ドラゴン・ティアーズ
評判
ドラゴン・ティアーズの評価:
3.33/5点 レビュー 3件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ドラゴン・ティアーズの評価:
3.33/5点 レビュー 3件。 B ランク
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殺戮の限りをつくす不死身の”チクタクマン”に魅入られたハリーが、危機に瀕しながらも死力を尽くして立ち向かうというスーパーナチュラルなストーリー。夜明けまでの12時間というタイムリミットで、正体不明の異能者を突き止めるという怒涛のジェットコースター的展開をみせる。
クーンツのいつものお約束の登場人物としては、個性的な美人女性刑事コニーそして、犬のウーファー。”チクタクマン”に追われる浮浪者のサミーと、ホームレスのジャネットとダニー親子が、ハリーの仲間となっていく。
”チクタクマン”を創造する異能者が”愛”を知らない男という設定になっていて、クーンツ定番の必ず愛が勝つは本書でも明快だ。土くれから怪人を創り出すだけでなく、時を止めることができるという究極の異能者をどのように倒すのかが見どころになっている。時が止まった世界で繰り広げられる緊迫の攻防シーンもよい。
ハラハラドキドキや、取ってつけたようなグロテスクなシーンがあって、まさにB級SF映画の趣だ。登場人物たちが人生の意味を問い直すという横軸を、きっちり組み込んでいるのがクーンツらしい。
「ときに人生はドラゴンの涙のごとき苦きもの、しかしドラゴンの涙が苦いか甘いか、それはその人の舌しだい」
これがタイトルに込められた本書のテーマということだろう。破たんをみせずに荒唐無稽な話を組み立てていく技は、さすがにベストセラー作家ならではである。
ただ、サミーと、ジャネット親子が”チクタクマン”に追われる理由が判然としなかったり、彼らが何ら活躍せずにラストを迎えるのには不満が残る。ハリーがコニーを超常現象的事件に巻き込むための物言いも説得力を欠いていて、読んでいる方が恥ずかしさすら感じてしまうし。まぁ、多少の事は目をつぶるというのが、クーンツを楽しむコツかもしれないなぁ。