトノベルといいたい。

語り手の書き分けは何気に見事です。どのキャラも魅力的。
キャラクタの記号化というのはあんまり好きじゃないんですが、ここまで極端にやってしまうのは洒落が利いてます。
タイトルとか、きっと読む前は堅い印象を受けますが難しさや陰気さは全然ありません。ポップですよ。

そして忘れてはいけないのが扉絵挿絵。絵師さん超GJ。
この絵があることによって★4が5になっている。イラストで買ってもOK。

二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)Amazon書評・レビュー:二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)より
4086305739
No.5:
(4pt)

次回作が気になる

カバー絵と、タイトルに惹かれて購入しました。


絵は、キャラクターの特徴をしっかり書き分けがなされていて、素晴らしいと思います。
パズル的な要素である「異名と本名の特定」については、1/3くらいで全員が埋まり物足りなく感じます。ヒントが分かり易過ぎると思います。

前半のミスリードで後半に推測を覆す等があれば、パズル的にもっと愉しめた気がします。

クライマックスの展開は前半からの伏線、各キャラの特長が活かされていて良かったと思います。 ただ、動きの描写に差があり、活躍が上手く伝わってこないキャラが多かったのが残念です。

キャラの設定が描ききれていないので、次回作に期待したいです。
二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)Amazon書評・レビュー:二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)より
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No.4:
(5pt)

パズル要素はなくても面白い。続編希望!

クラス編制会議で問題児を集められた2年4組。だが、そこには多種多様な生徒がいて、さらにそれを束ねる委員長が存在した.クラスの35人もの生徒たちのキャラ設定がよくできていて、とても面白く読めました.ストーリ自体はどたばたコメディなのですが、各生徒がそれぞれ役割を与えられ、その他になっていないところがすごい。ニックネームと本名の突き合わせは最初に物語に引き込むのに役立っていますが、なくても十分におもしろいので、このメンツでの続編を期待します.庭さんのイラストがとても話にマッチしていて、素敵でした.オススメ。
二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)Amazon書評・レビュー:二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)より
4086305739
No.3:
(5pt)

良作品

イラストレーターさんが好きだったのとあらすじにひかれて購入してみました。
・・・・その結果、本を読みながらメモを取りたくなるという事態になってしまいました。35人の本名を特定せよ!とまるでパズル本みたいですがかなり楽しめました。ただ少しわかりやすいのが多いかな?と感じましたが最近のライトノベルにはない新鮮さで好みです。
後、35人もの生徒をデザインしたイラストレーターさんはすごすぎます!
作者さんの次回作にも期待です。
二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)Amazon書評・レビュー:二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)より
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No.2:
(5pt)

オススメ

下調べもせず表紙見て買って、読みました。

あまり詳しくは書きません。

他にも各出版社にて新人賞を獲得された小説を6,7冊ほど購入し読んでいる最中ですが、現段階で読み終わった中でもこの作品は一番面白かったです。
あえて登場人物を多くするという技法にも驚きました。
若干、人数を減らしたほうが厚みが出るかとも思いましたが学校のクラスメイトの人数ですから仕方ないのかなと思いました。

4.5と評価したいのですが出来ないので5にさせてもらいました。
二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)Amazon書評・レビュー:二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)より
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No.1:
(5pt)

面倒だけれど深まる理解

久しぶりにメモをとりながら本を読んでしまった。本文中、登場する二年四組の生徒35名の異名と本名の対比が秘匿されていて、各章で小出しにされる情報を突き合せなければ、その対比が明らかにならないという、一種のパズル要素を含んでいるのだ。このため、情報をメモしつつ、対比表を完成させていった。
 しかし、第6章までには、消去法も含めて、全ての登場人物の対比表が完成するので、そこからは普通の物語として楽しめる。そして、物語が怒涛の展開に突入するのも大体それ以降なので、全体構成としても、パズルパートと騒動パートに分かれていると言って良いかも知れない。

 私立伯東高校の新人教師の愛川奈美は、先輩教師たちの陰謀によって、非常に個性的なメンバーばかりが集められた隔離クラスの担任を任される事になる。ありきたりな不良や不登校生徒は当然として、クラッキングや機械工作で犯罪スレスレのことをやる生徒、政治家や金持ちの娘とメイド、成績優秀だが性格が捻じ曲がっているヤツ、親から虐待されていた生徒などもいる。こんなバラバラになりそうなクラスを統率しているのが、委員長と裏ボスだ。前者は知恵と人脈によって、後者は実力によってクラスに一体感を醸成している。
 そんな委員長が新学期早々クラスメイトに課したのが、交換日記だ。一冊のノートを誰かに配布し、その人物がその一日の出来事を書いて誰かに渡す。誰が書いたのか分からない様、匿名性を重視して、基本的に人物は異名で書き表わされるのだ。

 そんな交換日記が始まって数日すると、クラスメイトが各々、ちょっとした出来事に巻き込まれているのが分かる。それはバラバラだとよく分からないのだけれど、日記の記述が進むにつれ、事態はつながっていき、最後は結構な大事になってしまうのだ。
 そしてそんな大事件の影で、高校生らしくと言おうか、様々な恋愛事情、人間模様も明らかになっていく。

 パズルとして数学的な厳密さがあるわけではないと思うし、余詰めのある詰め将棋みたいな印象も受けるが、ストーリー展開を補助する一要素として考えた場合には、大勢のキャラクターを把握するために読者はそれなりに手間をかけなければならないため、それぞれに対する理解が深まり、物語への移入を容易にするツールとして十分機能している気がする。
 一ヶ月だけでこの怒涛の展開だったので、彼らに周りには今後も事件は起きるだろう。それをこれからどう描いていくかに、作者の技量が問われてくる気がする。次回は同様の手法は使えないだろうから。

 今回の表紙のイラストは普通にキャラが並んでいるだけの様で、人間関係をよく表現していると思った。

 ネット上に異名と本名の対比表を置いてみたので、もし興味があれば探してみてください。
二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)Amazon書評・レビュー:二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない (集英社スーパーダッシュ文庫)より
4086305739

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