街の灯
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
街の灯の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
街の灯の総合評価:
8.06/10点 レビュー 36件。
感想一覧
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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士族出身の某財閥のご令嬢 花村英子、女子学習院中等科在学中。 そして花村家のお抱え運転手 別宮みつ子が主人公だ。
別宮はベックと発音する。 名字も珍しいがこの当時女性が運転手をすること自体も珍しい。
彼女の素性については雇い主である父は知っているが、読者と英子お嬢さまには知らされていない。
きりりとした容姿、頭脳明晰、文武のどちらにも長けた謎の女性である。
このふたりが身近に(?)起きる殺人事件や、ちょっとしたなぞ解きに挑戦する。
推理小説と戦前の少女小説が合体したような、独特の雰囲気がおもしろい。
昭和8年と言えば、5.15事件(軍部将校による犬養首相暗殺)があった年で、日本が満州国を建国、
上海事変があり、白木屋デパートで火事があり、チャップリンが来日している。
世間はこんな情勢であっても、花村英子の日々の暮らしにはまだ翳りはないのである。
わたしの父は彼女と同じくらいに生まれている。 そのせいか物語の中の東京の風景は懐かしく
両親や祖父母から聞いた話しと うまい具合に混ざりあって実在感があった。
本格推理物ではないが、おっとりと楽しめる作品である。 この本には3編収録されているが、
別冊文藝春秋の連載小説のようだから、そちらを読めば先取りすることができるだろう。
なんといってもベッキーさん(別宮みつ子の渾名)の素性が気になって、そこがはっきりするまでは
読み続けるしかないではありませんか。