ルシアナ・Bの緩慢なる死
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
ルシアナ・Bの緩慢なる死の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
ルシアナ・Bの緩慢なる死の総合評価:
9.33/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
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ある日作家の私は10年前に1ヶ月だけ仕事で関わりのあった有能な美貌のタイピスト、ルシアナから相談の電話を受ける。彼女はこの十年間に経験した自分の近親者達の相次ぐ不審な死の模様を語り、一連の死の背後には元の雇い主の大作家クロステルが関与しているという疑惑を、確信を持って述べるのだった。
本書の序盤を読んで心に思い浮かぶのは、巧妙に企まれた完全犯罪の殺人か?それとも偶然の事故が重なった運命の悪戯なのか?という二つの可能性を追う常識的な憶測ですが、中盤に入って更に大作家クロステルの口からもうひとつの驚くべき可能性が示唆され、その恐ろしくも衝撃的な内容に戦慄の念が込み上げて来ました。著者が巧みだなと思える点は最後に決定的な悲劇を用意していながら、それでも如何様にも想像が可能で何ひとつ確信を得られない仕掛けにしている所で、真相の解釈を読み手の感性に委ねる手法がとても斬新で秀逸だと思います。それにしても真実はどうであれ、クロステルのような悪党が堂々と栄え、真面目に生きるルシアナの側が不幸になって滅びてしまう不公平な世の中の在りようには強烈な理不尽さを感じます。そんな訳で本書の読後感は苦く暗澹たる物ではありますが、著者はこれからも普通のミステリーを読み飽きた読者に新鮮な驚きを届けてくれそうで、次作にも大いに期待が持てます。