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4.37/5点 レビュー 119件。 B ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全283件 241〜260 13/15ページ
No.43
(5pt)

小池真理子に出会えたよろこび

この小説には3人の主人公がいる。大学の英文科の助教授「片瀬信太郎」とその妻「雛子」、そして夫婦と親しくしている女子学生「矢野布美子」である。舞台は1970年代初頭――学園紛争が終焉に向かいはじめた時期である。布美子も時代の波と無関係ではいられず、全共闘の活動家である恋人とアパートで暮らしたりする。しかし、片瀬夫妻との出会いが彼女の生活を一変させた。それは3人を取り巻く激しい時代をも意識の外側に追いやってしまうほどの、個人的で甘く濃密な世界のはじまりだった。前半の山場は3人が軽井沢の別荘で過ごした2週間の夏の情景に集約される。ふりそそぐ陽光、その下で同等に生きる植物、野鳥、昆虫、人間たち・・・。森の中でブルーベリーを摘み、ベランダで昼間からビールを飲み、食べては喋り、喋っては笑う。夜はワイン、読書、音楽、抱擁、接吻・・・。セックスに至るまでのなにげない会話、取り交わされる視線、さりげない触れ合い、そんなものがくり返しくり返しふわりと美しい筆致で描かれている。まるで英国映画のワンシーンを見ているような軽井沢の美しい風景は、これが永遠に続くはずはないと読者に思わせるにはじゅうぶんで、読んでいくうちにかえって不吉な予感に胸がしめつけられてくるような気がする。そして現実に、早すぎる崩壊がやってくる。出会いの不思議さ、人間関係の玄妙さ、運命の暗い存在感、そんなものがこの小説の根底にあるように思う。「自分はそのためにこそ、生まれてきた・・・」という布美子の独白。他人からどう見られようと、死ぬまでに「それ」を見つけられた人は幸せである。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.42
(5pt)

小池真理子に出会えたよろこび

この小説には3人の主人公がいる。大学の英文科の助教授「片瀬信太郎」とその妻「雛子」、そして夫婦と親しくしている女子学生「矢野布美子」である。舞台は1970年代初頭――学園紛争が終焉に向かいはじめた時期である。布美子も時代の波と無関係ではいられず、全共闘の活動家である恋人とアパートで暮らしたりする。しかし、片瀬夫妻との出会いが彼女の生活を一変させた。それは3人を取り巻く激しい時代をも意識の外側に追いやってしまうほどの、個人的で甘く濃密な世界のはじまりだった。前半の山場は3人が軽井沢の別荘で過ごした2週間の夏の情景に集約される。ふりそそぐ陽光、その下で同等に生きる植物、野鳥、昆虫、人間たち・・・。森の中でブルーベリーを摘み、ベランダで昼間からビールを飲み、食べては喋り、喋っては笑う。夜はワイン、読書、音楽、抱擁、接吻・・・。セックスに至るまでのなにげない会話、取り交わされる視線、さりげない触れ合い、そんなものがくり返しくり返しふわりと美しい筆致で描かれている。まるで英国映画のワンシーンを見ているような軽井沢の美しい風景は、これが永遠に続くはずはないと読者に思わせるにはじゅうぶんで、読んでいくうちにかえって不吉な予感に胸がしめつけられてくるような気がする。そして現実に、早すぎる崩壊がやってくる。出会いの不思議さ、人間関係の玄妙さ、運命の暗い存在感、そんなものがこの小説の根底にあるように思う。「自分はそのためにこそ、生まれてきた・・・」という布美子の独白。他人からどう見られようと、死ぬまでに「それ」を見つけられた人は幸せである。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.41
(5pt)

小池真理子に出会えたよろこび

この小説には3人の主人公がいる。大学の英文科の助教授「片瀬信太郎」とその妻「雛子」、そして夫婦と親しくしている女子学生「矢野布美子」である。舞台は1970年代初頭――学園紛争が終焉に向かいはじめた時期である。布美子も時代の波と無関係ではいられず、全共闘の活動家である恋人とアパートで暮らしたりする。しかし、片瀬夫妻との出会いが彼女の生活を一変させた。それは3人を取り巻く激しい時代をも意識の外側に追いやってしまうほどの、個人的で甘く濃密な世界のはじまりだった。前半の山場は3人が軽井沢の別荘で過ごした2週間の夏の情景に集約される。ふりそそぐ陽光、その下で同等に生きる植物、野鳥、昆虫、人間たち・・・。森の中でブルーベリーを摘み、ベランダで昼間からビールを飲み、食べては喋り、喋っては笑う。夜はワイン、読書、音楽、抱擁、接吻・・・。セックスに至るまでのなにげない会話、取り交わされる視線、さりげない触れ合い、そんなものがくり返しくり返しふわりと美しい筆致で描かれている。まるで英国映画のワンシーンを見ているような軽井沢の美しい風景は、これが永遠に続くはずはないと読者に思わせるにはじゅうぶんで、読んでいくうちにかえって不吉な予感に胸がしめつけられてくるような気がする。そして現実に、早すぎる崩壊がやってくる。出会いの不思議さ、人間関係の玄妙さ、運命の暗い存在感、そんなものがこの小説の根底にあるように思う。「自分はそのためにこそ、生まれてきた・・・」という布美子の独白。他人からどう見られようと、死ぬまでに「それ」を見つけられた人は幸せである。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.40
(5pt)

一気に読めました

買って帰りの電車の中で読み始めたのですが、駅を乗り過ごしそうになり、さらに家に着いてからも読み続け、食事の支度もせず風呂にも入らず一気に読みました。こんなに夢中になって読んだ本は他にもあまりないので私自身珍しい経験が出来てとても嬉しかったです。読んだ季節は初夏でしたので、窓を開けて草花の香りをかぎながら読みました。読み終わったのは深夜になってからでしたが、不思議と疲れはなく他の小池真理子作品も読んでみたいと思いました。作品の内容についてはあえて触れません。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.39
(5pt)

一気に読めました

買って帰りの電車の中で読み始めたのですが、駅を乗り過ごしそうになり、さらに家に着いてからも読み続け、食事の支度もせず風呂にも入らず一気に読みました。こんなに夢中になって読んだ本は他にもあまりないので私自身珍しい経験が出来てとても嬉しかったです。読んだ季節は初夏でしたので、窓を開けて草花の香りをかぎながら読みました。読み終わったのは深夜になってからでしたが、不思議と疲れはなく他の小池真理子作品も読んでみたいと思いました。作品の内容についてはあえて触れません。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.38
(5pt)

一気に読めました

買って帰りの電車の中で読み始めたのですが、駅を乗り過ごしそうになり、さらに家に着いてからも読み続け、食事の支度もせず風呂にも入らず一気に読みました。こんなに夢中になって読んだ本は他にもあまりないので私自身珍しい経験が出来てとても嬉しかったです。読んだ季節は初夏でしたので、窓を開けて草花の香りをかぎながら読みました。読み終わったのは深夜になってからでしたが、不思議と疲れはなく他の小池真理子作品も読んでみたいと思いました。作品の内容についてはあえて触れません。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.37
(5pt)

ザ・官能

真っ赤な表紙がとてもすてきでまさに官能の世界。女のどろどろとした世界を見事にかきあげた作品があつまった充実した重みのある一冊でした。
エクスタシィ―大人の恋の物語り Amazon書評・レビュー: エクスタシィ―大人の恋の物語りより
4584180318
No.36
(5pt)

エロティックで悪魔的、デカダンな雰囲気

 この小説は時間をおいて、できれば数年単位の間隔をおいて再読されるべき名作だ。ほぼ三年半ぶりに読みかえして、私は、序章に出てくるヒロインの可憐で痛切な姿に深い感銘を覚えた。矢野布美子の「肉と魂」は、私の記憶の襞にひっそりと息づいている。二十三年の時が過ぎても、布美子の心の中に信太郎と雛子が生き続けていたように。「世間では人を殺すためには、凶暴さと憎悪と怒りと絶望が必要であるかのように言われているが、それは嘘で、ただほんの少し、虚無感にさいなまれていさえすれば、人は簡単にムルソー[カミユ『異邦人』の主人公]になることができるのだ」。──陳腐だけれど、「官能小説の金字塔」という賛辞を、浅間山荘事件のさなかに遂行された魂の殺戮劇ともいうべきクライマックスを叙述しきったこの作品に捧げたい。「エロティックで悪魔的、デカダンな雰囲気」と「秘密を抱えながら生きていく人の精神」を見事に造形し、痛いほどの官能性を表現しつくした小池真理子さんを讃えたい。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.35
(5pt)

エロティックで悪魔的、デカダンな雰囲気

 この小説は時間をおいて、できれば数年単位の間隔をおいて再読されるべき名作だ。ほぼ三年半ぶりに読みかえして、私は、序章に出てくるヒロインの可憐で痛切な姿に深い感銘を覚えた。矢野布美子の「肉と魂」は、私の記憶の襞にひっそりと息づいている。二十三年の時が過ぎても、布美子の心の中に信太郎と雛子が生き続けていたように。「世間では人を殺すためには、凶暴さと憎悪と怒りと絶望が必要であるかのように言われているが、それは嘘で、ただほんの少し、虚無感にさいなまれていさえすれば、人は簡単にムルソー[カミユ『異邦人』の主人公]になることができるのだ」。──陳腐だけれど、「官能小説の金字塔」という賛辞を、浅間山荘事件のさなかに遂行された魂の殺戮劇ともいうべきクライマックスを叙述しきったこの作品に捧げたい。「エロティックで悪魔的、デカダンな雰囲気」と「秘密を抱えながら生きていく人の精神」を見事に造形し、痛いほどの官能性を表現しつくした小池真理子さんを讃えたい。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.34
(5pt)

エロティックで悪魔的、デカダンな雰囲気

 この小説は時間をおいて、できれば数年単位の間隔をおいて再読されるべき名作だ。ほぼ三年半ぶりに読みかえして、私は、序章に出てくるヒロインの可憐で痛切な姿に深い感銘を覚えた。矢野布美子の「肉と魂」は、私の記憶の襞にひっそりと息づいている。二十三年の時が過ぎても、布美子の心の中に信太郎と雛子が生き続けていたように。「世間では人を殺すためには、凶暴さと憎悪と怒りと絶望が必要であるかのように言われているが、それは嘘で、ただほんの少し、虚無感にさいなまれていさえすれば、人は簡単にムルソー[カミユ『異邦人』の主人公]になることができるのだ」。──陳腐だけれど、「官能小説の金字塔」という賛辞を、浅間山荘事件のさなかに遂行された魂の殺戮劇ともいうべきクライマックスを叙述しきったこの作品に捧げたい。「エロティックで悪魔的、デカダンな雰囲気」と「秘密を抱えながら生きていく人の精神」を見事に造形し、痛いほどの官能性を表現しつくした小池真理子さんを讃えたい。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.33
(5pt)

小池真理子の最高傑作

ラストは主人公が猟銃で人を殺す。などと小説を十数ページ読み進めると書いてあった。どうしてそんな事をしたのだろう、と自然に物語へと引き込まれていく。得に派手なストーリー展開は無い。美しい風景描写と繊細な心理描写が静かに積み重ねられていく。出会った夫婦に少しずつ心を開いていく主人公の女子大生。幸せそうな3人のやりとりも、やがて壊れるのだと思うと、主人公が楽しそうに笑うたびに哀しくなる。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.32
(5pt)

小池真理子の最高傑作

ラストは主人公が猟銃で人を殺す。などと小説を十数ページ読み進めると書いてあった。どうしてそんな事をしたのだろう、と自然に物語へと引き込まれていく。得に派手なストーリー展開は無い。美しい風景描写と繊細な心理描写が静かに積み重ねられていく。出会った夫婦に少しずつ心を開いていく主人公の女子大生。幸せそうな3人のやりとりも、やがて壊れるのだと思うと、主人公が楽しそうに笑うたびに哀しくなる。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.31
(5pt)

小池真理子の最高傑作

ラストは主人公が猟銃で人を殺す。などと小説を十数ページ読み進めると書いてあった。どうしてそんな事をしたのだろう、と自然に物語へと引き込まれていく。得に派手なストーリー展開は無い。美しい風景描写と繊細な心理描写が静かに積み重ねられていく。出会った夫婦に少しずつ心を開いていく主人公の女子大生。幸せそうな3人のやりとりも、やがて壊れるのだと思うと、主人公が楽しそうに笑うたびに哀しくなる。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.30
(5pt)

憎らしいけど星5つ

僕自身は,怒られるかもしれませんが,日本人の女性が書いた小説は基本的に読まないというか,読めない人でした.この文庫を買ったのは,出張で飛行機に乗る前,羽田で立ち寄った書店です.この本の存在は,単行本の時からかなり話題になっていたので知っていましたが,前述のような理由で読んでいませんでした.羽田で買ったのは,まず表紙にちょっと惹かれたことといつも何かしら本を持っているのにこの日は切らしていたことです.文章はあまり上手とはいえません.村上春樹や村上龍の方が数段洗練されています.評論家風に言うと荒削りだがプロットがいい,早く先を読みたいという基本的な小説の魅力を持っている,ということでしょうか.中身は他のレビュアーが書かれているので,特に書く必要はないと思います.この本,映画化されてるんでしたっけ? 僕が興味があるのは映画化するなら,俳優,女優を誰を使うか,ですね.片瀬は,片岡仁左衛門,雛子は秋吉久美子か樋口可南子,布美子は田中美佐子,最後は小池さん本人も希望の佐藤浩市ですね.
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.29
(5pt)

憎らしいけど星5つ

僕自身は,怒られるかもしれませんが,日本人の女性が書いた小説は基本的に読まないというか,読めない人でした.この文庫を買ったのは,出張で飛行機に乗る前,羽田で立ち寄った書店です.この本の存在は,単行本の時からかなり話題になっていたので知っていましたが,前述のような理由で読んでいませんでした.羽田で買ったのは,まず表紙にちょっと惹かれたことといつも何かしら本を持っているのにこの日は切らしていたことです.文章はあまり上手とはいえません.村上春樹や村上龍の方が数段洗練されています.評論家風に言うと荒削りだがプロットがいい,早く先を読みたいという基本的な小説の魅力を持っている,ということでしょうか.中身は他のレビュアーが書かれているので,特に書く必要はないと思います.この本,映画化されてるんでしたっけ? 僕が興味があるのは映画化するなら,俳優,女優を誰を使うか,ですね.片瀬は,片岡仁左衛門,雛子は秋吉久美子か樋口可南子,布美子は田中美佐子,最後は小池さん本人も希望の佐藤浩市ですね.
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.28
(5pt)

憎らしいけど星5つ

僕自身は,怒られるかもしれませんが,日本人の女性が書いた小説は基本的に読まないというか,読めない人でした.この文庫を買ったのは,出張で飛行機に乗る前,羽田で立ち寄った書店です.この本の存在は,単行本の時からかなり話題になっていたので知っていましたが,前述のような理由で読んでいませんでした.羽田で買ったのは,まず表紙にちょっと惹かれたことといつも何かしら本を持っているのにこの日は切らしていたことです.文章はあまり上手とはいえません.村上春樹や村上龍の方が数段洗練されています.評論家風に言うと荒削りだがプロットがいい,早く先を読みたいという基本的な小説の魅力を持っている,ということでしょうか.中身は他のレビュアーが書かれているので,特に書く必要はないと思います.この本,映画化されてるんでしたっけ? 僕が興味があるのは映画化するなら,俳優,女優を誰を使うか,ですね.片瀬は,片岡仁左衛門,雛子は秋吉久美子か樋口可南子,布美子は田中美佐子,最後は小池さん本人も希望の佐藤浩市ですね.
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.27
(5pt)

静かに木に咲いた激しい花

若者たちの怒りや思想は激情として跳ね上がり、世間を震撼させた1970年代初頭。うねる社会の一方で、一人の男と二人の女の恋は繰り広げられていく。男は女たちを愛し、女たちもまた男を愛した。激動の社会など、彼らには関係なかった。ただお互いがいれば、それでよかった。奇妙な三角関係でも当人たちには安住の世界──のはずだった。「愛」は変化していく。それを紡ぐ過程が「恋」であるのなら、その先には何があるのか。穏やかながらも激しいクライマックスは、止めどない涙を誘う。小池真理子の世界に溺れた瞬間だ。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630
No.26
(5pt)

静かに木に咲いた激しい花

若者たちの怒りや思想は激情として跳ね上がり、世間を震撼させた1970年代初頭。うねる社会の一方で、一人の男と二人の女の恋は繰り広げられていく。男は女たちを愛し、女たちもまた男を愛した。激動の社会など、彼らには関係なかった。ただお互いがいれば、それでよかった。奇妙な三角関係でも当人たちには安住の世界──のはずだった。「愛」は変化していく。それを紡ぐ過程が「恋」であるのなら、その先には何があるのか。穏やかながらも激しいクライマックスは、止めどない涙を誘う。小池真理子の世界に溺れた瞬間だ。
恋 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ文庫JA)より
4150306133
No.25
(5pt)

静かに木に咲いた激しい花

若者たちの怒りや思想は激情として跳ね上がり、世間を震撼させた1970年代初頭。うねる社会の一方で、一人の男と二人の女の恋は繰り広げられていく。男は女たちを愛し、女たちもまた男を愛した。激動の社会など、彼らには関係なかった。ただお互いがいれば、それでよかった。奇妙な三角関係でも当人たちには安住の世界──のはずだった。「愛」は変化していく。それを紡ぐ過程が「恋」であるのなら、その先には何があるのか。穏やかながらも激しいクライマックスは、止めどない涙を誘う。小池真理子の世界に溺れた瞬間だ。
恋 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 恋 (新潮文庫)より
4101440166
No.24
(5pt)

モラルなき世界の安らぎを楽しみたい

 小池真理子の小説を読み終わると、満足感とともに気持ちのよい疲れがあることに気づきます。タイムスリップなどしたこともありませんが、時空を越えて現実に戻ってきたときは、こんな感じがするのかもしれません。それほど彼女つくりだす世界には手ごたえがあり、吸引力があり、温度があるのです。  主要な登場人物3人はそれぞれ、傲慢で嫌らしくずるいところがたっぷりあります。身近にいたらたまったものではないでしょう。しかし、快楽や欲求に素直な、彼らが作り出す空間には、母親の胎内にいるような安らぎがあります。世間はモラルで動きますが、やはり人は理屈抜きに自分をさらけ出せる場所がないと息が詰まるもの。ここでたっぷり癒されましょう。あたたかいベットにごろっとひっくり返してなめるように読んでほしい。感覚で味わいたい小説です。
恋 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 恋 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152079630