追想五断章

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種別
長編
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12
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146
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あらすじ

2012年04月20日 追想五断章 (集英社文庫)

大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり―。五つの物語に秘められた真実とは?青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。(「BOOK」データベースより)

評判

追想五断章の評価:

6.75/10点 レビュー 12件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.75pt

追想五断章の総合評価:

7.46/10点 レビュー 110件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(9pt)

追想五断章の感想

かなり面白かったです。前半は特に登場人物達の背景や心情が書かれておらず、何とも言えない不安感を覚えた。それに作中作も不気味で不穏な設定が多く、短い話ながらもキリっとしてる。バブル崩壊直後の時代設定になっているのも、閉塞感がありユーモアを全く感じ無い主人公には合っていたと思います。そして作者らしい皮肉の効いた結末、後味の悪さはいつも通り。ミステリーとしての仕掛けも良く出来ていたんで、読んで損は無いと断言します。300冊目。

なおひろ
R1UV05YV
No.1
(9pt)

追想五断章の感想

序盤は、恋愛要素のない古典部や小市民シリーズといった印象で「またこのパターンか」であり、恋愛要素がない分何とも地味に感じる。
しかし途中で「なるほど」とある事に気付くのだ。
これなら恋愛要素など必要ないしかえって邪魔かな・・・と、これで十分面白いと思ってました。
しかししかし、ここまでは大部分の読者が気付く様に出来ているとのこと。
つまりこの作品、予想を大きく上回る作品だったと言うことです。そして私は大部分の読者止まりの男なのであった。

最後の一行。
どんでん返しに持っていったのが「儚い羊たちの祝宴」だったが、この作品は隠しているのだ。
所謂リドルストーリー。

巷によくある読み手に全てを委ねる投げっぱなしのものではない。
何て緻密に計算された構成。初めて読んだな、こんな作品。
「インシテミル」や「折れた竜骨」など好きな作品はあるものの、ライトノベル作家という印象が強かったこの作者さん。
正直、古典部や小市民シリーズは、ライトノベルの延長上だと思っている私。
第一作目を読んだのでまぁ続きも・・・っていう感じで手にとっただけで実際まだシリーズ全てを読み終えていない。
正直食欲がわかない感じ。
軽く見ていたわけではないが、この作品を読んで、物語だけでなく作者の評価も反転。

こういう作品、もっと読みたい。

梁山泊
MTNH2G0O

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.98
(5pt)

米澤穂信の構成力が爆発!完璧な叙述トリック

まず、構成が天才的です。五つの「断章」に分かれた物語は、最初はバラバラに感じるのに、読み進めるうちにパズルのピースがカチリとハマっていく快感がたまりません。読者をミスリードさせるための緻密な仕掛け(叙述トリック)は、もはや芸術の域です。

そして、最終章で全てが明らかになったときの衝撃と感動は筆舌に尽くしがたいものがあります。単なるトリックの面白さだけでなく、登場人物の感情や切なさが深く心に響きます。

「ミステリを読んだ!」という最高の満足感が得られる一冊です。読書体験として非常に優れているので、ネタバレを踏む前にぜひ読んでください。
追想五断章 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 追想五断章 (集英社文庫)より
4087468186
No.97
(5pt)

2度読み3度読みしたい深みのある作品

リドルストーリーというモチーフを使いつつも、味わい深く、なんとも言えない読後感が襲う。何度も繰り返し読むことで、それは深みを増す。全体を覆うダークな作風も秀逸。
追想五断章 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 追想五断章 (集英社文庫)より
4087468186
No.96
(5pt)

作中作っていいよね

作中作が出てくる作品は2倍おもしろい。この作品にはそれが5つも出てくるので10倍おもしろい。さらに書かれた経緯の過去パートと現在のパートが繰り返されるので、とにかくおもしろかった。リドルストーリーに倣い余韻を残す終わり方になる。読書を通して他人の人生を垣間見ることができるが、自分が主人公ではない。この点で作中作を読む主人公の視点と読者が一致する。我々もまた、分かったことや分からないままのことを抱えつつ人生が続いている。
追想五断章 Amazon書評・レビュー: 追想五断章より
4087713040
No.95
(5pt)

作中作っていいよね

作中作が出てくる作品は2倍おもしろい。この作品にはそれが5つも出てくるので10倍おもしろい。さらに書かれた経緯の過去パートと現在のパートが繰り返されるので、とにかくおもしろかった。リドルストーリーに倣い余韻を残す終わり方になる。読書を通して他人の人生を垣間見ることができるが、自分が主人公ではない。この点で作中作を読む主人公の視点と読者が一致する。我々もまた、分かったことや分からないままのことを抱えつつ人生が続いている。
追想五断章 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 追想五断章 (集英社文庫)より
4087468186
No.94
(5pt)

構成のしっかりした、大人の味わいのミステリー。

古書店に勤める主人公が探偵役と言う事で、ビブリオミステリーかと思ったが、少し違った。ただ芥川龍之介「藪の中」などのリドルストーリーが、話の中核になっており、多少ビブリオ的な味はある。

  さて、主人公は陰気で、あまり印象に残らないキャラ。事件も過去の話であり、故人の残した小説をめぐる、地味な感じの謎で、結末は何とも苦い。が、丁寧な心理描写で実に味わい深く、謎が解けていくに連れて、じんわりとカタルシスを覚えた。煮え切らず、敗残者的な主人公のキャラも、リアリティが感じられ、純文学的。エンタメ性は薄いが、構成のしっかりした、大人の味わいのミステリーであった。
追想五断章 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 追想五断章 (集英社文庫)より
4087468186

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