二の矢を携えず、ただ一矢のみを持って真剣勝負に臨む侍の姿を通し、 武士道の真髄を描いた表題作。

本所深川をあずかる回向院の旦那こと、岡っ引きの茂七が、下っ引きの糸吉、権三とともに摩訶不思議な事件の数々に立ち向かう。

自らの掟に従い、15歳で父親を手にかけた少年。一人息子を国家に惨殺され、それまでの人生をなげうち鬼となった男。

覇気あふれる初期の3大長編会心作! 幕末騒乱の中で剣に己れを賭けた伊庭八郎、関ガ原にいたる戦乱を生きぬく忍者・丹波大介の凄絶の死闘、元禄の世に大衝撃をあたえた剣豪・堀部安兵衛の見事な進退

ヴィクトリア朝のロンドンの貧民街で娼婦が絞殺された。

太閤秀吉の愛妻・淀の方が秘所に

太閤秀吉の愛妻・淀の方が秘所に潜ませた歓喜をよぶ「楊貴妃の鈴」を浮気相手に盗まれた。

記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。

「大人の犯罪を犯す子供はもはや子供ではない」凶悪化する少年犯罪に警察は市民に宣言した。

雪に閉ざされた山荘。

連続美少女殺人事件。死体ののどに突き立てられたハサミ。

二十五歳の女教師が、廃校となった校舎内で男たちに乱暴された後、改造銃で射殺されるという残虐な事件が起きた。

鉄を食べる人間が出現した!彼らはやがて大阪の街の一郭から、日本全国へとひろがっていった。

2034年、地球の夜空から星々が消えた。正体不明の暗黒の球体が太陽系を包みこんだのだ。

輝きに満ちた天国の階段―本書には、創作の神の恵みが溢れています。全篇新作書下ろし。

厳寒の北アルプス、焼岳で男の変死体が見つかった。その男はツエルトから首を出した格好で頭を割られて死んでいた。

多重の謎と驚愕の真相。これぞミステリの醍醐味。

「最悪、ゆえに存在価値あり!」。『笑う万月』に続く第2弾エッセイ集。

“ある所に不老不死の仙薬と、美女をはべらす「悦楽のルート」がある”殺人容疑で逃亡中の多門辰也は、バスの中で自分に酷似した男から、そう打ち明けられた。

誕生日を祝うはずの若い女性が、横浜のホテルで青酸化合物入りの洋酒を飲み変死した。

帰省する途中、大学生の醍醐と夢摘は車中に脱走した子供が紛れ込んでいるのを発見した。

おもしろ怖い絶品。

その二人の男たちは皮膚の皺の寄り方すら寸分違わなかった…。双生児として宿命を授かった男が考えに考え抜いた完全犯罪。

楽しいはずの独立記念祭をひかえて、アニーの心は重かった。

強引な捜査が原因で警察を辞職したダイヤモンド。デパートの警備員として雇われたものの、再び失職してしまった。

パラダイン男爵家を脅かす怪現象の数々―ポルターガイスト、うろつく尼僧の亡霊、外から鍵をかけた部屋で夜ごとひとりでに曲を奏でるハープ。

アリスがまだ魔女や妖精を信じる幼い少女だったころ、親友のエルシーが突然姿を消した。

北アルプス山岳救助隊員・紫門一鬼に、奇妙な光景を目撃したとの通報があった。

悪の吹きだまりを生きてきた男。理知的な顔だちの裏に、もう一つの顔を持つ女。

中央サウンドの戸田琢二は、テレビやラジオなどのBGMに使用するための、代表的な「日本の風」の音が欲しいという依頼を受け、京都の竹林を吹き抜ける風、鳥取砂丘に風紋を作る風を録音した。

日下刑事は困惑していた―。

十一年前、私が高校卒業を控えたある日、長野県小諸で両親の営む旅館が放火され、身元不明の美しい女性が焼死した―旅行作家川内功次郎のエッセイを読んだ女性が、焼死したのは姉で、放火犯を捜してほしい、と十津川警部に懇願した。

奇妙な手紙が十津川に届く。

表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。

古来よりきわめて盛大であった京都の葵祭。西陣の繊維問屋の長女富川朝子は、祭の女王ともいうべき斎王代に選ばれた。

華麗なる論理パズルの誕生。同期会が催された山荘で3日3晩に3人のメンバーが絞殺された。

無名だが才能溢れる若者たちが情熱を傾けて取り組んでいた特撮映画「大怪獣ザラス」。

山頂から愛のメッセージを送るために山麓に恋人を残して頂に向かった影山隼人。しかし翌朝、彼は無残な死体となって発見された。

2025年、腐蝕の街・東京―。人々を震撼させた連続猟奇殺人鬼“ドク”が、再び彼を襲う。