隻眼の少女

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評判

隻眼の少女の評価:

2.96/5点 レビュー 166件。 B ランク

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平均点2.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全123件 41〜60 3/7ページ
No.83
(5pt)

クイーンの後期的問題に着目して読むと◎

本書は、2010年に発表され、その年末の各社ミステリランキングでも上位に掲げられたうえ、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した、という、本格ミステリ好きなら読みたくなる作品ではないかと思います。

物語は、2部構成で、第1部は、1985年の冬。
信州の寒村で、神がかり的な点で村人に崇められている琴折(ことさき)家で事件は起こった。
神的存在として代々受け継がれてきた「スガル」の後継者とされていた娘が、首を切断されるという痛ましい状況で殺されたのだ。
大学のフィールドワークと称して、村に滞在していた種田静馬は、母親を継いで探偵を目指す、隻眼の少女、御陵(みささぎ)みかげに出会い、探偵助手見習いとなる。
やがて次々と起こる惨劇。
第2部では、18年後の2003年の冬に時が移ろい、再び村で惨劇が起こるが。

作品を取り巻く雰囲気は、横溝正史の世界。
因習に満ちた一族と、彼らを襲う、陰惨な殺人事件の連続。
おどろおどろしい物語設定に、胸を躍らせる読者も多いのではないでしょうか。

しかし、本作品の主眼は、別のところにあります。
それは、犯人が次々と偽の証拠で探偵をかく乱するという設定。
このことが原因で、探偵・みかげは、何度も誤った推理をしてしまう。

──これは、いわゆる「クイーンの後期的問題」と呼ばれるもので、たまらない魅力を秘めています。
そういう意味では、本作品は、万人受けではなく、やはり本格ミステリ好きを狙って書かれたものだと言えるでしょう。

私は、探偵と犯人のロジックを通した、一種の頭脳戦のような展開が大変面白く思いました。
また、この作者ならではの趣向も、気に入っています。
少し大人しめの結末かもしれませんが、パズラーらしい工夫が凝らされた秀作だと感じています。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.82
(5pt)

クイーンの後期的問題に着目して読むと◎

本書は、2010年に発表され、その年末の各社ミステリランキングでも上位に掲げられたうえ、日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した、という、本格ミステリ好きなら読みたくなる作品ではないかと思います。

物語は、2部構成で、第1部は、1985年の冬。
信州の寒村で、神がかり的な点で村人に崇められている琴折(ことさき)家で事件は起こった。
神的存在として代々受け継がれてきた「スガル」の後継者とされていた娘が、首を切断されるという痛ましい状況で殺されたのだ。
大学のフィールドワークと称して、村に滞在していた種田静馬は、母親を継いで探偵を目指す、隻眼の少女、御陵(みささぎ)みかげに出会い、探偵助手見習いとなる。
やがて次々と起こる惨劇。
第2部では、18年後の2003年の冬に時が移ろい、再び村で惨劇が起こるが。

作品を取り巻く雰囲気は、横溝正史の世界。
因習に満ちた一族と、彼らを襲う、陰惨な殺人事件の連続。
おどろおどろしい物語設定に、胸を躍らせる読者も多いのではないでしょうか。

しかし、本作品の主眼は、別のところにあります。
それは、犯人が次々と偽の証拠で探偵をかく乱するという設定。
このことが原因で、探偵・みかげは、何度も誤った推理をしてしまう。

──これは、いわゆる「クイーンの後期的問題」と呼ばれるもので、たまらない魅力を秘めています。
そういう意味では、本作品は、万人受けではなく、やはり本格ミステリ好きを狙って書かれたものだと言えるでしょう。

私は、探偵と犯人のロジックを通した、一種の頭脳戦のような展開が大変面白く思いました。
また、この作者ならではの趣向も、気に入っています。
少し大人しめの結末かもしれませんが、パズラーらしい工夫が凝らされた秀作だと感じています。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.81
(5pt)

稀にみる叙述トリックの最高峰

この帯からしてトリックの一部なのか??と思えてくるほど、本当にこんな叙述みたこともないし、かなり斬新です。 あらすじもよいし、何といっても叙述トリックのすばらしさ。 数多くの叙述トリックを読んできましたが、こんなにテンションが上がったのは久しぶりです。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.80
(5pt)

稀にみる叙述トリックの最高峰

この帯からしてトリックの一部なのか??と思えてくるほど、本当にこんな叙述みたこともないし、かなり斬新です。 あらすじもよいし、何といっても叙述トリックのすばらしさ。 数多くの叙述トリックを読んできましたが、こんなにテンションが上がったのは久しぶりです。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.79
(4pt)

読み方が浅いか深いかで評価が二分しやすい

この小説において犯人を読み当てることも推理がトンデモなこともあまり意味が無い。 そこがメインの小説じゃないし、むしろメインとして在るのは後期クイーン的問題に対する積極的なアプローチなのだから、そこまで読めているかどうかで「こんなの反則だろくだらない」とか「探偵の推理への問題提起が真正面から行われていて興味深かった」とか賛否が極端に二分しやすい。 もちろん深く読んだ上で受け付けない人もその逆もあり得るのだけれど、折角なら「探偵の推理への信憑性」と「誰でも犯人にできる手掛かり群」に着目したほうがいいんじゃないだろうか。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.78
(4pt)

読み方が浅いか深いかで評価が二分しやすい

この小説において犯人を読み当てることも推理がトンデモなこともあまり意味が無い。 そこがメインの小説じゃないし、むしろメインとして在るのは後期クイーン的問題に対する積極的なアプローチなのだから、そこまで読めているかどうかで「こんなの反則だろくだらない」とか「探偵の推理への問題提起が真正面から行われていて興味深かった」とか賛否が極端に二分しやすい。 もちろん深く読んだ上で受け付けない人もその逆もあり得るのだけれど、折角なら「探偵の推理への信憑性」と「誰でも犯人にできる手掛かり群」に着目したほうがいいんじゃないだろうか。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.77
(4pt)

続編熱望

短編集で、あえて静馬は出さず、20世紀末の事件と21世紀の事件をどれがどれと明記せずに混在させた「御陵みかげの冒険」ってのはどーですか麻耶さん。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.76
(4pt)

続編熱望

短編集で、あえて静馬は出さず、20世紀末の事件と21世紀の事件をどれがどれと明記せずに混在させた「御陵みかげの冒険」ってのはどーですか麻耶さん。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.75
(4pt)

これは推理小説好きの人が許せないのは分かる

私は割と好き
これは推理小説であるかのような形はしてるけれど、本質的にはサイコホラーなんだろうなと思う

それに構図として、普通の推理小説ではお約束の「伝承と見立て」「動機とアリバイ」が全て
アレな事になっているので、読者的にはまともに推理をすればするほど逆手に取られて馬鹿
にされた感も漂う

実のところ私は推理小説は好きではなくて、佇まいからして多分これはまともな推理小説
じゃないんじゃないかなと思ったので読んでみた口なので、終盤まではむしろアレレ?
普通だなと拍子抜けする思いでした。

最後はまあ反則だとは思うけれども、自分の期待的にはこれくらいやってくれる事
を期待して読み始めたので、むしろ期待通り

でも推理小説を期待して読む人に取っては、寿司だと思って口に入れたら、飴細工の
フェイク寿司だったと言う位のなんだこりゃ感はあるかも知れませんね。

最初から何か変なものを期待する人になら、ある意味期待に応えてくれる異常な作品
ではあります
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.74
(4pt)

これは推理小説好きの人が許せないのは分かる

私は割と好き
これは推理小説であるかのような形はしてるけれど、本質的にはサイコホラーなんだろうなと思う

それに構図として、普通の推理小説ではお約束の「伝承と見立て」「動機とアリバイ」が全て
アレな事になっているので、読者的にはまともに推理をすればするほど逆手に取られて馬鹿
にされた感も漂う

実のところ私は推理小説は好きではなくて、佇まいからして多分これはまともな推理小説
じゃないんじゃないかなと思ったので読んでみた口なので、終盤まではむしろアレレ?
普通だなと拍子抜けする思いでした。

最後はまあ反則だとは思うけれども、自分の期待的にはこれくらいやってくれる事
を期待して読み始めたので、むしろ期待通り

でも推理小説を期待して読む人に取っては、寿司だと思って口に入れたら、飴細工の
フェイク寿司だったと言う位のなんだこりゃ感はあるかも知れませんね。

最初から何か変なものを期待する人になら、ある意味期待に応えてくれる異常な作品
ではあります
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.73
(4pt)

何重ものミスリードに誘われる独特の読後感

隻眼とは片方の眼そのものや視力が失われている状態のことを意味する。この小説では、左眼が義眼の少女を探偵役として、殺人事件を追う物語になっている。
主人公は自殺するためにやってきた地で、殺人事件に巻き込まれる。危うく犯人にされそうになったが、名探偵で名高い母親から名前を受け継いだ、御稜みかげという義眼の少女に出会う。そうでなくてもいいのに片目だけが、色の違うというヘテロクロミア。

あげくに、「私の左眼は、真実を見抜きます」という中二臭い設定なのだが、内容としては、本格ミステリの内容で、真相を探るのにものすごい悩まされるようにできている。

犯人の証拠が見つかったのに、それはもしかしたら、犯人のミスリーディングではないか、と思ったり、あるいは作者のミスリーディングではないか、という何重にも折りたたまれた謎の構造がほんとうに良く出来ている作品。ちゃんとしたロジックで解決していくのに、犯人であるという確証というか、なんとも判然としない気持ちになりつつ、最後まで読み進めた時に到達する、ミステリ独自の「あの」読後感を、きっと味わえる、いい作品ではないかと思う。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.72
(4pt)

何重ものミスリードに誘われる独特の読後感

隻眼とは片方の眼そのものや視力が失われている状態のことを意味する。この小説では、左眼が義眼の少女を探偵役として、殺人事件を追う物語になっている。
主人公は自殺するためにやってきた地で、殺人事件に巻き込まれる。危うく犯人にされそうになったが、名探偵で名高い母親から名前を受け継いだ、御稜みかげという義眼の少女に出会う。そうでなくてもいいのに片目だけが、色の違うというヘテロクロミア。

あげくに、「私の左眼は、真実を見抜きます」という中二臭い設定なのだが、内容としては、本格ミステリの内容で、真相を探るのにものすごい悩まされるようにできている。

犯人の証拠が見つかったのに、それはもしかしたら、犯人のミスリーディングではないか、と思ったり、あるいは作者のミスリーディングではないか、という何重にも折りたたまれた謎の構造がほんとうに良く出来ている作品。ちゃんとしたロジックで解決していくのに、犯人であるという確証というか、なんとも判然としない気持ちになりつつ、最後まで読み進めた時に到達する、ミステリ独自の「あの」読後感を、きっと味わえる、いい作品ではないかと思う。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.71
(4pt)

読みやすい長編

ラストについては賛否両論ですが摩耶雄嵩氏の長編作品の中ではマシな方ではないかと思いました。

なにより読みやすい。
それが大切。

ただ、この作品を内容そのまま映画化したら
きっと凄いブーイングでしょう。

原作はとても面白いのに映画化したら、どんでん返しのために
とんでもないことになってしまった。

そんな感じのラストです。

ミステリーでも謎解きではなく、あくまでもストーリーを楽しみたい方には良いかもしれません。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.70
(4pt)

読みやすい長編

ラストについては賛否両論ですが摩耶雄嵩氏の長編作品の中ではマシな方ではないかと思いました。

なにより読みやすい。
それが大切。

ただ、この作品を内容そのまま映画化したら
きっと凄いブーイングでしょう。

原作はとても面白いのに映画化したら、どんでん返しのために
とんでもないことになってしまった。

そんな感じのラストです。

ミステリーでも謎解きではなく、あくまでもストーリーを楽しみたい方には良いかもしれません。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.69
(5pt)

不条理、不整合、情報の取捨選択、推理小説にとっての真相って……

氏の『神様ゲーム』に打ちのめされたクチですので、『そうした要素』を期待していなかったといえば嘘になりますが、
しかし今作も凄まじい。圧倒的です。

本作『隻眼の少女』は二部に分かれており、同じ舞台を背景に十八年越しに起こる殺人事件の顛末が描かれています。
もちろんパッケージに描かれている通りの、よくあるキャラ萌え小説のようにして、この物語は楽しんでもいいのです。
というか、『そういう風にして』楽しむ分にもこのお話は一級品の出来となっています。

しかし麻耶雄嵩はそうした構造主義に対し、鋭いメスを入れています。

ちょうど上等なステーキ・ハウスでA5ランクの肉を注文した時の様のように、
名探偵というシェフの手により謎が、犯人が、丹念に筋抜きされ、何の疑問もはさむことなく楽しまれているということ――
推理小説が、『名探偵』という存在が、当たり前のように扱われていることへの疑義として、この小説の解決編は機能しています。

「じっちゃんの名にかけ」たり、「真実はいつも一つ!」だったりする名探偵の世界ですが、冷静に考えてましょう。有名になるには実績が必要です。
ただ活字のフィクションにどこまでのリアリティを求めるか? というのもまた読み手に委ねられることになるのが、推理小説業界の悲しいサガだったりするわけですが。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.68
(5pt)

不条理、不整合、情報の取捨選択、推理小説にとっての真相って……

氏の『神様ゲーム』に打ちのめされたクチですので、『そうした要素』を期待していなかったといえば嘘になりますが、
しかし今作も凄まじい。圧倒的です。

本作『隻眼の少女』は二部に分かれており、同じ舞台を背景に十八年越しに起こる殺人事件の顛末が描かれています。
もちろんパッケージに描かれている通りの、よくあるキャラ萌え小説のようにして、この物語は楽しんでもいいのです。
というか、『そういう風にして』楽しむ分にもこのお話は一級品の出来となっています。

しかし麻耶雄嵩はそうした構造主義に対し、鋭いメスを入れています。

ちょうど上等なステーキ・ハウスでA5ランクの肉を注文した時の様のように、
名探偵というシェフの手により謎が、犯人が、丹念に筋抜きされ、何の疑問もはさむことなく楽しまれているということ――
推理小説が、『名探偵』という存在が、当たり前のように扱われていることへの疑義として、この小説の解決編は機能しています。

「じっちゃんの名にかけ」たり、「真実はいつも一つ!」だったりする名探偵の世界ですが、冷静に考えてましょう。有名になるには実績が必要です。
ただ活字のフィクションにどこまでのリアリティを求めるか? というのもまた読み手に委ねられることになるのが、推理小説業界の悲しいサガだったりするわけですが。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.67
(4pt)

名探偵たるもの

2010年に出た単行本の文庫化。
 第11回本格ミステリ大賞の受賞作。
 「名探偵」というものの在り方に疑問を突きつけるような衝撃作。それが麻耶さんのいつもの方法ではあるのだが、本作ではより破綻が少なく、精緻に組み上げられているように感じた。
 終盤にいたって、すべてが破綻なく説得的に説明されていくのが素晴らしい。
 ただ、ラストについてはもっと残酷にできたような気もする。そして、そうすべきだったのではないかと強く思う。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.66
(4pt)

名探偵たるもの

2010年に出た単行本の文庫化。
 第11回本格ミステリ大賞の受賞作。
 「名探偵」というものの在り方に疑問を突きつけるような衝撃作。それが麻耶さんのいつもの方法ではあるのだが、本作ではより破綻が少なく、精緻に組み上げられているように感じた。
 終盤にいたって、すべてが破綻なく説得的に説明されていくのが素晴らしい。
 ただ、ラストについてはもっと残酷にできたような気もする。そして、そうすべきだったのではないかと強く思う。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X
No.65
(5pt)

丁寧な文体です。

読者が読んでて頭の中にイメージしやすいようにと、とても丁寧に書き込んであります。被害者一族の女性たちの名前に「菜」の字が使用されているので、一族だということがすぐにわかっていいですね。とにかく、作者はいろいろな配慮を文中に施しています。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416783846X
No.64
(5pt)

丁寧な文体です。

読者が読んでて頭の中にイメージしやすいようにと、とても丁寧に書き込んであります。被害者一族の女性たちの名前に「菜」の字が使用されているので、一族だということがすぐにわかっていいですね。とにかく、作者はいろいろな配慮を文中に施しています。
隻眼の少女 Amazon書評・レビュー: 隻眼の少女より
416329600X