(短編)

完全・犯罪

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完全・犯罪の評価:

3.40/5点 レビュー 20件。 D ランク

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平均点3.40pt

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全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(4pt)

ミステリ色は薄めのホラー短編集

タイトルからミステリかと思わせますが、そうではなく、『世にも奇妙な物語』テイストの“日常生活の中の非日常”を描いた作品が収録されている短編集(ただ、収録作の中では、「ロイス殺し」だけが例外で、ミステリといえます)。■「完全・犯罪」  〈あらすじ〉  実用的なタイムトラベル理論を実験によって実証した物理学者の時空惑雄博士。  しかし、タッチの差で、数理物理学的に同様の理論を証明した水海月只朗博士  に先を越されてしまう。  憤懣やるかたない時空博士は、タイムマシーンを使い、  五年前の水海月博士を暗殺しようとするのだが……。 〈感想〉  タイムパラドックスによって、しっちゃかめっちゃになり、最終的には  トンデモかつトホホな結末に着地するという、ナンセンス・ストーリー。■「ロイス殺し」  〈あらすじ〉  カナダの奥地のギブール村という極寒の地で、  どん底の生活を送っていた少年アルフレッド。   村中から蔑まれていたアルフレッドにとって、唯一の友達がマリーだった。  しかし、そのマリーが、ロイスという村の  鼻つまみ者によって弄ばれ、殺されてしまう。  復讐を誓ったアルフレッドは、ギャングの世界に身を投じ、ゴーダン・クロス  と名前を変えてロイスの行方を追う。そして、ついにルイスを見つけて……。 〈感想〉  『火刑法廷』の人名や設定を元ネタに書かれたオマージュ作品。  密室の謎については冒頭に抜け抜けと張られた伏線が秀逸です。  ■「双生児」  〈あらすじ〉  わたしには双子の姉妹がいる。両親や周囲の人間は、自分ともう一人の名前を  間違える時があり、わたしには不思議でしょうがなかったのだが、姉妹の方は、  全然気にしていない。長ずるにつれ、わたしも気にしないようにしていたのだが……。 〈感想〉    語り手の度を越えたアイデンティティへの拘りが、異様な印象を与えますが、  SF的設定に基づくツイストの効いたオチで、巧く締め括っているのが秀逸。■「隠れ鬼」  〈あらすじ〉  堤防の上の遊歩道を歩いてた貞二は、河川敷にいた  ホームレスの男に睨みつけられ、追いかけられる。  貞二は、命からがら男から逃げることに成功するが、人に恨まれる覚えなど  思い当たらない。しかし、やがて子どもの頃にやっていた“隠れ鬼”という  遊びにまつわる記憶を思い出し……。 〈感想〉  どうやら、子どもの頃のいじめに淵源があるらしい――ということが  分かった時点で、オチの予想はつくのですが、妙に理屈っぽく、悪意  に満ちた子ども時代の会話に、著者の特質がよくでているように思い  ます。そして、ナンセンスで不条理な結末にも独特の余韻があります。  ■「ドッキリチューブ」  〈あらすじ〉  事前の打ち合わせなしで、一般人にドッキリを仕掛け、撮影したものを  インターネットの動画共有サイトにアップして広告料を得る――という  あこぎな商売をしていた〈ドッキリチューブ〉だったが、社長が制作費  を使い込んでしまったため、スタッフへの給料の支払いが滞っていた。  うやむやにして誤魔化そうとする社長に対し、スタッフは……。 〈感想〉  お約束といっていいくらい、予想通りの展開なのですが、“ドッキリ”という  悪意を、狂気までエスカレートさせていく著者一流の筆致はさすがです。   
完全・犯罪 Amazon書評・レビュー: 完全・犯罪より
4488024610
No.2
(4pt)

ミステリ色は薄めのホラー短編集

タイトルからミステリかと思わせますが、そうではなく、『世にも奇妙な物語』
テイストの“日常生活の中の非日常”を描いた作品が収録されている短編集
(ただ、収録作の中では、「ロイス殺し」だけが例外で、ミステリといえます)。
■「完全・犯罪」
 〈あらすじ〉
  実用的なタイムトラベル理論を実験によって実証した物理学者の時空惑雄博士。
  しかし、タッチの差で、数理物理学的に同様の理論を証明した水海月只朗博士
  に先を越されてしまう。
  憤懣やるかたない時空博士は、タイムマシーンを使い、
  五年前の水海月博士を暗殺しようとするのだが……。
 〈感想〉
  タイムパラドックスによって、しっちゃかめっちゃになり、最終的には
  トンデモかつトホホな結末に着地するという、ナンセンス・ストーリー。
■「ロイス殺し」
 〈あらすじ〉
  カナダの奥地のギブール村という極寒の地で、
  どん底の生活を送っていた少年アルフレッド。 
  村中から蔑まれていたアルフレッドにとって、唯一の友達がマリーだった。
  しかし、そのマリーが、ロイスという村の
  鼻つまみ者によって弄ばれ、殺されてしまう。
  復讐を誓ったアルフレッドは、ギャングの世界に身を投じ、ゴーダン・クロス
  と名前を変えてロイスの行方を追う。そして、ついにルイスを見つけて……。
 〈感想〉
  『火刑法廷』の人名や設定を元ネタに書かれたオマージュ作品。
  密室の謎については冒頭に抜け抜けと張られた伏線が秀逸です。
  
■「双生児」
 〈あらすじ〉
  わたしには双子の姉妹がいる。両親や周囲の人間は、自分ともう一人の名前を
  間違える時があり、わたしには不思議でしょうがなかったのだが、姉妹の方は、
  全然気にしていない。長ずるにつれ、わたしも気にしないようにしていたのだが……。
 〈感想〉  
  語り手の度を越えたアイデンティティへの拘りが、異様な印象を与えますが、
  SF的設定に基づくツイストの効いたオチで、巧く締め括っているのが秀逸。
■「隠れ鬼」
 〈あらすじ〉
  堤防の上の遊歩道を歩いてた貞二は、河川敷にいた
  ホームレスの男に睨みつけられ、追いかけられる。
  貞二は、命からがら男から逃げることに成功するが、人に恨まれる覚えなど
  思い当たらない。しかし、やがて子どもの頃にやっていた“隠れ鬼”という
  遊びにまつわる記憶を思い出し……。
 〈感想〉
  どうやら、子どもの頃のいじめに淵源があるらしい――ということが
  分かった時点で、オチの予想はつくのですが、妙に理屈っぽく、悪意
  に満ちた子ども時代の会話に、著者の特質がよくでているように思い
  ます。そして、ナンセンスで不条理な結末にも独特の余韻があります。
  
■「ドッキリチューブ」
 〈あらすじ〉
  事前の打ち合わせなしで、一般人にドッキリを仕掛け、撮影したものを
  インターネットの動画共有サイトにアップして広告料を得る――という
  あこぎな商売をしていた〈ドッキリチューブ〉だったが、社長が制作費
  を使い込んでしまったため、スタッフへの給料の支払いが滞っていた。
  うやむやにして誤魔化そうとする社長に対し、スタッフは……。
 〈感想〉
  お約束といっていいくらい、予想通りの展開なのですが、“ドッキリ”という
  悪意を、狂気までエスカレートさせていく著者一流の筆致はさすがです。
  
 
完全・犯罪 Amazon書評・レビュー: 完全・犯罪より
4488024610
No.1
(4pt)

んー まあ、こんなもんでしょう

まあ、ギリギリ小林泰三の短編集になってる感じでしょうか。
う〜ん…
全体的に、濃さがちょっと足りないというか、どの話も「これぞ小林泰三!」というほどのオチになっていないという感じ。
ちょっと、うまくまとまっていない。
話としては面白いのですけどね。
最近、薄い作品が多くなってきたようなイメージでちょっと心配です。
※因みにタイトルからアレを連想していたのですが、読んだ限りでは無関係のようです。
完全・犯罪 Amazon書評・レビュー: 完全・犯罪より
4488024610