■スポンサードリンク
蒼穹の昴
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
蒼穹の昴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全241件 161~180 9/13ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校時代,世界史で中国近代史も少しだけやったけど,教科書に「李鴻章」とか「袁世凱」の名前がゴチック体太字になってるので,興味ないけど覚えた。つまらなかったので,その後,忘れた。そんな「李鴻章」や「袁世凱」を激動時代に生きる血の通った人物として生き生きと描き出す浅田次郎さんの筆力はさすがでした。「面白い」という意味では文句なく,4巻一気に読みました。マジメに書いているとはいえ,浅田節は健在で,会話はテンポ良く,時折ひょうきんですらあります。西太后の権力に対する執着ぶりを慈悲と解釈するのは,ちょっと無理があったように思いますが,全体が面白いので,評価を損ねるほどではありませんでした。個人的には,主人公春児の妹「玲玲」がよかったです。春児のように出世階段を登っていくわけではないので,大人になっても,遠い世界の人物として描かれず,常に身近な存在として現実感をもって登場します。ひたむきでチャーミングな名脇役でした。フィクションながら,ストーリーの最後,彼女の昴をつかんで幸せになってほしいなあと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生の頃に読みました。清王朝末期に貧乏な家に生まれた心清き少年「春児(チュンル)」が、ある占い師の予言を実現に導いていくストーリー。彼のひたむきな頑張りに心を打たれました。自分を信じ、人を信じて突き進む中で、彼を取り巻く人びとや政治の話が織り交ぜられていて、清の成立から繁栄、衰亡にいたる過程が面白い程よくわかります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終えたときにこんなに衝撃を受けた作品は初めてでした。続編の「珍妃の井戸」、「中原の虹」とともに、浅田次郎作品の最高傑作と言える一作ではないでしょうか。ご存知の方も多いと思いますが、著者のエッセイ「勇気凛々ルリの色」にも、この本の編集者さんが登場しています(名前は伏せられていますが・・・)。こちらもオススメです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
浅田先生の作品が好きで、『地下鉄に乗って』は、原作と映画を観、特に『壬生義士伝』においては、映画、そして渡辺謙主演の長編ドラマも観ました。そして『蒼穹の昴』。ああ、どうしよう。気づけば4冊。読むの大変そうだな。。そんな思いで久々に浅田作品を手に取りました。そんな私が仕事中でも仕事をほっぽり出しても、本を読みたくなったのは初めてかもしれません。格別に、群を抜いて面白かった。春児、文秀、そして小説の登場人物すべての生き様が心に焼きつきました。キャラクター、そして背景描写の素晴らしさに何度も唸らせられました。後半が残念という意見もありますが、これだけ膨大な情報量を1本のストーリーとしてまとめられたこと自体に感服です。登場人物が綺麗事でまとめられていると言われると、確かにそうかもしれません。春児などは心が清らか過ぎて本当に雲の上のような存在に思え、最初はこんな人間っているのか。と、私も抵抗を抱きました。ただ、それは荒廃した目で物事を見ようとする心に映る一つの真実なんだろうとも思っています。(決してそれが間違っているとは思いません)しかし、結局、人間が心を打たれるもの、そして求め続けて止まないものとは、そんな綺麗事とも思えるような希望であって、決してドロドロとした陰鬱なものでは無い。どんなに心が打ちひしがれようと、ズタズタになろうとも、人間が人間として生きる為に必要なもの、抱き続けなくてはいけないものは、春児のようなまっすぐに輝く昴の光なんだろうと思います。『蒼穹の昴』は私の愛読書のひとつになりました。この作品に出会えて本当に良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清朝末期の混乱を描いた壮大で陰鬱で、そして爽快な物語です。一部、歴史上の人物が出てきますが、あくまでもこれはフィクション。それでも、綿密な人物描写、混沌の社会構図。拡散した複線が一気に加速していく速度感を行間の端々に感じることができます。それぞれの、魅力的に描かれた人物も花を添えています。4巻すべて一度に読破してしまうほど引き込まれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
貧農に生まれた糞拾いの少年・李春雲(春児)。日々の食も満足に無く、生きることですら必死な彼にある日一人の占い師が未来を告げます。 「汝の守護星は胡の星、昴。汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう。」 …その予言を信じ、春児は運命を切り開いていく。 上巻の話の流れとしては、そんな困難な境遇にあった主人公が、努力し、たくさんの出会いを受けて生き抜いていくサクセスストーリーです。 春児の頑張りはまわりに希望を与え、みんなに愛され支えられ、いつしか彼は西太后の側近へとなることとなります。 生きるために走ってきた彼ですが、辿り着いた場所は様々な思惑がうごめく皇宮。次第に時代も動き始め、大勢の登場人物が夢や野望を胸に動き出します。 その中心で才を振るい生き抜いていく春児。 権力が渦巻き、外国をも介入してくる激動の下巻へと続いていきます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清朝の最後がいかにして崩れていきその中でどんなドラマがあったのか・・・中原に聳える壮大な制度科挙試験の凄まじさとそれを勝ち抜くエリート達一喜一憂する地元民。独特の人種宦官の凄惨なまでの生き様と骨肉の出世争い。そして100年後でも威光を放ち続ける乾隆帝が築いた諸々のシステムとそれを可能にした才能達。あらゆるパズルが少しずつ少しずつかみ合っていくがまだ合致しきらないところで1巻目は終わる。最初は慣れない北京語フリガナに苦しむが徐々に慣れてきます。それにしても乾隆帝に収まる韃靼人支配の頑強さは凄みがある。30万の韃靼が4億の漢民族を支配できたのも頷ける実直さと柔軟さ。慣れない中国語でのあらゆる書物の理解とともに韃靼のルーツをも固持する賢さ。占師によって「全てを手中に収める」と予言された糞拾いの少年が自らの意思で去勢したシーンには息が詰まった。さぁどうなる・・・早く2巻に進まなくては・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
浅田次郎さんよく勉強したなぁ、というのが第一印象。そのために実に内容が濃い、面白い小説になった。時代は中国清朝末期。日清戦争前後。表面的な主人公は一応、宦官春児と官吏登用試験を一位で突破する梁文秀と言うことになるが、真の主人公は恐らく西太后(清朝末期の実力者・女性)であろう。彼女については色々おどろおどろしい噂があるが著者は一切取り上げていない。大変複雑で魅力的な女性として描いている。印象的なのは、宦官の実態と科挙(官吏登用試験)を赤裸々に書いていることだ。私はこの本で始めてその実態を知った。これを知るだけでも一読の価値がある。春児と梁文秀にはモデルがあるようだが、小説とはモデルとはかなり違っているようだ。純粋に小説家による創作と思ってよいだろう。一方実在した人物も出てくる。曽国藩、李鴻章、袁世凱、等。しかし、康有為の名は私は知らなかったが実在の人物のようだ。内容を一口で言えば、清国の「失敗した明治維新」である。清国に比べて日本は幸せであった。しかし日本の現在の政治家、経営者がその幸運に感謝しているようには見えない。不幸なことだ。そのことが日本の将来を暗示しているように感じる。終わりの方で少年時代の毛沢東が出てくるのは作家のお遊びかサービスか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いろいろ意見はありましょうが、私はこの小説は最も面白い小説の1つとして是非とも推薦したい。どこがそんなに良いのか・・・・ '<1>清朝王国の末期の混沌とした情勢を、中国国内は勿論、ヨーロッパ、日本の情勢と違和感無く絡めており、広がりのある歴史小説になっている。 '<2>しかも、それがごちゃごちゃせず、とても整然とストーリーが進んでいく。 (さすが浅田次郎の筆力です。) '<3>宦官、科挙制度という表面上の意味しか知らなかった中国の制度をわかりやすく、かつ 小説の重要な部分として描かれている。 '<4>事実とフィクションとが違和感無く書かれており、小説の世界に引き込まれる。 本当によく調査している、筆者の努力とこの小説にかける気持ちが感じられる最初は中国風のルビが付いるし、占い師の言葉からのはじまりであり、よく意味が分からず読み進めるのが苦痛でしたが、50ページ程度読んでからは一気に読み続ける事ができました。とにかく、本当によくできた小説です。読んで後悔はしないと思います。早く「中原の虹」を読みたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
地主の次男、梁文秀(史了)とその地の貧民の子、李春雲(春児)。科挙登第を経て国政を担うこととなる史了と、宦官という方法で内廷のトップまで上り詰めた春児。二人の男(!?)を通して、清代末期西太后が実権を握っていた王朝内部の動乱とそれにかかわる人々の思惑を描いた壮大な歴史小説。読み進めていく中で感じたのは、日本の幕末との共通性。もちろん、時間的共通性もあるんだけど、欧米列強のプレッシャーを受けながら、従来の権威をいかに保つかという苦心と、国を存続させるためには改革を進めなければという維新の思いとのせめぎ合い。違いは、日本が明治維新という中からの改革で国体変化を成し遂げたということと、日本が列強の側に加わってきたということか。やっぱり中国は大きな国過ぎて、紫禁城の中にいては危機感が伝わってこないのか。現代の中国も変革が必要な時期に来ていると思うけど、そこはやっぱり歴史を学んで、中から変わっていってもらわないと。「党」という「王朝」も絶対ではないのだから。結局、4月の北京旅行前に読むことは出来ず、旅行の帰りから読み始めたこの本。途中で出てくる地名だとか、建物の名前は、実際行ったことで具体的にイメージしながら読めました。そういった意味では、行ってから読んでよかったのかなと思いますが、読み進めるにしたがって、あっ、ここも行ってみたかったななんて思うところもまた出てきたりして。なので、来月の休みのときにまた北京に行ってみようかと思ってみたりもして。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中国の近代化のプロセスを勉強してみたくなり、まずはとっかかりにこの本を読んでみました。1巻は、科挙の重要性、地方の貧しさ、乾隆帝の偉大さあたりですかね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
科挙制度、とは何か、知りませんでしたが、この物語を読み、理解できた気がします。中国だけでなく、朝鮮、ベトナムにも科挙制度があり、その制度の影響がいまだにそれらの国々の人々の考え方、国家のしくみに残っていると感じます。これまで、中国やベトナムで仕事をしてきて、どうしてこの人たちはこういう考えをするのか?と疑問に思うことが多々ありましたが、この物語にあるような歴史を通して彼らを見ると、なんとなく納得できたりします。楽しく読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本巻で、これまで清朝を支え続けた恭親王と李将軍が表舞台から退場し、紫禁城では西太后派と皇帝派の争いがもはや止める事が出来なくなってしまいます。前巻でもそうでしたが、この巻でも全般的に示されているのが、皇帝に対する西太后の限りない愛。本来ならば、天命を失った清の幕引きを降ろす役割を担うのは、皇帝の役割のはずなのに、「あの優しい子にそのようなむごい仕打ちをさせられようか」と、自らが非難の的になることを省みず、その役割を代わりに果たそうとする西太后。直接の親子でもないのにも拘らず、いやそれだからこそ、西太后と皇帝の情愛の深さには感動しますし、その一方で、彼等の周りにいる延臣達の殆どが、2人の気持ちを理解することなく、逆に二人を苦しめるように事態を悪化させていく有様に暗然とした思いを受けます。あと、改革派の旗手として現れた康有為ですが、史実でもああいう性格だったらしく、インタビューした日本の新聞記者が「ああいう人間だから、事を成せなかったのだ」と、あきれ返ったという逸話を残しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4冊、一気に読みました。寝不足になるくらい…ハマりました。浅田作品は、よく調べてあるのと、登場人物で引っ張り込まれるパターンにヤラれます。知人達にも勧めましたが、登場人物の多さでヒク人もいました^^;でも、栞で説明がきちんとされているので、まぁ、それは問題ないかと私は思います。日常を忘れつつ、仕事への信念を復活させたいときに読み直したい本になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前、ハードカバーで上下二分冊であったものが、文庫で全四冊となって登場した。物語は清朝末期の中国で、有名な西太后の時代である。映画「ラストエンペラー」で描かれる最後の皇帝溥儀よりも少し前のお話である。物語を書くにあたって著者は膨大な資料を研究したようで、宦官の作り方や、科挙試験はいかに実施されたのか…などの記述はたいへん興味深い。歴史の教科書でしか知らなかった清朝末期の時代絵巻が、まるで眼前に現れたようであった。もちろん主人公・春児や文秀など史実には登場しない人物も多く活躍するが、西太后、李鴻章、袁世凱、伊藤博文などお馴染みの歴史上の人物も数多く登場する。それら史実と想像上の人物の絡みがこの小説の面白さではないかと思う。特に田舎の糞拾いであった春児がどのように物語りに関わってくるのかが見所である。アヘン戦争などで列強に蹂躙され、領土を侵食された清朝。近代化を妨げる中国古来の「旧法=祖宗の法」を排し、近代的国家建設のために、政治改革である「変法」を行いたい科挙登第の進士たち。日本のような維新を早急に実現したい4億人(当時)もの人口を抱えた中国・清朝末期を舞台に、国が病んでもなおも輝かしい人間存在の美しさをこの「蒼穹の昴」に感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歴史の巨大な輪は、定めれた方向以外には決して廻る事はない。おそらくそれは、誰にも何にも決して影響される事のない、言わば宇宙の真理なのだろう。だから、この壮大無比な小説に綺羅星の如く次々と登場する歴史の英雄や国家の頭脳たちも、その例外とはなり得ないのだと心の底から思う。舞台は19世紀最末期の清朝。帝国は、絶命寸前の巨大な龍以外の何物でもなかった。歴史の車輪に轢きつぶされながら、それでも紫禁城を取り巻く人々はそれぞれの思惑と野心の命ずるままに奔走を続ける。君臨する西太后。従う光渚帝。清の富と大地を虎視眈々と狙う外国列強。暴発し木っ端微塵になる寸前の綱渡りのような状況の中、極貧の農家に生まれた春児(チュンル)と家族親戚から蔑まれて生きる地方豪族の次男梁文秀(リャンウェンシウ)は、星と天体に操られるようにして次第に歴史の大渦の中に巻き込まれてゆく。風雲急を告げる大陸を吹き抜けてゆく黄砂は、一瞬もやむ事がない。歴史小説ではあるものの、実在の人物が数多く登場し、ストーリー展開から目を離せない。しかも、ほんの100年前に生きた人々だから写真も多く残されていて、一層現実味のある内容に感じられる。富に憧れ、権力を望み、国を憂い、人を想う。人間はたった一度だけ与えられる自分の人生をどのように歩めばいいのか、あるいはどのように歩むよう運命づけられているのか。どれほど抵抗しても暴れても、歴史の巨大な輪がその方向を変える事はない。決してない。それでも、人は精一杯に抗って上へ上へともがき苦しむ。それを見下ろす天空の昴。まこと激しい時代のうねりが、全編に溢れている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つくづく凄い小説だなと思う。まず最初から面白い。その面白さが一度も失速することなく、むしろ加速し続けて最後まで行ってしまう。特に下巻の後半はなかなか言葉にできない何ともいえない心の揺れを経験すると思う。春児、梁文秀をはじめ魅力的な登場人物がたくさん登場し、そのほか清朝末期オールスターといった感じでその描かれ方が個性的で普通の歴史小説とは感情移入の深さが変わってくると思う。歴史に不勉強な僕は、この本に出てくる李連栄を架空の人物と思っていた。最近ネットでその白黒写真を見て呆然とした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もう10年近く前、学生時代にこの本を読んだが未だ蒼穹の昴を越える歴史小説を見つけられない程すばらしい内容であった。以降、浅田次郎の本はすべて読むようになったがお涙頂戴ものの短編が多く鉄道員の2番煎じでつまらない。蒼穹の昴を越える文学を浅田が生み出せる時は来るのだろうか?今のところ蒼穹の昴で浅田は燃え尽きたように思うのは私だけであろうか・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中国清王朝末期が舞台の、まさに感動巨編小説というにふさわしい物語だ。「神に抗い 運命に立ち向かう人間 その勇気と凱歌を 私はこの物語に描いた」という、新聞広告欄にあった著者のうたい文句を見てすぐに買った。そしてすぐに読み終えてしまった。運命を決するのは、自分の心次第。他人のために、と思う気持ちの強さと大切さを感じずにはいられないはず。この本ほど、勇気と正義感と感動と希望を僕たちの中に湧き出させてくれる本は、めったにない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
毎年恒例の旅行には、この4冊をカバンに入れ、いつも読んでいます。一気呵成に読ませる、本当に面白い本だとは思います。それぞれの人物の描き方は素晴らしいです。建隆帝、西太后、それぞれの宦官、春児、その妹玲々(なんてカワイイのでしょうか)、それに、梁文秀、中でも、李鴻章ですね、格好良いですね、この本で読んでいると、西太后を愛しているかのように感じますね。李鴻章が出てくるところが、一番生き生きと書かれていると思うのは、私だけでしょうか?何度も読んで、ようやく「蒼穹の昴」の意味が分かりました。最期の、春児が宦官になるシーンで終わっています。それは、何を暗示しているのでしょうか? このシーンが一番、印象的です。浅田次郎氏は、稀代の語り手の一人ですね。これこそ、小説の醍醐味というのを味わわせてくれる4冊だと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!