リヴィエラを撃て

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

リヴィエラを撃ての評価:

4.26/5点 レビュー 42件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 41〜45 3/3ページ
No.5
(5pt)

テロリストの矛盾よりひどい矛盾の正体とは?

いよいよ舞台は日本へ。
世界中が必死で隠そうとする真実の正体が暴かれそうで、なかなかそうは行かないことに、もどかしさを感じました。
そして、「テロリストの矛盾よりも外の世界の矛盾の方がひどい」という上巻の言葉を証明する事実が次々と現れます。
中でも、クライマックスの直前には、思わず目を細めたくなる嫌悪感に苛まれました。
秘密を知った者への仕打ち! これはレディジョーカーの時も同じでした。
ただし、本書では最後の最後に安らぎが訪れたと感じています。
重々しいストーリーですが、著者ならではの人間描写や会話の巧みさがあり、読み応え十分の本でした。
リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫 Amazon書評・レビュー: リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫より
4101347158
No.4
(5pt)

テロリストの矛盾よりひどい矛盾とは何か?

国際諜報戦という大きな舞台を、章によって主たる語り部を変えながら、ストーリー全体を様々な人の視点で描いています。これは大変な力作だと思います。「テロリストの矛盾よりも外の世界の矛盾の方がひどい」というのは名言だと思います。そして、下巻でこの言葉の意味が見事に描かれていました。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
410134714X
No.3
(3pt)

生硬さの残る初期作品

 高村ワールドの初期の作品。読んでみて、生硬さがあり、それが最後までこなれなかったという印象が強かったです。私自身がアイルランドについて詳しくなく、イメージがわきにくかったせいかもしれません。 それでも下巻を読んでいくと、次第に物語は加速していきます。読み終わって、なんだかごつごつしたものが心に沈殿するのはいつも通り。男の世界を書かせると、やっぱりうまいなあと感心しました。 結論として、面白いのですが、読むのには時間がかかりそう。途中で投げ出してもいいんじゃないかというくらいの気持ちで読んでみてはいかがですか。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
410134714X
No.2
(4pt)

作品の色

つい最近「アンジェラの灰」という映画を見た。上映中ずっと雨が降っているイメージのある、青い灰のかかった色のイギリスが出てくる。この小説とイメージが似ている気がする。この小説の舞台のアルスターでは無かった。そしてこの小説で雨の降る場面は少ない。けれどもこの小説の色は青い灰色だ。IRAのテロリストの詳細な記述から物語が動き出し、MI6、MI5等、「007」シリーズとは全然違うイギリス情報部の姿が描かれる。まるでサラリーマンが黙々と仕事をこなすように、諜報活動を続け、人を殺す人たち。けれども彼らには彼らの矜持があるらしい。正義感といってもいいのかもしれない。「リヴィエラ」という一人の日本人スパイを巡って、彼らの正義感(?)がぶつかり合っているみたいである。それがどこまで行くのか。この色は変わらないように思えるのだが。
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)より
410134714X
No.1
(5pt)

人生の階段を上るということ

ある日、ジャックは《伝書鳩》に階段を上る夢の話をする。「人はみな生まれた時に自分の階段を上り始めるんだ。……」彼の階段は十二で傾き、十五で大穴があき、やがていつか《リヴィェラ》に会えるだろうと言う。そして自分が死んでも更に登りつづけ、父親に会い、戦争で死んだ先祖に会い、歴史上の人物に会い、「階段の最後はきっとまだ神も人間も住んでいなかった頃のアイルランドの大地だ。草と風と空だけがある……」「なんという諦観だろう」と《伝書鳩》はジャックの国の戦いの歴史に想いを馳せるのである。 自分は死んでも成し遂げるべきことは成し遂げる。それぞれの男たちはそれぞれのやり方で。それを静かに眺める女性の視点。物語はジャックの故郷アルスターで終わる。
リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫 Amazon書評・レビュー: リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫より
4101347158