滅びの笛

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長編
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あらすじ

1999年05月01日 滅びの笛 (徳間文庫)

南アルプスで男女の死体が発見されたが、遺体は死後十日間で白骨化していた。同じ頃、環境庁鳥獣保護課の沖田のもとに中部山岳一帯における鳥獣の異常繁殖を告げる調査報告が相次いだ。沖田は理学博士・右川を訪ね、百二十年に一度というクマザサの結実が、それを餌とする鼠の大量繁殖をもたらしているとの指摘を受ける。関係官庁は対策要請にも耳を貸さず、ついに大惨事が発生する。壮大な長篇サスペンス。(「BOOK」データベースより)

評判

滅びの笛の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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滅びの笛の総合評価:

9.25/10点 レビュー 16件。

感想一覧

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No.16
(4pt)

爆発的に増加し滅んでいく者たち、人間もそうなるのか

西村寿行は若い頃何冊か読んだはずですが、これは記憶になく初読と思います。まさにSFパニック小説というか災害パニック小説で、動物たちの行動の描写にも、読んでいる限りでは、十分な説得力があります。人間対怪物であるともいえ、日本の官僚組織がこうしたパニックにどう立ち向かうか(そして敗退するか)を想像力で描写し、その点では「シン・ゴジラ」にも通じます。映画化などは到底無理でしょうが、面白かったです。

個人的に背景として興味深かったのは、この小説が「生みたいだけ子供を産む男女、膨れ上がった人口、ひとびとは山野を潰すことに狂奔してしまった」等、過剰な人口増加とそこからくる自然破壊へのアンチテーゼを何度と無く示していることです。この小説が執筆された約50年前といえばの日本は人口1.128億人。人口減への危機感が叫ばれる現在よりもさらに1千万人は少ない状態で「人口増加への懸念」が提示されていたわけです。これは著者が独自に思いついたテーマではなく、一般に通じる感覚だったのだと思います。50年前の日本人は人口増加の問題を危惧していたのです。

そして今、世界人口は当時の倍近い80億人に迫っています。エネルギーでも地下資源でも水でも食料でも、地球の資源が支えきれるはずがない数字です。歴史的視座では、日本はこうした本能的な危機感からあるべき正常な状態を「先進的に」取り戻しつつあるのだ、と考えるべきかもしれません。いまだに人口爆発をよしとしている国・文化圏は、地球を、人類をどうするつもりなのでしょう? 著者と話してみたい気がします。

なお、本作の続編と言えるのが『滅びの宴』です。こちらはUnlimitedではないので、まだ私も読んでいません。本作の記憶が鮮明なうちに古書店で見つけられたらいいなと思っています。
滅びの笛 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: 滅びの笛 (徳間文庫)より
4198911045
No.15
(4pt)

爆発的に増加し滅んでいく者たち、人間もそうなるのか

西村寿行は若い頃何冊か読んだはずですが、これは記憶になく初読と思います。まさにSFパニック小説というか災害パニック小説で、動物たちの行動の描写にも、読んでいる限りでは、十分な説得力があります。人間対怪物であるともいえ、日本の官僚組織がこうしたパニックにどう立ち向かうか(そして敗退するか)を想像力で描写し、その点では「シン・ゴジラ」にも通じます。映画化などは到底無理でしょうが、面白かったです。

個人的に背景として興味深かったのは、この小説が「生みたいだけ子供を産む男女、膨れ上がった人口、ひとびとは山野を潰すことに狂奔してしまった」等、過剰な人口増加とそこからくる自然破壊へのアンチテーゼを何度と無く示していることです。この小説が執筆された約50年前といえばの日本は人口1.128億人。人口減への危機感が叫ばれる現在よりもさらに1千万人は少ない状態で「人口増加への懸念」が提示されていたわけです。これは著者が独自に思いついたテーマではなく、一般に通じる感覚だったのだと思います。50年前の日本人は人口増加の問題を危惧していたのです。

そして今、世界人口は当時の倍近い80億人に迫っています。エネルギーでも地下資源でも水でも食料でも、地球の資源が支えきれるはずがない数字です。歴史的視座では、日本はこうした本能的な危機感からあるべき正常な状態を「先進的に」取り戻しつつあるのだ、と考えるべきかもしれません。いまだに人口爆発をよしとしている国・文化圏は、地球を、人類をどうするつもりなのでしょう? 著者と話してみたい気がします。

なお、本作の続編と言えるのが『滅びの宴』です。こちらはUnlimitedではないので、まだ私も読んでいません。本作の記憶が鮮明なうちに古書店で見つけられたらいいなと思っています。
滅びの笛 (広済堂ブルーブックス) Amazon書評・レビュー: 滅びの笛 (広済堂ブルーブックス)より
4331057410
No.14
(4pt)

爆発的に増加し滅んでいく者たち、人間もそうなるのか

西村寿行は若い頃何冊か読んだはずですが、これは記憶になく初読と思います。まさにSFパニック小説というか災害パニック小説で、動物たちの行動の描写にも、読んでいる限りでは、十分な説得力があります。人間対怪物であるともいえ、日本の官僚組織がこうしたパニックにどう立ち向かうか(そして敗退するか)を想像力で描写し、その点では「シン・ゴジラ」にも通じます。映画化などは到底無理でしょうが、面白かったです。

個人的に背景として興味深かったのは、この小説が「生みたいだけ子供を産む男女、膨れ上がった人口、ひとびとは山野を潰すことに狂奔してしまった」等、過剰な人口増加とそこからくる自然破壊へのアンチテーゼを何度と無く示していることです。この小説が執筆された約50年前といえばの日本は人口1.128億人。人口減への危機感が叫ばれる現在よりもさらに1千万人は少ない状態で「人口増加への懸念」が提示されていたわけです。これは著者が独自に思いついたテーマではなく、一般に通じる感覚だったのだと思います。50年前の日本人は人口増加の問題を危惧していたのです。

そして今、世界人口は当時の倍近い80億人に迫っています。エネルギーでも地下資源でも水でも食料でも、地球の資源が支えきれるはずがない数字です。歴史的視座では、日本はこうした本能的な危機感からあるべき正常な状態を「先進的に」取り戻しつつあるのだ、と考えるべきかもしれません。いまだに人口爆発をよしとしている国・文化圏は、地球を、人類をどうするつもりなのでしょう? 著者と話してみたい気がします。

なお、本作の続編と言えるのが『滅びの宴』です。こちらはUnlimitedではないので、まだ私も読んでいません。本作の記憶が鮮明なうちに古書店で見つけられたらいいなと思っています。
滅びの笛 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 滅びの笛 (光文社文庫)より
4334705936
No.13
(4pt)

爆発的に増加し滅んでいく者たち、人間もそうなるのか

西村寿行は若い頃何冊か読んだはずですが、これは記憶になく初読と思います。まさにSFパニック小説というか災害パニック小説で、動物たちの行動の描写にも、読んでいる限りでは、十分な説得力があります。人間対怪物であるともいえ、日本の官僚組織がこうしたパニックにどう立ち向かうか(そして敗退するか)を想像力で描写し、その点では「シン・ゴジラ」にも通じます。映画化などは到底無理でしょうが、面白かったです。

個人的に背景として興味深かったのは、この小説が「生みたいだけ子供を産む男女、膨れ上がった人口、ひとびとは山野を潰すことに狂奔してしまった」等、過剰な人口増加とそこからくる自然破壊へのアンチテーゼを何度と無く示していることです。この小説が執筆された約50年前といえばの日本は人口1.128億人。人口減への危機感が叫ばれる現在よりもさらに1千万人は少ない状態で「人口増加への懸念」が提示されていたわけです。これは著者が独自に思いついたテーマではなく、一般に通じる感覚だったのだと思います。50年前の日本人は人口増加の問題を危惧していたのです。

そして今、世界人口は当時の倍近い80億人に迫っています。エネルギーでも地下資源でも水でも食料でも、地球の資源が支えきれるはずがない数字です。歴史的視座では、日本はこうした本能的な危機感からあるべき正常な状態を「先進的に」取り戻しつつあるのだ、と考えるべきかもしれません。いまだに人口爆発をよしとしている国・文化圏は、地球を、人類をどうするつもりなのでしょう? 著者と話してみたい気がします。

なお、本作の続編と言えるのが『滅びの宴』です。こちらはUnlimitedではないので、まだ私も読んでいません。本作の記憶が鮮明なうちに古書店で見つけられたらいいなと思っています。
滅びの笛 (1980年) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 滅びの笛 (1980年) (角川文庫)より
B000J8934M
No.12
(4pt)

爆発的に増加し滅んでいく者たち、人間もそうなるのか

西村寿行は若い頃何冊か読んだはずですが、これは記憶になく初読と思います。まさにSFパニック小説というか災害パニック小説で、動物たちの行動の描写にも、読んでいる限りでは、十分な説得力があります。人間対怪物であるともいえ、日本の官僚組織がこうしたパニックにどう立ち向かうか(そして敗退するか)を想像力で描写し、その点では「シン・ゴジラ」にも通じます。映画化などは到底無理でしょうが、面白かったです。

個人的に背景として興味深かったのは、この小説が「生みたいだけ子供を産む男女、膨れ上がった人口、ひとびとは山野を潰すことに狂奔してしまった」等、過剰な人口増加とそこからくる自然破壊へのアンチテーゼを何度と無く示していることです。この小説が執筆された約50年前といえばの日本は人口1.128億人。人口減への危機感が叫ばれる現在よりもさらに1千万人は少ない状態で「人口増加への懸念」が提示されていたわけです。これは著者が独自に思いついたテーマではなく、一般に通じる感覚だったのだと思います。50年前の日本人は人口増加の問題を危惧していたのです。

そして今、世界人口は当時の倍近い80億人に迫っています。エネルギーでも地下資源でも水でも食料でも、地球の資源が支えきれるはずがない数字です。歴史的視座では、日本はこうした本能的な危機感からあるべき正常な状態を「先進的に」取り戻しつつあるのだ、と考えるべきかもしれません。いまだに人口爆発をよしとしている国・文化圏は、地球を、人類をどうするつもりなのでしょう? 著者と話してみたい気がします。

なお、本作の続編と言えるのが『滅びの宴』です。こちらはUnlimitedではないので、まだ私も読んでいません。本作の記憶が鮮明なうちに古書店で見つけられたらいいなと思っています。
滅びの笛 (角川文庫 緑 407-23) Amazon書評・レビュー: 滅びの笛 (角川文庫 緑 407-23)より
4041407230

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