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滅びの笛
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【この小説が収録されている参考書籍】
滅びの笛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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西村寿行は若い頃何冊か読んだはずですが、これは記憶になく初読と思います。まさにSFパニック小説というか災害パニック小説で、動物たちの行動の描写にも、読んでいる限りでは、十分な説得力があります。人間対怪物であるともいえ、日本の官僚組織がこうしたパニックにどう立ち向かうか(そして敗退するか)を想像力で描写し、その点では「シン・ゴジラ」にも通じます。映画化などは到底無理でしょうが、面白かったです。 個人的に背景として興味深かったのは、この小説が「生みたいだけ子供を産む男女、膨れ上がった人口、ひとびとは山野を潰すことに狂奔してしまった」等、過剰な人口増加とそこからくる自然破壊へのアンチテーゼを何度と無く示していることです。この小説が執筆された約50年前といえばの日本は人口1.128億人。人口減への危機感が叫ばれる現在よりもさらに1千万人は少ない状態で「人口増加への懸念」が提示されていたわけです。これは著者が独自に思いついたテーマではなく、一般に通じる感覚だったのだと思います。50年前の日本人は人口増加の問題を危惧していたのです。 そして今、世界人口は当時の倍近い80億人に迫っています。エネルギーでも地下資源でも水でも食料でも、地球の資源が支えきれるはずがない数字です。歴史的視座では、日本はこうした本能的な危機感からあるべき正常な状態を「先進的に」取り戻しつつあるのだ、と考えるべきかもしれません。いまだに人口爆発をよしとしている国・文化圏は、地球を、人類をどうするつもりなのでしょう? 著者と話してみたい気がします。 なお、本作の続編と言えるのが『滅びの宴』です。こちらはUnlimitedではないので、まだ私も読んでいません。本作の記憶が鮮明なうちに古書店で見つけられたらいいなと思っています。 | ||||
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突如人間達に牙を剥く想像を絶するネズミの大群。その脅威と、そのパニックの中で人間性を失っていく日本人。最初はネズミと人間の戦いがやがて人間同士の争いに発展して亡国の危機を迎える日本。迫り来る脅威と恐怖の中で人はどこまで人間らしくある事が出来るのか? 西村寿行という作家が本当に描きたかったのは後者の方であろうと私には思える。彼は愛犬と共に狩猟を趣味としていた。都会にいる事よりも大自然の中に身を置く事を好むと共に人間を嫌悪し、人付き合いを嫌っていた。その事は彼と交流のあった女優さんや編集者の方達が、語っている。女優の太地喜和子さんが彼の著作の後書きで語っておられたが、西村寿行さんは太地さんと旅行に行った折、布団を並べて寝ていたにも関わらず、指一本彼女に触れようとしなかったそうである。それは彼がフェミニストだからでは無く、本質的に人間という生き物を嫌悪していたからだと寂しげに語られたそうである。彼がなぜそこまで人間と人間社会を憎悪するのかは知る由も無いが、彼の多くの作品を読むと彼の著作の原動力になっているのは人間への怒りと絶望の様な気がしてならないのです。 | ||||
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40年前に友人から勧められて読みました。 スケールの大きさに圧倒され、夢中になったのを覚えています。 懐かしくてKindle用に購入しました。 猥雑さなど、そうそうこうだったと思い出しながら一気に読みました。 さすがに40年も経つと、こちらもそれなりに成長して知識も増えている分、作品の粗も目につきました。 細かいところは気にせず、壮大なフィクション、空想科学小説なんだと思って楽しんで貰えればと思います。 続編に「滅びの宴」なあり、姉妹作に「蒼茫の大地滅ぶ」などがあります。それだけ作者も愛着のある作品だったんだと思います。 西村寿行ファンとしては、絶対に外せない原点の一作なんです。 | ||||
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最初から最後まで面白すぎて一気に読んでしまいました まさに手に汗握るという感じで!臨場感がすごかった 前兆、予感→災害の流れが熱くて最高で、 パニックものが好きな人は絶対オススメです | ||||
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高度成長と自然破壊、そのアンバランスさを表現できたホラーだと思う。 現実にもあるんかな?とか想像しながら読めた。 | ||||
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西村寿行の作品は以前にひと通り読んだことがありますが、日常の中に潜む異常の世界が新鮮で記憶に鮮烈に残り、また読んでみようと思いましたが楽しく思いだしながら読めました。 | ||||
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昔、電算室にネズミが出没しケーブルを齧ることがあり、マシンの電源から 出る超音波が合図となっており、忌避ではなく、誘引であって・・・ また、本文に自衛隊内部の命令で、「民間人(学者)の指示に従え」の旨の記述があり、絶対に有り得ない 指示が記述されたり。おとぎ話としては、いいかもしれません。 アドレナリン出まくり? パニック小説の傑作? レビューに騙された感あり、 レビュー者を確認すると、そのレビューの為に登録したのかと思えたり。 どこかの?誰か?が売らんがための工作と思えてならない 現時点でのカスタマーレビューの評価は、「4件」全て「星五つ」 通常、他の星もあるものだと思うが・・・ | ||||
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昔読んだときは、ドキドキしながら恐怖でいっぱいいっぱいでした。何十年ぶりかで再読。大人の目で読んでみると、作者は動物をよく知り、その持つ力を畏れると同時に生き物のへの愛が溢れるかただったんだな、とおもいしります。 思わず同じ作者の「魔の牙」も読み返しましたが、特に最後の生き残りの選び方に同じことを感じました。 なお、本書では地勢の描写と行程がリアルで、子供の頃はこの本で随分と多くの地名を覚えました。未だにこの本に出てくる場所を通るとドキドキします。 | ||||
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確か続編もあったかとおもうのですが、どこを探しても見つかりません。どなたかごぞんじありませんか? | ||||
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1987年に書かれた小説「滅びの笛/西村寿行」読む。 すさまじい話だった・・・ 超簡単にいえば人間VSねずみ20億匹の戦いの話。 鼠すげえ!強い!なんせ圧倒的な数で襲い掛かってくるから対抗できる手段がほぼーない! たたき殺そうが火炎放射器で焼き殺そうが後から後から押し寄せてくる鼠の前にはかなわない・・・ 鼠の大群の様子やかじられてる様子の描写もリアルで相当怖いです。 絶望的な状況の前に人間の弱さや汚さがあふれ出し人間の無力さや弱さが舞台となる山梨県甲府市を壊滅的な状況に陥れる。 鼠も怖いけど人間もこわい! 中には数人すごい働きぶりを発揮する人間がいることが救いです・・・けど実際そんな人めっったにおらんやろうなー。 以前同じように鼠が大発生する話読んだけどそれはもともと実話だったのでさすがに集団で人間に襲ってくる展開にはならなかったけどこの話は小説なのでほんとすごいことになっていきます・・・ 動物パニックものが好きな人は必読な1冊。 | ||||
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1987年に書かれた小説「滅びの笛/西村寿行」読む。 すさまじい話だった・・・ 超簡単にいえば人間VSねずみ20億匹の戦いの話。 鼠すげえ!強い!なんせ圧倒的な数で襲い掛かってくるから対抗できる手段がほぼーない! たたき殺そうが火炎放射器で焼き殺そうが後から後から押し寄せてくる鼠の前にはかなわない・・・ 鼠の大群の様子やかじられてる様子の描写もリアルで相当怖いです。 絶望的な状況の前に人間の弱さや汚さがあふれ出し人間の無力さや弱さが舞台となる山梨県甲府市を壊滅的な状況に陥れる。 鼠も怖いけど人間もこわい! 中には数人すごい働きぶりを発揮する人間がいることが救いです・・・けど実際そんな人めっったにおらんやろうなー。 以前同じように鼠が大発生する話読んだけどそれはもともと実話だったのでさすがに集団で人間に襲ってくる展開にはならなかったけどこの話は小説なのでほんとすごいことになっていきます・・・ 動物パニックものが好きな人は必読な1冊。 | ||||
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一度は手放したものの、もう一度読みたい…読みたい…という切ない思いに耐え切れず、キライな古本を買ってまで読んだ。3時間で一気に読了。20年前の学生時代、ドキドキハラハラしながら読んだあのときの感じが今再び蘇る。すごいです、この迫力。 手放したのが悔やまれるが、西村寿行はその作品群をもう一度書棚に並べたい作家No.1。ブックオフをはじめ数多ある古本屋でも、その人気シリーズはなかなか出てこない作家だからなおさら。エロだ軽薄だという評も多い作家であるが、なんだかんだいっても面白い。本は面白いに限る。 アドレナリン出まくり! | ||||
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一度は手放したものの、もう一度読みたい…読みたい…という切ない思いに耐え切れず、キライな古本を買ってまで読んだ。3時間で一気に読了。20年前の学生時代、ドキドキハラハラしながら読んだあのときの感じが今再び蘇る。すごいです、この迫力。 手放したのが悔やまれるが、西村寿行はその作品群をもう一度書棚に並べたい作家No.1。ブックオフをはじめ数多ある古本屋でも、その人気シリーズはなかなか出てこない作家だからなおさら。エロだ軽薄だという評も多い作家であるが、なんだかんだいっても面白い。本は面白いに限る。 アドレナリン出まくり! | ||||
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一時期、書店の本棚にその作品がズラーッと並んでいた西村寿行、適度なセックスシーンの入ったバイオレンス小説を数多く発表している人気作家ぐらいのことは知っていました。が、バイオレンスシーンなどは別にそれほど気にもならないのですが、多作家の小説には手の込んだものがないという思い込みがあったもので、今まで一度も手を伸ばしたことがありませんでした。本作も、人に薦められ(押し売りならぬ押し貸しされ)、後で感想を聞かれて答えられなかったら気まずいよなぁとシブシブ読み始めたのですが、読み出したら一気呵成、久しぶりに読書で徹夜してしまいました。それぐらいおもしろかった。 森林破壊と狩猟による天敵の鳥獣の減少、さらに百二十年に一度といわれる笹の一斉開花(その実が食料になる)により大増殖した鼠、数十億匹と見られるその大群が、町や村を襲い人間までもエサにしていく。人々は有効な手段もないまま鼠の群れに戦いを挑むが連戦連敗、山梨県を壊滅させた鼠の群れは、ついに首都東京へと進撃をはじめる、といった内容のパニック小説の傑作。 私のように、思い込みや決め付けで読まずにいたら損ですよ。 続編もあるようなので、そちらも楽しみです。 | ||||
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一時期、書店の本棚にその作品がズラーッと並んでいた西村寿行、適度なセックスシーンの入ったバイオレンス小説を数多く発表している人気作家ぐらいのことは知っていました。が、バイオレンスシーンなどは別にそれほど気にもならないのですが、多作家の小説には手の込んだものがないという思い込みがあったもので、今まで一度も手を伸ばしたことがありませんでした。本作も、人に薦められ(押し売りならぬ押し貸しされ)、後で感想を聞かれて答えられなかったら気まずいよなぁとシブシブ読み始めたのですが、読み出したら一気呵成、久しぶりに読書で徹夜してしまいました。それぐらいおもしろかった。 森林破壊と狩猟による天敵の鳥獣の減少、さらに百二十年に一度といわれる笹の一斉開花(その実が食料になる)により大増殖した鼠、数十億匹と見られるその大群が、町や村を襲い人間までもエサにしていく。人々は有効な手段もないまま鼠の群れに戦いを挑むが連戦連敗、山梨県を壊滅させた鼠の群れは、ついに首都東京へと進撃をはじめる、といった内容のパニック小説の傑作。 私のように、思い込みや決め付けで読まずにいたら損ですよ。 続編もあるようなので、そちらも楽しみです。 | ||||
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環境破壊により、野鳥が激減し、何億と増えたどぶねずみどもが人間に牙をむける!西村氏の想像力と表現力のおかげで、恐ろしい光景が目に浮かびます。最後のクラッシュのシーンは圧巻です。環境破壊に立ち向かっている方にぜひ読んでいただきたいです。 | ||||
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