山あいの淋しい一軒家で、姉妹の母は死んだ。しかし姉のスミは、なぜか母の死に関する記憶を失っている。

富士山麓の樹海の奥深く、大型ヨットが浮かび、亡霊がさまよっている―その「都市伝説」を確かめようと訪れた五人の男子学生と二人の女子高生を包み込む極彩色の胞子の霧。

夏の終わりの土曜日、捜査一課の志垣警部は、部下の和久井とともに富士登山に挑んだ。

金閣寺で、顔を金色に塗った女が死んでいる―思い出の古都を訪れた朝比奈耕作を、衝撃の事件が待ち受けていた。

男は録音スタジオの中で頭を銃弾で撃ち抜き自殺した、と信じられていた。

元参議院議員の折笠修一郎が、新築した自宅で刺し殺された。

新橋の路地裏で男性の刺殺体が発見された。所持していた免許証の本籍地には「月影」の文字。

発端は破格の賞金が懸けられた『太宰治芸術賞』。

地底の病院探検を敢行した里見捜査官と立松刑事は、時の杜の真下に壮大な秘密が仕掛けられていることに気づきはじめる。

心が読める超能力者として売り出し中の蓮台寺翠は、和久井刑事が小学生のときに想いを寄せた転校生。

大好きな史也と結婚する前に、一度だけ「お見合い」というものをしてみたい。

“母さん、帰らぬ、さびしいな。金魚を一匹突き殺す。

奈緒美は十歳年上の町田雄一と結婚した。自分は初婚だが、彼は四年前に離婚歴がある。

姪の千代と和久井刑事をどうしても結びつけたい志垣警部は、お見合い計画を強行した。

一九九七年、春の京都。九歳の少年がマンションの最上階から転落死。

日常生活で最も恐ろしい失敗は何か?それはプライバシーが満載のケータイを失くし、危険人物に拾われること…。

「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。

職場結婚をし、平凡なサラリーマン生活を送っていた三宅の前に、ある日突然、中学校の同級生だった女性が現れた。

中伊豆の森で、眼球を反転させた奇怪な三人の死体が見つかった。

人気スターの安達真児は、美貌の妻・唯季を殺した。資産家の娘に目をつけた彼は、妻が邪魔になったのだ。

営業部長の妻が自宅で首を折られ殺害された。

人気作家本郷慶と結ばれたスチュワーデスの朝霧玲子は幸福の絶頂で挙式を迎えた。

明治の初頭、筑摩県木曽地方にある三つの村が合併した。

巨人・桑田、阪神・湯舟の先発で始まった東京ドームでの伝統の一戦。

新社長就任の役員会を間近に控えた大手塗料メーカーの専務・真行寺右京に、一通の脅迫状が届いた。

大晦日、都内ホテルで男性が変死。身体に毒蛇の噛み痕。

世界遺産の里で猟奇殺人。

男は十和田湖畔で、頭を丸坊主にされ唇には紅を塗られて殺されていた。

長野県の少年野球大会決勝戦、旧戸隠村チームのエース健太は完全試合達成寸前だった。

関西有数の温泉地・有馬で大型旅館を経営する吉崎波満子は、幼なじみの志垣警部を招待する。

ゴリラが人を殺した?惨劇の現場に残された獣の足跡。被害者が記した日記は、なぜかその日に限って横書き。

和久井刑事のもとへ、“三島のおばちゃん”野中貞子からお見合い話が舞い込んだ。

月光に輝く雪景色の中の夜桜―雪・月・花の三要素が揃ったとき、吉野の山の蔵王堂に惨劇が起きる!不気味な殺人予告とともに、地元の名士・井筒屋義信の美しき三姉妹が狙われた。

入手不能の伝説を持つ超豪華寝台の特別スイート。その幻のチケットを入手した老人が殺された。

洞窟温泉の闇の奥から響いてきた女の笑い声。

資産家の若き未亡人・桜井淳美がわずか一歳のとき、生まれ故郷の能登島にある黄金屋敷と呼ばれる豪邸で、使用人を含めた一家七人が、斧を首に打ち込まれて惨殺される猟奇殺人が起こった。

富士山麓に広がる青木ヶ原樹海。自殺の名所とよばれるこの場所で、左手のない首吊り死体が発見された。

広告代理店の女子社員が舌を切りとられ、殺された。現場には「enma」の血文字が残されていた。

「十三匹の鬼が踊る不思議な儀式を見ました」少年ファンの手紙に誘われ、 推理作家・朝比奈耕作は岩手へ。

なぜ高校生のときに自殺を図ったのか?透は意識回復後に、その理由を記憶から失った。

推理作家・朝比奈耕作の担当になった美人編集者の恩田沙英。だが彼女の周囲では六人のベストセラー作家が謎の失踪を遂げていた。

金閣寺北方の総合病院・第7病棟に、キツネ憑きの発作を起こす老女が入院してきた。

車の中で男が3人殺されている。通報を受けた神奈川県警のパトカーが多摩川沿いの現場に急行。

『週刊A』の編集長が就任十三日目に崖から車で落ちて事故死した。

「オリジナル全国湯けむりかるた」の創作コンテストに応募した志垣警部と和久井刑事。なんと結果は見事優勝。

わずか半年で結婚生活の破局を迎えた松坂誠。しかし、妻の可愛い笑顔が忘れられない。

秋深まる京都嵐山。警視庁捜査一課の和久井刑事は、人生初のお見合いに臨んでいた。

私が死ねばよいと思っている人間が七人いる―その言葉を残し、老古代史学者の新藤英二郎は殺された。

志垣警部の知人の息子・戸部修太は、三十歳のエリート社員。三週間後に上司の娘との結婚を控えていた。

床には夫の生首が転がり、その胴体にかぶさるようにして妻が息絶えていた。

有名ニュースキャスターの娘が、都内アパートの浴槽で「凍死体」となって発見!その恋人である人気モデル小嶋英介の関与が疑われたが、彼もまた雪の八甲田山で無残な姿で見つかった!二人は誰からも好かれる人柄のよさで知られ、怨まれる理由がまったくわからない。

突然、衝撃の別れ話を妻から切り出され、顔面蒼白の志垣警部。

「太宰は戦後日本に絶望して死にました。ぼくは21世紀の日本に絶望して死にます。

二度結婚に失敗したが多額の慰謝料を得た戸山いずみは、再婚を前提に二人の男と交際する。

豪雨の日、人気女優・白瀬美保の女性マネージャーが、モチを使った異常な手段で惨殺された!そして女優は「私は48時間以内に殺される!」と書き残して姿を消し、つづいてネットに「私は広島にいます。

高校卒業の日、積年の怨みを自殺という形であてつけようと、伊豆山中に死に場を求めた神保康明は、そこで奇妙な老人と少女に会う。