フィンランドはユダヤ人虐殺に加担したか―歴史の極秘調査ともみ消しの指令を受けたカリ・ヴァーラ警部。

エーゲ海に浮かぶカルコス島には、今日も“悲しみの聖母”のイコン(聖画像)が起こす奇跡を求めて大勢の観光客が訪れていた。

霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。

フィンランド国家捜査局で特殊部隊を指揮するカリ・ヴァーラ警部は、術後の後遺症にもめげず超法規的に麻薬を取締まる日々を送っていた。

フィンランド郊外の村の雪原に横たわる惨殺死体。

オスロにその年の初雪が降った日、一人の女性が姿を消した。彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。

モルフィの町に住む独身の姉妹、ヌーラとクリサの前に現れたフランス人医師シャブロル。

傷病休暇中のライカーが心を寄せる女性の周囲で、恐ろしい事件が次々と起こる。

地位も名誉もある男たちの事故死。病院に入院している少女の不審死。

オーストラリアで働くノルウェー人女性が死体で見つかり、オスロ警察の刑事ハリーは捜査協力のため、単身シドニーに赴く。

旧友から頼まれ、コインロッカーに荷物を取りに行った看護師のニーナ。重いスーツケースに入っていたのは裸の男の子だった。

リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。

夏の終わりの夜明け前、サンドニの遺伝子組み換え作物の試験場が放火された。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

不良巡査カーターについての調査過程で関係者が不審死を遂げる。