おしゃべり雀の殺人
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1930年代のナチス政権下のドイツを舞台にしたミステリですが、貴重なのは、同時代に書かれたという点ではないでしょうか。 まだ戦争になるとも限らず、ユダヤ人の強制収容所も出てこない時代ですが、それでもユダヤ人への迫害がそこかしこで行われ、ナチスが不穏な影が日常に見え隠れする様子は、後の歴史を知るだけに、重苦しい雰囲気を物語に与えていると思います。 一方で肝心の物語は、タイムリミットの設定が、ウィリアム・アイリッシュのような名手と比べると、活かされておらず、サスペンスに乏しいと思います。また「雀がしゃべった」云々や木に向かってお辞儀をする人に関する謎も、取って付けたような感じがして、肝心の物語を面白くすることに貢献が少ないように思います。 ミステリとしては今一つでも、歴史的な価値はあると思うので、読み継がれてほしいと思います。 | ||||
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第二次大戦下のドイツで謎の言葉を残して老人が殺され・・・というお話。 同じ時代のドイツを舞台にした小説ではキルストの傑作「将軍たちの夜」がありますが、本書と比較すると本書の方が若干落ちると言わざるを得ませんが、戦争中をその当時生きた人がその体験を元に小説を書いたという事で歴史小説的な価値はあると思います。特にユダヤ系の人への迫害や共産主義への偏見等は重みがあります。 謎ときも、所謂ダイイングメッセージを発端に謎の人物が徘徊したり、不可解な殺人が頻発したりと、推理小説の定石を踏まえた、新味はないけれど、読ませる要素が満載のなかなか面白い小説でした。 その内容や全体の雰囲気から本格推理小説よりも、クライムノヴェルやサスペンスに近しい様に思いましたがどうでしょうか。 著者は欧米でもあまり知られていないという超マイナーな作家だそうですが、本書を読むとかなりの筆力があった事が伺われるので、他に面白い物があればまた読んでみたいと思いました。 第二次大戦下のドイツが舞台のミステリ。機会があったら是非ご一読を。 | ||||
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本叢書の一冊として見た場合には、どうしても評価は低くなってしまう。 しかし、ある意味、ヒッチコック風の巻き込まれ型スリラーというスタイルであり、そう考えればなかなかに面白い。 なにより、ヒトラー政権下のナチスドイツが舞台のミステリなんて、他に読んだことがないからね。 だから、警察からしてなんとなく怪しげだし、登場人物も、どれが主人公の見方なのやらわかりにくい。 それが、ある場面や展開では適度なサスペンスを生んでもいるのだが、しかし全体としてはフォーカスの甘い印象になってしまう。 そのあたりが、本作の弱点といえるだろう。 けれども、ヒッチコックのスリラーが好きなひとには、あれを活字で読んでいる、といった感じで、なかなか良い。 星ふたつではあるけれど、私にはなかなか楽しめた。 | ||||
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