折口信夫、乱歩も絶賛した「かむなぎうた」、ほの暗く、ほの明るい幻想怪奇「東天紅」、民俗的ミステリ風味「吉備津の釜」、得意の台湾物「消えた家」、呪いの家「ひこばえ」、泉鏡花賞「泥汽車」、ハイカラ右京番外篇「明治吸血鬼」…澁澤龍彦も種村季弘も賛美した異端のダン

仁科秘女自選歌集・夕潮―高校生のころ異色の閨秀歌人に非常な感銘を受けた鹿沼未知は、時を経て後ればせの新婚旅行に訪れた伊豆の島で、当の詠み人に巡りあう。

東京銀座の裏通りにある妾宅で、折竹雪枝がガス中毒死した。事故か自殺か、それとも他殺か―。

戦中の台湾、本島人の邸の庭で起きた日本軍人の決闘騒ぎ。一方は銃殺され、一方は頭部を殴られ意識不明の状態で発見された。

五ツ木守男は自殺のために準備万端、毒入りステーキを用意した。

本書は、戦後最高の幻想作家、日影丈吉の最晩年の作品を中心に編んだもの。

昭和三十三(一九五八)年から昭和三十六(一九六一)年までに刊行された長篇小説五作を収載。

博識に裏打ちされた端正なダンディズム。淡い郷愁が漂う日影丈吉の迷宮へと誘う精選短篇集。

推理作家が親友に古今東西の「殺し方」を話したその晩、人が殺された。驚きの方法で…(「冷たいのがお好き」)。

時計に残された髪の毛の謎―昭和初期のモダニズムあふるる自伝的要素のこい待望の書下し推理小説。

本巻には、昭和三十四(一九五九)年から昭和三十九(一九六四)年にかけて刊行された四冊の短篇集を中心に収めた。

奇術師探偵マーリニ・シリーズ代表作が蘇る！　「〝首のない女〟がほしいの」とマーリニの店に奇術装置を求めに来た謎の女。

1941年に刊行されたルーパート・ペニーの長編"Sealed Room Murder"を初邦訳。

数あるクェンティンの作品から最も入手困難な中編二本立て!『そして誰もいなくなった』へと繋がる先行作とも噂される「八人の中の一人」そして「八人の招待客」は、ともに本格趣味の横溢する逸品!

人気俳優マークはある日、義理の息子の劇作家ケニーが書いた不条理劇の題名を知り動揺する。

単行本未収録作品を多数収録。

空中ブランコの演者が衆人環視の前で墜落死。

〈クイーンの定員〉に選出された傑作短編。