マゼラン雲
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あらすじ
《私は、二百二十七名の一員として、太陽系の外を目指し、地球を発った。計画した目的を果たし、旅が始まって十年目の今、我々はこれから帰還の途に就く》32世紀。高度な科学技術的発展を成し遂げ、内太陽系をも生活圏とした人類は、その能力と野心を一層満たすために、ついに史上初の太陽系外有人探査計画に着手、地球に最も近い恒星であるケンタウルス座α星へ向かう決定を下した。そんな時代に、グリーンランドの小都市で医師の家庭に生まれた少年は、成長期の体験から宇宙航海士になることを決意、この有人探査計画を聞きつけると、遠征隊の審査試験に合格するために研鑽を重ね、晴れて巨大探査船ゲア号に搭乗する選りすぐりの遠征隊員の一員となる。そして迎えた出発の日、宇宙空間をゆっくりと動き出したゲア号は、次第に速度を増し、遥かなる未知の空間へと踏み出していった。暗黒の真空を突き進む旅路の果てにはいったい何が待ち受けているのであろうか?――レムが晩年まで、ポーランド国内での再版と外国語への新たな翻訳を拒み続けた幻の長篇がついに邦訳なる。映画『イカリエ-XB1』原作。(「BOOK」データベースより)
評判
マゼラン雲の評価:
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マゼラン雲の総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
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スタニスワム・レムといえば、私が小学校や中学校の頃、SFといえば図書館の片隅に置いてあった作家で、SFな幼少期を経た人にとってはポピュラーかもしれない。ナンセンスやシャレが効いた作風で、私も当時何冊か読んだ気もするがタイトルは覚えていない。
これから読む方もいらっしゃると思うので、核心のネタは避けるが、主人公は「ゲア号」という巨大宇宙船に乗って、人類史上初の太陽系外有人探査のため、ケンタウルス座α星に向かうというお話。時代設定は西暦32世紀というから、結構未来の話だ。
そして、本作品は、SFというジャンルが、極めて楽観的で希望的、そして新しい文学であったという匂いがプンプンして、遠い未来の話なのに、なんだか懐かしくなった。