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11文字の殺人



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11文字の殺人の評価: 5.57/10点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.57pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

作中に登場した時

なんとなくだが、この人が犯人なんじゃないか?と感じたのは、なぜでしょう。
東野作品にしては、ちょっと軽妙な気がしたのは、カッパノベルズだったからなんですね。
なるほど、キオスクに並んでるので、そういう趣旨で書かれたのでしょうね。
主人公が謎を解くために都合の良いように、先々で便宜を図ったり、ヒント的な事を言ったり、、、
この人が犯人という気がしてからは、探偵役の女流推理作家の主人公より、犯人の方に気になるばかり。
後半に行くに従って、その思いが強くなって、結果、「やっぱり、そうだったのかぁ」という推理小説は正直、今まであまりなかったので、ちょっと満足度もあったりで、皆さんほど低い評価は付けれませんでした。

▼以下、ネタバレ感想

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mustang
PCGQIQ4X
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

タイトルだけが残念だ

復讐者による連続殺人譚。タイトルにある「11文字」とは復讐者の手による「無人島より殺意をこめて」という1文に由来し、ケメルマンの『九マイルには遠すぎる』など、11文字に込められた謎を追うものでなく、単純に復讐のテーマだけの意味でしかない。
いきなりちょっと肩透かしを食らった感がしたが、もしかしたら、当初東野氏が予定していたこの作品の没タイトルだったかもしれない。

初版はカッパノベルスということで、前の『白馬山荘殺人事件』でも感じたが、このノベルスで発刊される作品は作者自身、読者層は駅のキオスクで購入して、車中で読み終わる程度の読み易さを心がけているような気がして、文章は軽妙だ。しかし、今回はなかなか読ませる。事件の構造も単純ながらも真相は最後で二転三転し、私なぞは映画『戦火の勇気』を想い起こした。
復讐者の正体はモノローグ4においてようやく解った。海難事故の遭遇者の中で唯一現れなかった古沢靖子についても途中で解った。この辺の難易度もやはり駅売りノベルスという事を配慮してか、軽めに設定している感じがした。

今回は今まで東野作品で扱われていた密室殺人が一切無く、本格的要素は最後の殺人でのアリバイ工作がある程度。海難事故で起こった事に関する謎を主題にしており、トリックよりもストーリーとプロットで勝負した感がある。
しかし、やはり二時間サスペンスドラマ小説と云った雰囲気は拭えない。主人公への脅迫の仕方もそうだが、特に肉体を求めるといった内容が出てきた時には時代の古さを感じたものだ。昭和の頃の作品だからまだこういう物が横行していたのだろうから仕方がないのかもしれないが思わず苦笑いしてしまった。

しかしまだ5作目で、外れはない。東野作品、お楽しみはこれからだろう。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

11文字の殺人の感想

初読了の東野圭吾ノンシリーズ長編。女性が語り手で探偵役というのも東野さんの作品には珍しい。真相を突き止めようとする事が必ずしも良い結果を導くとは限らない、という様な切ない結末でした。

水生
89I2I7TQ

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