取るに足りない殺人
評判
取るに足りない殺人の評価:
4.00/5点 レビュー 4件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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4.00/5点 レビュー 4件。 - ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
ジョー・ウィルモットは、手練手管を尽くしながら、なんとか傾きかけた映画館を営業し続けてきた。しかし、私生活では、妻エリザベスとの冷え切った関係に辟易とする日々だ。そんな中、ジョーと家政婦のキャロルとのお熱い場面を目撃したエリザベスから、保険金詐欺の計画を持ちかけられる。保険金二万五千ドルで、すっぱり関係を清算しようというのだ。ジョーとキャロルは、エリザベスの計画に同意し、犯罪に手を染めていくのだった。 ・・・
本作品が扱っているのは、ごくごくありふれた保険金詐欺のための殺人である。ストーリーは、過去、現在が入り組んで展開する。犯罪に到る経緯が、少しずつ明らかになっていくため、興味がぐぐっーと引っ張られていく。事件の単純さに比べると、映像が浮かびやすいし、読み応えがたっぷりだ。ジム・トンプスンの巧みさがひかる。
本作品は、こすっからい登場人物たちの駆け引きが面白い。特に、ジョーの才気煥発ともいっていい、巧みな折衝術は見所である。
ジョーのアリバイをつくり、エリザベスの身代わりとなる女性を焼死させる計画は、まんまと成功する。しかし、保険調査員アップルトンは、ジョーを露骨に疑い始めるのだった。アリバイの綻びを見つけ始めたヤツらも、ジョーにプレッシャーをかけてくる。おまけに、映画館を乗っ取りのたくらみも聞こえてきて ・・・ と続く
ジョーは意外に脆い男だ。弱みに付け込もうとするヤツらにビビリながら、なんとかその場を凌ごうとする。図らずも犯罪計画に加担してしまった小悪党のようである。犯罪をへとも思わないどす黒さがみられない分、ノワールとしては、パワー不足を感じてしまうかもしれない。
さてさて、ジョーは窮地を脱し、保険金を手にすることができるのか。読み進めながら、いつの間にかジョーを応援していることに気づく。へたれ加減が、共感をよんでしまったのかもしれないな。