(短編集)
新宿職安前託老所
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新宿職安前託老所の総合評価:
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トリックはなるほどと思わせるものでしたが、見所はそこだけで後は延々つまらない話でした。 これが推理協会員賞受賞した作品なのかとがっかりです。 | ||||
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絶版で手に入らないようでしたので、図書館で借りて読みました。 託児所ならぬ、託老所を舞台にした連作短編集で、どの話もおもしろく一気読みしました。 あとがきが平成七年になっていることから、いまから25年前に書かれた作品であることに驚きました。 2020年の現代にも通ずる高齢化や介護の問題、死や家族というテーマ、そしてマスコミの影響力がひりひりと伝わり、ぜひとも続編を読みたいと熱望します。 もっと評価されるべき、という言葉がありますが、まさにこれが当てはまる。むしろ、悔しいくらいです。 他の方が書いておられるように、直木賞をとっていてもおかしくない作品だと思います。 いい作品を読めてよかったです。 | ||||
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面白かった。新宿職安前託老所という、9時~5時で老人を預かってくれる介護施設が舞台の連作短編集。家庭に居場所のない老人たち、息子・娘もすでに六十歳を過ぎているような老人たちが集うこの託老所。なぜか老人たちに混じって、居場所のなさそうな幼女・さやかも一緒にいる。託老所の料金は格安のため、下の始末などは自分でせねばならず、認知症が出ると退所しなければならないルールがある。そこでは自殺者がひんぱんに出るのだが、理由は…。 というわけで、昨今の老後不安・老老介護をほんとうに鋭く、しかもユーモアとミステリに包んで描く読み応えたっぷりの短編集。 実際、「なんでこれが直木賞候補になってないんだろう」と不思議に思うほど面白かった。 推理作家協会賞を受賞した表題作もいいが、特に圧巻なのは「幸セニシテアゲル」。 老女が、嫁の幻影に向かって叫ぶ「あんただけじゃない、みんなそうしてきたんだ」のひと言は非常に胸をえぐる。 この短編集、kindle版は出ていないのだろうか。面白いので、ぜひ手に入るようにしてほしい。 | ||||
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ひとりの老人が不審な死を遂げる第一話で俄然興味を引かれたのだが、読み進めていくにつれ、ミステリー度の低さに腰砕けとなった。なにしろほとんど推理する要素がない。第一話を読めば誰もがこの幼女が何故にしてこのようなことに関わるようになったのか興味を抱くはずで、そこにこそ読みどころがあるだろうに、それを完全に避けてしまっているので、第二話以降はだらだらと似た傾向の作品が続くばかり。第一話で予想できたことはそのまま、最後まで新たに解ることがなにもない。もしかしたら続きの構想があったのに書かれず仕舞いになってしまったのか。 | ||||
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私も「要介護」の扶養家族がいましてかなり疲労困憊中で、悲壮感を持って読み始めました。 が、しかし… 深刻な内容が非常に軽妙なタッチで書かれており、「娯楽小説」っぽくて、少々期待をはずされました。 が、しかし… あとがきが衝撃的でした。鈴木輝一郎さんが「介護」について、さらには「老い」「生」「死」についてものすごく真剣に考え、捉えておられることを痛感したからです。鈴木さんはおそらく介護の現実、介護の修羅場を実体験しているのではないか、だからこそ、この軽妙さが生まれたのだと確信しました。 鈴木さん自身の介護体験に興味がわきました。それで、鈴木輝一郎著「家族同時多発介護」を即注文しました。(もちろん、Amazonで、ですよ) | ||||
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