山ぎは少し明かりて
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あらすじ
祖母が守りたかったもの、それは?瑞ノ瀬村に暮らす佳代、千代、三代の三姉妹は、美しい自然の中をかけまわり元気に暮らしていた。大切な人が戦地から帰ってくる日も、村中から祝われながら結婚式を挙げた日も、家で子を産んだ日も、豊かな自然を讃えた山々の景色が、佳代たちを包み込み、見守ってくれていた。あるときそんな瑞ノ瀬村に、ダム建設計画の話が浮上する。佳代たちの愛する村が、湖の底に沈んでしまうという。佳代は夫の孝光とともに懸命に反対運動に励むが──。定年退職まで営業部で忙しく働く佳代の娘・雅枝と、海外留学先であるイタリアで「適応障害」になり、1ヶ月と少しで実家に帰ってきてしまった孫・都。湖の底に沈んだ瑞ノ瀬への想いはそれぞれにまったく異なっていた。大藪春彦賞受賞、吉川英治文学新人賞ノミネートなど、いま最注目の若手作家・辻堂ゆめの最新刊! 都市開発や自然災害で、瞬く間に変わりゆく日本の古き良き故郷(ふるさと)の姿。私たちが得たものと失ったものは、一体何なのか。若き作家が三世代の親子の目を通じ、変わりゆく日本の「故郷」を壮大なスケールで描いた感動作。(「BOOK」データベースより)
評判
山ぎは少し明かりての評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
山ぎは少し明かりての総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本を胸に当てたまま
心に刻み込まれた場面に思いを馳せ、
まるで自分が体験したかのように
回想にふけりました。
そうせずにいられなかった・・・
三代にわたる女の歩みを描いた大作です。
迷える大学生の孫娘を描く一章で
爽やかな気持ちになり、仕事人間の娘を描く
二章には切なさと驚きを覚え、
彼らの源流となった女性を子供時代から描く
三章では全てに圧倒されました。
故郷にこだわる気持ちが、
並外れた思い入れが、
幼少期からのドラマを通じてしかと伝わってきますね。
だからこそ、村に降ってわいた出来事で
人々の心が引き裂かれていく様が
驚くほど胸に迫りました。
カネに踊らされることの恐ろしさだけでなく、
心から愛し合えることの尊さも実感できた気がします。
読む人の視野を広げ、その生き方にも
訴えかけてくるものがある作品だと思います。
(対象年齢は13歳半以上かな?)