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4.37/5点 レビュー 119件。 B ランク

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平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(2pt)

日本の長編にありがちな枚数稼ぎの「情痴小説」

 かなりの長さで、物語が破綻なく書かれてはある。一見「力作」である。しかし、これを外国語、たとえば、英語やフランス語に翻訳し、世界に出せるか? 出したら、たんなる三文小説だろう。日本の長編小説にありがちなパターンであるが、無駄な描写でいたずらに枚数を稼いでいる感がある。本作は400字詰め原稿用紙に換算して1000枚ほどだと思うが、「情報量」は100枚程度のものである。
 どの登場人物も、「物語」を語るための「道具」でしかなく、実際に生きている感じがしないし、共感もできない。本作をミステリーとして引っ張っていくサスペンス=「秘密」は、最後まで意味ありげなのであるが、その「秘密」は意外でもなんでもなく、誰でも予想のつく凡庸なものである。
 70年時代とその時代を生きた人々を題材にしたということであれば、藤原伊織の『テロリストのパラソル』の方が、文学としてリアリティがある。
 
 「浅間山荘事件」が時代背景としてあり、まるで関係あるかのように書き始められているが、あの「歴史的な事件」について、たとえフィクションでもなにか作者なりの見方があるのか、そういう興味で読み進んでいったが、結局、それは、「アクセサリー」にすぎなかった。作者がその世代に属し、それに拘りたいのだろうが、実際には、そこまで踏み込んでいない。ただ、これを情痴小説と見れば、それなりの鑑賞には耐えうる。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.3
(2pt)

純文学な「恋」じゃない

僕はこの著者のことはTV番組で初めて知り、番組翌日、直木賞受賞作品であるこの本を買った具合なので一体どういう作家か知らなかったのだが、元々ミステリー(心理サスペンス)畑の作家だと解説に書いてあった。これで納得。本書はその叙情的な題名から、恋の、凡人には想像もつかないあり方を描いたものと思いきや、さにあらず、ミステリー仕立てというか、ちゃんとこういう流れになるだけの必然性たる種も仕掛けも用意してあって、全部読み終わると「な~んだ、期待しすぎて損した」と思った。片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきの理由も、一人の青年の出現によってなぜ軋みが生じるかも、最後の方の種明かしで全部秩序だって説明されてしまう。それが逆にこの小説を食いたらなく、つまらないものにしている。謎解き的な読み物として読むならおもしろいだろう。また主人公布美子の心の動きを丹念に追うのもいいだろうが、僕のように、そのタイトルから純文学的な期待をしすぎると期待はずれに終わる。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.2
(2pt)

純文学な「恋」じゃない

僕はこの著者のことはTV番組で初めて知り、番組翌日、直木賞受賞作品であるこの本を買った具合なので一体どういう作家か知らなかったのだが、元々ミステリー(心理サスペンス)畑の作家だと解説に書いてあった。これで納得。本書はその叙情的な題名から、恋の、凡人には想像もつかないあり方を描いたものと思いきや、さにあらず、ミステリー仕立てというか、ちゃんとこういう流れになるだけの必然性たる種も仕掛けも用意してあって、全部読み終わると「な~んだ、期待しすぎて損した」と思った。片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきの理由も、一人の青年の出現によってなぜ軋みが生じるかも、最後の方の種明かしで全部秩序だって説明されてしまう。それが逆にこの小説を食いたらなく、つまらないものにしている。謎解き的な読み物として読むならおもしろいだろう。また主人公布美子の心の動きを丹念に追うのもいいだろうが、僕のように、そのタイトルから純文学的な期待をしすぎると期待はずれに終わる。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.1
(2pt)

純文学な「恋」じゃない

僕はこの著者のことはTV番組で初めて知り、番組翌日、直木賞受賞作品であるこの本を買った具合なので一体どういう作家か知らなかったのだが、元々ミステリー(心理サスペンス)畑の作家だと解説に書いてあった。これで納得。本書はその叙情的な題名から、恋の、凡人には想像もつかないあり方を描いたものと思いきや、さにあらず、ミステリー仕立てというか、ちゃんとこういう流れになるだけの必然性たる種も仕掛けも用意してあって、全部読み終わると「な~んだ、期待しすぎて損した」と思った。片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきの理由も、一人の青年の出現によってなぜ軋みが生じるかも、最後の方の種明かしで全部秩序だって説明されてしまう。それが逆にこの小説を食いたらなく、つまらないものにしている。謎解き的な読み物として読むならおもしろいだろう。また主人公布美子の心の動きを丹念に追うのもいいだろうが、僕のように、そのタイトルから純文学的な期待をしすぎると期待はずれに終わる。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166